
【炎王】デッキ解説
今回は、2023年9月9日に発売された『ストラクチャーデッキR -炎王の急襲-』で登場した新カードの解説と、それらを採用したデッキレシピの紹介記事を担当させていただきます。
「炎王」カードの魅力についてお伝えできるよう、語らせていただきます。
新規カード解説
今回収録された新規カードは合計で8枚。どれもが強力なカードになっています。聖炎王 ガルドニクス

本ストラクのパッケージを飾ったエースモンスター。
アタッカーもこなせて「炎王」デッキを回すことが得意な潤滑油となっています。
- 手札・墓地に存在し、元々の属性が炎属性となる自分のモンスターが戦闘・効果で破壊された場合に、自信を特殊召喚する効果
- このカードが召喚・特殊召喚した場合に、「聖炎王 ガルドニクス」以外の自分の手札・デッキ・フィールド(表側表示)の獣族・獣戦士族・鳥獣族の炎属性モンスター1体を破壊し、破壊したモンスターの攻撃力の半分をターン終了時まで自身に加算する効果
強力なサポートカードである<炎王の孤島>があれば事実上デッキからの特殊召喚ができるため、レベル8ながら場に出すことは簡単であり、着地時にデッキのモンスターを破壊できるため、アドバンテージを稼ぎやすい一体となっています。

特に「炎王」モンスターは破壊されることで効果を起動するモンスターが多いため、炎王デッキにおいて欠かせない存在になります。
炎王神獣 キリン

- 手札に存在する場合に自分・相手メインフェイズに、自身以外の手札・フィールド(表側表示)の炎属性モンスター1体を破壊し、自信を特殊召喚する効果
- 自身が破壊され墓地へ送られた場合に、手札・墓地から「炎獣神獣 キリン」以外の「炎王」モンスター1体を特殊召喚し、その後フィールドのカードを1枚破壊できる効果
メインフェイズ限定とはいえ、相手ターンにも効果を発動できるのが強みで、この後紹介する<真炎王 ポニクス>などの、破壊されて嬉しいモンスターを破壊することで能動的に盤面に出たり、逆に自身が破壊されることによって相手を牽制できたりと使い勝手がいい能動的に特殊召喚できるレベル8になります。
炎王獣 ハヌマーン

- 自分フィールドの表側表示の「炎王」モンスターが効果で破壊された場合に、手札から自身を特殊召喚する効果
- モンスターゾーンに存在し、魔法・罠カードの効果が発動したときに、その発動を無効にし、自身以外の自分の手札・フィールド(表側表示)の炎属性モンスター1体を破壊する効果
「炎王」では条件を満たし易い特殊召喚効果に、魔法・罠に対する強力な牽制札になる、そのまま置いていても優秀な新規モンスターです。自身以外のカードであるため、手札・フィールドに他の炎属性がいなければ発動できない点が注意点。
炎王の聖域

- 発動時にデッキから<炎王の孤島>1枚を表側表示で置く効果
- 1ターンに1度、自分フィールドゾーンのカードが効果で破壊される場合、代わりに自分の手札・フィールド(表側表示)の炎属性モンスター1体を破壊できる効果
- 1ターンに1度、相手がモンスターを特殊召喚した場合に、自分フィールドの「炎王」モンスターのみを素材として炎属性Xモンスター1体のX召喚を行う効果
実質4枚目以降のフィールド魔法であり、<炎王の孤島>が抱える強力なデメリットをある程度対策できる優秀な永続魔法です。

X召喚に関しても、発動条件が相手の特殊召喚とそこまで難しくなく、出す先も炎属性Xモンスターなら問題ないため、今後無限に可能性が広がる1枚と言えるでしょう。
現時点では、本ストラクに収録された<炎王神 ガルドニクス・エタニティ>を使用するのが強そうです。

炎王神天焼

- 自分フィールドの「炎王」モンスターと相手フィールドのカードをそれぞれ同じ数だけ対象にとって破壊する効果
- 自分フィールドの「炎王」カードが効果で破壊される場合、代わりに墓地の自身を除外できる効果
同じ数という指定があるため、枚数的なアドバンテージが取れるカードではないものの、速攻魔法であるため妨害として悪くなく、破壊する「炎王」モンスターによってはアドバンテージを得られるため、デッキ内に「炎王」が多ければ十分な仕事をする一枚でしょう。
身代わり効果もあって困るものでもないのが嬉しいところです。
炎王の結襲

- 自分の手札・デッキ・墓地からそれぞれ1体ずつ、獣族・獣戦士族・鳥獣族を種族が被らないように、効果を無効にし、エンドフェイズに破壊される状態にして特殊召喚する効果
- 墓地の自身を除外して、ターン中「炎王」モンスターの召喚・特殊召喚時に効果の発動を封じる効果
3カ所にそれぞれ必要なカードを存在させないといけないため、ある程度このカードを使うことを意識してプレイを行う必要がありますが、その分、使った場合のアドバンテージが大きいカードです。
自分のターンに使っても特に制約がかかることもないため、各種素材にするという運用もいいでしょう。
真炎王 ポニクス

- 元々の属性が炎属性となる自分のモンスターが戦闘・効果で破壊された場合に手札から特殊召喚する効果
- 召喚・特殊召喚した場合に、デッキから「炎王」魔法・罠カード1枚を手札に加える効果
- 破壊され墓地へ送られた場合、次のスタンバイフェイズに墓地の自身を手札に加える効果
今回の新規カードの中で一番強いとも言えるカードで、レベル1炎属性という<ワン・フォー・ワン><反逆の罪宝-スネークアイ>に対応した恵まれたステータス。
繰り返しアドバンテージを稼げる2つの効果と、かなり優秀なカードです。
炎王神 ガルドニクス・エタニティ

- X召喚成功時に、フィールドの他のモンスターを全て破壊する効果
- 素材を1つ取り除き、フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として破壊し、このカードの攻撃力を500アップする効果
- 素材を持っている自身が破壊された場合に、素材の数まで墓地から「炎王」モンスターを特殊召喚する効果
<炎王の聖域>を使い相手ターンに出すことで、相手ターンの妨害札となり得る、汎用ランク8モンスターで、魔法・罠破壊効果も、「炎王」で使えば<炎王の孤島>を破壊することで、能動的に破壊された場合の効果を起動でき、より相性がいいというバランスのいいエースモンスターです。
展開例
<真炎王 ポニクス>1枚から相手ターンの妨害を立てるルートを記載しておきます。
- <真炎王 ポニクス>を召喚し、<炎王の聖域><炎王の孤島>をセット。
- <炎王の孤島>で<真炎王 ポニクス>を破壊し<聖炎王 ガルドニクス>サーチからの特殊召喚。
- <聖炎王 ガルドニクス>の効果で<炎王獣 バロン>を破壊。
- 相手スタンバイフェイズに<炎王獣 バロン>の効果で<炎王神獣 キリン>のサーチと、<真炎王 ポニクス>の自己回収。
- 相手メインフェイズに<炎王神獣 キリン>を出すことで、レベル8を2体揃えることができます。
デッキレシピ
【炎王】&【鉄獣戦線】
プレイヤー:Hearth
モンスター
計23枚
魔法
計13枚
エクストラデッキ
計15枚
デッキレシピについて
新規で登場した「炎王」を「鉄獣戦線」と合わせた混合構築となります。構築の決め手としては<聖炎王 ガルドニクス>1枚で<鉄獣戦線 キット>の墓地肥やしに繋がり「鉄獣戦線」の展開に移行できる点でしょうか。