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ゆうやんと学ぶ現代遊戯王 Final Lesson「カードマスター?ユウヤ」

    posted

    by ゆうやん

    前回のあらすじ
    またでぃんさんに負けました。
    エクストラデッキ
    遊戯王の華と言えばなんと言っても派手な特殊召喚。
    1ターンに1度までしか行えない通常召喚とは違い、条件さえ整えば何回でも行うことの出来る特殊召喚は、遊戯王と言うゲームを語る上では欠かせません。

    特殊召喚を行わないデッキは遊戯王にはほとんどないでしょう。

    そしてその特殊召喚の『ゴール』となるカード達が眠っているのが、エクストラデッキです。
    トリシューラ.jpg 青眼の究極竜.jpg ホープ.jpg
    融合召喚に始まり、シンクロ召喚、そしてエクシーズ召喚と、エクストラデッキから行われる特殊召喚は強力なものが多く、ゲームを終わらせるカード達ばかりです。

    当然、僕もエクストラデッキのことは知っています。もちろん僕が最も愛しているのはシンクロ召喚!
    10041.jpg UR クリアウィング・シンクロ・ドラゴン.jpg .ブラックローズ.jpg
    チューナー・モンスターとそれ以外のモンスターの星の数とぴったりに合うシンクロモンスターを召喚するというこのシンクロ召喚。当時、遊戯王を遊んでいた時、僕にはお気に入りの2枚がありました。

    それが今回エラッタがかかった上で禁止カードリストから消えた2枚。

    氷結界の龍 ブリューナクとゴヨウ・ガーディアンです!
    氷結界の龍 ブリューナク.jpg ゴヨウ・ガーディアン.jpg
    氷結界の龍 ブリューナクの強さはなんといってもその多彩さ。
    手札を使えば相手フィールド上を一掃できる他、自分のカードも手札に戻すことができるため、例えば早すぎた埋葬を手札に戻したりできます。
    早すぎた埋葬でD-HERO ディスクガイを場に戻し、2ドロー。そして手札を1枚捨てて早すぎた埋葬を手札に戻し、またD-HERO ディスクガイを墓地から特殊召喚。800ライフを支払うことで1ドローという恐ろしいコンボです。

    一方、ゴヨウ・ガーディアンの強さはシンプルです。
    星6というお手軽に行えるシンクロ召喚でかつ、2800という高い攻撃力。倒したモンスターをそのまま奪えるため、一気に盤面が優勢になります。

    この2枚のカードが、エラッタによって弱体化した上で戻って来たのです!


    氷結界の龍 ブリューナクは、エラッタによりまず自分のカードを戻すことができなくなりました。
    手札を複数枚捨てて盤面を一掃することは依然として可能ですが、能力自体がターン1制限となりました。
    エラッタにより、一気に弱くなってしまいましたね。

    ゴヨウ・ガーディアンの方はというと、能力そのものには変化ありません。条件が地属性のチューナーとなってしまっただけです。
    これは十分に今でも使えます!
    カードマスター?ユウヤ
    ソードマスターA.jpg
    ゆうやん「全てを終わらせる時...!」

    でぃん「ゆうやんさん、今日はまたテンション違いますね」

    ゆうやん「うるせえ!!先行をやろう!!」

    でぃん「はいはい。うわー手札事故ってるなー。裏守備でエンドです」

    ゆうやん「フハハ!ばかめ!!!TG ストライカーを特殊召喚!!更に通常召喚で星4を場に出し、シンクロ召喚!!!ゴヨウ・ガーディアン!!フハハ!その裏守備に攻撃だぁ!!!!」
    10017.jpg ゴヨウ・ガーディアン.jpg
    でぃん「ゆうやんさん、そろそろ気付きましょう」

    ゆうやん「!?」

    でぃん「そんなんじゃ勝てないんですよ!!!」

    ゆうやん「!!!}
    でぃんさんの教え
    でぃん「かつてはエクストラデッキといえばシンクロでした。そして汎用性の高いシンクロモンスターと、専用デッキで運用する一部のシンクロモンスターが入っていたのがエクストラデッキでした」

    ゆうやん「はい」

    でぃん「ですが、それは過去の話。そもそも今はシンクロ自体が下火なのですよ」

    ゆうやん「あんなにシンクロは強かったのに?」

    でぃん「前回、十二獣を回していて気付いたことはありませんでしたか?」

    ゆうやん「そういえば使ったカードは全部エクシーズ召喚でした」

    でぃん「その通りです。基本的にシンクロ召喚よりもエクシーズ召喚の方が扱いやすく強力なのですよ」

    ゆうやん「なぜ!」

    でぃん「エクシーズ登場時にはシンクロの方が質の高いモンスターが多く存在したのでチューナーというマイナス要素に見合っただけのリターンがあったのですが、現在はエクシーズの質もシンクロに引けを取らず、わざわざチューナーの要素を取り入れてまでシンクロを採用する必要がほとんどなくなりました」
    10001.jpg
    ゆうやん「なるほど...」

    でぃん「最近は特殊な戦術を持ちいたデッキで使用されるかデッキ内のチューナーの要素を腐らせないために数枚採用される程度に留まっていますからね。昨年大暴れしたシンクロダークやデカトロンのためにシンクロモンスターを採用していたインフェルノイドが良い例です。ゴヨウ・ガーディアンがたとえエラッタ前の状態だったとしても、今使うのはとても厳しいと思いますよ」
    ゴヨウ・ガーディアン.jpg
    ゆうやん「そんなになんですか...」

    でぃん「なのでシンクロモンスターを採用するならばそれに見合ったオンリーワンな理由が必要になるんですよ。ゴヨウ・ガーディアンのようなシンクロモンスターでただ殴るだけの戦術は残念ながら現代遊戯王では通用しないです」

    ゆうやん「アドバンテージを取り合うような環境ではない、というのはこれまでも言われていましたね...」

    でぃん「その通りです」
    最終話「希望を胸に」
    ユウヤ「チクショオオオオ!くらえディンアーク!新必殺ゴヨウ・ガーディアン!!!」

    ディンアーク「さあ来いユウヤ!俺は実は一度のシンクロ召喚だけで倒されるぞオオ!」

    ザン!!

    ディンアーク「グアアア!このザ・ムテキと呼ばれる四天王のディンアークが...こんな小僧に...」

    ディン2アーク「でぃんがやられたようだな...」

    ディン3アーク「フフフ...奴は四天王の中でも最弱...」

    ディン4アーク「シンクロごときに負けるとは魔族の面汚しよ...」

    ユウヤ「くらええええ!」

    四天王「グアアアアアアア!」

    ユウヤ「やった...ついに四天王を倒したぞ!」

    ディンゼバブ『よく来たな。カードマスター?ユウヤ...待っていた...」

    ユウヤ「ここが魔龍城だったのか...!感じる...ディンゼバブの魔力を...」

    ディンゼバブ『ユウヤよ...戦う前にひとつ言っておくことがある。お前は私を倒すのに「エクシーズ召喚」が必要だと思っているようだが...別になくても倒せる」

    ユウヤ「な、何だって!?」

    ディンゼバブ『そしてお前のデッキは1キルが決してできないのでこちらも遅いデッキにしておいた。あとは私を倒すだけだなクックック...」

    ゆうやん「フ...上等だ...オレもひとつ言っておくことがある。このオレにはもっとたくさん現代遊戯王について語るべきことがあったような気がしていたが別にそんなことはなかったぜ!」

    ディンゼバブ『そうか』
    ソードマスターB.jpg

    gendai.png
    ゆうやんと学ぶ現代遊戯王まとめページはこちら

ゆうやんと学ぶ現代遊戯王 Lesson.3「効果モンスター」

    posted

    by ゆうやん

    前回のあらすじ
    サイクロンは時代ではなかった。


    あけましておめでとうございます。

    年始。
    でぃんさんに良いように弄ばれ、心が折れ始めていました。
    どうしてでぃんさんに勝てないのか?そのことを考え始めると、餅が喉を通りません。
    仕方なくおしるこを食べることにしました。


    そして――満腹になって気がつきました。

    「強いデッキを使っていないからなのではないか」ということに。

    僕が知っていた時代に強かったカードは今は強くありませんでした。前々回は罠カード、前回は魔法カード。全て僕が遊戯王をやっていた頃の常識だったのです。

    ならば。

    今流行のデッキをコピーすればいいじゃありませんか。

    というわけで遊々亭ブロガーさん達の記事を見ます。するとそこに立ち並ぶひとつの文字。


    『十二獣』
    十二獣ブルホーン.jpg 十二獣会局.jpg
    そして、僕の地獄のトレーニングの日々が始まったのです。
    参考ブログ
    十二獣デッキ紹介【しい】
    純十二獣デッキ解説【kira】
    修行を終えて
    ゆうやん「ふっふっふ、でぃんさん」

    でぃん「あ、ゆうやんさん。あけましておめでとうございます」

    ゆうやん「あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。じゃなあああい!」

    でぃん「なんですか」

    ゆうやん「新年の挨拶は終わった!さあ、2017年初敗北を俺が与えてくれよう!!!」

    でぃん「あ...はい」

    ゆうやん「ふふ、新年だからといって油断したな!先行!!十二獣の会局。能力発動!」

    でぃん「チェーンして増殖するGを捨てます」
    増殖するG.jpg
    ゆうやん「なんだそれは!無駄だ!十二獣サラブレードを特殊召喚!更にモルモラットを召喚!モルモラットの能力発動!十二獣サラブレードを墓地に落とし、場の十二獣サラブレードとモルモラットをで十二獣ブルホーンをエクシーズ召喚!!更に十二獣ワイルドボウを特殊召喚!十二獣ワイルドボウでモルモラットを素材から取り除いてモルモラット召喚!十二獣タイグリスを召喚!モルモラットを素材から取り除いて墓地の十二獣サラブレードを素材に!十二獣タイグリスに十二獣ブルホーンを更に乗せ、十二獣タイグリスを取り除いて十二獣ヴァイパーをサーチ!十二獣ブルホーンに十二獣ドランシアを重ねます!!残ったモルモラット2体でガガガザムライを召喚!エンド!!ブログを読んでいて助かった!とうとう勝った!これで終わりだ!!」
    mattetaze.jpg
    でぃん「終わりですか?」

    ゆうやん「え...あ...はい...」

    でぃん「じゃあターン入ります」

    ゆうやん「...なんか手札多くないですか?」

    でぃん「気のせいです。じゃあインフェルノイド・デカトロン出します。あ、ドランシア使いますか?わかりました。じゃあ煉獄の虚無発動。インフェルノイド・ティエラを召喚。能力で旧神ヌトスを3枚落としてそちらの2体とティエラを破壊します。更にインフェルノイド・ヴァエルを墓地から2体特殊召喚。オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴンをエクシーズ召喚。インフェルノイド・アドラメレクを特殊召喚。まずオッドアイズ・アブソリュート・ドラゴンで攻撃します。インフェルノイド・アドラメレクの攻撃宣言の時にオッドアイズ・アブソリュート・ドラゴンの効果発動。更にそれにチェーンしてインフェルノイド・アドラメレクの効果を発動してオッドアイズ・アブソリュート・ドラゴンをリリース。エクストラデッキからオッドアイズ・メテオバースト・ドラゴンを召喚。ワンキルです」
    yamutya.jpg
    でぃんさんの教え
    ゆうやん「なんでそんなたくさん手札があるんだ!おかしいぞ!!」

    でぃん「増殖するGですか?現代遊戯王を語るならこのカードは知っておかなくちゃいけません」

    ゆうやん「増殖するG...」

    でぃん「まあ名前については深く考えるのはやめましょう。そう、彼奴です。このカードめちゃくちゃ強いんですよ。いろんなデッキのメインボードで採用されています」
    増殖するG.jpg
    ゆうやん「なになに?モンスターが特殊召喚に成功するたび、カードを引く...?強いの?これ」

    でぃん「強いですよ。まず今、ゆうやんさんは1ターンで何回特殊召喚しましたか?現代の遊戯王では1ターンに特殊召喚を何度もします。特にエクシーズは繰り返すことが多くなるため、増殖するGを発動されたら、そのターンで勝つか、特殊召喚をしない、という選択を取るしかありません。そうじゃないと相手に何枚もカードを引かれて返しに負けてしまいます」
    ガガガザムライ.jpg ダイガスタ・エメラル.jpg 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー.jpg
    ゆうやん「今みたいになっちゃうと」

    でぃん「そうです。なので基本は増殖するGを発動されたら、エンドをします。これだけでもう強いってわかりますよね?後手で相手の特殊召喚をけん制できるわけですから」」

    ゆうやん「う~ん、なるほど。確かに強いかも」

    でぃん「以前にも、現在の遊戯王が高速環境にあると言う話はしましたよね?増殖するGをはじめとした、手札から捨てることで相手のターンでも使用できるカードというのはとても貴重です。魔法や罠は、先手1ターン目に伏せなければ妨害できませんからね。後手を取ったら無力なのです」

    ゆうやん「確かに」

    でぃん「こちらが1キルできる状態であればドローされてもさほど気にならないですから、もし確信があるのであればドローを続けても良いと思います。でも、増殖するGで引かれたカードの中に、手札を捨てることで効果を発揮するカードがあれば、1キルを止められてしまうかもしれません」
    手札から捨てることのできる効果モンスター達
    でぃん「増殖するGはドローですが、さっき使った幽鬼うさぎのように直接干渉するカードもたくさんあります」
    幽鬼うさぎ.jpg
    ゆうやん「えっ!このうさぎ強いなぁ。ぴょんぴょん跳ねてかわいいでしょ」

    でぃん「ツッコミづらいのでスルーします。後はこんなのも」
    ロンギヌス.jpg
    ゆうやん「カードを除外できない!なるほど」

    でぃん「ゆうやんさんの知っているカードもまだ使われていますよ。D・D・クロウやエフェクト・ヴェーラーなんかはご存知でしょう?」
    クロウ.jpg エフェクト・ヴェーラー.jpg
    ゆうやん「あ!なんか記憶の片隅に!」

    でぃん「サイドボードでは良く使われるんですよ。飛翔するGなんかもナイスサイドカードです」

    ゆうやん「なるほど。後手で勝ちたいなら手札から捨てて発動できる効果モンスターを入れろ、と」

    でぃん「まあそういうことになりますね。ただ――」

    ゆうやん「でぃんさん今回も本当にありがとうございました!!じゃなくて、ちょっと待ってろよ!!!10分だ!!」
    10分後
    ゆうやん「ふっふっふ...待たせたなぁ!」

    でぃん「はい、10分ほど」

    ゆうやん「いざ勝負!!先行はかわいそうだから譲ってあげよう!!」

    でぃん「はい。じゃあインフェルノイド・デカトロン召喚」

    ゆうやん「幽鬼うさぎぃ!!ふっふっふ、困っただろ困っただろ!!俺のターン!ドロー!エンド!」
    インフェルノイド・デカトロン.jpg 幽鬼うさぎ.jpg
    でぃん「ドロー。隣の芝刈り打ちます」

    ゆうやん「アーティファクト-ロンギヌスを捨てますぅ~!!俺のターン!!ドロー!エンド!!」
    隣の芝刈り.jpg ロンギヌス.jpg
    でぃん「はい。じゃあメインフェイズでインフェルノイド・アドラメレク召喚します。何かありますか?」

    ゆうやん「...どうぞ...」

    でぃん「はいじゃあ次に(以下略)」
    dannsu.jpg
    教訓
    手当たり次第に効果モンスターをデッキに入れるのは禁物です。
    勝負の鍵は、エクストラにあり。

    次回、エクストラを勉強したゆうやんが逆襲する...!
    gendai.png
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ゆうやんと学ぶ現代遊戯王 Lesson.2「魔法カード」

    posted

    by ゆうやん

    前回のあらすじ
    罠カードについて覚えました。
    サイクロンとゆうやん
    カードゲームには、しばしばその性能が開発陣の想像を超え、そのカードを使ったデッキが蔓延してしまう、という事態が起こります。

    今まで使用できたカードが使えなくなる「禁止」。これには賛否両論の意見があるとは思いますが、この「禁止改訂」が行われる時期には、どのカードゲームでもお祭り騒ぎになるものです。

    特に遊戯王は、禁止・制限・準制限と三種類の改訂が存在します。3枚使えたカードが2枚ではなく突然の制限、あるいは禁止になるということは、そのカードがそれだけ活躍したことの証明であると同時に、悪行を戒められた結果でもあります。

    一度制限に指定されたカードは、すぐに2枚使えるようにはなりません。禁止されてしまうようなカードはそもそも再び使用できるようになるのが稀と言うレベルで、それは当たり前のことなのですが、制限カードにも似たことが言えます。制限カードには制限カードである理由があるのですから。

    だからこそ、制限カードには「強いイメージ」が湧きます。そしてそれが、自分が小学生の頃に見たカードであるのならば、尚更です。

    そう、サイクロンです。
    サイクロン.jpg
    サイクロンを初めて手に取ったのは小学生の時でした。マジック・ルーラーと言う緑色のパックで、そのノーマルカードだったと記憶しています。

    その時は遊戯王のルールもほとんどわからなかったので、発動した罠カードや魔法カードに対して<P-SRサイクロン>を発動して無効化したり、速攻魔法だからといっていきなり相手のターンに手札から使ったりと、めちゃくちゃでした。

    再び遊戯王を手に取った時は、<P-SRサイクロン>の強さは十分に理解できました。
    コストを要求せず気軽に使用できますし、破壊条件もない。速攻魔法というのももちろん素晴らしい。
    何枚でも入れたいな、と思っていました。

    そんな<P-SRサイクロン>を今は3枚使うことができる!

    これはもう使うしかないでしょう!
    突撃
    ゆうやん「というわけででぃんさん」

    でぃん「また唐突ですね」

    ゆうやん「御託はいらん!我が<P-SRサイクロン>の餌食になるといい!」

    でぃん「その手の内バラす感じがいかにも雑魚悪役っぽいですね。じゃあ出たばかりの『20th ANNIVERSARY PACK 1st WAVE』の新カードを使ったこのデッキで遊びましょうか」

    ゆうやん「俺は1枚伏せてターンエンド!」

    でぃん「あ、また先行取るんですね。はい。じゃあ1枚伏せてターンエンドします」

    ゆうやん「ばかめ!!<P-SRサイクロン>でそいつを破壊だ!!」

    でぃん「うわ~きついな~。破壊されたのは<>です。デッキから<UR混沌の黒魔術師>を特殊召喚して<>を回収してエンドします」
    混沌の黒魔術師.jpg 10003.jpg サイクロン.jpg
    ゆうやん「え...」
    反省
    ゆうやん「なぜだ...」

    でぃん「前回とまったく同じ流れですけどこれ定例化するんですか?」

    ゆうやん「そのつもりはない!」

    でぃん「わかりました」

    ゆうやん「それで!どうして<P-SRサイクロン>に強いカードがそんなにあるの!」
    サイクロン.jpg
    でぃん「いやそこですか?まあそうですね...それは何とも答えようがないですけど、現代の魔法カードについて解説しましょうか」
    でぃんさんの教え
    でぃん「結論から言うと、<P-SRサイクロン>は今、昔ほどの輝きはありません」

    ゆうやん「なんでや!!」

    でぃん「その理由は前回の罠の話に繋がっています。<サイクロンって伏せておいて相手のエンドに伏せカードを割る、みたいなことが多いんですけど、そもそも罠カードが少ないから、伏せてエンドみたいなことになりづらいんですよ」

    ゆうやん「言われてみれば確かに」

    でぃん「後は、純粋に上位互換と呼べるカードがたくさんあると言うのもあります。<>や<Rツインツイスター>などがそれに当たりますね」
    コズミック.jpg ツインツイスター.jpg
    ゆうやん「除外と2枚破壊...。うーん、確かに。でもこのライフ1000払って除外だったら、<P-SRサイクロン>の方がいいんじゃ?」

    でぃん「それがそうでもないんですよ。最近は、墓地に落ちた時に効果が発動する魔法がたくさんありますからね。さっきの<P-UR滅びの呪文-デスアルテマ>や、<R十二獣の会局>なんかはその良い例です」
    10003.jpg かいきょく.jpg
    ゆうやん「なるほど」

    でぃん「昔は妨害手段と言えば罠カードでしたし、だからこそ<P-SRサイクロン>みたいな罠対策は強かったです。でも今は、<P-SR幽鬼うさぎ>のような手札から妨害できるモンスターカードが多いんですよね。そうなると罠を使わなくて、罠が使われないと自然と<P-SRサイクロン>みたいなカードは弱くなります」

    ゆうやん「手札から妨害できるモンスター。そういうのもあるのか」
    増殖.jpg ゆきうさぎ.jpg DDクロウ.jpg
    でぃん「これについては割愛します。まあ後は、単純に1対1交換するカードがあんまり強くないですね。条件さえ揃えばアドバンテージが大幅に稼げるのが今の遊戯王なので、<P-SRサイクロン>で1対1を取っても他のカードでアドバンテージを稼がれて、<P-SRサイクロン>した意味がなくなってしまうんです」

    ゆうやん「確かに、相手の罠を割って喜んでたら場にモンスター並べまくられてた!なんてなったらわけわかんない」
    サイクロン減少の真の原因
    でぃん「ここまで説明したのは、<P-SRサイクロン>が使われなくなった原因の一端に過ぎません。むしろ最たる理由としては、攻め手が大幅に増えたということでしょう」

    ゆうやん「攻め手?」

    でぃん「以前は、<P-SRサイクロン>で露払いしてからモンスターを展開することが当たり前でした。そうでなければ、<SR奈落の落とし穴>のような除去1枚で展開が止まってしまうからです」

    ゆうやん「<SR奈落の落とし穴>、スキ!」

    でぃん「でも今は、様々な方法でモンスターを展開できます。僕の使っているインフェルノイドなんかはその筆頭ですよね。墓地さえあれば何回でも相手の罠を踏めます。召喚権を行使しなくとも、特殊召喚の方法が様々なんですよね。だから、妨害より多くの特殊召喚手段を行使して相手を押し潰せてしまうんです」

    ゆうやん「罠カードが使われない理由もここにあると」

    でぃん「その通りです」
    魔法・罠破壊は終わってしまったのか
    ゆうやん「でも今の話を聞く限り、<Rツインツイスター>とか<>みたいに、ちょっと強くなった<P-SRサイクロン>程度じゃとてもじゃないけど使われるように思えない!どういう時にこれらのカードはデッキに入るの?2枚割れるのは強いけど、そもそもあまり伏せられることがないんじゃ?」

    でぃん「そうですね。なんと言ってもPテーマのスケールを1枚で妨害できます」
    竜穴の魔術師.jpg
    ゆうやん「あ!ペンデュラムモンスター割れるのか!それは強い」

    でぃん「特に手札を捨てることがデメリットにならないようなデッキに入っていますね。インフェルノイドとかがその筆頭です」

    ゆうやん「でぃんさん、インフェルノイドの話多いけど、もしかしてインフェルノイドの回し者なの?」

    でぃん「まあ限りなくそれに近い者と思っていただいて結構ですよ」
    サイクロンの今
    ゆうやん「ばいばい、サイクロン...」

    でぃん「いやいや、落ち着きましょう。ポケモン逃がすみたいなこと言わないで下さい。サイクロンがまったく使われなくなってしまった、というわけではないんですよ」

    ゆうやん「でも...除外した方が強いし...2枚割れた方が強いし...」

    でぃん「なんでいじけてるんですか。サイクロンだって使われます。除外の方がよければ破壊の方がいい場面だってありますから」

    ゆうやん「そうなの?」

    でぃん「例えば、<N王宮の鉄壁>。これをサイドから積まれる可能性のあるデッキ、つまり墓地利用の多いデッキでは、<P-SRサイクロン>の方が優先されます」
    10038.jpg
    ゆうやん「なるほど」

    でぃん「後はそうですね、自分のカードを割りたいようなデッキでも<P-SRサイクロン>を使うことはありますよ。メタルフォーゼのコンビや、コズモのエメラルドポリス、インゼクター。これらは破壊された時に効果が発動しますから」
    10094.jpg 10019.jpg 10017.jpg
    ゆうやん「おお!おかえり、サイクロン!」
    現在使われている主な魔法カード
    でぃん「とは言ってもサイクロンが下火なのは否めません。現在、汎用的に使われている魔法カードは、<UL強欲で貪欲な壺>や<>、後は<URブラック・ホール・ドラゴン>あたりでしょうか」
    壺.jpg ハーピィの羽根箒.jpg ブラック・ホール.jpg
    ゆうやん「おお!俺ですら知ってる!<>って俺が知ってる時はずっと禁止だったような」

    でぃん「ですね。でもこんな魔法カードですらどのデッキにも入っている、というわけではないんですよ」

    ゆうやん「うーん!考えられない」

    でぃん「先手1ターン目に弱いっていうのはそれだけで採用を見送られる理由になってしまっているんです」

    ゆうやん「環境、早し」
    本日のまとめ
    • 現在の遊戯王の妨害手段として罠カード以外にもモンスター効果や手札誘発が存在するため、昔に比べて伏せ除去自体の信用性が失われている。
    • そもそも腐る可能性のある<P-SRサイクロン>等に頼らず手数で罠を踏み越えていく方針のデッキが増えた。
    • P-SRサイクロン>をはじめとした1対1交換が前程のカードは、アドバンテージを稼いでいくスタイルの昨今の遊戯王ではメインからの採用は見送られることが多い。
    • P-SRサイクロン>をはじめとした1対1交換を取るカードは、アドバンテージを稼ぐ手段が豊富な昨今の遊戯王ではそもそもあまり強くない。
    • 伏せ除去としての<P-SRサイクロン>の信用性は落ちたが、モンスター効果で対応できない永続魔法・罠へのメタとしては今でも優秀。
    再戦
    ゆうやん「でぃんさん、そのデッキ、俺に使わせてもらうぜ!!!」

    でぃん「どうぞ」

    ゆうやん「ふふふ!!俺は1枚伏せてターンエンド!!」

    でぃん「はい、じゃあ<SR隣の芝刈り>を打ちます。えーと、まず<Rインフェルノイド・デカトロン>を特殊召喚。能力で墓地に(中略)はい。1キルですね」

    ゆうやん「ぐわああああああああああああああああ」
    素画像[1].jpg

    このままでは勝てない。

    でぃんさんに勝つためには、何かがいる。

    そんなことを思ったゆうやんの目に留まったのは、2つのブログだった。


    次回、復讐劇(?)。
    gendai.png
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