
デッキ紹介 冴えない彼女の育てかた
目次
はじめに
お久しぶりです。今回は環境トップとも言われている「冴えない彼女の育てかた」についての考察になります。私自身もWGP2020で愛用していたデッキの一つで、回しがいのあるデッキでした。まずはデッキレシピから
デッキレシピ
デッキの強み
1. 思い出圧縮
他の思い出圧縮系デッキと比べて高いカードパワーを保ちつつ、思い出に飛ぶカードが多いです。特にチェンジセットは強力で、チェンジ元の登場時コスト+思い出に飛ばすコストがチェンジ先の登場時コストに等しいため、感覚的には通常の手出しに実質ノーコストで思い出が増える効果が付いているようなものなので1回でも多くチェンジをしたいです。目安としては<集中>から<ヒール>までのチェンジを1試合に最低2セットは行いたいです。そのために集中をたくさん抱えるのが大事です。
2. ゲーム中に宣言するソウル量の多さ
0レベの優秀な手札アドバンテージを稼げるカードによって後手3パンする性能がありつつ、<1連動>が複数回打ちやすい宝のため、中盤もソウルを伸ばすことが可能です。そのため1試合の中で宣言する総ソウル量が相手より多くなりやすいです。お互い近いキャンセル量の試合に関しては、この差で自然に勝つゲームも多々あります。
そして、スピードゲームをする時に必須な手札を増やすカードが思い出に飛ぶのがダメージレースを優位に進めるポイントです。
3. 豊富なパンプカード
<オルソラ>、<聖剣>、<島風改>(このデッキには入っていませんが)が挙げられます。これらのカードのおかげで相手の盤面を構築段階で処理しやすくなっています。実践では踏めない場面もありますが、本当に大事なところは確実に処理するプレイが出来ます。
4. 扉連動
ただただ強い<Lv3連動>。2点バーンなのが圧縮されていても入る絶妙な点数なので偉いです。中盤から終盤は耐久だけではなく常にこのカードで攻めるルートも意識します。思い出圧縮があるおかげで<扉>を抱えてリフしても山は強いのが安心。
プレイ方針
どんなに研究をしてもデッキの土台が完成されている為、どのリストでも似たような形になる冴えで最も重要なことがプレイ方針です。私が最も重要視しているのは、相手の盤面を踏み続けるということです。このデッキ唯一の弱点は<光景>や<逆圧縮>と呼ばれるカードが無いため相手の圧縮に干渉できないところです。だからこそ、相手の盤面を可能な限り踏み続けて、1回でも多くクロックを叩かせる、1枚でも多くストックを使わせることを意識しています。
たとえ自分の圧縮が下がったとしても、相手の盤面を踏む場面は多々あります。例えば2-0で<聖剣>を出すなどが前述した行動に当てはまります。
自然な行動で思い出が溜まる(圧縮率が上がる)デッキなので、相手に負担をかけるために自分の純ストックが減ったとしても、相手のリソースを削れば相対的にはこちらの圧縮が優っている為、相手との差は大きくは変わらないという考え方です。
そしてダイレクト面を開けないことによって、序盤に先殴りしたダイレクト面と宝連打で稼いだ宣言ソウル数の差を維持し続けることが出来ます。
相手にボードの主導権を渡して自分の圧縮に専念するプレイも試しましたが、それを露骨にやってしまうと、こちらの山が完成しても相手の純ストックを崩せずにボードを放棄している分ソウル差がつき負けてしまいます。
マリガン&各レベル帯の動き
マリガン
レベル0、<朧>、<宝>が基本のキープ基準です。これに加えて<二人の夜 詩羽>と朧がセットで引けていれば、朧を切ります。先手であれば<徹夜でゲーム>を1枚キープします。
レベル0
先手は帰ってくる期待があるなら<移動>スタート、そうでなければ思い出が溜まる<懐かしい記憶 英梨々>または<二人の夜 詩羽>でアタックしたいです。後手は自分の手札と相談してアタック回数を決めますが、手札が増える「二人の夜 詩羽」か<裏切りと別れ 詩羽>があれば3パンしても問題ないです。
レベル1
極力1リフを目指しましょう。集中はヒットしやすい2週目で使いたいので、山削りを<意外な贈り物 出海>に任せるのが理想です。ここから<1連動>が解禁されるので使えるだけ使います。連動が出来ないゲームは、後々<宝>が手に入ったときに連動が使えるように朧を温存することが重要です。<裏切りと別れ 詩羽>は連動ができていない朧をアタッカーとして使いまわせるので重宝します。
レベル2
基本は<聖剣>を出して、<宝>が切れてしまってもソウルの維持と盤面の負荷を相手に与え続けます。しかし、序盤が上手く行ってクロックが優位なゲームは、自分の圧縮を崩さないようにすれば優勢を保てるゲームがあります。その時は思い出にカードを増やすことに専念します。
レベル3
ここからは<新しい物語 恵>をチェンジで出し続けます。踏まれてもストックがある限り後列からチェンジで出しなおすことが出来るので、極力前列でアタックしてソウルを維持します。<扉>連動さえ決めれば勝てそうなゲームはチャンプアタック、<朧>、<裏切りと別れ 詩羽>を絡めて相手のキャラクターを残して連動を決めます。
採用カード
レベル0
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懐かしい記憶 英梨々
貴重なパンプ兼手札カット枠です。 1週目は<朧>を集めるために積極的に使いたいですが、どちらの効果も他に代わりが少ないので、序盤に思い出に置きすぎると中終盤に困るので気を付けましょう。 |
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意外な贈り物 出海
移動ではありますが、4ルックがメインテキストなので、極力0レベで<中学生>とセットで使いまわせる状況でなければ前列で使いたくありません。後列で常駐させても<徹夜でゲーム>のレストコストにもなりますし、4ルックは圧縮を崩さずに思い出を増やすことが約束されているので1週目の山を削る手段として非常に優秀です。 |
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裏切りと別れ 詩羽
1ストックで手札と思い出を増やすことができるパワーカードです。 単純に前列で使っても強いのですが、後列でも役割が多い点が優秀です。 相手のリバース連動の回避、<扉連動>を使うための餌残し、<オルソラ>や<敗北を糧に 英梨々>などの登場効果やアタッカーの使いまわしが挙げられます。 |
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二人の夜 詩羽
一番気軽にレベル置き場における赤のカードです。 このカードを引けていれば序盤から安心して3パン出来るようになります。 回収対象が特徴指定なのが優秀で、ゲーム中盤でも使用する価値がある場面もあります。 |
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初めての感情 恵
ほぼ無条件で<レベル1の集中>と入れ替われるのが特徴的です。 これにより、1ターンに集中を2回使用、<徹夜でゲーム>のデメリット軽減、集中した後に前列でアタック、などゲームの選択肢が広がっています。 上手くいっているゲームでは1レベルの集中が3枚以上思い出にいきます。その時に集中として使える点も優秀です。 |
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男女の駆け引き 詩羽
手札のCX処理、ストックブーストとどちらもこのデッキでは重宝する役割を持っています。手札が減ることがデメリットですが、連続して使いやすい1連動と8アドCXという構成のおかげで気軽に使用することができます。 おまけのツインドライブは、自身で減らした手札をCXを捲りにいくことで還元することができる点が嚙み合っています。 |
レベル1
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揺れ動く心 恵
このデッキのエンジンです。連動が<宝>であり、宝を捲るためのツインドライブ、自身が使いまわせる効果によって、連動を使い続けられます。その為クロックを叩く回数が減り、手札を増やすためだけの集中を使う回数も減るので、各種リソースの節約に繋がります。 <扉連動>の条件がリバースさせることなので、相手にチャンプアタックを許さない点も優秀です。 |
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感情の爆発 恵
このカードから始まるチェンジギミックがデッキの核です。ヴァイスシュヴァルツで最終的に必ず出すヒールのために、このカードと後述する<比例応援>を思い出に飛ばすので、1セットのチェンジをするだけで、Lv3の登場時ストックを払った感覚で思い出が2枚も溜まる強ギミックです。 そのため集中兼ヒールの役割があるので何枚持っていても強いカードです。最低2枚はチェンジして思い出に行ってしまうので緊急時に山調整に使ったりできるように3枚目以降をしっかり集めることが重要です。 |
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敗北を糧に 英梨々
<朧>のサイドアタックで点数が通らない2レベルキャラを早い段階で設置してくる電源デッキ用の対策カードです。最近ではデートアライブの8電源型が流行っていて、2/2キャラで主流の<青空の下で 十香>を処理出来るかどうかが重要な為採用しています。最低限単体6500が出て朧以上のパワーが出るのでサブアタッカーとしても使えます。 |
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徹夜でゲーム
スーパーイベントカードです。次のターンにスタンドしなくなるデメリットはありますが、このデッキではレベル0の<集中>と、<なのフェイ>が手軽に盤面から消える事が出来るのであまりデメリットは気になりません。ゲームの中終盤に使うときは、チェンジ予定の<集中>と<比例応援>もレストコストとして使用できます。 ボトムに行くのも優秀で、リフレッシュ直前に<朧>でアタックしているときのツインドライブの使用基準にもなります。 |
レベル2
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おやすみの前に 恵
実質ヒールとして運用できる比例応援です。 そのターン中に即<ヒール>にチェンジが出来るので、中終盤に引いたとしても、持っておいて腐らないのが良いデザインですね。 レベル2でヒールの登場コストを先払いができるので<光景>対策にもなります。 |
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嫌悪の感情 詩羽
レベル2で<聖剣>での面取りプランを選択する際のカウンターとしての使用頻度が一番高いです。カウンターを絡めた面取りプランがないと勝てないゲームがあるので1枚は入れておきたいカードです。仮にカウンターとして腐る展開になったとしても、疑似リフとしての役割が残るので腐りにくい一枚です。 余談ですがこの枠を完全互換の<緑>を入れているリストを見かけるのですが、デッキ内の赤が少ないので、このカードがお勧めです。実は知人に言われるまで、赤で椎名が存在していることを知らずに緑を使っていました笑 |
レベル3
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新しい物語 恵
やはり冴えといえばこのカードです。強い効果が5個も書いてあります。小学生の時に作った最強カードっぽくて個人的には好きです笑 このカードの使い方として、基本は手出しをしません。<比例応援>からのチェンジで出したほうが同じストックを払っているのに、思い出が増えるのでお得です。なので手札に握る枚数は保険の為の1枚だけで、チェンジで出すことを意識します。その為には「中盤でストックに入ったこのカードを残しておく」、「<徹夜でゲーム>でストックに置く」、などのプレイが重要です。 |
相手への圧縮干渉が出来ない事が、冴えの数少ない弱みですが、このカードの2点バーンのおかげで、綺麗にゲームエンドまで持って行ってくれます。
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多彩な衣装 恵
個人的にはかなり使用頻度が高い信頼のおけるカードです。 <朧>にパワーを振って3面踏みながら朧を助太刀圏外にすることや、朧のサイドアタックで点数が通らないレベル2以上のカードを<比例応援>+<オルソラ>のサポートを受けて確実に処理しに行くことができます。 前述した連動の<ヒール>は1枚しか握らないので、2枚目以降の手札に持つヒールは、このカードになります。 |