
殿堂発表所感
■殿堂入り
幻緑の双月/母なる星域
<母なる星域>のツインパクトカード。2019年1月に登場。8枚体制になったことよりも、<ディメンジョン・ゲート>や<マッド・デーモン閣下>で回収できるようになったことが評価され、当初は【ターボドルバロム】などで使用されました。
その後、<CRYMAX ジャオウガ>の登場により、不意打ちでマナから踏み倒せるカードとして、【アナカラージャオウガ】で大活躍。初動兼フィニッシャーとして、無駄なく活躍し過ぎたため、今回殿堂入りとなりました。
今後は、単体版の《母なる星域》が使用されていくと思います。
超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン
ワンショットキルの神。2021年10月に登場。その後すぐ、進化クリーチャー戦術をサポートするギミック、「タマシード」が登場し、一躍環境に躍り出ます。
2022年8月に開催された「超CSIV 京都」では、【赤緑アポロ】として、見事優勝を勝ち取り、現在に至るまで、多くの大会で実績や入賞を刻み続けて来ました。
そして、今回殿堂入り。どの大型大会でも使用率が高かったので、仕方がなかったと思います。
速度最重視のデッキなので、今回の規制はかなりの痛手です。残念ながら、リペアの可能性も低いと言わざるをえません。
「無月」の頂 $スザーク$
新規ドルスザクとして、2022年10月に登場。登場初期から【青魔導具】の主役として、第一線で闘い続けました。
また、<堕∞魔 ヴォゲンム>登場以降は【青黒魔導具】の主役として、猛威を振るい続けることに。
そして、2023年10月に開催された「DMGP2023-2nd」では、【青黒魔導具】として、優勝・準優勝を掻っ攫い、その圧倒的な強さを全国に見せつけました。
その後も、2024年1月開催の『超CSⅥ in福岡』でも準優勝に輝き、今回殿堂入り。大型大会で結果を残し過ぎていたので、仕方がなかったと思います。
寂しいですが、【魔導具】系統の基盤自体は非常に強力なので、今後も新しい戦術が開拓され続けるでしょう。
天命龍装 ホーリーエンド/ナウ・オア・ネバー
クリーチャーを踏み倒せるツインパクトカード。2019年12月に登場し、当初からループデッキやコントロールデッキの起爆剤として、採用され続けてきました。その類稀なる汎用性の高さから、様々なデッキで活躍し続ける日々でしたが、ある日【アカシック3】というループデッキに採用され、今年最初の超CSである、「群馬大会」と「福岡大会」を二連覇する偉業を達成し、今回殿堂入り。こちらも大型大会で結果を残し過ぎていたので、仕方がなかったと思います。
しかし、【アカシック3】のループ自体は問題なく行えるので、新しい基盤でのリペア構築に期待ですね。
■プレミアム殿堂
神の試練
追加ターンを生成する呪文。2021年5月に登場し、ループデッキやコントロールデッキの詰め札として、運用され続けてました。その後、【青魔導具】で猛威を振るい、前回の殿堂規制で殿堂入り。しかし、その後も活躍が衰えることがなかったため、今回プレミアム殿堂入りとなりました。
詰め札という都合上、元々少ない採用枚数で運用する呪文だったので、前回の殿堂入りも、ほぼ影響はありませんでした。本来なら、一発プレミアム殿堂入りでも、不思議ではありません。
今後は<der'Zen Mondo/必殺で つわものどもが 夢の跡>という、追加ターンを生成できる水のツインパクト呪文が、代用品として重宝されると思います。
機術士ディール/「本日のラッキーナンバー!」
相手の行動を制限するツインパクトカード。2018年3月に登場。当初からコントロールの遅延札やループデッキのフィニッシュ手段として運用されてました。その後、【シータミッツァイル】や【カリヤドネループ】といった、1ターンで複数回連打できてしまうデッキが開発され、猛威を振るい殿堂入りに。
しかし、その後も詰め札して活躍し、直近では【赤青マジック】で頻繁に見掛けるようになりました。
そして今回、長年に渡る使用率の高さが問題視され、プレミアム殿堂入り。「引いた側と引けなかった側」で大きく差がつく1枚だったので、苦渋の決断だったと思います。
今後は<奇天烈 シャッフ>や<やせ蛙 ラッキーナンバー ここにあり>などといった、代用品で頑張りましょう。
■殿堂解除
超次元バイス・ホール、次元流の豪力
近年はサイキッククリーチャーの需要が少なく、<超次元ガロウズ・ホール>や<勝利のアパッチ・ウララー>、<カモン・ピッピー>などといった、過去の超次元関連カードの規制緩和が目立ちます。今回もその流れを汲んだ規制緩和ですね。過去の関連解除カード同様、第一線での戦いは非常に厳しいと思います。
ボルバルザーク・エクス
2011年10月に登場。当所から【Nエクス基盤】のデッキで猛威を振るい続け、その後2012年8月に殿堂入りしました。そして、今回12年振り規制緩和です。唯一無二の効果なので、これからの活躍が非常に楽しみですね。