細かいテクニック
キーカードを引けなかった際の立ち回り
各種ドローアイコンにより各カードを引き込みやすいとはいえ、それでも特定のカードを引かないパターンは多く存在します。
どのカードを引かないかにもよりますが、概ね以下の2パターンが多いと思いますのでそれぞれの場合に意識している点を書かせて頂きます。
序盤にリソースを増やすカードを引かなかった場合
これは2ターン目にリソースブーストをできるカード達を引かなかった場合です。
この場合、最も致命的なのは各種強力なシフトを使用することができない点です。
3ターン目にリソースブーストできるカードを引けていたならば良いのですが、引けていない場合は3コストアイコン+2コストのカードで無理矢理ライフを削りに行きます。
これは次のターンに<ユニバースプリンセス>2枚以上から<ガタルーニア>+<狡知アスツァール>で相手のライフを削り切れる可能性を少しでも高くするためです。
序盤にリソースブーストできるカードを引かない場合、<ユニバースプリンセス>を迎撃に使用したくなりますがそれを我慢して複数枚の<ユニバースプリンセス>からライフを削ることを狙います。
逆にリソースブーストできるカードを引けた場合、<ノルデン>のプレイからシフトし相手のライフを削るパターンが多いです。
この場合、自分の優位を保つ目的が薄くなるので<炸裂愛好>にシフトすることはあまりなく、<世界うらら>もしくは<告死遊戯>を使用し次のターンの動きを確実に強くすることが多いです。
少ないリソースなので相手の妨害などへの対応は少なくなってしまいますが、その分イグニッションと<ユニバースプリンセス>によるコストを無視した手数で無理矢理相手を倒すことを意識します。
ユニバースプリンセスを引かない場合
もう一つはリソースを伸ばすことはできたが<ユニバースプリンセス>を引けない場合です。
この場合に意識することはリソースを伸ばすこと、そしてチャージを貰えるようにすることです。
リソースを増やすのは<ユニバースプリンセス>を各種カードでアクセスしつつ、<ユニバースプリンセス>をプレイする分のリソースを残すためです。
リソースを増やす場合は少々無理矢理でも<ニョグサ>や<恋風アスツァール>、シフトも<告死遊戯>の使用を行います。
各種シフトの使い分け
各種シフト、特に<世界うらら>、<告死遊戯>、<炸裂愛好>の三種類は3ターン目に状況に合わせて使用するカードを判断しなければなりません。
基本的な判断基準は以下のようになっています。
<世界うらら>:<バイヤッハ>や<常夏アスツァール>等、トークンが多数必要な場合
<告死遊戯>:相手のチャージ量が少ない場合、次のターンに8枚以上リソースが必要の場合
<炸裂愛好>:相手のチャージ量が多く、次のターンの相手のイグニッション回数が多い場合
補足すると相手の動きを抑えて自分のターンを貰いやすくするのであれば<炸裂愛好>、次のターンの動きの幅をもたしたいのであれば<告死遊戯>という形です。
また、基本的な能力のイグニッション封じも非常に強力な能力であり、<狡知アスツァール>からの多面展開を行った場合はこのカードにシフトすることで相手の動きを取り押さえることがほとんどです。
その場合は大抵相手のライフを1枚のみ削りあまりチャージを与えず、<告死遊戯>の能力により<ユニバースプリンセス>の達成を目指すパターンです。
<告死遊戯>を使用する場合は相手のイグニッションで出たカード、もしくはIGOBによって攻撃されない位置にシフト先のゼクスを配置するといったことでこのカードのコスト上昇能力を生かすことができます。
これは主に<狡知アスツァール>を<ユニバースプリンセス>で登場させることができない場合、次のターンの<ユニバースプリンセス>の為に<バイヤッハ>で回収を行えるようにするのが目的です。
このカードを使う場合は<常夏アスツァール>を使い、<常夏アスツァール>+トークン+<バイヤッハ>で攻めるパターンが多いです。
他にもゲーム後半になると各シフトを使用することがあるのですが、3ターン目に使用するこの三種類の選択肢が最も判断力が必要な場面の為今回個別で解説をさせて頂きました。
シフトの順番
場にシフトが居る場合、シフト権を使用してシフトができないというルールがあります。
このデッキは<ガタルーニア>の能力で打点を増やすため、シフトの順番は非常に難しくなっています。
基本的にはシフト権を使用してシフトを行い、その後に効果によるシフトを行うという形です。
少しパターンを解説するとまず最初にシフト権の使用先であるカードであるIGOBをプレイ。その後、IGOBへシフトし、他のシフトを行えるカードを使いシフトをするという形です。
また、攻撃する際は基本的にレンジを持っているゼクスから攻撃するようにします。
これは相手のライフから出て来た除去によって<ガタルーニア>を破壊されてしまった場合、一気に攻撃回数が減ってしまうからです。
特に最近はIG枠に除去能力を持ったカードの採用も多く、この部分は意識しておいて間違いはないと思います。
トピックス
IGOBの選択
IGOBに関しては今回使用している<"闇囁の顕臨姫"><夜刀うらら>以外にも<"夢境の顕臨姫"><夜刀うらら>があります。
IGOBに関しては好みがありますが、今回は<"闇囁の顕臨姫"><夜刀うらら>の方を採用しています。
誓いカードもゼクスとなっており、<アイコンイタァカ>の条件を邪魔しないのも利点です。
これにより<千幻変ニャルラト>への達成速度が早くなり、<千幻変ニャルラト>のロック能力による制圧という勝利パターンを増やすことができます。
他の採用候補カード
今回のデッキは分かりやすい構築にしましたが、他にも採用されているカードは多くあります。
他のレシピで良く採用されているカードについて触れていこうと思います。
カオス・サマー ニャルラト
<狡知アスツァール>や<世界うらら>と合わせることで<ユニバースプリンセス>のような動きもできますが、トークンの登場効果が減っている構築になっている点、<常夏アスツァール>とコストを取り合う面で今回は不採用としました。
他のトークン登場カードを採用することでこのカードも使いやすくなり、採用を検討することができると思います。
狂奔する嗜虐ムービス
このカードのみの点としては相手ターン中に登場してもトークンを登場させることができ、非常に高い防衛能力も持っています。
ゲームを伸ばすゲームプランを重視する場合、このカードの採用を検討しても良いと思います。
秩序を捧げる邪眼ガタルーニア
他にも先ほど挙げた<カオスサマー>と組み合わせ<世界うらら>から登場させたトークンをコストにし<カオスサマー>の能力で<狡知アスツァール>を登場させ、疑似的に<ユニバースプリンセス>の動きを行うこともできます。
使用できるタイミングが局所的ではありますが、ある程度事故を緩和する動きを行えるのでデッキの動きのバリエーションを増やすのであれば採用を検討できるカードです。
対戦する場合の注意点
このデッキは<ユニバースプリンセス>というパワーカードに加え、各種シフトによりこちらの動きを抑制してくるため非常に戦いづらく感じます。事実、序盤にリソースブーストから<ユニバースプリンセス>、<炸裂愛好>という動きは非常に強力ですが、完全に太刀打ちできないデッキではありません。
個人的に、このデッキと対戦する際に意識している点は以下の点です。
IGOBを意識する
これは相手の強い動きにリソースブーストが確実に絡むため、こちら側が確実に先にIGOBを行うことができる点です。
イデアライズ型のIGOBはリソースの枚数を参照するため、相手にする場合はリソースに置くカードもなるべく名称カードを置くことを意識します。
更にこちらのライフが残るのであればシフトまで行うことができるため、このデッキとの対戦は早期のIGOBを前提としたゲームプランを構築することが重要となります。
IGOBと一緒に使用するカードは各種ヴォイドブリンガーやキー3のゼクスなど、これらのカードを採用することでシフトから相手のライフを削ることが非常に行いやすくなります。
序盤に相手のゼクスをなるべく処理する
これは3ターン目のリソースブーストからの<ノルデン>プレイになるべくリソースを使わせる事が目的です。
そうなってしまった場合逆転をすることが非常に難しく、序盤は相手のゼクスをなるべく残らないようにして相手の<ユニバースプリンセス>を攻めに使わせ、こちらも攻めやすくすることで一気に相手のライフを削りやすくなります。
特にこのデッキは<ユニバースプリンセス>以外の序盤使用できる除去は場のゼクスを必要とする<ゴルゴース>、<色彩アスツァール>と実はそこまで多くないため、除去自体も<ユニバースプリンセス>に頼っている面が非常に大きいです。
相手の攻撃回数を配置で減らす
このデッキは最大で6打点を用意することができると書きましたが、逆に言えば6打点を超える打点を出すことが難しいデッキです。
打点を増やせるゼクスの配置できる場所も確定しているため、実は配置を工夫すれば相手の攻撃回数を減らすことが可能です。
最も簡単な配置の誘導はIGOBを使用したケースです。
IGOBをこちらのプレイヤースクエア横や相手のプレイヤースクエアに隣接した位置に登場させる場合、IGOBを攻撃できる位置にはレンジ能力で攻撃できる位置となり、それだけで相手の攻撃回数を一回減らすことができます。
IGOB以外では絶界を持つカードやコスト6以上のゼクスの配置を工夫することで相手にうまくシフトの配置を行えさせないことも狙えるため、こちらは何度か戦ってみて良い配置を見つけてみてください。
終わりに
今回は少し変わりトーナメントシーンでよく見るデッキを紹介してみました。これまでの記事と違い中々のボリュームとなりましたが、今後クリトのデッキを作ったり対戦する際に参考にしていただけたら幸いです。
それでは、次の記事でお会いしましょう
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