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テーマ紹介「花札衛」前編【メカヲタ】 | 遊戯王 OCG

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テーマ紹介「花札衛」前編【メカヲタ】

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テーマ紹介「花札衛」前編【メカヲタ】
「COLLECTION PACK 2020」で強化を得たテーマの1つが、「花札衛」です。しかし、【花札衛】がどんなデッキなのか、どのような動きをするのか知らない人は多いと思います。そこで今回は、【花札衛】の基礎とともにカード効果、【花札衛】の戦い方を解説したいと思います!前後編の前編として、まずは基礎とカード効果を紹介します。

テーマ概要
「花札衛」は闇属性・戦士族で統一された「花札」を元ネタとするテーマで、ざっくりと言い表すと「手札からの特殊召喚とドローによって大量展開し、大型のシンクロモンスターで制圧するデッキ」です。特殊召喚とドロー、運要素が絡むことから【未界域】とよく比較されます。
ただ、テーマ内のカードに「花札衛」モンスターしか特殊召喚できない縛りを持つものがあるため、ほぼ純の構築を強いられます。各モンスターのレベルは、元ネタの花札における「月」と同じになっています。

「花札衛」には大まかに分けて3種類のモンスターが存在し、元ネタの花札に合わせて、「カス札」「タネ札」「光札」と呼ばれることが多いです。
5種類のカス札は攻守が100で統一され、レベル1の<花札衛-松->を除いて『自身よりレベルの低い「花札衛」が自分の場に存在する場合に発動し、手札から特殊召喚する』効果を持ちます。この効果の発動後、「花札衛」しか特殊召喚できなくなります。3種類のタネ札はすべて攻守が100で統一された特殊召喚モンスターで、『自分の場の「花札衛」をリリースした場合に特殊召喚できる』召喚条件を持ちます。場のレベルに左右されずに展開できるので、デッキを回す上でのエンジンになります。
5種類の光札は<花札衛-桜に幕->を除いて『同名以外で同レベルの「花札衛」をリリースして手札から特殊召喚する』特殊召喚モンスターで、タネ札と比べるとやや特殊召喚しづらいもの、メインデッキの「花札衛」の中では最高の2000の攻守を持ちます。半数が戦闘を介してアドバンテージを得る効果を持ち、複数体並べることで一気にライフを詰めることもできます。

ほとんどのタネ札および光札が、特殊召喚された場合にドローし「花札衛」であれば固有処理、違えば墓地に送るというリスキーな効果を持つため、デッキ内の「花札衛」の比率が重要になってきます。この効果を駆使してモンスターを増やし、大型のシンクロモンスターに繋いでいきます。シンクロデッキでありながら、チューナーの共通効果で素材を全てレベル2として扱えるため、レベルを揃える必要がないのも特長です。

では、各モンスターについて詳しく見ていきましょう。

カス札
自身よりレベルの低い「花札衛」が存在すれば特殊召喚できるモンスターが多く、単純に盤面にモンスターを1体追加できるため、シンクロを多数並べる上では重要なカード群です。

花札衛-松-
レベル1モンスターで、特殊召喚効果は持ちませんがリリース無しで通常召喚できる貴重な「花札衛」です。召喚成功時にドローし、「花札衛」でなければ墓地へ送ります。
また、相手によって破壊された場合にもドローができます。他の全てのカス札の特殊召喚条件を満たせるため、このカードをできるだけ盤面に維持しながら回すことが重要です。

花札衛-桜-
今回登場した新規カードの1枚で、レベル3と<花札衛-松->と同じく通常召喚できるほか、特殊召喚効果も持ちます。固有効果は「花札衛」唯一の「リリースして発動」する効果で、ドローしたカードが「花札衛」であれば、さらにデッキから「花札衛」をサーチ、または特殊召喚できます。状況に応じたカードを持ってこられるうえに、初動としての役割も果たせる強力なカードです。

花札衛-芒-
レベル8と比較的特殊召喚条件を満たしやすく、召喚・特殊召喚成功時に手札の「花札衛」を任意の枚数戻し、そのぶんドローする事ができます。被ってしまった<花札衛-松->などを戻しつつ、チューナーや魔法カードを引きにいくことができます。

花札衛-柳-
このデッキのキーカードといっても過言ではないほど強力なカードです。レベルは11と特殊召喚しやすく、墓地の「花札衛」を1枚デッキに戻してドローできます。カス札の中では確定でドローでき、自身の特殊召喚で失ったハンドアドバンテージを即座に回復しつつ、デッキ内の「花札衛」比率を高めることができます。戻すのは同名でもよく、このカードを何度も使いまわしてアドバンテージを稼ぎます。

花札衛-桐-
同名および同月の光札以外であれば何がいても特殊召喚できる12レベルを持ちます。固有効果は攻撃された際に攻撃を無効化し1ドロー、さらにバトルフェイズを終了すると強力ですが、受動的である点と除去を受けやすい点から優先度は低いです。<仁王立ち>の墓地効果と併せるとなかなかに嫌らしい動きができます。

タネ札
自分の場の「花札衛」をリリースして特殊召喚し、特殊召喚成功時にドローする共通効果を持ちます。除去効果持ちかチューナーであるため、後手での捲りやデッキ回転で重要なモンスター群です。

花札衛-牡丹に蝶-
レベル6のチューナーで、ドローに成功すると相手のデッキトップ3枚を好きな順番で上か下に戻すことができます。ターン制限もないため、何度もこの効果を使ってカードを入れ替え続け、都合のいいカードで固定することも出来ます。
また、相手のデッキを知ることができるため、妨害の当てどころを見極めやすくもなります。レベルに左右されずに出せるチューナーでもあるため、序盤から展開に絡めたいモンスターです。

花札衛-荻に猪-
レベル7で、ドローに成功すると相手モンスターを破壊できます。<花札衛-芒->の特殊召喚条件を満たせるほか、対象を取らない破壊のため一部の耐性持ちを突破できたりと頼りになるモンスターです。場のレベルを整えたりデッキを掘る際にも重宝します。

花札衛-紅葉に鹿-
レベル10と比較的高レベルですが、ドローに成功すると魔法・罠を破壊できます。やや扱いにくいレベルですが花札衛を入れ替えてデッキを回すことができ、後手であれば相手の魔法・罠を対象を取らずに破壊できるためかなり強力です。

光札
同名以外の自身と同レベル(同月)の「花札衛」をリリースする特殊召喚モンスターで、カス札の<>と光札の<>が対応するようになっています。特殊召喚成功時にドローし、「花札衛」であれば特殊召喚できますが、カス札以外は特殊召喚モンスターであるため特殊召喚できないことに注意が必要です。

花札衛-松に鶴-
固有効果として戦闘を行ったバトルフェイズ終了時にドローできますが、リリース先である<花札衛-松->の特殊召喚があまり容易ではないため、場に出すことがやや難しいです。高守備力のモンスターに自爆してもドローができるため、他の光札よりは効果が扱いやすいです。

花札衛-桜に幕-
光札の中でも例外で、特殊召喚にリリースを必要としません。手札で発動してドローしたカードが「花札衛」であれば特殊召喚、違えば諸共墓地送りというハイリスクハイリターンな効果ですが、【花札衛】の中では貴重な初動と呼べるカードになるため、積極的に効果を狙いたいです。手札から捨てた場合に「花札衛」の攻撃力を1000アップすることができますが、相手モンスターとの戦闘限定であることに気をつけましょう。

花札衛-芒に月-
相手モンスターを戦闘破壊した時にドローできる光札です。セットされた誘発程度なら超えられる攻撃力ですが、やや心許ないためあまり効果は意識しなくてもいいでしょう。

花札衛-柳に小野道風-
貴重な「花札衛」チューナーの1体です。レベル変動以外の固有効果は持ちませんが、リリース先が<花札衛-柳->と特殊召喚することの多いカードであるため、展開中に自然と出すことができます。場合によっては特殊召喚時のドローで引いたカス札を展開してシンクロに繋いでいきましょう。

花札衛-桐に鳳凰-
相手に戦闘ダメージを与えた際にドローできる光札です。ダメージを必要としながらも攻撃力は高いとは言えず、<花札衛-桐->自体も採用優先度が低いことから、このカードも評価は高くありません。

各種サポート
「花札衛」名称は付いていませんが、サポートする魔法・罠が多数あります。

超こいこい
デッキトップ3枚をめくって「花札衛」をすべて召喚条件を無視して特殊召喚し、残りは裏側表示で除外するというなんとも豪快な効果のカードです。特殊召喚したモンスターは効果が無効化されレベル2になり、除外した数×1000のライフを失うデメリットはありますが、うまくいくとこのカード1枚からシンクロ召喚に繋ぐことができます。
ただし、この効果でチューナーを特殊召喚した場合、他にレベル2に変動したモンスターが2体いないとシンクロ出来なくなることに注意が必要です。また、墓地から除外し自分の場のモンスターをリリースすることで、手札の「花札衛」を条件を無視して特殊召喚できます。リリースするのは「花札衛」でなくてもよく、送り付けられたモンスターを処理したり、レベルの合わない光札を無理やり吐き出したりと器用な動きができます。カードの発動はターン制限がありますが、墓地効果は何枚でも使うことができます。

花積み
デッキから「花札衛」を3種類選び、好きな順番でデッキトップに置くことができます。<超こいこい>や<花札衛-桜->、<花札衛-桜に幕->の補助になるほか、「花札衛」のドロー効果により実質的なサーチが行えます。タネ札の除去効果を成功させることもできるため、上手く使えば多くのアドバンテージを稼ぐことができます。
墓地から除外すると墓地の「花札衛」を手札に加えられますが、落ちたターンに使えず、またターン制限もあるため、次のターンの保険程度に考えていいでしょう。

花合わせ
デッキからカス札を4種類1枚ずつ特殊召喚できる驚異のカードです。4体リクルートは凄まじく、チューナーを持っていると即座に大型シンクロに繋ぐことができます。
攻撃表示かつ効果が無効化されるため残ってしまった場合にサンドバッグになりかねませんが、初動としてぜひとも引いておきたい1枚です。このカードを発動するターンは「花札衛」しか召喚・特殊召喚できないため、「壊獣」や「PSYフレーム」、<ラーの翼神竜-球体形>などを使う際は注意が必要です。

札再生
墓地の「花札衛」をサルベージし、さらに手札から「花札衛」を条件を無視して特殊召喚できます。擬似的な蘇生札ですが、特殊召喚するのは戻したモンスターでなくてもよく、かつ任意であるため非常に細かな立ち回りができる強力なカードです。墓地のカス札を回収して手札のタネ札を出すことでリリースコストを踏み倒したり、墓地のタネ札を回収してそのまま出すことで除去を狙ったりできます。
一旦回収のプロセスを経るため蘇生制限を無視できますが、このカードで特殊召喚したモンスターもまた蘇生制限を満たさないことには注意が必要です。「花札衛」のドロー失敗により墓地へ送られた場合、デッキトップ5枚から好きな魔法・罠を1枚回収し、さらに好きな順番で戻すことができます。後続のドロー効果の補助をしつつ、強力な魔法カードを加えてさらに展開を伸ばせます。

超勝負!
今回のパックで新たに登場した、<シンクロキャンセル>と<ソウル・チャージ>を足して2で割らなかったカードです。誤字ではありません。自分のシンクロモンスターをデッキに戻して「花札衛」を4体蘇生し、さらにドローを行います。ドローに失敗すると自分のモンスターを全て破壊しライフを半分失うという痛いデメリットがあるものの、「花札衛」モンスターの効果と違いドローしたカードを墓地に送る必要がなく、「花札衛」に破壊耐性を与える<花札衛-雨四光->が場にいるとデメリットを完全に無視できます。
3体素材のシンクロモンスターを戻してこのカードの効果を発動すると、4体蘇生により単純にボードアドバンテージが増え、かつ蘇生した「花札衛」のドロー効果により莫大なハンドアドバンテージも見込めます。特殊召喚により墓地を肥やしてこのカードを発動し、さらなる展開に繋ぎましょう。蘇生するのはシンクロモンスターでもいいため、大量のシンクロモンスターを予め墓地に用意しておけば、一気にそれらを蘇生できます。
また、「花札衛」のドロー失敗によりこのカードが墓地へ送られた場合でも、エンドフェイズに好きな魔法・罠をサルベージできます。タイミングは遅いものの、<札再生>や自身に加え、<ハーピィの羽根帚>など汎用的なものもサルベージできます。非常に性能の高い、待ち望んだカードと言えるでしょう。

イカサマ御法度
相手が手札からモンスターを特殊召喚した際に、相手の場の手札から特殊召喚されたモンスターを全て手札に戻す効果を持つ永続罠です。一見ペンデュラムに対するメタに見えますが、エクストラからの展開には無力で1ターンに1度しか効果が使えないため拘束力は高くありません。
また「花札衛」シンクロが存在しない場合自壊してしまうため他のデッキではまず使用できず、墓地効果もないため【花札衛】でもまず採用されません。

「花札衛」シンクロモンスター
レベル÷2の素材を要求する重いモンスターですが、チューナーの効果によって数さえ揃えば簡単に出すことができます。

花札衛-月花見-
レベル6攻守2000のシンクロチューナーで、チューナーの共通効果を持ちます。また、固有の起動効果により1枚ドロー、「花札衛」であれば条件を無視して特殊召喚できます。「花札衛」でなくてもドローが確定した珍しいモンスターで、リリースを必要とするモンスターを引けばそれを踏み倒してボードアドバンテージを稼げるため、非常に強力です。
効果を使用すると次のドローフェイズをスキップするため、複数回の同名カードの使用や<花札衛-雨四光->との併用によってデメリットを軽減しましょう。効果により特殊召喚した「花札衛」は直接攻撃できますが、このデッキでは基本的に除去してから殴るためオマケ程度に考えていいでしょう。

花札衛-猪鹿蝶-
レベル6攻守2000のシンクロモンスターで、このデッキの強みの1つです。墓地の「花札衛」をコストとして発動し、「次の相手ターン終了時まで、相手は墓地のモンスターを特殊召喚できず、墓地のカード効果を発動できない」制約を与えます。残存効果なため維持する必要がなく、またターン制限もないため仮に無効化された場合でも2体目から発動を狙えます。展開系相手に発動に成功すると、実質的なターンスキップに等しい拘束力を誇ります。
また、永続効果として「花札衛」全体に守備貫通を与え、他の高打点「花札衛」シンクロモンスターと並べると容易にライフを削り取ることができます。<スケープ・ゴート>のような壁を無視して攻撃できるのは大きいです。自身の打点はそれほど高くないため、展開途中に絡めて効果を使い、<超勝負!>で戻したりシンクロ素材としたりしましょう。盤面にチューナーが多い時の非チューナー供給役としても役立ちます。

花札衛-雨四光-
名実ともに【花札衛】のエースと呼べる、レベル8の大型シンクロモンスターです。永続効果で「花札衛」全体に破壊耐性と相手からの対象耐性を与えます。
また、ドローフェイズに相手が通常のドローをした際に1500のバーンダメージを与え、<花札衛-雨四光->の数だけ累積するため一気にライフポイントの半分を刈り取ることができます。素材を4体要求と重いですが、<花合わせ>+チューナーにより簡単にシンクロ召喚することができます。その耐性により<超勝負!>の蘇生に巻き込めばデメリットを無視でき、複数体によるロックとバーンダメージ、3000の打点により後手からの捲りでも頼りになります。
相手エンドフェイズに自身の効果無効かドローの放棄を選択するデメリットがありますが、<花札衛-月花見->の効果によってもとよりドローフェイズはスキップされるため、あまり気にならないでしょう。シンクロ素材として墓地へ溜め、超勝負!によって一気に複数体蘇生したいですね。

花札衛-五光
【花札衛】唯一の、相手ターンに能動的に妨害できるモンスターです。レベル10、攻撃力5000という破格の数値を持ちながら、魔法・罠の発動を無効にする効果、「花札衛」が戦闘を行う際に相手モンスターの効果を無効にする効果を持ちます。素材を合計5体必要とするものの、<SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング>や<双穹の騎士アストラム>、<ヴァレルソード・ドラゴン>に打点の上がった<超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ>すらも一方的に殴り倒せる効果とステータスを持ち、手間に恥じない性能を誇ります。
効果は「花札衛」全体に及ぶため、<花札衛-猪鹿蝶->の効果で貫通を与えた上で複数体のシンクロモンスターとともに切り込むと、多大なるダメージを与えることができます。除去を受けた際にも、バウンスでなければエクストラデッキから同名以外の「花札衛」シンクロモンスターを特殊召喚できるため、相手からすると非常に厄介なモンスターです。こちらも蘇生が可能なため、<超勝負!>によって複数体並べられると強力です。

「花札衛」モンスターとそのサポートカードを紹介しました。次回は、相性のいい魔法カードと、デッキの回し方、立ち回りを解説します。
ここまでお読みくださりありがとうございました!

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