【2ページ目】攻略コラム:2020年7月 | 遊戯王 OCG | トレカ通販・買取ならカードショップ -遊々亭-

【2ページ目】攻略コラム:2020年7月 | 遊戯王 OCG

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攻略コラム:2020年7月 アーカイブ

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サンダードラゴンの有利不利【ヨシシン】

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    by 攻略コラム

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    サンダードラゴンの有利不利【ヨシシン】
    今回は7月制限のサンダードラゴンの各デッキの有利不利について私見を書いていこうと思います。
    vs閃刀姫
    モンスターセットで<ウィドウアンカー>のモンスター奪取を回避できたり、<超雷>で<エンゲージ>を封じられたり、閃刀姫自体が他のデッキと比べてライフを取るスピードが遅く、初手で動けないハンドがあってもゲームになる対面だと思っていて相性は有利な方だと思っています。
    しかし、<アクセスコード・トーカー>の登場によって、自分のライフが5300以下だと<ハリファイバー>から<セレーネ>に繋がるルートでアクセスコード・トーカーを出されてしまいモンスターセットではライフを守りきれなくなってしまうので前より事故っても勝てる試合は少なくなった印象です。
    vs召喚ドラグマ
    召喚獣のギミックもドラグマもギミックもサーチを多用するので<超雷龍>がとても刺さる対面です。雷族のモンスターをセットしてから手札の雷族の効果を使って超雷を出すことによって<パニッシュメント>を使わせないようにすることができたり、<孤高除獣>から動く場合にパニッシュメントで孤高が破壊されても孤高の効果で除外のモンスターを回収できるので、パニッシュメントを打たれても損をあまりせず立ち回ることができ有利だと思います。
    フルルドリス>で超雷が効果無効にされてパニッシュメントを打たれてしまったりするので、<雷劫>や<天雷>等で先に盤面のドラグマモンスターを倒してから超雷龍を出してフルルドリスの無効にする効果を使えないようにすることを頭に入れて立ち回った方がいいと思いました。
    また、攻撃力2501以上のモンスターで攻めることによってパニッシュメントで<ヌトス>や<バスタード>を墓地に落とさせないように立ち回れます。
    vsヌメロン
    ホープ・ゼアル>が出てきてその解答を持っていなかったらほぼ何もできなくなってしまいますが、<雷源龍>をセットすることでライフを守ることができ、次のターンまたホープ・ゼアルの効果が使われたら戦闘でホープゼアルを倒すことも容易になり、ホープゼアル単機だけならばまだ勝てる可能性は全然あると思います。しかし、ヌメロンと何かを混ぜてるデッキのヌメロンともう片方のギミックがしっかり回っていたら勝つのはかなり難しいと思います。
    個人的には有利とまでは言えませんが不利ではないのかなと思います。
    vs転生炎獣
    天雷神龍>で常に次のターンの後続を用意でき、また天雷神龍の効果で相手ターンに融合体を守ることによって次のターンに<雷神>で相手の妨害を踏みにいけたり、仮に天雷神龍の効果を使ったターンに<ヴァレルロード>で融合体を取られても転生側が追加で<ロアー>や<レイジ>等の妨害を置くのは難しく、次のターンで楽に相手の盤面を返せるイメージです。また、天雷や<雷劫>の素引きによって<超雷>と素引きしたモンスターで相手のロアーを使わせないで戦うこともでき相性は有利な方だと思います。
    ヴァレルロードで超雷が取られて次のターンの墓地の融合が使えなくなってしまうのでそこは注意が必要です。
    vsSPYRAL
    サンダードラゴンはメインギミックで構えられる妨害が他のデッキと比べてあまり強くはなく展開系相手はそこまで相性は良くない方ですが、SPYRALはサーチカードを多用するので<超雷龍>がとても刺さり、他の展開系相手よりは全然有利だと思います。
    また、自分が後攻の時もSPYRAL特有の事故でターンが返ってきたり、仮に展開が全部通っても<禁じられた一滴>で盤面を全て返せる可能性があります。
    ドローン>や<ダンディ>でデッキトップを見られた後に<雷電>の同名をサーチする効果や盤面に<雷源>、墓地に<リンクリボー>を置いておくことでデッキトップを変えることができるので、次の<ダブルヘリックス>の効果を外させることが可能なのも覚えておいて損はないと思います。
    vsオルターガイスト
    先攻は融合体や<天雷>でマウントを取ることができ、次の自分のターンも<ヘクスティア>で墓地の<雷龍融合>を止める様に妨害を作るのは難しくそこまで不利ではない印象です。
    後攻も融合体をメインモンスターゾーンに出せるようになったことと天雷の登場でオルターガイストの妨害を以前より乗り越えやすくなりました。
    最後に
    ここまで読んでいただきありがとうございます。
    この内容は自分が調整していく中で思ったことを書いたので人によっては違うと思う部分も勿論あると思いますが、少しでも参考になったと思えてもらえれば幸いです。

テーマ紹介「花札衛」前編【メカヲタ】

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    by 攻略コラム

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    テーマ紹介「花札衛」前編【メカヲタ】
    「COLLECTION PACK 2020」で強化を得たテーマの1つが、「花札衛」です。しかし、【花札衛】がどんなデッキなのか、どのような動きをするのか知らない人は多いと思います。そこで今回は、【花札衛】の基礎とともにカード効果、【花札衛】の戦い方を解説したいと思います!前後編の前編として、まずは基礎とカード効果を紹介します。

    テーマ概要
    「花札衛」は闇属性・戦士族で統一された「花札」を元ネタとするテーマで、ざっくりと言い表すと「手札からの特殊召喚とドローによって大量展開し、大型のシンクロモンスターで制圧するデッキ」です。特殊召喚とドロー、運要素が絡むことから【未界域】とよく比較されます。
    ただ、テーマ内のカードに「花札衛」モンスターしか特殊召喚できない縛りを持つものがあるため、ほぼ純の構築を強いられます。各モンスターのレベルは、元ネタの花札における「月」と同じになっています。

    「花札衛」には大まかに分けて3種類のモンスターが存在し、元ネタの花札に合わせて、「カス札」「タネ札」「光札」と呼ばれることが多いです。
    5種類のカス札は攻守が100で統一され、レベル1の<花札衛-松->を除いて『自身よりレベルの低い「花札衛」が自分の場に存在する場合に発動し、手札から特殊召喚する』効果を持ちます。この効果の発動後、「花札衛」しか特殊召喚できなくなります。3種類のタネ札はすべて攻守が100で統一された特殊召喚モンスターで、『自分の場の「花札衛」をリリースした場合に特殊召喚できる』召喚条件を持ちます。場のレベルに左右されずに展開できるので、デッキを回す上でのエンジンになります。
    5種類の光札は<花札衛-桜に幕->を除いて『同名以外で同レベルの「花札衛」をリリースして手札から特殊召喚する』特殊召喚モンスターで、タネ札と比べるとやや特殊召喚しづらいもの、メインデッキの「花札衛」の中では最高の2000の攻守を持ちます。半数が戦闘を介してアドバンテージを得る効果を持ち、複数体並べることで一気にライフを詰めることもできます。

    ほとんどのタネ札および光札が、特殊召喚された場合にドローし「花札衛」であれば固有処理、違えば墓地に送るというリスキーな効果を持つため、デッキ内の「花札衛」の比率が重要になってきます。この効果を駆使してモンスターを増やし、大型のシンクロモンスターに繋いでいきます。シンクロデッキでありながら、チューナーの共通効果で素材を全てレベル2として扱えるため、レベルを揃える必要がないのも特長です。

    では、各モンスターについて詳しく見ていきましょう。

    カス札
    自身よりレベルの低い「花札衛」が存在すれば特殊召喚できるモンスターが多く、単純に盤面にモンスターを1体追加できるため、シンクロを多数並べる上では重要なカード群です。

    花札衛-松-
    レベル1モンスターで、特殊召喚効果は持ちませんがリリース無しで通常召喚できる貴重な「花札衛」です。召喚成功時にドローし、「花札衛」でなければ墓地へ送ります。
    また、相手によって破壊された場合にもドローができます。他の全てのカス札の特殊召喚条件を満たせるため、このカードをできるだけ盤面に維持しながら回すことが重要です。

    花札衛-桜-
    今回登場した新規カードの1枚で、レベル3と<花札衛-松->と同じく通常召喚できるほか、特殊召喚効果も持ちます。固有効果は「花札衛」唯一の「リリースして発動」する効果で、ドローしたカードが「花札衛」であれば、さらにデッキから「花札衛」をサーチ、または特殊召喚できます。状況に応じたカードを持ってこられるうえに、初動としての役割も果たせる強力なカードです。

    花札衛-芒-
    レベル8と比較的特殊召喚条件を満たしやすく、召喚・特殊召喚成功時に手札の「花札衛」を任意の枚数戻し、そのぶんドローする事ができます。被ってしまった<花札衛-松->などを戻しつつ、チューナーや魔法カードを引きにいくことができます。

    花札衛-柳-
    このデッキのキーカードといっても過言ではないほど強力なカードです。レベルは11と特殊召喚しやすく、墓地の「花札衛」を1枚デッキに戻してドローできます。カス札の中では確定でドローでき、自身の特殊召喚で失ったハンドアドバンテージを即座に回復しつつ、デッキ内の「花札衛」比率を高めることができます。戻すのは同名でもよく、このカードを何度も使いまわしてアドバンテージを稼ぎます。

    花札衛-桐-
    同名および同月の光札以外であれば何がいても特殊召喚できる12レベルを持ちます。固有効果は攻撃された際に攻撃を無効化し1ドロー、さらにバトルフェイズを終了すると強力ですが、受動的である点と除去を受けやすい点から優先度は低いです。<仁王立ち>の墓地効果と併せるとなかなかに嫌らしい動きができます。

    タネ札
    自分の場の「花札衛」をリリースして特殊召喚し、特殊召喚成功時にドローする共通効果を持ちます。除去効果持ちかチューナーであるため、後手での捲りやデッキ回転で重要なモンスター群です。

    花札衛-牡丹に蝶-
    レベル6のチューナーで、ドローに成功すると相手のデッキトップ3枚を好きな順番で上か下に戻すことができます。ターン制限もないため、何度もこの効果を使ってカードを入れ替え続け、都合のいいカードで固定することも出来ます。
    また、相手のデッキを知ることができるため、妨害の当てどころを見極めやすくもなります。レベルに左右されずに出せるチューナーでもあるため、序盤から展開に絡めたいモンスターです。

    花札衛-荻に猪-
    レベル7で、ドローに成功すると相手モンスターを破壊できます。<花札衛-芒->の特殊召喚条件を満たせるほか、対象を取らない破壊のため一部の耐性持ちを突破できたりと頼りになるモンスターです。場のレベルを整えたりデッキを掘る際にも重宝します。

    花札衛-紅葉に鹿-
    レベル10と比較的高レベルですが、ドローに成功すると魔法・罠を破壊できます。やや扱いにくいレベルですが花札衛を入れ替えてデッキを回すことができ、後手であれば相手の魔法・罠を対象を取らずに破壊できるためかなり強力です。

    光札
    同名以外の自身と同レベル(同月)の「花札衛」をリリースする特殊召喚モンスターで、カス札の<>と光札の<>が対応するようになっています。特殊召喚成功時にドローし、「花札衛」であれば特殊召喚できますが、カス札以外は特殊召喚モンスターであるため特殊召喚できないことに注意が必要です。

    花札衛-松に鶴-
    固有効果として戦闘を行ったバトルフェイズ終了時にドローできますが、リリース先である<花札衛-松->の特殊召喚があまり容易ではないため、場に出すことがやや難しいです。高守備力のモンスターに自爆してもドローができるため、他の光札よりは効果が扱いやすいです。

    花札衛-桜に幕-
    光札の中でも例外で、特殊召喚にリリースを必要としません。手札で発動してドローしたカードが「花札衛」であれば特殊召喚、違えば諸共墓地送りというハイリスクハイリターンな効果ですが、【花札衛】の中では貴重な初動と呼べるカードになるため、積極的に効果を狙いたいです。手札から捨てた場合に「花札衛」の攻撃力を1000アップすることができますが、相手モンスターとの戦闘限定であることに気をつけましょう。

    花札衛-芒に月-
    相手モンスターを戦闘破壊した時にドローできる光札です。セットされた誘発程度なら超えられる攻撃力ですが、やや心許ないためあまり効果は意識しなくてもいいでしょう。

    花札衛-柳に小野道風-
    貴重な「花札衛」チューナーの1体です。レベル変動以外の固有効果は持ちませんが、リリース先が<花札衛-柳->と特殊召喚することの多いカードであるため、展開中に自然と出すことができます。場合によっては特殊召喚時のドローで引いたカス札を展開してシンクロに繋いでいきましょう。

    花札衛-桐に鳳凰-
    相手に戦闘ダメージを与えた際にドローできる光札です。ダメージを必要としながらも攻撃力は高いとは言えず、<花札衛-桐->自体も採用優先度が低いことから、このカードも評価は高くありません。

    各種サポート
    「花札衛」名称は付いていませんが、サポートする魔法・罠が多数あります。

    超こいこい
    デッキトップ3枚をめくって「花札衛」をすべて召喚条件を無視して特殊召喚し、残りは裏側表示で除外するというなんとも豪快な効果のカードです。特殊召喚したモンスターは効果が無効化されレベル2になり、除外した数×1000のライフを失うデメリットはありますが、うまくいくとこのカード1枚からシンクロ召喚に繋ぐことができます。
    ただし、この効果でチューナーを特殊召喚した場合、他にレベル2に変動したモンスターが2体いないとシンクロ出来なくなることに注意が必要です。また、墓地から除外し自分の場のモンスターをリリースすることで、手札の「花札衛」を条件を無視して特殊召喚できます。リリースするのは「花札衛」でなくてもよく、送り付けられたモンスターを処理したり、レベルの合わない光札を無理やり吐き出したりと器用な動きができます。カードの発動はターン制限がありますが、墓地効果は何枚でも使うことができます。

    花積み
    デッキから「花札衛」を3種類選び、好きな順番でデッキトップに置くことができます。<超こいこい>や<花札衛-桜->、<花札衛-桜に幕->の補助になるほか、「花札衛」のドロー効果により実質的なサーチが行えます。タネ札の除去効果を成功させることもできるため、上手く使えば多くのアドバンテージを稼ぐことができます。
    墓地から除外すると墓地の「花札衛」を手札に加えられますが、落ちたターンに使えず、またターン制限もあるため、次のターンの保険程度に考えていいでしょう。

    花合わせ
    デッキからカス札を4種類1枚ずつ特殊召喚できる驚異のカードです。4体リクルートは凄まじく、チューナーを持っていると即座に大型シンクロに繋ぐことができます。
    攻撃表示かつ効果が無効化されるため残ってしまった場合にサンドバッグになりかねませんが、初動としてぜひとも引いておきたい1枚です。このカードを発動するターンは「花札衛」しか召喚・特殊召喚できないため、「壊獣」や「PSYフレーム」、<ラーの翼神竜-球体形>などを使う際は注意が必要です。

    札再生
    墓地の「花札衛」をサルベージし、さらに手札から「花札衛」を条件を無視して特殊召喚できます。擬似的な蘇生札ですが、特殊召喚するのは戻したモンスターでなくてもよく、かつ任意であるため非常に細かな立ち回りができる強力なカードです。墓地のカス札を回収して手札のタネ札を出すことでリリースコストを踏み倒したり、墓地のタネ札を回収してそのまま出すことで除去を狙ったりできます。
    一旦回収のプロセスを経るため蘇生制限を無視できますが、このカードで特殊召喚したモンスターもまた蘇生制限を満たさないことには注意が必要です。「花札衛」のドロー失敗により墓地へ送られた場合、デッキトップ5枚から好きな魔法・罠を1枚回収し、さらに好きな順番で戻すことができます。後続のドロー効果の補助をしつつ、強力な魔法カードを加えてさらに展開を伸ばせます。

    超勝負!
    今回のパックで新たに登場した、<シンクロキャンセル>と<ソウル・チャージ>を足して2で割らなかったカードです。誤字ではありません。自分のシンクロモンスターをデッキに戻して「花札衛」を4体蘇生し、さらにドローを行います。ドローに失敗すると自分のモンスターを全て破壊しライフを半分失うという痛いデメリットがあるものの、「花札衛」モンスターの効果と違いドローしたカードを墓地に送る必要がなく、「花札衛」に破壊耐性を与える<花札衛-雨四光->が場にいるとデメリットを完全に無視できます。
    3体素材のシンクロモンスターを戻してこのカードの効果を発動すると、4体蘇生により単純にボードアドバンテージが増え、かつ蘇生した「花札衛」のドロー効果により莫大なハンドアドバンテージも見込めます。特殊召喚により墓地を肥やしてこのカードを発動し、さらなる展開に繋ぎましょう。蘇生するのはシンクロモンスターでもいいため、大量のシンクロモンスターを予め墓地に用意しておけば、一気にそれらを蘇生できます。
    また、「花札衛」のドロー失敗によりこのカードが墓地へ送られた場合でも、エンドフェイズに好きな魔法・罠をサルベージできます。タイミングは遅いものの、<札再生>や自身に加え、<ハーピィの羽根帚>など汎用的なものもサルベージできます。非常に性能の高い、待ち望んだカードと言えるでしょう。

    イカサマ御法度
    相手が手札からモンスターを特殊召喚した際に、相手の場の手札から特殊召喚されたモンスターを全て手札に戻す効果を持つ永続罠です。一見ペンデュラムに対するメタに見えますが、エクストラからの展開には無力で1ターンに1度しか効果が使えないため拘束力は高くありません。
    また「花札衛」シンクロが存在しない場合自壊してしまうため他のデッキではまず使用できず、墓地効果もないため【花札衛】でもまず採用されません。

    「花札衛」シンクロモンスター
    レベル÷2の素材を要求する重いモンスターですが、チューナーの効果によって数さえ揃えば簡単に出すことができます。

    花札衛-月花見-
    レベル6攻守2000のシンクロチューナーで、チューナーの共通効果を持ちます。また、固有の起動効果により1枚ドロー、「花札衛」であれば条件を無視して特殊召喚できます。「花札衛」でなくてもドローが確定した珍しいモンスターで、リリースを必要とするモンスターを引けばそれを踏み倒してボードアドバンテージを稼げるため、非常に強力です。
    効果を使用すると次のドローフェイズをスキップするため、複数回の同名カードの使用や<花札衛-雨四光->との併用によってデメリットを軽減しましょう。効果により特殊召喚した「花札衛」は直接攻撃できますが、このデッキでは基本的に除去してから殴るためオマケ程度に考えていいでしょう。

    花札衛-猪鹿蝶-
    レベル6攻守2000のシンクロモンスターで、このデッキの強みの1つです。墓地の「花札衛」をコストとして発動し、「次の相手ターン終了時まで、相手は墓地のモンスターを特殊召喚できず、墓地のカード効果を発動できない」制約を与えます。残存効果なため維持する必要がなく、またターン制限もないため仮に無効化された場合でも2体目から発動を狙えます。展開系相手に発動に成功すると、実質的なターンスキップに等しい拘束力を誇ります。
    また、永続効果として「花札衛」全体に守備貫通を与え、他の高打点「花札衛」シンクロモンスターと並べると容易にライフを削り取ることができます。<スケープ・ゴート>のような壁を無視して攻撃できるのは大きいです。自身の打点はそれほど高くないため、展開途中に絡めて効果を使い、<超勝負!>で戻したりシンクロ素材としたりしましょう。盤面にチューナーが多い時の非チューナー供給役としても役立ちます。

    花札衛-雨四光-
    名実ともに【花札衛】のエースと呼べる、レベル8の大型シンクロモンスターです。永続効果で「花札衛」全体に破壊耐性と相手からの対象耐性を与えます。
    また、ドローフェイズに相手が通常のドローをした際に1500のバーンダメージを与え、<花札衛-雨四光->の数だけ累積するため一気にライフポイントの半分を刈り取ることができます。素材を4体要求と重いですが、<花合わせ>+チューナーにより簡単にシンクロ召喚することができます。その耐性により<超勝負!>の蘇生に巻き込めばデメリットを無視でき、複数体によるロックとバーンダメージ、3000の打点により後手からの捲りでも頼りになります。
    相手エンドフェイズに自身の効果無効かドローの放棄を選択するデメリットがありますが、<花札衛-月花見->の効果によってもとよりドローフェイズはスキップされるため、あまり気にならないでしょう。シンクロ素材として墓地へ溜め、超勝負!によって一気に複数体蘇生したいですね。

    花札衛-五光
    【花札衛】唯一の、相手ターンに能動的に妨害できるモンスターです。レベル10、攻撃力5000という破格の数値を持ちながら、魔法・罠の発動を無効にする効果、「花札衛」が戦闘を行う際に相手モンスターの効果を無効にする効果を持ちます。素材を合計5体必要とするものの、<SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング>や<双穹の騎士アストラム>、<ヴァレルソード・ドラゴン>に打点の上がった<超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ>すらも一方的に殴り倒せる効果とステータスを持ち、手間に恥じない性能を誇ります。
    効果は「花札衛」全体に及ぶため、<花札衛-猪鹿蝶->の効果で貫通を与えた上で複数体のシンクロモンスターとともに切り込むと、多大なるダメージを与えることができます。除去を受けた際にも、バウンスでなければエクストラデッキから同名以外の「花札衛」シンクロモンスターを特殊召喚できるため、相手からすると非常に厄介なモンスターです。こちらも蘇生が可能なため、<超勝負!>によって複数体並べられると強力です。

    「花札衛」モンスターとそのサポートカードを紹介しました。次回は、相性のいい魔法カードと、デッキの回し方、立ち回りを解説します。
    ここまでお読みくださりありがとうございました!

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テーマ紹介「花札衛」後編【メカヲタ】

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    by 攻略コラム

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    テーマ紹介「花札衛」後編【メカヲタ】
    前回で「花札衛」に関連するカードの解説をしました。後編となる今回は、「花札衛」以外の相性のいいカードの紹介に加え、具体的な【花札衛】の回し方や盤面の作り方を解説します。

    相性のいい魔法カード
    増援
    初動となる<花札衛-松-><花札衛-桜-><花札衛-桜に幕->をサーチできます。初動が細いこのデッキでは貴重なアクセス手段ですが、<超雷龍-サンダー・ドラゴン>に引っかかるのが難点。

    戦士の生還
    全ての「花札衛」をサルベージできますが、墓地が肥えている前提であること、<札再生>で事足りることから優先度は低めです。

    貪欲な壺
    こちらも墓地が肥えている前提ではありますが、発動できればハンドアドバンテージが+1されること、デッキ内の「花札衛」比率を高められることから爆発力の高いカードです。シンクロモンスターや<花札衛-柳->を初めとしたカス札を再利用でき、動き出したデッキをさらに加速させてくれます。

    闇の誘惑
    初動や魔法カードを引きにいけるドローソースとして優秀ですが、除外した「花札衛」を再利用する手段はほとんど無いため、手札交換として割り切るのがいいでしょう。魔法カードの比率が高い場合に採用を検討できます。

    終わりの始まり
    ドロー枚数は3枚とドローソースの中でも群を抜いていますが、<貪欲な壺>以上の墓地肥やしが必要なこと、コストが再利用できない除外であることから優先度は低めです。ただ、3ドローのインパクトは凄まじく、ロマンを追い求めるなら採用するのもいいですね。

    名推理
    初動となれる1枚です。通常召喚可能なモンスターのレベルがバラけたこのデッキではまず当たることはなく、墓地へ落ちた「花札衛」特殊召喚モンスターも<札再生>や<貪欲な壺>に繋ぐことができます。特にこのカードによって<花札衛-柳->が特殊召喚できれば、即座に効果を使用してアドバンテージを稼ぐことができます。

    ワン・フォー・ワン
    初動となる<花札衛-松->を特殊召喚できますが、効果を発動できないこと、コストが重いことから優先度はかなり低いです。初動がどうしても足りないと感じた場合には採用を検討してみるといいでしょう。

    シンクロキャンセル
    超勝負!>だけでは飽き足りない人は採用しましょう。

    回し方
    ここからは、具体的なデッキの回し方について解説します。
    【花札衛】を回す上で重要になるのは、「ハンドアドバンテージ」と「ボードアドバンテージ」、そしてデッキ内の「花札衛」モンスターの比率の把握とリソースの管理です。一見難しそうですが、慣れてくると手なりで回せるようになります。

    花札衛-松->は、初回のみボードアドバンテージ+1/ハンドアドバンテージ±0になるカードで、召喚権はできるだけこのカードに割きたいところ。他のカス札はボードアドバンテージ+1/ハンドアドバンテージ-1ですが、<花札衛-柳->のみハンドアドバンテージを±0に抑えてくれます。また、<花札衛-桜->も、<花札衛-柳->を特殊召喚できることから実質的にはハンドアドバンテージ±0にしてくれます。タネ札はボードアドバンテージ±0/ハンドアドバンテージ±0の単純な入れ替え札ですが、除去が成功すると実質的にボードアドバンテージ+1となります。光札も両アドバンテージ±0ですが、カス札をドローした際にボードアドバンテージ+1/ハンドアドバンテージ-1になります。<花札衛-桜に幕->のみ、ボードアドバンテージ+1/ハンドアドバンテージ±0になります。
    「基本的にカス札が絡む時のみボードアドバンテージが増える」こと、「単純に展開するだけではハンドアドバンテージは増えない」ことが分かります。つまり、サポートの魔法カードの効果を使用して初めてアドバンテージが増え、盤面を形成できるということです。また、ドロー効果自体が失敗すると即座にハンドアドバンテージ-1であるため、「ハズレ」を引き続けると手札が枯渇します。«花札衛-柳-»や<花札衛-芒->、<花札衛-月花見->などの『「花札衛」以外をドローできるカード』を使って魔法を引き込み、アドバンテージをどれだけ得られるかがカギとなります。シンクロ召喚に関しては、ボードアドバンテージが3以上溜まるとシンクロできる、と考えればわかりやすいです。

    「花札衛」のドロー効果や<花札衛-桜->によって«花札衛-柳-»に早急にアクセスして効果を使用しつつ、アドバンテージ±0のタネ札で«花札衛-柳-»を墓地送り、2枚目の花札衛-柳-で同名をループさせてボードを伸ばしていきます。強力な魔法が絡むまで«花札衛-月花見-»を連続利用してボードとハンドを整え、引き込んだ魔法によって一気にアドバンテージを稼ぎます。<超勝負!>によって«花札衛-月花見-»や«花札衛-柳-»の蘇生に成功すれば、それだけでハンドアドバンテージが蘇生した数に比例して増えていきます。引いたカードによってはさらにボードアドバンテージも伸ばせるため、一気に高レベルシンクロに繋ぎましょう。また、場合によっては<花合わせ>を後引きすることもありうるので、状況に応じて適宜«花札衛-柳-»で墓地のカス札をデッキに戻すことも必要になります。
    ある程度軌道に乗れば自然と回り続けるので、デッキ切れにならないよう注意しつつシンクロ体を並べましょう。早めに<花札衛-雨四光->を展開に絡めて墓地へ送ることで、<超勝負!>の効果を確実化することを意識します。場合によっては確実でない超勝負!を発動することにもなりますが、そこは運を天に任せましょう。

    デッキレシピ
    花札衛
    プレイヤー:メカヲタ
    魔法
    15
    3枚
    N増援
    1枚
    3枚
    3枚
    2枚
    3枚


    ここで、私が現在使用している構築を掲載します。
    採用理由についてはカード紹介の項とほぼ同じですので、ここでは非採用としたカードの理由を解説します。

    超こいこい
    このカードはボードアドバンテージ+0~3/ハンドアドバンテージ-1と決まれば強力なカードではありますが、効果無効のためチューナーが特殊召喚されると不都合が起きやすく、またターン制限があるなかで<花合わせ>ほどパワーもありません。特に「ハズレ」の場合に魔法カードを失い、かつライフロスも起きる点でデメリットが痛く、初動が「花札衛」モンスターに加え<増援><花合わせ><名推理>で16枚と十分だと判断し、不採用になりました。

    花積み
    1枚ではアドバンテージにならず、また擬似サーチも<花札衛-桜->の登場によって優先度が下がり、枠の都合もあって抜けていきました。サルベージ効果は優秀ですが即効性がないため、高速化した現環境では不要と判断します。

    ワン・フォー・ワン
    単純にコストが重く、ボードアドバンテージ+1/ハンドアドバンテージ-2のみでカス札の特殊召喚以上にロスが大きいことから、採用するほどのパワーではないと判断しました。

    終わりの始まり
    回っていることが前提のカードであり、墓地リソースを大量に必要とするため不採用としました。回っている状態であれば3ドローは過剰で、かつ<貪欲な壺>による墓地回収を採用しているため、この構築では不要かと思います。

    闇の誘惑
    初動や魔法カードを引きに行くためのカードではありますが、今回初動が16枚と十分であること、最初に必ず引きたい魔法が少なく、また枠の都合でも不採用になりました。<コモンメンタルワールド>など「最初に引きたい魔法カード」を採用する場合は必要になってくるかと思います。

    デッキ枚数が40枚でないのは、これ以上減らしたいカードがなく、かつ増やした2枚は初動となるカードなので問題ないとしたためです。何度か回していますが、目立った事故も少なく許容できる範囲かなと思います。そもそも100%が成し得ない、一定の事故率と戦うデッキですので...。
    採用される魔法カードの種類も含めて「最適解」は存在しないデッキタイプであるため、自身の回し方に合う構築を探すことが大切です。

    環境での立ち回り
    対【ドラグマ】
    花札衛-荻に猪->により<教導の騎士フルルドリス>は比較的越えやすいですが、2体並べたところを<ドラグマ・パニッシュメント>+<旧神ヌトス>で射抜かれると展開が止まることがあります。相手の伏せを剥せるまで<札再生>等のボードアドバンテージに繋がる札は温存し、破壊に<花札衛-松->を巻き込むことでドローを狙いましょう。
    【召喚獣】混成型の<召喚獣メルカバー>や、<エルシャドール・アプカローネ>からの<影依の偽典>による<エルシャドール・ミドラーシュ>が重く、特に<花合わせ>にチェーンして«エルシャドール・ミドラーシュ»を特殊召喚されると、そのターン何も出来ずにターンを返すことになりかねません。デッキがわかっている場合は、チェーンブロックを作らない特殊召喚によって除去を狙いつつ展開しましょう。なお、特殊召喚された«エルシャドール・ミドラーシュ»は、タネ札+<花札衛-桜に幕->2枚でしか越えられません。

    対【ヌメロン】
    先攻であれば<花札衛-五光->によって連続攻撃を許さず、バーンダメージと打点によって比較的容易に勝てるかと思いますが、<無限起動要塞メガトンゲイル>が突破できず、後手であれば<禁じられた一滴>等によるお祈りしかありません。<花札衛-柳に小野道風->を守備で出して<SNo.0 ホープ・ゼアル>をやりすごし、効果が切れるまで耐久できればまだ勝ち筋は残りますが、そもそも効果の発動を伴う特殊召喚が主であるため、割り切った方がいいかもしれません。

    対【オルフェゴール】
    先攻であれば<花札衛-猪鹿蝶->により封殺できますが、<宵星の騎士ギルス>から<宵星の機神ディンギルス>によって<花札衛-雨四光->が突破されるため、油断は禁物です。
    最近は罠型の構築が流行しているのもあり、後手からは<I:Pマスカレーナ>にも対処できる<ライトニング・ストーム>等を投入するのが望ましいでしょう。タネ札の効果を通して1つ1つ妨害を潰し、ワンキルするか«花札衛-猪鹿蝶-»で蓋をして返すのが理想です。

    対【セフィラ】
    ペンデュラムテーマですが墓地メタが刺さりやすいデッキタイプです。必ず<花札衛-猪鹿蝶->を経由し、<花札衛-雨四光->を含む盤面を固めます。<邪竜星-ガイザー>からの展開を防ぐため、余ってしまった魔法カードは伏せずに手札から捨ててしまいます。
    あとは<PSYフレームギア・γ>に注意しつつ<花札衛-五光->でスケールなどを止めてしまえば勝てるかと思います。後手の場合、カウンター罠を構えられる都合上<禁じられた一滴>が有効札になり得ず、展開に«PSYフレームギア・γ»を当てて止まるよう祈るしかありません。

    手札誘発への立ち回り
    マストカウンターが存在せず、またデッキを知らない人が多いため、手札誘発は躱しやすいデッキです。<灰流うらら>は<花合わせ>を通すため、できるだけ他のカードに誘うようにします。特に、手札の<花札衛-桜に幕->の効果に使われた場合は儲けものです。ドヤ顔でもう一度効果を発動しましょう。
    チューナーに<エフェクト・ヴェーラー>や<無限泡影>を受けると展開が伸ばしづらくなるため、時には<花札衛-柳->を囮にすることも必要になるかもしれません。
    また、上振れた展開の際には先に<花札衛-五光->を出しておくことで、<原始生命態ニビル>を受けたとしても<花札衛-月花見->を特殊召喚でき、<札再生>などと合わせて展開し続けることができます。この時リリースされてしまったシンクロモンスターは、<超勝負!>により盤面へ帰還させます。とはいえ、相手が妨害をどこに撃ってくるかは相手次第なため、そこはお祈りしましょう。<増殖するG>を受けた場合には、特殊召喚を繰り返してのデッキレスを狙います。経験と運が必要ですが、成功率は高めのデッキです。

    サイドデッキからの戦術
    花札衛-雨四光->の耐性や<花札衛-猪鹿蝶->の効果から先攻での勝率はかなり高い割合をキープできるかと思いますが、サイドチェンジ以降では<禁じられた一滴>などの捲り札で返される可能性があります。
    また、このデッキは展開でリソースをほぼ消費しきるため、返された場合に捲り返すことが難しく、そういった点からもサイドデッキを組む必要があります。現在候補として考えているのが、<重力崩壊>と<コモンメンタルワールド>です。
    «重力崩壊»はチェーンブロックを作らない召喚であればどの方法にも対応でき、盤面に残した«花札衛-猪鹿蝶-»等を墓地へ送って発動することでそのターン中の展開を完全に阻害することができます。「花札衛」は打点が比較的高いため、1ターン凌いで返しのワンキルが見込めます。
    コモンメンタルワールド>はそもそも相手にターンを渡さず先攻ワンキルするものですが、決まると勝ちが確定する反面、早い段階でこのカードを引く必要があり、また誘発に弱いという難点があります。【罠ビート】系のデッキには<ライトニング・ストーム>や<レッド・リブート>、展開系対面の後手では<PSYフレームギア・γ>などが考えられます。いずれにせよ限りある枠なので、メインデッキの入れ替え枠を勘案しながら、自分のプレイスタイルに合わせて選択するといいでしょう。
    決まった展開パターンは無く、ドローカードに応じて都度アドリブでデッキを回すため、展開するのが非常に楽しいテーマです。制約上、手札誘発や<墓穴の指名者>などの汎用カードを採用できない弱みはありますが、展開によっては<原始生命態ニビル>の踏み越えや、<増殖するG>を受けてからのデッキレスさえも可能なスペックを誇るため、ソリティア好きにはたまらないデッキです。

    みなさんも運を味方につけ、レッツエンジョイ、してみませんか?

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