先日、甲子園に高校野球を観に行ってきました。
観戦しながら、負けそうでも諦めない、勝負の流れを掴む辺りはカードゲームに通じるものがあるなと感じました。
ウィクロスでもLB1つで戦況が一変することがありますが、不利な側はそうしたきっかけから逆転のワンチャンスを掴めるように最善を尽くすこと、有利な側はあらゆる逆転のパターンを想定し、可能な限り逆転の芽を摘むように戦うことが重要です。
「逆転」という要素は勝負の醍醐味ですよね。
さて、今回も20弾の新規カードを取り上げます。
今回の主役はこちらです!
大拳 ニャックル
C 大拳 ニャックル |
カード種類:シグニ クラス:精武:アーム 色:白 レベル:3 パワー:8000 限定条件:- |
【自】:このシグニがアタックしたとき、あなたのカード名に《ニャローブ》を含むシグニ1体をバニッシュしてもよい。そうした場合、このシグニをアップする。 【自】:対戦相手のターンの間、このシグニが場を離れたとき、あなたのデッキからカード名に《ニャローブ》を含むシグニ1枚を探して公開し手札に加えるか場に出す。その後、デッキをシャッフルする。 |
<ニャローブ>の妹にあたるシグニで、2つの能力を持ちます。

1つ目の能力がメインで、アタック時に<ニャローブ>をバニッシュすることで自身をアップするというもの。
<ニャローブ>をバニッシュすると、<ニャローブ>自身の能力も誘発されるため、2体のシグニをアップすることができます。
具体的には、下記の手順で5連パンが可能になります。
(1)<ニャローブ>・もう1体のシグニでアタック
(2)ニャックルでアタックし、<ニャローブ>をバニッシュ。ニャックルは自身の能力でアップ、もう1体のシグニは<ニャローブ>の能力でアップ
(3)ニャックル・もう1体のシグニでアタック
2つ目の能力は、相手ターン中に自身が場を離れた時にデッキから<ニャローブ>をサーチかリクルートするというもの。
あって嬉しい疑似除去耐性ですね。
後攻3ターン目に立て、除去された時に<ニャローブ>をサーチする、Lv4以降に立て、除去された時に盤面を埋めるといった使い分けが可能で、柔軟性があります。
場からの離れ方に指定はなく、バニッシュ、バウンス、戦闘除去、トラッシュ送り等のいずれでも能力を使える点でも優秀です。
2つの能力共になかなか優秀で、是非記事にしたいと思いましたが、限定がないだけに、どのルリグと合わせるか?に悩みました。
次に、どのルリグなら合いそうかということについて考えてみます。
ニャックルと相性の良いルリグ
ニャックルを活用するに当たり、以下の3点が重要だと考えました。1.ニャックル&ニャローブを揃えやすい
ニャックルは単体では活躍できませんので、重要な要素であると言えます。こう書くと使えるルリグが少ないように思えますが、ニャックルが場を離れたら<ニャローブ>をサーチでき、<ニャローブ>の出現時能力でニャックルをサーチできるという関係にあるため、実は揃えるのはさほど難しくないです。
とはいえ、デッキの一定枠をニャックル&<ニャローブ>セットが占めることになるため、アームシグニと相性が良いルリグ、白エナを消費しやすいアーツ構成と相性が良いでしょう。
2.連パンと相性が良い
<ニャローブ>&ニャックルの隣に1体シグニを立てますが、そこに連パンギミックと相性の良いシグニを立てられれば、5連パンの有効性が更に高まります。現環境でも、5エルドラが<デメニギス>+<グレホザメ>というセット盤面を作り、<デメニギス>アタック時にLB発動→<グレホザメ>効果で1ドロー&<デメニギス>アップ→<デメニギス>アタック時に再度LB発動というギミックが流行しています。
要するに、「連パンとアタック時誘発効果は相性が良い」ということですね。
その他、ダブルクラッシュと連パンを組み合わせることでダメージを増やすという使い道もあります。
リルで<オダノブ>、<ニャローブ>、ニャックルという盤面を作ると、脅威のトリプルクラッシュ2連打を叩き込むことが可能になります。
3.ニャックル&ニャローブが盤面を占領しても問題ない
ニャックル&<ニャローブ>セットを使う時においては、3面中2面をニャックル&<ニャローブ>が占めることで、理想の盤面を作りづらくなるという問題点があります。
例えばユキは<トーチュン・ウィップ>で白シグニをサーチできるため、当初相性が良いのではと考えましたが、ニャックル&<ニャローブ>を立ててしまうと、ユキの強みである<ルーブル>・<ヴェルサ>・<リンダー>等による盤面制圧をしづらくなるという難点があります。
また上記で紹介したリルの<オダノブ>連パンについても、リルの強みの1つである<サナユキ>による防御が使いづらくなってしまいます。
相手ターンに能力を発揮するシグニが居る場合には、ニャックル&<ニャローブ>ギミックは使いづらいかもしれません。
逆に、「とりあえず<ダイホウイカ>を立てておけばいいや」といった限定シグニにさほど拘りのないデッキであれば、ニャックル&<ニャローブ>が活躍する余地は大きいと思います。
ポイントのご紹介を終えたところで、実際に筆者が採用したルリグについて解説していきましょう。
アームシグニということで、タマと相性が良いのは勿論ですが、それではありきたりの感があるため、今回は「カーニバル」へ投入してみました。
カーニバルの利点
1.ニャックル&ニャローブを揃えやすい
カーニバルの限定カードでニャックルや<ニャローブ>を直接サーチする手段はありませんが、カーニバルには「<ジョーカー>」という裏ワザがあります。トラッシュに1枚落としてしまえれば、場のシグニを自由にニャックルやニャローブに書き換えることができるため、2体を揃えるのは容易です。
2.連パンと相性が良い
赤ルリグということで、ダブルクラッシュと組み合わせやすいため、連パンギミックとは相性が良いです。具体的には下記の盤面でロングショットを決めることができます。
- 7点要求プラン
相手盤面:3面空き
5連パンを決め、うち<ソラフレア>や<カクセン>といったダブクラ持ちに2回殴らせることにより、相手に一気に7点与えるプランです。
下手に殴るとこちらがLv4グロウ前に潰されてしまいかねない止めデッキに対し、Lv4へグロウした瞬間に一気に詰めに行く場合にピッタリです。
3.ニャックル&ニャローブが盤面を占領しても問題ない
カーニバルにはこれと言った固定盤面がなく、いざとなれば<ジョーカー>で盤面を書き換えられるため、ニャックル&<ニャローブ>を残しても特に問題ないです。むしろ、ニャックルは除去された時にニャローブを呼び出せて盤面維持に役立つため、<ジョーカー>の書き換え先を残せるという意味ではカーニバルと相性が良いと言えます。
また、相手ターンにジョーカーで任意のシグニをニャックルに書き換え、疑似的な除去耐性を持たせるという使い道もあり、ニャックル&<ニャローブ>と<ジョーカー>は相性抜群です。
4.その他
カーニバルはカニと略されることが多いです。一方ニャックル&<ニャローブ>はどちらも猫キャラで、猫とカニで動物同士という点でも相性が良さそうです(どうでもいい)
ニャックル&<ニャローブ>セットをカーニバルに投入することが決まったところで、具体的なレシピの説明に移りましょう。
デッキレシピ
ルリグデッキ | |
ルリグ | アーツ |
1枚 <STカーニバル -0-> 1枚 <LCカーニバル -P-> 1枚 <P-STカーニバル -SA-> 1枚 <P-STカーニバル -TA-> 1枚 <SCカーニバル -Q-> 1枚 <LRカーニバル -MAIS-> |
1枚 <SPサード・ディスティニー(セレクターズパックvol.15)> 1枚 <LR龍滅連鎖> 1枚 <P-ST自由自罪> 1枚 <> |
メインデッキ | |
非LB | LB |
3枚 <C羅星 カプスワン> 4枚 <C羅星 ≡タネガスペ≡> 4枚 <C羅星 ≡コニプラ≡> 2枚 <C羅星 ≡ノベアン≡> 3枚 大拳 ニャックル 4枚 <Cサーバント Q2> |
3枚 <C羅星 ≡スペースパ≡> 1枚 <R羅星 ≡ホルス≡> 4枚 <SR極拳 ニャローブ> 2枚 <ST羅星 ≡テンドウ≡> 1枚 <SR羅星姫 ≡コスモウス≡> 2枚 <SR羅星姫 ≡ソラフレア≡> 3枚 <SR幻水姫 ダイホウイカ> 2枚 <Cサーバント Q3> 2枚 <SR羅星宙姫 ≡ラアー≡> |
キーカード
カーニバル -SA-
宇宙型の構築だと、<スノロップ>型ほどコインを使わず、さっさとLv5へグロウすることが多いため、<S>でも問題ない場合が多いです。
しかし、今回はニャックル&<ニャローブ>の盤面を作るべく、攻めにジョーカーを使うこともあるため、コインの枚数を増やすべく、<SA>を選択しました。
蛇足となりますが、筆者は目玉焼きには塩か塩コショウ派です。
サード・ディスティニー
ニャックルや<ニャローブ>はサーチ能力を持ちますが、デッキにサーチ先が残っていないと意味がありません。
サーチ先を引ききってしまった場合には、3枚戻して1枚引く効果でデッキに戻すことが可能です。
勿論メインはトップ3枚からシグニを出して盤面を埋める効果です。
無色のシグニは出せないため、サーバントは6枚と枚数を絞っています。
6枚と枚数こそは絞りましたが、全てLv4にしたことで、<タネガスペ>で加えられ、かつ盤面に出さず手札に抱えやすくしているためガードにはさほど困らないでしょう。
自由自罪
ニャックル&<ニャローブ>連パンにおいて、バニッシュ耐性・アサシン・ダブクラを必要に応じて付与できます。
羅星 カプスワン
初手に<カプスワン>が1枚あれば2面埋められるため、Lv1が10枚だけでも何とかなります。
<カプスワン>で<スペースパ>をサーチすると、デッキ内のLv4扱いできないシグニを2枚一気に減らせるため、<ホルス>のヒット率を上げられます。
その他、<タネガスペ>等でめくったデッキトップがLv4以外の場合に、一旦<カプスワン>でデッキシャッフルを入れてトップを差し替えるという使い方もでき、柔軟な使い方が可能です。
ニャックル&<ニャローブ>を含めて白いカードが増えるのが難点で、採用アーツや枚数で調整する必要があるかもしれません。
幻水姫 ダイホウイカ
手札が少ない時に、「ダイホウイカでアタック開始時ドロー→ジョーカーでダイホウイカを別シグニに上書き」とすることで、エンド時のディスカードが不要になります。
ニャックル&<ニャローブ>に積極的に書き換えていくデッキなので、使用する機会は比較的多いでしょう。
羅星宙姫 ≡ラアー≡
<チャクラム>で簡単にバニッシュされるのが難点ですが、相手がルリグ効果でエクシードを消費するようなルリグで、<チャクラム>が無さそうであれば積極的に立てていけばよいでしょう。
いかがでしょうか?
基本的な宇宙軸カーニバルのレシピにニャックル&<ニャローブ>を足す形で構築しているため、十分実戦で通用するレベルかと思います。
そろそろウィクロスマガジンが発売されるため、発売され次第そちらの情報もご紹介していきます。
それではまた(^^)/