全国大会と世界大会について、少し書いてみようと思います。
全国決勝大会は、半分近くが物語シリーズを使って参加権を得たのにも関わらず、蓋を開けてみれば物語シリーズを持っていったのはただ1人という不思議なデッキ分布でした。
あまりここに書くようなことでもないのでだいぶ省略しますが、開始時点で物語シリーズまたはCharlotteが優勝するだろうと予想していました。今回は人読みがかなりやりやすいメンツだったので、使用デッキが公開された時点で多くが物語シリーズ優勝を確信していたようですね。
決勝トーナメント進出は結局、デレマス、物語、Charlotte、ログホラの4タイトルでした。上2つ+焼きメタタイトル2つという、納得の顔ぶれといった感じでした。
デレマスは連パン軸だったので、Charlotteとログホラはとても相性がよく、物語シリーズはかなり厳しいマッチングです。物語シリーズはデレマスだけ特に相性が良く、ログホラは相性はほぼ互角、Charlotteは相性が良くないといったところでしょうか。Charlotteは物語シリーズが1番やりやすく、ログホラも優位に立ちやすいけれど、助太刀不可の卯月連パンは相性最悪という感じ。ログホラは相性の良い相手が存在せず、最もマシなのが物語シリーズ、同じ土俵のCharlotteは面取りの勝負になってしまい効率の面で不利、デレマスにはどうやって勝てば良いのかといった相性でした。
このような各タイトルの相性があるなか、マッチングの関係で苦手を踏まなかった物語シリーズの優勝は納得です。マッチング次第ではCharlotteやデレマスが優勝していても全く不思議はなかったと思います。ログホラは相性の良いタイトルが予選で全部消えてしまったのが不運でしたね...
【WS全国決勝】月刊ブシロードpresents ブシロードワールドグランプリ2016 ヴァイスシュヴァルツ全国決勝大会 最終成績
-- ヴァイスシュヴァルツ公式 <@wstcg) 2016年12月28日
ファイナリスト12名の皆さんの大健闘に大きな拍手をお送りください!! #ws2tcg #WGP2016 pic.twitter.com/01hWIBd3ap
先日行われた世界大会は、世界大会らしく様々なタイトルが参加していました。10人のスイスドローで確定4回戦でしたが、結果的には全勝+1敗ライン3人の4人が決勝に上がったようです。
【WGP2016世界決勝大会】 使用分布 ごちうさ2<中国、北アメリカ) 物語1<日本) 艦隊1<オーストラリア) プリズマ☆イリヤ1<台湾) 禁書目録1<イギリス) ミルキィ1<マレーシア) シンデレラ1<シンガポール) 進撃の巨人1<タイ) ぷよぷよ1<香港) #ws2tcg
-- 松井五段@WS公式プレイヤー <@bushi_matsui) 2017年1月15日
決勝の組み合わせは物語シリーズVSごちうさ。地区では見ることの出来なかった組み合わせですが、相性は物語シリーズが少し有利だと思っています。
試合内容自体は、物語シリーズ側がかなりきつい展開でした。後攻+リフポ2つがクライマックスで、<宝>がめくれない物語シリーズに対して、先攻で理想的な展開を作れたうさぎ側が終始有利に進めていました。決勝戦にふさわしい見応えのある対戦で、とても楽しめました。今後の地区決勝でも導入してもらいたいですね。
終盤の双方のプレイングについて、ヴァイスシュヴァルツでは珍しくネットで議論になっていました。こういうの大好きなんでもっとやってほしいんですけど、なかなかないですよね。
まずはうさぎ側の話。山1/7で<扉>だけ残ってる状況。レベル3が3面並んでおり面は制圧している状況ですがストックは0です。対して物語側は3-2で山がおそらく2/11ほどで手札は<真宵>1枚です。ここでうさぎ側が<3ルック>を使わなかったことに対して議論になっていました。使った場合はアタック後に山が1枚になりますが、キャンセルはほぼ期待出来なくなる状況です。
ぼくは、削らないでアタックした中国のプレイヤーのプレイングが最善だったと考えています。返しにクライマックスを貼られる可能性がとても低いため、そもそも7点を作られづらい状況です。そのためリフレッシュポイントの1点が重いので、扉で<助太刀>を拾ってリフレッシュポイントを回避したいと考えます。扉を捲らなかった場合はキャンセルが残るわけですし、これを3ルックで削ってしまうのはもったいないと思います。3ルックで削ったところで6点入れられたら負けなので、扉をめくり、助太刀を打ちたいくらいの気持ちでアタックに入りますね。唯一裏目になるのは扉を捲り、返しにリフ越しに<神原>を引かれた場合ですが、発生確率がかなり低く、勝率の低下もそれほど大きくないので無視します。

物語側の話はこの次のターンの話です。結局しっかりと2キャンし、<神原>を引くことが出来ました。リフレッシュして3-6、相手は3-0で山は0/4、手札に<椎名>という状況です。ここで<神原>+<真宵>または<蟹>+<真宵>を選べたわけですが、結局蟹+真宵を選び、3-4まで戻しました。これについてもまた、議論になっていましたね。

これは本当にどちらもある状況で、単純に比較することの出来ない問題です。<神原>+<真宵>だとソウルは3-2-1。クロックは3-5ですが、<椎名>を打たせる前に3点入れられることがメリットになります。対して<蟹>+<真宵>だとソウルは2-2-2。椎名を打たれることになりますが、3-4まで戻せるのがメリットです。
<椎名>を想定した場合、どちらも合計ソウルが足りてないのがポイントです。レベル置き場や思い出を見る限りトリガーによるソウル上昇は期待しづらいため、ぼくは返しを見て<蟹>+<真宵>を選びます。3-5と3-4はかなり違いがあり、なにより<チノココア>連動を無力化できるのが大きいと思います。どのみちこのターンで勝つのは難しいので、この状況ならば3-4まで戻してしまうかなといったところです。もう少しトリガー期待出来る山だったりデッキだったら<神原>を選ぶのですが、クライマックスでソウルが乗らないデッキで、これだけ高レベルのキャラが見えてる状況では難しいでしょう。
ただ、<蟹>で上から踏んだ方が良かったかなとは思います。1面残れば、クライマックスなしで3-3-3を作るのは難しくなるので、アタック順を変えて<助太刀>を打たれないようにしなかったのは良くなかったと思います。
ざっとしか見ていませんが、僕の見る限りはプレイングも高度なレベルのマッチングで、とても良い試合だったと思います。日本のプレイヤーが負けたことは残念かもしれませんが、ぼくは逆に嬉しさを感じた面もあります。日本のTCGで日本のプレイヤーの上を行く外国のプレイヤーがいるということは、それだけ広く浸透してる証でもあります。外国のトップ層のプレイヤーとも是非交流してみたいものですね。
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-- ヴァイスシュヴァルツ公式 <@wstcg) 2017年1月15日