ご挨拶
ご無沙汰しております。ねへほもんです。暫くお休みをいただき、久々の投稿となりました。
デュエマ、小説連載など、新たな経験を積ませていただいた上で、この度復帰させていただきます。
デュエマは競技性の高さ、環境変遷の早さ、構築の自由度など学ぶ要素が多く、特に動画解説の充実度に目を引きました。
ウィクロスでも個人で動画を投稿される方が出てきており、自分も今後の展開の一選択肢として考えています。
また、小説や個人ブログなど、文章を書く機会はむしろ増えていたため、今回の小説形式の記事など、当ブログでも新しいスタイルに挑戦したいと思います。
第1章「浦島太郎、往ぬ。」
今は昔、江戸に札主ありけり。名をば浦島太郎となむ言ひける。
令和迎へ(注1)、太郎海へ来たり。
太郎岸へ寄れば、むぅとぴあ(注2)苛むぷぅんぎありけり。
むぅとぴあか託ちて(注3)曰く、
「汝のために呪えず。窮まれり。(注4)」
太郎曰く、
「小生博才あり。委ねよ。」
むぅとぴあ、太郎を誘ひぬ(注5)。宴始まれり。
(注1)筆者がデュエルマスターズを始めたのは昨年5月、改元後間もない頃です。
しばし(第2章まで)デュエマ用語が出る点、稚拙な古語が続く点ご容赦ください。
(注2)海の生物。かわいい。
(注3)かこつと読む。嘆くこと。
(注4)プーンギのせいで呪文が連打できなくて困ったと嘆いています。
(注5)「ぬ」は完了を表し、古語で否定は「ず」を使います。真面目(?)な古典解説はここまで。
第2章「竜宮城の宴」
俺の名前は浦島太郎。ある日海に向かうと海洋生物がメタリカに苛められているのを目撃した。
いじめの現場を見るのに夢中になった俺は、(注6)
目が覚めたら、
竜宮城に連れ去られていた。
現世に帰る方法を探すことにした俺は、ムートピアを名乗る生物に職業を聞かれ、咄嗟に
「賭博師」
と名乗った。
竜宮城では異世界の宴「デュエルマスターズ」が繰り広げられ、自然に異世界の言葉遣いが身に着いた。
俺は持ち前の博才を活かし、天敵「プーンギ」との戦闘を回避しつつ、要所でディスティニードローを決め、竜宮城での戦いを進めていった。
「スコーラー追加ターン」
「覇道追加ターン」
「ミッツァイル」
「デイヤー!!!」
異次元のカード、異次元の戦術、異次元の環境と戯れる日々を送っていたある日、
ウリス「目覚めよ・・・」
ふと現世に引き戻された。年は明け、令和2年の出来事であった。
(注6)筆者は幼少期から某推理漫画が大好きです。丁度執筆中に金ローで放送されていました。
第3章「復帰(?)」
時は令和2年、現世にも異世界の言葉遣いが伝播していた。(注7)そう、俺はウィクロスプレイヤーだった。
竜宮城へ召されて半年以上近く経ち、カードプールも環境も変わってしまったが、嘆いてはいられない。
徐々に慣れていくのみ。今までもそうしてきたじゃないか。
秘密裏に進められた復帰計画を決行する日が訪れた。
何の予兆も無く、突然ウィクロスパーティー会場に現れる。
古典的だが、それだけに有効なサプライズだ。
まさに、
デッキは昔変わらぬウリスだが、未だに健在らしい。
開始時刻の19時に合わせ、丁度良く仕事を切り上げ、会場に向かう。
【悲報】先着順で定員オーバー
丁度良くなかった。
(注7)理系人間、古語の使用に限界を感じ、無理な設定を導入。
(注8)これが言いたいだけ。つまらぬネタはトラッシュの肥やしにしよう。
第4章「復活宣言」
2日後、再びウィクロスパーティーの会場へ向かう俺。今回は枠(注9)は十分。無事出場できた。
問題は勝てるか。なに、大事なのは目先の勝敗ではない。
いかに環境を理解するか。それだけだ。
(注9)定員80名、参加者22名は全国最大規模。
「あ~、後59人来てたら抽選だったあぶね~」と言うネタはお約束。
1回戦 VS華代
オープンした瞬間、俺は深く安堵した。序盤から繰り出される速攻、<爛漫>によるガード制限、<ゆきめキー>破棄からの特攻、「バーニング」。
警戒すべき要素は多い。だが何より大きいのは、
知っている
ことだ。
竜宮城に召される直前に登場したルリグだ。幸い、デッキ内のサーバントのレベルもバラけている。
「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」(注10)である。
後攻スタート、相手は<ビカムユー>入りで守りが薄いため、防御面数で優位に立ちつつゲームを進めた。
最終盤、返しが来れば勝ちという状況。
相手は「バーニング」使用後で、<On>のLBも発動していないため、リソースが苦しそうだ。
一方こちらはライフ0点ながら、<華代キー>1回、<リーサルブラック>、<ハッピー5>と防御面数は十分。
負ける要素は少ない。
あぁ、フラグを立ててしまった。
背後にフラグ回収人の気配を感じた。何だ。何かを忘れている気がする。
「<爛漫>のテキストいいですか?」
「ガード制限と、無色エナを払えないのと、そちらがLv4以上だとアーツを1回しか使えないです。」
1つ教訓を得た。
知っていても、忘れては意味が無い
<リーサル>しか使えず、<ハッピー5>が腐った。
3面要求されると、<華代キー>+<リーサル>で3点分守っても、手札にサーバントが無いためルリグアタックでゲーム終了。
結果は・・・?
相手のリソースが薄く、2面要求のみで勝利
薄氷を踏む思いで、復帰1戦目を勝利で飾った。
(注10)昔のウリスのデッキを家で軽くチェックしてから持ってきただけなので、むしろ己を知っているかが怪しい。
2回戦 VS華代
1回戦と同じ対面。最近の流行りなのだろうか?先攻スタート、相手に<ビカム>から速攻を仕掛けられたものの、こちらも戦い方は思い出した。問題は無い。
先程通りやるだけだ。そのプランが、一瞬で崩れようとは。
突然知らぬカードが登場。
ピーピングされ、サーバントのレベルを散らす工作が無意味なものに。
まぁ、君はずっと手札で休んでいてくれ。
勝負の分岐点は先攻4ターン目に到来。
こちらのライフは0点。消費は<ハナレキー>を<ハッピー5>で破棄したのみだが、アーツ制限が加わる(注13)ため、慎重な防御プランの設計が求められる。
幸い、手札にはLv1,4のサーバントが2枚居る。
相手のリソースを見て、「バーニング」の上から<On>アサシン多面を仕掛けるのは厳しいと判断。「ディスペア」で<アンミラ>を埋めるのみ、<リーサル>による盾の上積みは行わずにターンを渡した。
返しは当然「バーニング」。盾の<アンミラ>がエナに置かれたため、<アウェイク>で蘇生して耐えきる。
<爛漫>は当然4宣言、<O4>を切ればルリグアタックは通らない。
<Q4>、君が居るから<爛漫>宣言が4に偏ると思えば、居るだけで価値があるのかもしれんな。
相手に負けず、こちらも序盤から積極的に点数要求していたことが功を奏し、先攻5ターン目で詰め要求に到達。
相手はやむを得ず<ハッピー5>で<ゆきめキー>を破棄。ライフ差が詰まったことで<TnT>が出てもバニッシュ耐性は付かない状況を作った。
後は2回分残った<華代キー>が存在感を発揮し、無事勝利。
(注11)耳から離れぬ主題歌。筆者は主催の飲みクロスで歌った経験あり。
(注12)本来は、繭の部屋から一生出てこないカードを指す。
(注13)1回戦で学んだ。
3回戦 VS青タマ
店の営業時間の都合上、これが最終戦。2日前、定員オーバーを喰らってフリーをした2人での再戦となった。
青タマの対戦はそのフリーでの1回のみ、テキストはうろ覚えのカードだらけだ。なんかいっぱいハンデスされた記憶(注14)しかない。
唯一覚えているのは、「フルハン+<アークゲイン>耐性の布陣が厄介」ということ。
幸い先攻を取った。速攻あるのみ。
後攻1ターン目、相手の1パン目。
対面から思わず声が漏れる。
そう、2日前のフリーでは、ライフのトップ2枚がアンミラという最強LBをぶつけ、その勢いで良く分からぬまま勝利してしまった。
今回はライフトップ1枚のみであったが、火力としては十分。序盤から上手く多面要求を決め、 後攻3ターン目終了時点「残りライフ 5対2」という圧倒的優勢に立てた。
最後は相手がサーバント切れで、先攻5ターン目に突然の幕切れ。一見楽勝のようで、もし長引いてたら面倒だったのだろう。
(注14)初対戦では1ターンに<アンミラ>2枚+<ペイモン>1枚+<ドラゴンウェーブ>1枚を捨てられ、泣いた。
更に店のTwitterに上の(注14)レシピを掲載してもらえ、復活のアピールもできた。
新弾までにブランクを埋め、発売と同時に完全復活、といきたいところだ・・・
(完)
(完と思わせて後日談)1週間後、再び同じ店のウィクロスパーティーに参加。最終戦は世界を共にしたわっく選手に勝利し、再び3連勝。最後に手にした物は・・・