
今回はデッキビルドパック「ヴァリアント・スマッシャーズ」で登場した新規テーマ「センチュリオン」について解説します。
「センチュリオン」はレベル4と8のメインモンスターで構成され、永続罠扱いで自分フィールドに置きながらそこから特殊召喚し、レベル12のシンクロに繋げる動きを主としています。
テーマ内にもレベル12シンクロが存在するほか、<赤き竜>をはじめとした汎用レベル12シンクロに繋げられ、そこから<えん魔竜王 レッド・デーモン・カラミティ>による制圧ができることで話題になっています。
各「センチュリオン」モンスターは「騎士」に関する単語に「センチュリオン」のルビが振られており、「マギストス」と似たような命名則になっています。
「センチュリオン」カード紹介
テーマカードすべてのサーチャーとして優秀であるほか、テーマ内ではチューナーはこのカードだけのため、シンクロ召喚においても大事なモンスターになります。
攻守が同じため<軒轅の相剣師>や<赫聖の妖騎士>に対応しており、特に後者は「ドラグマ」系統のカードとも合わせられる12シンクロなため相性がいいですね。
固有効果であるサーチは展開手段であるほか、余っている場合は妨害となる罠もサーチできることもあって、バリューはかなり高いです。
固有効果の共通制約として、発動後同名カードの特殊召喚ができなくなるため、発動する順番には注意が必要です。
このカードのみ、永続罠扱いの際にも効果があり、レベル5以上の「センチュリオン」に対して効果破壊耐性を付与できます。
<篝火>によるサーチに対応しています。
そのターン中このカードは特殊召喚できませんが、もう一方の置いたモンスターを特殊召喚することで展開が可能です。
共通効果による特殊召喚はその後にレベルを4つ上げることが可能で、そのまま<重騎士プリメラ>と合わせて12シンクロが可能です。
ただ、ほとんどの場合では後述する<重騎兵エメトVI>に繋いだほうがいいです。
主にこのカードと<重騎士プリメラ>でシンクロしていきます。
固有効果は相手ターンに自分フィールドの「センチュリオン」を永続罠として置き、自身を手札・墓地から特殊召喚するというもの。
自身の効果で相手ターンに特殊召喚した<従騎士トゥルーデア>と置き換えることで、合計レベルは合わせたまま次のターンのリソースを残すことができます。
そのため、一旦このカードを経由してシンクロすることが大事ですね。
特殊召喚成功時に1枚ドローし、相手フィールドの最高打点モンスターを破壊できる効果、攻撃力2000以下の自分のモンスターに戦闘耐性を付与する効果、お互いのエンドフェイズに手札・墓地から「センチュリオン」を永続罠として置く効果を持ちます。
破壊は任意なため先攻1ターン目でも問題なくドローできるのは優秀で、展開に消費した手札を回復してくれます。
自身が3500とかなりの高打点でありながら横に展開する低打点を守れるため、フィールド全体の場持ちがかなりよくなります。
エンドフェイズごとに置いた「センチュリオン」は返しのターンで展開できるため、維持することが大幅なアドバンテージ獲得に繋がり、全体の効果がよく噛み合っています。
テーマ内で相手ターンにもシンクロできるため、このカードも妨害にはなりますが、対象を取らないとはいえ自由に選べない破壊なためなんらかの追加の妨害は用意しておきたいところ。
効果発動条件は「特殊召喚成功時」なため、蘇生でもドローと破壊が行えます。
発動ターンに手札を1枚墓地へ送ることでデッキから「センチュリオン」を永続罠扱いで置くことができるため、<重騎士プリメラ>、<従騎士トゥルーデア>と同じく初動となるカードです。
これらのカードどこから入っても同じ展開ができるのがかなり特徴的ですね。
展開方法は後述します。
また、モンスターが特殊召喚した際に「センチュリオン」を含めてシンクロする効果があり、この効果によって相手ターンにシンクロして妨害を狙います。
出す先は指定されていないため<赤き竜>といった強力なモンスターに繋げられるほか、自分・相手を問わず「特殊召喚時」にシンクロでき、かつ「センチュリオン」を1体でも含めれば素材はなんでもいいため、ある程度柔軟にタイミングを選べます。
欠点として発動ターンしか展開が出来ない点があり、次ターンも展開するにはもう一度このカードをサーチする必要があります。
相手ターンの<重騎士プリメラ>でサーチできるためそれほど困りはしませんが、妨害を受けた際などには注意が必要ですね。
ディスアドバンテージを避けるため基本的には墓地から置きたいですね。
ある程度パーツが揃っている前提だったりとそれほど強力な効果なわけではありませんが、デッキ内の「センチュリオン」を使い切ってしまった場合などには重宝するかもしれません。
墓地効果で、「センチュリオン」シンクロの特殊召喚時に墓地から「センチュリオン」を置くことができます。
基本的には素材として使った「センチュリオン」がいるため腐ることはありませんが、こちらも動きが通った前提の効果なため展開補助としてはそれほど強くはないのが残念なところ。
速攻魔法で、デッキから「センチュリオン」を永続罠扱いで置くか、「センチュリオン」魔法・罠をセットするかを選べます。
「センチュリオン」モンスターを置くことで初動になるほか、他の「センチュリオン」に妨害を受けた際に貫通札としても使うことができます。
展開が全て通った場合は罠カードを伏せることで妨害を追加できるため、無駄がありません。
モンスターを置いた場合、その同名が自分フィールドに存在する状態だと「センチュリオン」しかEXデッキから特殊召喚できなくなるため、基本は<重騎士プリメラ>を置いて初動にしつつシンクロ素材にしていきます。
制約は発動ターンのみなので、相手ターンにシンクロを狙う場合は予め自分ターンに発動しておくなどで対処したいですね。
テーマに属してはいますが、【海造賊】、【ドラグニティ】、【スネークアイ】などでも活躍が期待できるやや汎用寄りのカードです。
別のカードで補助するなど考える必要がありますね。
一時除外により妨害する汎用罠です。
<PSYフレームロード・Ζ>や<プティカの蟲惑魔>に近い効果ですが、前者とは違い特殊召喚なため<超雷龍-サンダー・ドラゴン>といったモンスターを永久除外できたり、後者と違って別の強力なモンスターを帰還させてしまうおそれがなく、かなり優秀です。
蘇生したモンスターは攻撃力が1500下がってしまいますが、<騎士皇 レガーティア>の耐性に自身も含めることができるため、壁としてはかなり優秀になります。
効果が1ターンにいずれか1つしか使えない点に注意。
以上が「センチュリオン」カードです。
ここからは展開方法と実際のサンプルレシピを交えて紹介していきます。
重騎士プリメラ+手札コスト1枚からの展開例
- <重騎士プリメラ>を召喚し、<スタンドアップ・センチュリオン!>をサーチ
- <スタンドアップ・センチュリオン!>を発動し、手札を1枚墓地へ送って<従騎士トゥルーデア>を置く
- <従騎士トゥルーデア>を特殊召喚し、効果で<重騎兵エメトVI>を置く
- <重騎兵エメトVI>を特殊召喚し、<騎士皇 レガーティア>をシンクロ召喚、1枚ドロー
- エンドフェイズに墓地から<重騎士プリメラ>を置く
- 相手メインフェイズに、<重騎士プリメラ>と<従騎士トゥルーデア>をそれぞれ特殊召喚、<スタンドアップ・センチュリオン!>をサーチ
- <従騎士トゥルーデア>を対象に<重騎兵エメトVI>を特殊召喚する
- <スタンドアップ・センチュリオン!>の効果でレベル12のシンクロ召喚を行う
相手エンドフェイズに再度<重騎士プリメラ>を置くことで次のターンも展開する準備を整えられ、そのまま高打点で攻め切ることができます。
デッキレシピ
以下がサンプルレシピです。今回は【センチュリオン】と【スネークアイ】の混合デッキを構築してみました。
2つを組み合わせる利点としては、まず<蛇眼の炎龍>がレベル8なため、<重騎士プリメラ>と合わせて12シンクロが狙える点が挙げられます。
効果を使い終わった<スタンドアップ・センチュリオン!>も、後手であれば比較的コストにしやすく、<トロイメア・フェニックス>による露払い、リンク値を伸ばして<アクセスコード・トーカー>、<騎士皇 レガーティア>による破壊と打点も合わせて、そこそこの突破力を持たせられます。
以上で「センチュリオン」の紹介を終わります。
ありがとうございました!