
前回の「春化精」に続いて今回は、同じく「DARKWING BLAST」で新規を得た「占術姫」と、そのカードを採用したデッキ【リバースモンスター】について紹介します。
「占術姫」は儀式モンスターの<聖占術姫タロットレイ>と、リバースモンスターで構成されたテーマです。
<聖占術姫タロットレイ>の効果でリバースモンスターを展開しつつ、リバースさせてアドバンテージを得ていきます。
<禁忌の壺>といった強力なリバースモンスターの効果を繰り返し使える反面、テーマ内のメインモンスターのレベルが儀式モンスターと合わないことが課題でしたが、今回の新規でレベル9のモンスターを得て、大幅に強化されました。
新たに儀式モンスターと儀式魔法も増え、さらに展開しやすくなったといえます。
新規の「占術姫」を使用した、【リバースモンスター】を見ていきましょう。
デッキレシピ
「占術姫」カードを中心に、「サブテラー」カード、「クローラー」カード、強力な効果を持つ各リバースモンスターを採用しています。
採用カード解説
まずは「占術姫」カードの解説から。
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聖占術の儀式
<聖占術姫タロットレイ>専用の儀式魔法です。 <儀式の下準備>に対応しています。 墓地から除外することで「占術姫」モンスターをサーチできますが、墓地へ送られたターンは発動できないため、返しのリリース素材の確保などが主な役割になるでしょう。 |
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冥占術姫タロットレイス
今回新規に得た新たな「占術姫」儀式モンスターで、初のリバース・儀式モンスターです。 <聖占術姫タロットレイ>と同様にモンスターをセット・リバースさせる効果のほか、自身のリバース時にデッキからリバースモンスターを裏側守備表示で特殊召喚できます。 レベルを問わずにリクルートできるため非常に強力で、アクセス手段の乏しかった<ガード・ドッグ>や<真空イタチ>などを特殊召喚し相手ターンにリバースできれば、戦況を優位に運べます。 |
セット・リバースの効果は、<聖占術姫タロットレイ>と比較して自分のモンスターしか適用できなくなった代わりに、複数体のモンスターに適用できるようになりました。
対象も取らず、任意に数を選べるため、より柔軟性が上がったといえます。
ほかに裏側表示のモンスターがいる際に表向ける効果を選択し、さらにチェーンして<聖占術姫タロットレイ>の効果などでこのカードを裏向ければ、自身の効果でリバースを適用し、リバースモンスターのリクルートまで行えます。
後述の専用儀式魔法と効果が噛み合っており、<聖占術姫タロットレイ>と並べてそれぞれの効果を駆使しながら、アドバンテージを稼いでいきましょう。
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冥占術の儀式
「占術姫」モンスター用の儀式魔法として新規に追加されたカードです。 <儀式の下準備>に対応しなくなった代わりに、2体の「占術姫」儀式モンスターをどちらでも、かつ墓地からも儀式召喚できるようになりました。 裏側守備表示での儀式召喚も可能で、特に<冥占術姫タロットレイス>と噛み合っています。 |
相手のスタンバイフェイズでも発動できるため<聖占術の儀式>の遅さが改善され、使いやすくなりました。
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占術姫ビブリオムーサ
こちらも新規に追加されたレベル9の「占術姫」モンスター。 最上級モンスターですが、リリースされた場合に墓地から裏側守備表示で自己蘇生でき、リバース時にはデッキから「占術姫」儀式モンスターと儀式魔法カードをサーチできます。 このカードをリリースして儀式モンスターを儀式召喚し、さらにそちらの効果でこのカードをリバースするのが基本展開になります。 |
サーチするカードは状況に応じて選ぶことができるため、足りない儀式モンスターを集めて並べたり、次のターンの足がかりにする、リリース素材を確保するなど柔軟に立ち回れます。
レベル9なのも相まって非常に嬉しい新規です。
続いてその他の主要カードについて解説していきます。
<地中界シャンバラ>の発動時処理でサーチした<サブテラーの導師>をリバースさせ、妨害を構えられます。
召喚権をほかのモンスターに割いた場合でも、エンドフェイズに<聖占術姫タロットレイ>で特殊召喚し効果でリバースさせることで、妨害を追加できます。
<サブテラーマリス・ボルティニア>はレベル9なので「占術姫」儀式モンスターのリリースに使用できるほか、雷族なので自身の効果で特殊召喚した場合は<超雷龍-サンダー・ドラゴン>を特殊召喚することもできます。
このカード以外の「クローラー」はリバースモンスターなので、2体で<サブテラーマリスの妖魔>のリンク召喚まで行えます。
特に<地中界シャンバラ>との相性はよく、サーチした<サブテラーの導師>を召喚して<クローラー・ソゥマ>の対象にし、<サブテラーマリスの妖魔>をリンク召喚したうえでリバースさせることで、「サブテラー」カードとリバースモンスターのサーチが行えます。
<サブテラーマリスの妖魔>自身も「サブテラー」カードなので、<サブテラーの導師>の裏側守備表示にする効果がフリーチェーンになるのも強いですね。
前者はリバースモンスターすべてに、後者は<虹光の宣告者>を経由して儀式魔法、儀式モンスターすべてに触ることができます。
特に後者は、「クローラー」モンスターなどを使って<スプライト・エルフ>をリンク召喚しておけば、相手ターンに蘇生することで<旧神ヌトス>を落とし、妨害とすることもできます。
どちらも盤面に出せるモンスターなので、<クローラー・ソゥマ>の対象にできるのもいいですね。
<強欲な壺>、<ハリケーン>、<サンダー・ボルト>、<強引な番兵>、<スキルドレイン>、<虚無空間>、<大寒波>の中から効果を選べると言っても過言ではなく、これらを<冥占術姫タロットレイス>で簡単に特殊召喚できるようになったことから、制圧力が大幅に増しました。
展開例紹介
展開の一例をご紹介します。- <儀式の下準備>で<聖占術姫タロットレイ>と<聖占術の儀式>をサーチし、<占術姫ビブリオムーサ>をリリースして儀式召喚
- <占術姫ビブリオムーサ>を自己蘇生し、<聖占術姫タロットレイ>の効果でリバース
- デッキから<冥占術姫タロットレイス>と<冥占術の儀式>をサーチし、<占術姫ビブリオムーサ>をリリースして裏側表示で儀式召喚
- エンドフェイズに<聖占術姫タロットレイ>の効果で<占術姫ビブリオムーサ>または手札・墓地のリバースモンスターを特殊召喚
- 相手ターンに<聖占術姫タロットレイ>の効果で<冥占術姫タロットレイス>をリバースさせ、リバースモンスターをデッキから特殊召喚
- <冥占術姫タロットレイス>の効果で、4と5で特殊召喚したリバースモンスターをリバース
これに<クローラー・ソゥマ>の項で紹介した展開を合わせることで、さらなる妨害やリバースモンスターのサーチなどが行えます。
特に<サブテラーマリスの妖魔>は相手ターンにリバースした場合でも効果が発動するので、お互いのターンにリバースさせることでアドバンテージを稼げます。
リバースさせ効果を発動した<占術姫ビブリオムーサ>を対象にして<クローラー・ソゥマ>を特殊召喚することもできるので、様々なルートを探してみてください。
以上で今回の【リバースモンスター】の解説を終わります。
ありがとうございました。