
改訂版新マスタールールによる変更
今回は4月から適用される改訂版新マスタールールについて解説したいと思います。
なかなか外に出られない時期だからこそ、いまのうちにルールをおさらいしておきましょう。
「そのカード」ってどのカード?
<クリッター>をコストとして発動した<死のデッキ破壊ウイルス>の発動にチェーンして<D.D.クロウ>の効果を発動、墓地から《クリッター》が除外された場合、《クリッター》の効果は一連のチェーン処理後に発動しません。
今までは「墓地へ送られた」条件を満たしたとして発動できていましたが、これからは「発動タイミングで適切な場所に存在しない」ため発動不可となります。
他にも、<システム・ダウン>にチェーンした墓地の<オルフェゴール・ディヴェル>により<宵星の騎士ギルス>を特殊召喚しても、その処理後に《宵星の騎士ギルス》の効果は発動できなくなります。
<エフェクト・ヴェーラー>の効果を受けた<サイバース・ガジェット>が墓地へ送られた場合にはトークンを生成できるように、基本的に場所が変われば「同一のカード」としては扱われなくなりますが、この変更はその範囲が墓地や除外にも拡張されたかたちになりますね。
<魔弾の射手 カスパール>と同じ列で<魔弾-デスペラード>を発動し《魔弾の射手 カスパール》をを破壊しても、その効果を発動できないのも似たような感じです。
<天球の聖刻印>のリリース効果にチェーンして《D.D.クロウ》を発動された場合や、裏側表示の<天照大神>を対象に<サンダー・ブレイク>を発動された場合もそれぞれの後半の効果を起動できなくなるため、これらを使う場合は注意してください。
ただし、あくまで「発動条件を満たさない場合発動できない」だけであって、「発動した効果を不発にする」わけではありません。
ハーピィの羽根帚、強化?
罠カードとしても扱う罠モンスターが5体に5枚の伏せカード、さらにフィールド魔法であわせて11枚の魔法・罠カードが存在できることになり、<ハーピィの羽根帚>を発動すれば、これらすべてを一度に破壊することができます。
禁止カードではありますが、<大嵐>であれば21枚が破壊できますね。
ただ、魔法・罠ゾーンが埋まった状態で罠カードとしても扱う罠モンスターに<月の書>を発動された場合、伏せられるべき場所が無いため墓地へ送られることになります。
モンスターゾーンが埋まった状態の<PSYフレームロード・Ω>と同様ですね。
バウンスされたカードの行方
今までは<強制脱出装置>を受けた<源竜星-ボウテンコウ>は効果を発動できていましたが、これからはできなくなります。
<E・HEROアブソルートZero>や<花札衛-五光->などが実質的に弱体化されたため、立ち回りに注意が必要です。
「特殊召喚に成功」?
4月からは、例えば<ダイナレスラー・パンクラトプス>の手札からの特殊召喚が<神の通告>などで無効になった場合も、2枚目の《ダイナレスラー・パンクラトプス》を特殊召喚できるようになります。
該当するモンスターには、<源竜星-ボウテンコウ>や<宵星の機神ディンギルス>、<アクセル・シンクロン>などがあります。
ただし、カードによっては他のカードの効果による特殊召喚が可能なものとそうでないものも存在するため、テキストをよく確認しておきましょう。
このターン通常召喚...?
該当するカードには<真紅眼融合>や<強欲で謙虚な壺>などがあります。
前述の項とあわせて、あくまで「召喚無効」の定義が拡張されたかたちですので、発動可否についてわからない場合は都度ジャッジを頼るといいでしょう。
4月からの主な変更点は以上になります。
テキストと基本ルールをしっかりと確認し、トラブルのない楽しいデュエルライフを送りましょう!