環境考察2017年前期 目次
- 環境考察2017年前期[その1]【環境の中心】
- 環境考察2017年前期[その2]【2015~2016年前期タイトル】
- 環境考察2017年前期[その3]【2016年中期タイトル】
- 環境考察2017年前期[その4]【2016年後期タイトル】
- 環境考察2017年前期[その5]【2017年タイトル】
2015~2016年前期タイトル
やることは、<置きブ連動>から一気に山を作っての<飛龍>多面と、昔となんらかわりはありません。<椎名>互換こそ当時よりも多くなりましたが、<文緒>が強力な詰めであることや、<かぼちゃ><セット>が優秀であることはなんら変わりません。詰めが連動に頼らない分うさぎよりもGFの方を好むプレイヤーも少なくないと思います。
環境の中心が<島風>うさぎであるため、<島風>互換自体がメタられやすい環境であることは向かい風だと思います。連動時のパワーも丁度同じ数字なので、相手によってはなかなか連動が上手くいかないこともあると思います。逆に飛龍多面をGFくらい簡単に揃えるデッキは他に存在しないので、飛龍多面の制圧力は強みとして充分活かせる環境だと思います。
文緒+かぼちゃの詰めが極めて強力なことに変わりはなく、シェアもそれほど多くはないと思われるので、一世を風靡したデッキとしてこれを選択するのは、悪くは無い選択肢だと思います。
Charlotteは、とにかくチェンジループが強みなので、そこにいかに持っていくかというデッキであり、そこからどうやって抜け出すかがCharlotteに勝つのに必要なことでしょう。少なくとも<リゼヒール>で面を取るのは困難なので、門扉型のうさぎはあまり相性がよくないと思います。画伯を踏むことはほぼ絶望的な構築になりやすいですが、そういったところで勝負しているタイトルではないという数少ない例です。
ギルバーンとは、<ギルガメッシュ>の多面連動で一気に大量のダメージを与えるのがコンセプトの一つになっているデッキです。デッキ内のトリガーの枚数を増やすためにレベル2以上のカードを極めて多く積み、<ランサー>や<置きブ連動>で最低限のアタッカーをキープするプランが採られています。過剰なまでのドラを搭載しているためギルガメッシュのバーン期待値はとても高く、<美希>や<武蔵>も他のデッキとは比較にならないほど強力なので、あっという間に詰めきれてしまうことが多いデッキです。
ギルガメッシュこそリバース要求があるものの、基本的には相手を見ない部類に属するデッキです。コンセプトの関係でシャーロットに当たったらほぼ負けというくらい極端なデッキですが、使用する選択肢も十分に考えられるでしょう。
<真宵>選抜は、強力な打点差を付ける真宵を選抜するデッキですが、上手くデッキとしてまとまらなかったのかなと思います。そもそも<カナンマリア>や<羽川>のサポートがあって上手く使えてたところがあるので、規制による弱体化が著しかったタイプのデッキです。
カナンマリア選抜は0のシステムを選抜する形で、他の3種に比べるとイマイチぱっとしません。優秀な上位キャラは多いプールなので、選抜による弱体化というよりもむしろ、他の2017年のデッキのカードパワーに圧倒されてあまり芳しくないデッキといった印象です。
<島風>うさぎを考えると環境的には好相性に見える<中学生>選抜ですが、<リゼ>の前列焼きがネックであまり相性が良いとは言えません。むしろいつでも焼ける権利を有するうさぎに対して、中学生選抜本来の動きをするのは難しく、こちらは環境的に厳しいデッキと言えます。
結果として、物語シリーズで一番目にする機会が多いのは、羽川選抜だと感じます。去年の羽川軸とは全然違ったデッキになってはいるものの、うさぎに処理されにくく<リゼ>多面を抑制出来る<羽川>+<美夏>は、現環境でも強みとしてやっていけてるのかなと思います。そもそも羽川+美夏を用意するのが大変だったり、過剰なストックを有効活用するのが難しかったりしますが、強力な動きであることは変わりないので、一部のプレイヤーは使い続けているという印象です。
環境に呼応したとらぶるの変化としては、<ガソスタ芽亜>の採用が目新しいところです。画伯を単体で上から踏めるカードがあまりにも少ないのは先にも話したとおりです。中盤以降も<宝連動>の2000上昇や<拳>を併用することによってかなり場持ちの良いカードとして活躍できるので、今期ならぜひ採用したい1枚です。
環境考察2017年前期[その3]【2016年中期タイトル】に続きます。