と、その前にこの記事では<シリウスモン>や<プロキシマモン>をメインにしたいわゆるガンマモンデッキは扱わない事を断っておきます。その辺を期待した人はすみません。他の人の記事をおすすめします。
では何を扱うのか、今回紹介するのはガンマモンをベースにした「おもちゃ」です。
デッキレシピ1
おもちゃを紹介する前におもちゃのベースになる土台を紹介します。こちらです。まあまあ普通のガンマモンデッキの完全体以下ですが、あまり見ないのは<アナログの少年>でしょうか。
そもそもガンマモンデッキの弱点として<RBガンマモン>と<RB宙>以外にほぼドローソースが無いという点があります。色が散らばりがちなので定番のメモリーブーストを採用するのがやや躊躇われる事も併せて、デッキを回せるカードが少ないデッキです。
そんな中採用したいのがアナログの少年です。ご存知の通り色やレベルの指定無くどんなデジモンカードでもサーチできる他、残りのカードをトラッシュに置けるのも<グルスガンマモン>で蘇生させる時に有効です。オープンサーチなのでこれから紹介するおもちゃ要素のネタバレになる欠点はありますが、どんなおもちゃを採用しても拾えるサーチ範囲は欠点を補って余りあるといえるでしょう。
また、サーチだけでも十分採用理由になるのですが、もう一つの効果もこのデッキにおいては非常に強力です。グルスガンマモンがアタック終了時効果で除去を飛ばしながら能動的に消滅できるため、他のデッキより遥かに強く使えます。
具体例としてはRB宙1、アナログ1枚、育成グルスガンマモンでコスト1でもらった場合。
育成フェイズでグルスをバトルエリアに
メインフェイズ開始時にRB宙で進撃<ベテルガンマモン>を進化元に。メモリー+1とグリモンの効果と合わせて2枚ドロー。
<旧カノーヴァイスモン>に進化。宙をレストさせて宙と自身の効果でDP12000の2枚チェックでベテル効果で進撃。
アタック終了時にグルス効果で相手のDP12000以下を巻き込んで消滅。アナログをレストさせてメモリー+1と育成孵化。ここでメモリー0。ついでにガンマモンがレストで登場。
育成をLV4まで進化してターンエンド。
これで2チェック、相手のデジモン1体除去した上で前にガンマモン、後ろにレベル4を構える布陣が出来ました。これは除去だけならグルスガンマモンは突進の<ベテルガンマモン>でも良いですし、メモリー2でもらっていれば進撃の必要もありません。ガンマモンの進化元効果や4コスの宙がいればもっとDPが高くても問題ありません。安定してできる上に先に動いても後出しでも強い非常に隙のない動きだと言えます。
また、この動きを主軸として使うにあたり、RB宙でしか効果を使えない<RBグリモン>より<BT8グリモン>の方が有用な事、育成の消費が激しいためデジタマを5枚用意しておきたい事からデジタマの配分を決めました。
この動きでテンポを取って相手にやりたい事をさせず、その隙にやりたい事を通すと言うのが今回のおもちゃになります。勝負事でやりたい事を通すには強さが要るので、強さの部分を担保する事でこの後のギミックを好き放題出来るわけです。
という訳でここまでがおもちゃの素です。まずはセキュリティを責めながら盤面を除去し、後続も立てるこの動きを頭に入れてください。なお、この動き自体はシリウスやプロキシマモンデッキでも使えるので有効活用しましょう。
デッキレシピ2
おもちゃその1。グランディスガンマモンです。
なぜグランディスなのかと言うと、一度盤面を処理した後育成で2体目を育てていくにあたって、グランディスが一番勝ちに直結すると思ったからです。<カノーヴァイス>で2点、グランディス1パンめで3点、もう1パンで勝ち。
グランディスに味付けをするにあたって調整した部分の説明をすると、グランディス3の<グランクワガーモン>3なのは、やはりどっちも引いてこそ真価を発揮するため。グランディスだけ引いたとき弱いですが、アタック回数を増やせるグランディスはやはり話が変わってくるので減らせません。
色変えのための<ギリードゥモン>はあまり見ないカードかと思いますが、固有効果は進化時DP以下の相手をレスト、レストしたそのデジモンは次のターンアクティブにならない効果。わかりやすく言うと<サマディ・シャンティ>です。カノーヴァイスモンもそうですが、このデッキはDPをあげるのが得意なのでDPが足りない事はほぼありません。確定サマディはそれ単体でも全然悪くないです。
あと何となく貫通が欲しいかと思ってウェズンを数枚入れています。無くても良いです。
グランクワガーモンについて特筆したいのは、<RB宙>の差し込むカードはガンマモン名称ですが、差し込む先は何でも良いので育成から出てきたグランクワガーモンに直接差し込んでデジバーストの素材を増やす事は可能です。面白いので覚えておきたいですね。
デッキレシピ3
おもちゃ2つ目は<BT10レガレクスモン>です。何だこいつ何が出来るんだ。
なんかこう、2体出せるのは偉いけど条件が相手依存なのが残念だし、破棄枚数も中途半端でアタック時の助けになるか微妙だし、何より2つの効果のタイミングがズレてるのでターンが返りそうなのがパッとしないところでしょうか。
ですがこのパッとしないポイント、このデッキなら全てクリアできるんです。
レガレクスモンの進化前の<フウマモン>、こいつは進化時に相手の進化元を3枚破棄します。上からなので強い進化元を抜きやすい最近のテキストなのもgood。そしてここから続けて進化する事で合計5枚破棄。これだけ破棄すれば進化元を抜き切る事も難しくないでしょう。そしてこのデッキなら進化時に進撃ができるので、進化元を抜ききってすぐにアタック時を使って展開する事ができます。隙がない。
更に次のターンも生きて効果が使えるなら、次のターン以降も<RB宙>の効果で並べたいLv.4以下を差し込めるため何回でもアタック時が使えるのが脳汁ポイントです。宙が2枚出てれば毎ターン2体展開!最高!
あと採用したカードは展開したデジモンを打点として強く使える<キメラモン>、登場させるだけで仕事ができるブロッカー<ウェズン>、登場時効果のある<プロモガンマモン>などです。単純なドロソである<ファイアーボール>など入れてもいいかもです。
デッキレシピ4
3つ目は<スレイヤードラモン>です。このカードはまあまあ良く知られている強いカードですね。
味付けのために入れたカードは進化前に緑と青が両方使えるのでどっちも採用と、ブロッカーがあれば相手のメインフェイズ開始時効果が強く使えるのでブロッカー<ウェズン>を多めに。またアクティブ効果は青の得意分野ですが、デッキ自体は赤なので<ロイヤルセーバー>を採用して2×2チェックを狙えるようにしています。
さっきの<レガレクス>よりだいぶおもちゃ感が薄いですが、その分使いやすく強いと思います。
以上、3つのデッキを紹介しました。
紫のおもちゃも紹介したかったのですが、<レグルス>使うなら<アルクトゥルス>と<プロキシマモン>使いたいなーと思ってしまいあんまりアイデアが湧かなかったので諦めました。EX4の<ケルビモン悪>などは進化時と消滅時を同時に使えてなかなか面白そうなので興味が湧いた方は考えてみてください。
そんな訳で、今回はガンマモンを土台にしたおもちゃデッキの作り方と、実際に組んでみたデッキを3つ紹介しました。かなり拡張性があって面白く、土台の部分は普通のガンマモンでも使えるアイデアなので是非有効活用してもらえればと思います。
それでは今回はこの辺で。良いガンマモンデッキがいっぱい生まれますように。