発売直後の週末、各地でWPSや世界予選が開かれており、新規カードの採用も見られました。
<バルバァト>&<コグネイト>を採用したウリス、<ヒナニギス>を採用したエルドラ、<アノマリス>を採用したアロスピルルクは引き続き活躍しています。
新規のデッキでは<縛魔炎>が増えています。

<エラキス>&<ニジメノウ>の登場が大きく、それらの採用比率の違い等で構築に幅があります。
世界予選では、ロストレージ勢は引き続きカーニバルが一番人気で、その他20弾で強化されたリル、メル、ドーナもちらほら見かけるようになりました。
アザー枠は引き続きアイヤイが人気で、ハッカドールが早速採用されています。
ウルトゥムは<アシレン>ループの山の積み込み方を考え、山の中身を記憶しつつ最終形へ向かう動きは慣れに必要ですが、味方に使える人が居ると心強いです。
新規カードがちらほら見られるとは言え、まだまだ19弾の面影が残る印象があるため、今後どのように変わっていくかが気になります。
さて、筆者も土曜日に矢向のチーム戦に出てきました。
3ヶ月連続で個人6-1という戦績で、先月はしみずきさんと組んで優勝できたという相性の良い大会です。
まず使用デッキはこちら。

という訳で、<縛魔炎>を使用しました。
妹シグニが8枚投入されている妹大好きデッキ、名付けて「Sister's Beat」です!
構築の選択には紆余曲折があるのですが、解説は次回に回し、今回は大会の模様をお伝えします。
チームメイトはてらたかさん(ウルトゥム)とスリーさん(カーニバル)でした。
てらたかさんはご存知ウルトゥムの名手、スリーさんは筆者が最近2回WPSの決勝で対戦し、2回連続で負かされている強豪プレイヤーの方です。
予選
※チーム成績(勝ち-負け-引き分け)
1回戦 ウリス 個人〇 / チーム〇(2-0-1)

<エニグマ>擁するウリスはどのデッキで相手にしても苦手意識が強いですが、このデッキも例外ではありません。
<エニグマ>来るなよ・・・と祈りながら戦っていたら飛んで来ないで済みました。
普通に後攻3ターン目に<龍滅>+<重来>でショットして勝利。
2回戦 アイヤイ 個人〇 / チーム〇(2-0-1)

密かに危ない1戦でした。
1ターン目に<クラチャン>+<共存共栄>で4エナ伸ばして戦っていると、先攻3ターン目に相手から<割裂>が飛んできてエナを焼かれました。
そのターンにショット要求の盤面を作られたため、やむなく<アンチ・アビリティ>で凌ぐも、その返しのターンの攻めに使うエナが足りません。
苦労しながらも何とか辿り着いたのが2面空け+ダブクラ<ウルバン>・ダブクラ<イリスアゲート>・<エラキス>という盤面で、相手はマルチ・黒・緑・白というエナの時にライフ4の上からショットを仕掛けました。
また、相手はLv3でコインを得ており、4シグニが見えたため4へグロウするのは確定的でした。
<スイングライド>を除く4枚のアーツは<水天>、<暴風>、<チャクラム>、<ダウト>と読んでおり、<エラキス>のお陰でかなりケア出来ていました。
相手の動きは「<水天>(2ドロー&2チャージ)→チェイン<暴風>→<チャクラム>で<エラキス>ダウン」という順序で、<暴風>で<イリス>&<ウルバン>の攻撃が止まるため、盤面では点が通らなくなります。
こうなれば相手もエナが無くなるため、殴らずにターンを返し、次の相手ターンを凌ぎきってその返しのターンに再びショットを仕掛ける予定でした・・・が、ここで想定外の事態が発生します。
<水天>のエナチャージが<ダイホウイカ>+<無垢なる宝剣>
緑エナが落ちず、暴風をチェインできずに終了・・・
結果、特に妨害もなくアタックに入り、ダブクラ<ウルバン>2連打が通ってそのまま勝利しました。
アーツ読みが外れていれば十分負けていましたし、冷や冷やする1戦でした。
3回戦 2止めアン 個人× / チーム×(1-1-1)

事前に想定していた中でも、最も苦戦を強いられると予想していた相手でした。
美巧で盤面を固められると突破不能になります。
必殺《BAD SIDE》でマーライをハンデスするという奇策に打って出て、ついでに<TAP>のLBが発動し2体の美巧をハンデスできたのですが、結局<マーライ>を素引きされてしまいました。
2アン対策は今後の課題となりそうです。
チーム戦績は1勝1敗1分けで並んだものの、大将の筆者の負けが優先されてチームとしては負けになりました。
4回戦 カーニバル 個人〇 / チーム〇(2-1-0)

先攻でいきなり<クラチャン>+<カヤッパ>出し+<共存共栄>の6エナチャージコンボが決まり、幸先の良いスタートでした。
相手は速攻を警戒してノーパンしてきましたが、ここまでエナが伸びれば心配ありません。
<オリハルティア>でガリガリ削り、先攻3ターン目までにライフ2まで削れました。
後は先攻4ターン目に<エラキス>+ダブクラ<ウルバン>+ダブクラ<イリスアゲート>の盤面を作り、<龍滅>+<重来>で2エナまで縛って詰めに。
相手は<チャクラム>(<エラキス>ダウン)+<流転>のみだったため、ダブクラ<ウルバン>で一気に削ってそのまま勝利。
チーム戦績3-1で予選突破。
決勝T
1回戦 2止めタマ 個人× / チーム〇(2-1-0)

「1回戦の相手2止めタマじゃねぇかよ・・・」
相手のチーム名を見た瞬間に絶句しました。
知っていても対策不能の相手は居るものです。
先攻2ターン目にファフオーラ+一覇+ゲットアップのルリグダブクラ5連パンを仕掛けられました。
途中<アダマスフィア>が捲れ、ルリグは4連パンに押さえられましたが、シグニ1点→ルリグ3連パン(6点)→ルリグ(トドメ)でそのまま敗北。
隣2人が勝ってくれたお陰で1回戦を突破できました。
本当に頭が上がらない思いでした。
準決勝 アイヤイ 個人〇 / チーム〇(3-0-0)

予選同様のアイヤイ戦でしたが、今回は先攻だったためだいぶ事情が違いました。
相手が後攻から<スイングライド>で仕掛けて来てエナが貯まっていたため、先攻3ターン目にショットを仕掛け、LBを踏んだら保険に残した<水天>で耐えるというプランで行きました。
ライフ4からダブクラ<ウルバン>で仕掛けるも、特にLBは踏まずそのまま勝利。
決勝 ウリス 個人〇 / チーム〇(2-1-0)

決勝の相手に相応しく、第1回世界チャンピオンことmasterさんとの頂上決戦となりました。
正直勝てないと思っていただけに、予想外の結果に驚いています。
◆事前準備
準決勝を先攻3ターン目で終わらせ、もう片方の準決勝の卓を観戦していた時のこと。masterさんは最近愛用の<虚幸ウリス>でした。
19弾では<クラチャン>、<フォーカラー>、<ダウト>、<デザイア>というアーツ構成でしたが、20弾ではどうなったかな~と思っていると、衝撃の1枚が見えました。
<ダーク・コグネイト>
すぐにスマホでテキストを確認しましたが、大変焦りました。
1エナあれば使えるため、龍滅+重来の上から撃たれます。
<コグネイト>だけケアすれば良いのなら簡単ですが、3面空けた時の<クラチャン>による盤面埋め、<エニグマ>の盾回復、ショット時の釣り上げ系LBの回避と対処すべき要素が多いです。
決勝までの間対策を考えてはいましたが、なかなか突破法を見出せません。
新潟予選の時みたいに、「アレ」で突破できればいいな・・・と思いつつも、不完全な策でしかなく、不安でいっぱいでした。
◆実戦の経過
先攻後攻決定
masterさんお得意のコイントスで先攻後攻を決めることに。masterさんがコインをトスし、その表裏を筆者が当てるというもの。
動体視力を総動員し、コインの挙動を見守りました。
「見えた!裏!!!」と宣言したところ・・・
裏でした!
筆者の動体視力の勝利でした・・・というのは冗談で、全く見えてはいませんでしたが、ここは直感が冴えていたようです。
先攻1ターン目
1ドロー→グロウのみでターンエンド。後攻1ターン目
相手は2面並べてアタックしてきたため、<クラチャン>を使って2エナ増やしつつ<バアル>の前に<カヤッパ>を立て、そのまま<共存共栄>で<アダマスフィア>&<ガーネットスター>をエナに置くという理想的な展開に。エンド時に<カヤッパ>チャージも入り、合計6エナ増やすことができました。
先攻2ターン目
<オリハルティア>2体を出して3面空けを決め、そのままアタックへ。ところが相手のLBは2枚連続でドリーミー。1面埋まって2点に防がれ、ルリグアタックもしっかりガードされました。
・相手ライフ7→5
後攻2ターン目
ここでは<エニグマ>は飛んで来ず、ライフの増減はありませんでした。2ターン目に<エニグマ>を撃たれたとしても、先攻3ターン目の攻撃が素通りするのであまり意味が無いことはお互い分かっていました。
・相手ライフ5→5
先攻3ターン目
初手の<クラチャン><カヤッパ>チャージが無事決まり、相手からの被ダメージも合わせてエナは十分であったため、このターンも3面空けから仕掛けました。どうせアーツで妨害されることが予想できたため、<イリスアゲート>(ダブクラ)+2体の4点要求という決め手にならない盤面でアタックへ。
予想通り<フォーカラー・マイアズマ>を使われ2面守られますが、1点は通り、ルリグはガードされて終了。
通った1点からは<ルーレット>が捲れ、相変わらずのLBの強さを実感しました。
・相手ライフ5→4
また、後で知ったことなのですが、サーバントは1-4までレベルを散らされていたようです。
<縛魔炎>の起動はあまり使っていなかったため、ルリグもバッチリ止められました。
「どうせ<フォーカラー>で防がれるのなら、3面空けせずにエナを絞って確実にダブクラを通した方が良かったのでは?」という考え方もあるかもしれませんが、筆者には「ある狙い」がありました。
後攻3ターン目
<フォーカラー>でエナを消費し、こちらからの攻撃でエナがさほど貯まらなかったことから、相手は3にグロウした時点で2エナまで減っていました。更に予想通り、<エニグマ>が飛んで来て0エナになりアタックへ。
更に都合が悪いことに、相手シグニ3体のうち1体は<ベルフェゴール>でした。
アタック時にカードをデッキに戻されるため、エニグマで仕込まれるLB持ちの比率が上がってしまいます。
ここのアーツ使用タイミングで詰めまでの道筋を読み切る必要がありました。
まずは状況の整理から。
- <エニグマ>を素通しすると盤面、エナ共に空になるが、<クラチャン>で2エナ増やされ、盤面埋め&グロウを決められる
- 相手の手札は2枚。1体バニッシュし、<クラチャン>対策も兼ねて相手を1エナに調整しても、<コグネイト>が手札2枚+エナ1枚でピッタリ使われる
- ショットの序盤で有効LBが捲れると負けが確定するため、仕込まれる確率を下げる意味でも<ベルフェゴール>は絶対阻止
・相手ライフ4→6
結果、相手のライフは6まで増え、盤面は空、エナは1枚という状態でターンが回ってきました。
必死に攻め続けてライフを6枚残されるのは心が折れそうですが、こちらのライフも殆ど残っていないため、泣いても笑っても次がラストターンです。
攻めきれれば勝ち、受けられたら負け。
先攻4ターン目
エナに<サーチャー>が落ちていることに着目し、開幕で<水天>を使用し<サーチャー>&<ウルバン>を回収しました。ここで<サーチャー>を使用し、<コグネイト>破りの秘密兵器をサーチしました。
その名も・・・
<BAD SIDE>
少し刺激を加えればたちまち瓦解するという脆さを秘めています。
BAD SIDEで1枚ハンデスし、手札を1枚に削ることでコグネイトを使用不能にしました。
残った相手の手札は<メツム>1枚であるため、<クラチャン>の盤面出しも同時に封じることができました。
新潟予選での轢断緑子VSウリス戦で、<ディスルー>で<クラチャン>で出すシグニをハンデスしたのと同じ要領です。
最後にこちらが作った全力盤面は、ダブクラ<ウルバン>+ダブクラ<イリスアゲート>+<ウルバン>という盤面で、最大ライフ8から詰めることができます。
LBを踏まないのが理想ですが、タイミング次第では踏んでもケアできるように少し余裕を持たせた上で最後のアタックへ。
予想通り相手からはアーツが飛んできませんでした。
後はアタックをどこまで通せるか・・・?
おっ、何も踏まない・・・
勝った!!!
・相手ライフ6→勝利
序盤に<ドリーミー>2枚、<ルーレット>1枚と厄介なLBを全て踏み切っていたのが大きかったようです。
<クラチャン>+<コグネイト>という鬼門を潜り抜け、何とか勝利することができました。
<クラチャン>単体よりも更に突破困難な壁を作られましたが、手札枚数という僅かな穴を衝いて突破できたのは嬉しい限り。
チーム戦績は2勝1敗と、自分の勝利が優勝に貢献した結果となり、通算25回目のWPS優勝を飾ることができました。
いかがでしょうか?
<縛魔炎>は色々と構築が分かれており、今後ますます流行すると共に、最適な構築へと落ち着いていくと思います。
後編ではデッキレシピの解説をする予定ですので、お楽しみに(^^)/