今回紹介するのはこちらのデッキです。

■デッキレシピ
クリーチャー -29枚 シビレアシダケx4
幻緑の双月x4
大冒険ヤッタルワンx2
孤独の影タイムトリッパーx4
光牙忍ハヤブサマルx1
進化の化身x3
次元流の豪力x3
超電磁コスモ・セブΛx4
超電磁マスクウェルZx1
呪文 -11枚
ドンドン吸い込むなうx3
超次元エナジー・ホールx4
超次元バイス・ホールx4
緑x16 青x15 黒x8 白x1
次元
時空の喧嘩屋キルx2
ハイドラ・ギルザウルスx1
勝利のプリンプリンx1
勝利のリュウセイ・カイザーx1
勝利のガイアール・カイザーx1
時空の支配者ディアボロスZx1
※ストレージ漁りながら2分くらいで組みました。弱いです。
殿堂ルールに則っていません、このままだとジャッジキルされます。
■解説
エナ加速、ドロー加速、ハンデス、スペルロック4拍子揃った耐久も可能なビートダウンデッキです。
ランデスもできます。
ムーンナイフエボトラムダバイスホールチカラアバレ
ムーンナイフトリッパーミランダリュウセイバイスホールチカラアバレ
あながち間違ってないですねw
■本当の始まり
今回は11弾発売記念コラムということで、11弾「ディストラクテッド・セレクター」に収録されているLR、
「タマ」「ユキ」「花代」「ピルルク」「ウリス」「緑姫」の6種の中から、
ブロガー4人が各々1種類のルリグを担当して、それぞれの新作デッキを紹介するというもので、
僕は今回、ピルルクを担当させていただくことになりました。
しかし、ここで問題となったのが
妖怪記事書きねへほもん(敬称略)が既にピルルク関連の記事を2つも書いてしまっている為、
若干のネタ潰しを喰らっている状態です・・・(失礼)
更に僕にとっては恐ろしいことに、今週の土日で行われました、
ウィクコンカップ、ホビステ名古屋店WPS、カードボックス日本橋店WPSにて
全てピルルクΛが入賞、名古屋に至ってはワンツーフィニッシュを決めてます・・・
何の気なしにピルルクを選択しましたが、ここまでハードルが上がるとは思ってもいませんでした・・・
なので今回は逃げと自分の勉強も兼ねて、
現環境トップの筆頭「スペル型ピルルク」の強さを考察しようかなと思います。
お時間ありましたら読んでいってください。
ピルルクマスターの方々はお目汚しにしかなりそうもないのでブラウザバックしてください。
お願いします、なんでもしまs・・・
ということで、最近の上位レシピを勝手に自分好みに改変したテンプレっぽいレシピがこちらです。
※因みにアナカラーとはDMプレーヤーの中での俗称で、
MTGのカード《アナボルバー》の色である青・緑・黒の3色を使ったデッキの構成のことを言います。
◆デッキレシピ
ルリグデッキ | |
ルリグ | アーツ |
1 <P-STコード・ピルルク・xi> 1 <STコード・ピルルク・K> 1 <STコード・ピルルク・M> 1 <LCコード・ピルルク Δ> 1 <LRコード・ピルルク Λ> 計5枚 |
1 <STブルー・パニッシュ>
1 <PRドント・エスケープ(セレクターズパックvol.デッキ初回特典)> 1 <P-STアンシエント・サプライズ> 1 <SPペナルティ・チャンス(PRカード 2019年10月Ver.)> 1 <SCスピリット・サルベージ> 計5枚 |
メインデッキ | |
非LB | LB |
4 <Cサーバント O2>
1 <Cコードアンチ アステカ> 4 <Rコードアート C・L> 1 <SR幻水姫 グレホザメ> 2 <PRCRYSTAL SEAL(WIXOSS PARTY参加賞selectors pack vol4)> 3 <CTHREE OUT> 1 <CRAINY> 2 <PR三剣(WIXOSSカード大全3 付録)> 1 <> 1 <CPRECIOUS> 計20枚 |
3 <STサーバント O2>
4 <Rコードアート G・R・B> 1 <Rコードアンチ ドロンジョ> 2 <Rコードアート H・T・R> 2 <SRコードハート V・A・C> 3 <SRコードハート A・M・S> 3 <SRコードハート M・P・P> 1 <PRSEARCHER(WIXOSS PARTY 2015年3-4月度congraturationカード)> 1 <ST贈呈> 計20枚 |
◆各カードの解説
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<LRコード・ピルルク Λ> |
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【出現時】:カードを1枚引く。その後、対戦相手は手札を1枚捨てる。 【起動】エクシード1:カードを2枚引く。この能力は1ターンに一度しか使用できない。 【起動】エクシード3:対戦相手のシグニ1体をダウンし、それを凍結する。この能力は使用タイミング【アタックフェイズ】を持つ。(凍結されたシグニは次のアップフェイズにアップしない) |
今回の主役。
グロウ時に1ドロー+1ハンデスとプチACRO的な能力に加えて
エクシード1で2ドロー、
エクシード3で相手のシグニ1体をダウンし凍結という非常に堅実な能力を持っています。
加えてレベル3のピルルクΛがエクシードコストに使われた際にハンデスが可能なので、
実際には3ドロー2ハンデス+ノーコストアタックフェイズ時ダウン凍結or追加2ドローx3と、
今までのΩやバニラと比べると非常にカードパワーが高くなっています。
特に、アタックフェイズに使用できるノーコスのダウン凍結が非常に強力で
単純に6枚目の防御アーツとして使えるだけでなく、
ユヅキを始めとする、赤系等のデッキのランデスワンショットを不成立に出来るだけでなく、
今までアンサプ等の出現系のアーツでしか止めることのできなかった、アークゲインも止めることができます。
ハンデスによる妨害で攻め手が狭まっている相手にとってはかなり絶望的な能力です。
今までほぼバニラやΩで、スペルとシグニだけで一線級で戦って来れたピルルクに単純にルリグ性能が上乗せされ、
デッキパワーが格段に上がっております。
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<STブルー・パニッシュ> |
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使用タイミング【メインフェイズ】【アタックフェイズ】【スペルカットイン】 以下の4つから2つまで選ぶ。あなたのルリグが〔ピルルク〕の場合、代わりに3つまで選ぶ。 (1)コストの合計が5以下のスペル1つの効果を打ち消す。 (2)対戦相手のシグニ1体をダウンする。 (3)対戦相手の手札を1枚見ないで選び、捨てさせる。 (4)カードを1枚引く。 |
11弾で登場した青のアーツ。
ピルルクであれば、
コスト5以下のスペルの打ち消し
1ドロー
1ハンデス
相手シグニ1体をダウン
の中から3つも選べる、驚異のアーツ。
スペルカットインでスペルを打ち消すだけで、相手のハンドを相手ターン中に実質2枚奪うことができる為、
速攻系のデッキのドロソやハンデス、ウリスのエニグマオーラ、緑姫の修復を牽制できるだけでなく、
普通にピンチ状態じゃないドエスとして使用しても、
ドローとハンデスがおまけで付いてくるというトンデモ性能。
唯一のネックとして現在絶賛活躍中の集結する守護は素のコストが7の為、打ち消すことはできませんが、
花代の最近獲得した詰め手段である、西武の銃声はキッチリ止めることができたりと、非常に強力です。
後述のMMPと合わせると終始スペルを牽制し続けることができる為、
スペルを多用するミルルンやエルドラ、爾改などには非常に有利がとれます。
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<SPペナルティ・チャンス(PRカード 2019年10月Ver.)> |
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使用タイミング【アタックフェイズ】 以下の3つから1つを選ぶ。 (1)あなたの手札が0枚の場合、カードを2枚引く。 (2)あなたの場にシグニがない場合、対戦相手のシグニ1体をダウンする。 (3)このターンが効果によって追加されたターンである場合、このアタックフェイズを終了する。 |
基本的にはピルルク同様にかなりの強化を受けたタマユに対するメタカード。
それでだけでは無く少なめとなっている下級シグニが引き込めなかった場合や、
速攻系のデッキに全面バニッシュされた際に1面ノーコスで守ることができたり、
同型戦で枯らされたハンドを補充したりと、全ての効果を有効に使うことができます。
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<P-STアンシエント・サプライズ> |
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使用タイミング【メインフェイズ】【アタックフェイズ】以下の3つから1つを選ぶ。 「すべてのプレイヤーは自分のデッキの上からカードを7枚トラッシュに置く。」 「あなたのトラッシュからレベル3以下の〔古代兵器〕のシグニ1枚を場に出す。」 「あなたのトラッシュにカードが10枚以上ある場合、ターン終了時まで、対戦相手のすべてのシグニのパワーを-5000する。20枚以上ある場合、代わりに、ターン終了時まで対戦相手のすべてのシグニのパワーを-8000する。」 |
マユの天使3面、全面バウンスからのエクストラターンに対して、
3コストとサーバントを1枚でも持っていれば、
アステカドロンジョの蘇生、Λのエクシード3、ペナルティチャンスで簡単に止めることができます。
また、同型戦におけるMMP、AMSなどの強力な盤面をアンサプスピサルアンサプの16000マイナスオールで
焼き払うことができ、ハンデスを含めて一気にゲームの流れをつかみに行くことができますので、
ウリス以外でも流行のフォーカラー・マイアズマとの差別化としています。
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<SRコードハート M・P・P> |
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【出現時】:あなたのトラッシュからスペルを3枚までこのカードの下に重ねて置く。
【常時】:あなたのシグニ1体がバニッシュされる場合、代わりにこのシグニの下からスペル2枚をトラッシュに置いてもよい。 【起動】このカードの下からスペル1枚をトラッシュに置く:スペル1つの効果を打ち消す。この能力は使用タイミング【スペルカットイン】を持つ。 |
登場時にスペル3枚まで格納することができ、
格納したスペル1枚を吐くことで、アンチスペル。
格納したスペル2枚を吐くことで、自身のシグニを一度バニッシュから守ることができます。
安定して最大枚数である3枚のスペルを格納するにはそこそこの枚数のスペルをデッキに採用していないといけませんが、
除去体制持ちのアンチスペル内蔵シグニというのは非常に強力で、
存在するだけで、爾改やエルドラ、ミルルン、同型のピルルクに壊滅的な被害を与えるだけでなく
自軍シグニ全体を守れることから、AMSやムシュフシュ等のアタック時バニッシュを持つシグニによる攻めも
封じることができます。
総じて、非常に優秀なシグニですね。
これから増えるであろうミラー戦はこれを2枚立てられると、非常に優位に立てると思うので
多めの3枚採用となっています。
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<SR幻水姫 グレホザメ> |
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【常時】:あなたか対戦相手のライフバーストが発動するたび、カードを1枚引く。 【常時】:アタックフェイズの間にあなたがカードを1枚以上引いたとき、このターンのアタックフェイズの間にあなたが引いたカードの枚数までの数のシグニを、アップするかダウンする。この効果は1ターンに一度しか発動しない。 |
グレホザメは全てのプレーヤーのLBが発動した時に1ドローと、
自身がドローした際に、その枚数分だけ、シグニをアップするかダウンできます。
つまり、自分のアタックフェイズ中に相手のLBが発動すれば追加でパンチ、
相手のアタックフェイズ中に自分のLBが発動すれば、相手の攻撃を1回減らせる可能性があります。
また、ブルーバニッシュやチェインB&B等、アタックフェイズにカード引けるアーツと組み合わせれば、
お手軽ドントムーブのような使い方もできます。
しかしこのデッキでの真価は、有名ですがコードアート H・T・R との組み合わせで、
H・T・Rがアタック時に電機のシグニをハンドから捨てることで、得られる3つの効果の中に
2ドローができるモードがあるため、クレホザメと合わせることで2体のシグニをアップすることができます。
ここにスペル3回使用の条件を満たしたコードアート A・M・Sを加えることによって、
1、A・M・Sで H・T・Rの正面のシグニをバニッシュしながら、正面のシグニを殴り倒す。
2、H・T・Rがアタック時に電機のシグニを捨てて2ドローしクレホザメの効果でA・M・SとH・T・Rをアップして1点
3、アップしたA・M・Sでクレホザメの正面をバニッシュしながら1点
4、クレホザメでアタックして1点
5、H・T・Rのアタック時にLBでドロー等が出ていればハンデスのモードを使用してハンドを奪いながら1点
6、ルリグパンチでサーバントがなければ更に1点
合計で5点と、このデッキの最大打点をたたき出せます。
このデッキでは採用していませんが、ロックユーと合わせたり、
相手のエナが少ない時にやれば非常に強力な詰め手段になります。
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<SRコードハート A・M・S> |
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【常時】:あなたのトラッシュにスペルが5枚以上あるかぎり、このシグニのパワーは15000になり、対戦相手のシグニの効果を受けない。 【常時】:このシグニがアタックしたとき、このターンにあなたがスペルを3回以上使用していた場合、対戦相手のシグニ1体をバニッシュする。 【起動】[ダウン]:このターン、あなたが次にスペルを使用する場合、それを使用するための無コストが2減る。 |
先程も出てきましたが、このデッキのメインアタッカーです。
ターン中にスペルを3回使用していれば、アタック時にバニッシュ
自身のトラッシュにスペルが5枚以上あればパワー15000になり、シグニの効果を受けなくなります。
後はさりげなく、自身をダウンすることによって次に使用するスペルの無色x2を減らすこともできます。
生きたEAT STAR ですね。
どの効果もめちゃくちゃ強い、スペルループ系デッキの定番カードです。
最近はルリグやスペルで除去を行うことは少なく、基本的には強力なレベル4のシグニの効果で
盤面を空けてくることが多いので、高いパワーも相まって非常に硬いですし、
条件があるとは言えデッキコンセプト上ほぼほぼ必ずアタック時バニッシュもできるので、強いの一言です。
コイツを中心に青のルリグは回っているといっても過言では無いです。
4にグロウするまでは凌ぎましょう。
当然ながら、なるべく多くのライフと必要な手札をキープできるのがベストです。
4にグロウしてからはかつてのミルルンと同じようにぶん回すだけです。
<PRCRYSTAL SEAL(WIXOSS PARTY参加賞selectors pack vol4)>を<Rコードアート C・L>で回収しながらハンデスしつつ、いらないシグニをエナに送り、
リフレッシュした後の山札の必要札の割合を上げていきます。
相手のハンドを0にして、自分のエナを十分なだけ構えたら
相手のルリグと状況に合わせ<SRコードハート M・P・P>や<SRコードハート A・M・S>を立てて攻めましょう。
ハンデスや<SRコードハート M・P・P>で鈍くなった相手の攻撃をアーツで軽く受け流しながら、
相手が負けるまで、同じことを繰り返しますw
ざっくりですが基本的にはこんな感じです。
注意すべき点は、スペルループは<SRコードハート V・A・C>がトラッシュに有る際の<Rコードアート C・L>の登場時のスペル回収によって成立しているので
リフレッシュを挟む際には、V・A・Cは必ず、エナかハンドか場に維持して直ぐにトラッシュに落とせるようにすることです。
(当然ですけどね・・・)
■各デッキへの立ち回り
マユのエクストラターンを含めた攻撃は割と簡単にいなすことができますが、
それほど余裕が有る相手ではありません。
スペルに殆ど依存していないのも、此方の持ち味のスペルロックが効かないので辛いところです。
<SR先駆の大天使 アークゲイン>が出てからは、マユを考慮すれば相手の攻撃を止められるアーツがスピサル込のアンサプ1回だけなので、
それを消費させられると、ダダ抜けになってしまいます。
さらにこちらの攻撃もアークゲインがいて天使で固められてしまうと相手のモダンピンチを含め、中々通らないので、
こちらの攻めが間に合うかどうかの戦いになります。
シグニの配置は可能な限り多くの天使を踏める布陣にすることを心がけましょう。
一度盤面からアークゲインを退場させることが出来れば此方のものです。
<SRコードハート M・P・P>のバニッシュ耐性や<SRコードハート A・M・S>のアタック時バニッシュと此方のデッキの動き全てが有効に働くため
かなり有利な相手と言えます。
とは言っても、ハンドレスで闘うことを得意としていたり、
<LCブラック・コフィン>の採用率がそこそこ高いので、油断は禁物です。
先にマウントを取れるかの闘いになってくると思います。
こちらはM・P・Pを多く採用していたり、アンサプスピサルで全面明けの大技を持っているため、
多少は有利に戦えるかと思います。
相手のスピードを遅らせます。
4にグロウしたらM・M・Pが非常に刺さる為、これを維持しながらジワジワと攻めていきましょう。
しかし型が多く、予想もつかない詰め手段を有している場合がある為、油断は禁物です。
相手にエナを与えすぎると何をされるかわからないので、
<>でランデスをこまめに行いながら、相手の攻め手をこちらに届かないようにし、
<SR幻水姫 グレホザメ>+<Rコードアート H・T・R>+<SRコードハート A・M・S>の打点に余裕を持たせたロングショットで確実に止めを刺しましょう。
■最後に
如何でしたか?
11弾「ディストラクテッド・セレクター」で初期のタマ、花代、ピルルク、緑姫?、ウリスがそれぞれ順当に強化され
繭の部屋の更新も相まり、環境の変わり目真っ只中です。
現状では、ピルルクがかつてのミルルン神の後継として頭一つ抜けている状態ですが、
個人的には付け入る隙は幾らでもあると思っています。
ほとんどのルリグが構築と戦術次第でトップを狙える、
セレクターとしての腕の見せ所がある非常に面白い環境だと思います。
僕も頑張りたいですね!
以上です。
最後まで読んでいただいて有難うございました。