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WIXOSS TAG team GX 振り返り【前半】 | WIXOSS|ウィクロス

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WIXOSS TAG team GX 振り返り【前半】

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by しみずき

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WIXOSS TAG team GX 振り返り【前半】
はじめに
疲れました。しみずきです。
以前に紹介させていただいた個人主催の大会、"WIXOSS TAG team GX"。
俗称"しみずき杯"が無事(とは言えない気がするゾ...)に終了しました!!

大会運営、舐めてました......めっっっっちゃ疲れました。


31チーム(62人)での開催と、大盛況でした。
先ずはご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

たくさんのお土産/差し入れも頂きました。
貰えると思っていなかったのでシンプルにめっちゃ嬉しかったです。

グダグダな運営になってしまい申し訳ありませんでした。
色々トラブルも在りましたが、良い勉強になりました。
次回は反省を活かしてより快適、より楽しめる大会にしていきますので宜しくお願いします。

途中で止まったマクロ君のことは許してません。

さて、運営のお手伝いに来て貰っていた"てらたか"氏より
  1. 最終ROUNDのカバレージ
  2. ルリグ分布から見るメタゲーム・ブレイクダウン(環境考察)
の2つを頂きましたので、そのまま掲載します。
(いやぁ、楽だぁ。。。)
お時間ありましたら是非、読んでいってください。

最終ROUNDカバレージ タローンvsなわとび
いつもなら、試合風景の前には導入を書いている。
ライターの自分はカバレージで、ただの試合の内容だけではなく、その背景や感情の全てを含めたその時の臨場感を味わってほしいからだ。
しかし、今回。サブトーナメントの仕切りや他卓のジャッジを直前まで担当していたため、自分がカバレージ卓へ向かう頃には既に試合準備が始まっていた。
そこに座っているのは中部と北陸のプレイヤー。関東以外でカバレージが書かれる大会はほとんどなく、急に「カバレージだ!」となったら両者の面白い反応が見られそう、という少しの悪戯心はあるが。
反応を見るタイミングを逃した後で言っても詮無きことだ。両選手の軽い紹介のみ記載して、試合へと移ろう。

先手側で流行一直線ルリグの華代を駆るタローン選手は、中部地方の大会でよく目にするプレイヤーだ。
特に2017年辺りから活躍機会が多く、更に爾改、2止めママなどの軽量級のデッキを手に取っている印象が強い。今回キーセレクションでも2止め華代が登場し、得意なデッキタイプを携えての参戦ということになるだろう。
後手側、今大会キーセレクション枠としてはオンリーワンであるカーニバルと共に戦うのは、なわとび選手。
北陸地方の選手ではあるが、最近は中部の大会でよく名前を見かける遠征系のプレイヤーである。
特徴的なのは、ほとんどの大会でカーニバルを使用していること。オールスターの大会ではアンリミテッドで強化されたカーニバルで何度も優勝を重ね、キーセレクションの大会でもカーニバルで愛知のWIXOSS CUPを制している。今回の使用ルリグももちろんカーニバルで、あろうことかチーム名で自分が5カーニバルを使うと宣言する大胆不敵さだ。
チーム内勝利数が最も多いのは、現在なわとび選手のチーム。しかしたった1勝差のところに唯一彼に黒星を付けたチームが迫っており、ラストバトルも一切気が抜けない状況だ。タローン選手のチームも、ここで2勝できるかできないかで順位が大きく変わる位置にいる。
試合準備を終え、ゆっくりと試合を開始した彼らの様子を見ていこう。

まず先手を取ったタローン選手は、エナチャージ後に<狂想の滅炎>を破棄してコインを獲得する。
単純なバニッシュスペルとしては少々心許ないカードだが、<APEX KEY>から発射する弾丸としては非常に有用なカードであり、彼のルリグデッキの1つが透けて見えた形だ。
続けて得たコインを使用し、すぐに<ララ・ルー"ウイリー">をアンロックし、しっかり3枚のリソースを獲得すると、シグニは1面だけ立ててターンを終えた。
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基本的に先手1t目に1面しか場に立てないというプレイは有効に働きにくいが、<ビカム・ユー>などを警戒するならまた話は別だ。特に華代のような早いデッキが多い環境を想定すると、こういったプレイがいつか勝敗に関わることはある。
回ってきた後手1t目。なわとび選手もカーニバルをLv1へとグロウしたが、早速なんだか様子がおかしい。
彼がコインを得るために手札から切ったカードは、<ファイトラ>という今までカーニバルで見たこともないカードだ。
魔杖>? しかしキーにコインを回さないならカーニバルの強みは大分薄くなってしまう。ではこちらも<APEX KEY>で<滅炎>を採用している?
筆者が考えているうちに、盤面は動く。なわとび選手は<一途の巫女 ユキ>でライフに眠ったカードを丁寧に確認した後、バニラシグニを2枚サーチしてそのまま立て、アタックフェイズへと入った。
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タローン選手は<"ウイリー">ですぐ片方を焼き、ルリグパンチは通してライフは5対7となる。
2弾に分けて登場した5色の使い捨てキーのサイクルの中でも、<"ウイリー">と<鍵ノ型>は他より優秀な性能を持つ。リソースの獲得と面要求の2つを同時に行える<"ウイリー">は2止めデッキにぴったりだ。
そして、この早期の段階で、華代が続く3点目を取れないわけがない。タローン選手はLv2にグロウし、予想通りに<APEX KEY>と<爛漫>をルリグデッキから公開し、軽快に残り1面をバニッシュし、3面要求でアタックに入った。
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サーバントの宣言は『2』。なわとび選手はこの3点を防御なしで通す。原子シグニの一撃目......めくれた<カコウトン>が、タローン選手の攻撃をひとつ飛ばす!
ルリグパンチにはサーバント。なわとび選手はタローン選手の目論見よりライフを1個多く残して自ターンへと移った。
ただ、後手2t目の動きは芳しくない。手札に持っておくガードとの兼ね合いもあってか彼は下級のサーバント1枚しか場に出せるシグニがいない。そことルリグアタックは通るものの、次ターンも3面要求されることはほとんど確定的となってしまった。
タローン選手は<Pab>で山札を掘り、<Mdia>をサーバントの前に立ててもちろん3面要求を行う。<爛漫>の宣言は再度の"2"。
このアタックは<セレクト・ハッピー5>で1点だけ止まり、これでライフはお互い3対3になった。
切られたサーバントのレベルは"3"だが、これが読み合いのミスなのか、それともなわとび選手が手札に複数レベル帯のサーバントを抱えているのかは、本人以外の誰にも分からない。
しかし、カーニバルは<爛漫>によるガード不可が、華代は純粋なサーバント量の少なさが。どちらにも不安要素が生まれるこのライフ量は、お互い明確に"敗北"が見えてくる数字だ。
逆に言えば、このライフ差は相手の敗北が――自分の"勝利"が見えてくる数字でもある。
なわとび選手は、華代に対する勝利の道筋を作るべく、とうとうこの後手3t目から練り上げたプランの全貌を披露し始めた。
Lv3にグロウすると、次ターンに貼ればエナコストが0になる<応諾の鍵主 ウムル>をなんとこのターンに展開し、場には追加のシグニを何も立てずにアタックに入った。
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ここの攻撃はサーバントでガードするタローン選手。前ターンの場を維持していればいい彼は特別に大きく動くことなく攻撃を開始しようとするが。
「エクシード2」「エクシード1」
なわとび選手は、下敷きの3枚を、あまり間も空けずに防御に使用した。
爛漫>で"2"が宣言されたルリグアタックも問題なく防がれ、先ほどとは一転、3面要求を確定化させたカーニバルのターンだ。
なわとび選手はカーニバルを<†Q†>へとグロウさせる。
面を全て開けてしまったから出現時も使えず、既にキーを展開してしまったからジョーカーという強みもないが、特に彼がそれを嘆く様子はなかった。
ただし、<ミミック>を場に出して山札にカードを戻すタイミングでだけ、少し首を傾げた。結局<ミミック><シバイ>サーバントの面でアタックに入ると、<APEX KEY>と<滅炎>が<ミミック><シバイ>を飛ばし、ライフに1点だけの損傷が加わってタローン選手のターンとなる。
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なわとび選手のライフは未だ3。
そう。タローン選手が全てのターンで3面要求をしているテンポの速い試合に見えて、なわとび選手はしっかりライフを3枚残しているのだ。
それは、タローン選手が<大成の爆火>で全面要求をしても、<ハッピー5>でサーバントを回収だけしてしまえば生存が確定することを指す。
そして同時に――全ての攻撃をライフで受けることにより、LBで防御できる確率を最大値にできるチャンスが、もう一回訪れたことをも指した。
彼のライフの2枚目から<ファイトラ>がめくれ、これでタローン選手は二度目の不完全燃焼なターンを終えることとなる。
上手いこと攻撃が進まず、頭を抱えるタローン選手。それを尻目になわとび選手はLv5へグロウすると、<†MAIS†>の出現時効果で<On>を......<On>、を......。プレイヤーどちらも<オクタニトロ>の正式名称が分からず、笑いながら<On>を<ZERO>化指定した。
その後、3枚しかない残り山札の枚数と相手の盤面をしっかり確認したなわとび選手の手札から、2種目となる『想定外』のカードが飛び出す。
キーセレクション唯一の手札増強用ドロースペル、<焚発する知識>だ。
エナにある<ファイトラ>全てをコストに巻き込み、なわとび選手は残りの山札を全て引ききる。
ファイトラ>は赤コスト用? そんな考え自体が間違いだったらしい。これは単体で機能する強力なアタッカーであり、火力になるLBだった。
そして華代が生み出すガード制限の問題を、彼のデッキは『ドローを促進し、リフレッシュして、レベルの低いサーバントを再び山札へ送り返す』ことで解決してみせた。
手札が潤沢になるならば、Lv4のシグニを潤沢に並べられるカーニバルはキーセレクション随一のデッキパワーを誇る。
一旦<ブルータス>でトラッシュを肥やしつつ、華代が除去しにくいレベル4シグニが3面並ぶ。<マーリン><シバイ><カコウトン>の3大ダメージソースがタローン選手へと襲い掛かった。
タローン選手もこれには渋い顔を見せる。華代はそもそも高パワーラインに押し勝ちにくい。相手ルリグがLv4になるだけでもそこそこに失速はあるのに、今はLv4が3面だ。
残る防御が僅かしかない彼は、<ハッピー5>で1面だけを止め、0になるまでライフで攻撃を受ける。
......そして、ラストターンに、なわとび選手のゲームプランの最終地点を味わうことになった。
クラフトされた<落華流粋>、見えていない最後のルリグデッキ、そしてカーニバルがLv5になり山札がリフレッシュしたことで再びエクシードが機能することになった<応諾ウムル>。
LB防御による節約も含めて大量に残ってしまった防御アーツを見て、「このターンで決めるしかない」とタローン選手がルリグデッキに手を掛ける。
手をかけて、<時雨の調 ゆきめ>を張ろうとするが、そこに待ったが掛かる。
戦場には<†MAIS†>。そして、タローン選手のエナに白エナが賄えるカードは、なんとサーバントのみ。
†MAIS†>のマルチエナ削除効果が、タローン選手の攻めの一手を完璧に潰していた。
「鯖エナにめっちゃがめちゃったよ......」
タローン選手がそう呟きはする。
が、そもそもの話だ。Lv3でエクシードを吐き切るタイミングでは、<APEX KEY>アンロック状態。そして<ゆきめキー>がアンロックできた唯一のターンは、既にカーニバル側の盤面が空いており、そこで<応諾ウムル>の効果を消しても全然旨みはない。つまり、全然アンロックをしたい場面ではない。
なわとび選手のゲームプランは、つまり、そういうことなのだ。
華代の動き方として強い<ゆきめキー>による詰め手段を、Lv3でエクシードを吐くことで透かし、唯一出せるターンの効力を弱め、そしてLv5にグロウしてしまった時点で一生封じられる形を作ることで、効力を半分以下に落とす。
そうやって、本来であれば相手の防御機構を崩しながら戦えるはずの<ゆきめキー>型華代を相手に、十全な防御力を発揮しきる。
防御力を発揮しきれれば、それはカーニバルの独壇場に他ならないのだから。
見事に練り込まれたプランを前に、タローン選手はどうしようもなく、最後のアタックへと向かう。
血晶照射>と<祝福の五光>、そして<燐気応変>。エクシードから<応諾ウムル>の回収効果でレベルのばらけたサーバントを回収されてしまってはいずれにせよ勝てない彼は、無理してでも3面で要求をしてみるしかない。
全力を尽くしたタローン選手の前に、なわとび選手が形作ったゲームプランの終着点となる1枚のアーツが放たれる。
バッド・チョイス>。蘇生される2体の<カコウトン>。
†MAIS†>の効果により<On>を失った華代にとって、そのアーツは回避不可能な2コスト3面防御アーツとして立ち塞がるのだった。


勝者:なわとび選手

後半に続きます。

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