いよいよワイルズ発売ですね!
発売前最後の特集として、今回は「エルドラ」を取り上げます。
1.デコレとは?
キーセレのエルドラは、「デコレ」というギミックを使って戦います。デコレはルリグの持つ起動能力で、「自分の手札から[調理]のシグニ1枚を自分の場の[調理]のシグニ1体の【アクセ】にする」というものです。
WIXOSSコラム 第188回 教えて、ノーベル先生!第K13回 デュアルプラントについて
手札からかエナからかという差はありますが、メルと同様、アクセを使って戦います。
ちなみに、<Lv5メル>の起動能力を使えば、青調理シグニを緑調理シグニにアクセすることができるため、青調理シグニをオールスターのメルに採用することも考えられます。
「シード」や「血晶武装」は目新しいギミックのため、詳細な説明が必要でしたが、デコレはメルと近い要素で比較的理解しやすいかと思いますので、解説はこの程度に留めておきます。
それでは、新規カードの解説に移りましょう。
2.カード紹介
ルリグデッキ
LR エルドラ オーバークロック |
カード種類:ルリグ カードタイプ:エルドラ 色:青 レベル:4 グロウコスト:青0 リミット:11 コイン:2 |
【デコレ】 【自】《ターン1回》:あなたのシグニ1体に【アクセ】が付いたとき、以下の3つから1つを選ぶ。(1)対戦相手のシグニ1体をダウンする。(2)カードを1枚引く。(3)ターン終了時まで、対戦相手のシグニ1体のパワーを-5000する。 【起】《ゲーム1回》サプライズ《コインアイコン》:あなたのデッキの上からカードを4枚見る。その中から好きな枚数の[調理]のシグニを場に出し、その後、好きな枚数の[調理]のシグニをあなたの[調理]のシグニの【アクセ】にする。残りをトラッシュに置く。 |
自動能力は1ドローを中心に使用するかと思いますが、手札が減りがちなアクセのギミックにマッチしています。
相手ターンでも発動するため、アクセする手段を用意できれば、1面ダウンが有効な防御手段になります。
『サプライズ』はデッキの上から4枚をめくり、好きな枚数の調理シグニを場に出すか、アクセにすることができるという能力です。
ランダム性は絡みますが、最大手札4枚分を活用できるため、終盤手札が不足しがちなタイミングで使えば効果的です。
最初相手ターンでも使えると勘違いして、「サプライズ強すぎでは!???」と興奮した人が居るとか居ないとか・・・
自分のターンだけです。
《エルドラ Type×Ⅰ》
《エルドラ Type×Ⅱ》
《エルドラ Type×Ⅱ/》
《エルドラ Type×Ⅲ》
共通効果 |
【デコレ】(手札から[調理]のシグニ1枚をあなたの[調理]のシグニ1体の【アクセ】にする。これはコストが《青×0》の【起】能力で、1ターンに一度しか使用できない)(【アクセ】はシグニ1体に1枚までしか付けられない)」 |
ユキと同様、Lv1で手札を1枚捨てて1枚、Lv3で2枚、Lv4で2枚の計5枚のコインを得るという手順になります。
1ドローのためにコインを使うことはほぼ無いでしょうから、Lv2ルリグはリミット5のⅡ/を採用することになるでしょう。
ST ドント・イート |
カード種類:アーツ 色:青 コスト:青2無2 限定条件:エルドラ限定 使用タイミング:メインフェイズ、アタックフェイズ |
あなたの手札から[調理]のシグニを1枚捨てる。そうした場合、対戦相手のシグニ1体をダウンし、対戦相手のシグニ1体をデッキの一番上に置く。 |
4エナ+手札1枚と重めのコストですが、1面ダウン+1面デッキバウンスの2面防御が可能です。
キーセレではとにかく盤面除去が重要であるため、エルドラでは必須級の1枚となるでしょう。
優羽莉の『アルティメットレイド』の耐性をすり抜けて除去できるという点でも重要です。
また、対タマでは相手のデッキトップをずらせるため、上手く使えば<ドンム>以上の防御性能を発揮してくれます。
ST パワー・デコレート |
カード種類:アーツ 色:青 コスト:青0 限定条件:エルドラ限定 使用タイミング:メインフェイズ、アタックフェイズ |
あなたのデッキから[調理]のシグニを2枚まで探してあなたの[調理]のシグニ2体までの【アクセ】にし、デッキをシャッフルする。 (【アクセ】はシグニ1体に1枚までしか付けられない) |
0コストで発動でき、オーバークロックの自動能力で最低1面は防御することができます。
強力な耐性を付与する調理シグニが出れば、2面以上の防御も可能になるため、今後に期待したい1枚ですね。
ST キャンディ・レイン |
カード種類:アーツ 色:青 コスト:青1 使用タイミング:メインフェイズ、アタックフェイズ、スペルカットイン |
以下の3つから1つを選ぶ。 (1)対戦相手のシグニ1体をダウンする。 (2)カードを2枚引く。 (3)スペル1枚の効果を打ち消し、それをトラッシュから対戦相手の手札に戻す。このターン、対戦相手はそのスペルと同じ名前のカードを使用できない。 |
とにかく3つ目の効果が強力です。
「スペル1枚の効果を打ち消し、それをトラッシュから対戦相手の手札に戻す。このターン、対戦相手はそのスペルと同じ名前のカードを使用できない。」
特定のデッキを意図したコメントではありませんが、重いコストを支払って轢断・銃声を発動しても、打ち消される上に、そのターン同名アーツを使用できないという制約が課されます。
後はミルルンの<マジハン>を止めることで、1ターンの間のみですが、相手の動きを鈍らせることができます。
LC ゼラチン・ボディ |
カード種類:アーツ 色:青 コスト:青1 限定条件:エルドラ限定 使用タイミング:アタックフェイズ |
ベット―《コインアイコン》《コインアイコン》 このターン、次にあなたがダメージを受ける場合、代わりにダメージを受けない。あなたがベットしていた場合、このターン、次とその次にあなたがダメージを受ける場合、代わりにダメージを受けない。 |
レイラ:<タンクローリー>でダウン耐性を持つ一方、ゼラチンだと<バケット>の攻撃が通り、ルリグの乗換を許してしまうため、比較は難しいところです。
後、盤面を1面要求まで下げられれば、ルリグアタックのダメージを防げ、『ドーピング』対策になる点を考慮すると、若干ゼラチンの方が優位なのかなという気がします。
ダウン耐性という点では、対優羽莉でもゼラチンの方が優位と言えます。
ピルルク:終盤、『ピーピング』からルリグアタックで詰めを狙ってくるため、ゼラチンの方が優位でしょう。
翠子:ゼラチンはダメージではないライフクラッシュには無力です。具体的には、ランサーを防ぐことができません。
とはいえ、ライフ1で3面要求された状況に使えば、ランサー(素通り)→アタック(ゼラチン(1)で無効)→アタック(ゼラチン(2)で無効)ときちんと2点分の防御で機能してくれるため、過度の心配は不要でしょう。
タマ:ここが一番差が大きいかと思います。
<サンポケ>2面、デッキトップ<プリキャス>という状態だと、<プリキャス>が出るか出ないかで大きな差がありますので・・・
全般:<リブミー>ならアタック自体を止められるため、盤面を維持しやすい。ゼラチンはルリグアタックを防げ、疑似的なルリパン防御手段に使える。
後、<リブミー>は<ドンム>・ドントイートと役割が被る。
比較は微妙なところですが、<ドンム>等と役割が被らないのは大きいかと思います。
<リブミー>は他のアーツと役割が被りやすいので、<ドンム>を採用している状況で、後1枚どちらを採用するかとなればゼラチンが優先されるでしょう。
メインデッキ
SR コードオーダー メレドール |
カード種類:シグニ カードタイプ:精械:調理 色:青 レベル:4 パワー:12000 限定条件:エルドラ限定 |
【常】:このシグニは《コードイート アイスケーキ》が【アクセ】として付いているかぎり、「【自】:あなたのアタックフェイズ開始時、カードを1枚引く。その後、手札から[調理]のシグニ1枚を捨ててもよい。そうした場合、対戦相手のシグニ1体をバニッシュする。」を得る。 【常】:これにアクセされているシグニがバニッシュされる場合、代わりにこのカードをトラッシュに置く。 ライフバースト:あなたのトラッシュから[調理]のシグニを2枚まで手札に加える。 |
R コードイート アイスケーキ |
カード種類:シグニ カードタイプ:精械:調理 色:青 レベル:3 パワー:7000 限定条件:エルドラ限定 |
【常】:このシグニは【アクセ】が付いているかぎり、「【自】:このシグニがアタックしたとき、《青》を支払ってもよい。そうした場合、対戦相手は手札を1枚捨てる。」を得る。 【常】:これにアクセされているレベル3以上のシグニは「【自】:このシグニがアタックしたとき、対戦相手は手札を1枚捨てる。」を得る。 ライフバースト:どちらか1つを選ぶ。(1)対戦相手は手札を1枚捨てる。(2)【エナチャージ1】 |
今までだと、「<ウェディング>に<チョコプレート>を付ける」といったように完全に役割が分かれていましたが、アクセ・アクセ先のどちらにもなれることで、組み合わせのバリエーションが広がりますね。
揃えることができれば、メレドールの効果でアタック開始時に手札を1枚入れ替えつつ、エナを支払わず1面除去することができます。
更にアタック時に、アイスケーキの効果1枚ハンデスできるというオマケ付きで、両者の各4投は確定的と言える位強力なセットです。
その他、メレドールはシグニにバニッシュ耐性を付与できるため、相手の残りの防御手段次第では、有効な詰めの補助となります。
また、LBで調理シグニを2体回収できるため、序盤のグロウコストでは強力なシグニからトラッシュに落とすよう心がけましょう。
一方のアイスケーキは、盤面に出したり、メレドール以外のシグニに付けたりしてもハンデスが可能ですが、メレドールと組み合わせるのが基本ですので、序盤は極力手札に残した方が良いです。
ST コードイート ポッピンアイス |
カード種類:シグニ カードタイプ:精械:調理 色:青 レベル:4 パワー:12000 限定条件:エルドラ限定 |
【常】:このシグニに【アクセ】が付いているかぎり、このシグニのパワーは+2000される。 【出】《青》:あなたのトラッシュから[調理]のシグニ1枚をこのシグニの【アクセ】にする。 ライフバースト:カードを1枚引く。あなたのデッキの一番上を公開する。それが[調理]のシグニの場合、それを手札に加える。 |
ST コードイート ラムレーズン |
カード種類:シグニ カードタイプ:精械:調理 色:青 レベル:3 パワー:7000 限定条件:エルドラ限定 |
【常】:これにアクセされているシグニは「【自】:このシグニがアタックしたとき、ターン終了時まで、対戦相手のシグニ1体のパワーをこのシグニのレベル1につき、-2000する。」を得る。 ライフバースト:カードを1枚引く。 |
まずポッピンアイスは出現時にトラッシュからアクセを付けて能力を付与でき、更に2000パンプするため場持ちが良くなります。
続いてラムレーズンですが、アクセになっている時、アクセ先のシグニがアタックした時に、相手シグニのパワーをそのレベル×2000だけ下げることができます。
要は、「ポッピンアイス+ラムレーズン」の組み合わせを作ると、「パワー14000でアタック時に8000マイナス付与」できるということです。
Lv4,4,3の布陣がキーセレの基本であるため、「メレドール+アイスケーキ」でLv4シグニを除去、「ポッピンアイス+ラムレーズンでLv3シグニを除去」するのがエルドラの理想の動きとなります。
ポッピンアイスさえいれば、出す度にラムレーズンを拾ってアタック時除去持ちになれるため、ポッピンアイスは4枚採用がほぼ確定的と言えます。
一方のラムレーズンですが、序盤に下級シグニに付けて序盤のダメージ源とした後は、ポッピンアイスで拾うのみで足りるため、少し枚数を減らしても大丈夫かと思います。
ポッピンアイスは自由にアクセシグニを拾えるため、トドメの一撃としても強力なシグニです。
耐性付与手段を以下に列挙しておきます。
ワイルズ環境ではエルドラを少なからず見掛けるでしょうから、使う側は勿論、相手にするという観点からも覚えておくと良いかと思います。
メレドール・・・バニッシュ耐性
ブルジャム・・・ルリグ耐性
ラズベリー・・・ダウン耐性/バウンス耐性
並べて見た時、「これアルティメットレイドやん!!!」と驚きました。
ワイルズのパッケージイラストを飾るだけあって、エルドラから相当な本気度が感じられます。
C コードイート アイスオレン |
カード種類:シグニ カードタイプ:精械:調理 色:青 レベル:4 パワー:10000 限定条件:エルドラ限定 |
【起】《ダウン》:対戦相手のシグニ1体をデッキの一番上に置く。この能力はこのシグニに【アクセ】が付いている場合にしか使用できない。 |
除去時に自身がダウンするため、リムーブしない限りは2面要求が限界となりますが、手数が足りない時には貴重な除去手段となります。
特に『サプライズ』とは相性が良く、アイスオレンを1面立ててから使用し、アイスオレンにアクセを付けることで、役割を終えた下級シグニをアイスオレンの補助として無駄なく使うことができます。
C コードイート コーラフロート |
カード種類:シグニ カードタイプ:精械:調理 色:青 レベル:3 パワー:7000 |
【出】手札から[調理]のシグニを1枚捨てる:あなたのトラッシュから《コードイート コーラフロート》以外のレベル3以下の[調理]のシグニ1枚を手札に加える。 ライフバースト:どちらか1つを選ぶ。(1)カードを1枚引く。(2)【エナチャージ1】 |
アイスケーキを回収し、メレドールと組み合わせるのが主な役割となりそうです。
安定性向上のため、デッキに枠があれば採用しておきたいですね。
これは後編のレシピ紹介に関わる話なのですが、「メレドール・アイスケーキ・ポッピンアイスでLB枠がほぼ確定で12枠埋まり、ラムレーズンも何枚か採用するため、LB枠に余裕が無い」という事情があります。
LB持ちのコーラフロートに何枠割けるかはかなり悩ましい問題です・・・
ST コードイート ポッキン |
カード種類:シグニ カードタイプ:精械:調理 色:青 レベル:3 パワー:8000 限定条件:エルドラ限定 |
【自】:あなたのターン終了時、このシグニに【アクセ】が付いている場合、カードを1枚引く。 |
非LBなのは嬉しいですが、デコレはターン1で、メレドール、アイスオレンに優先的に使用されることを考えると、ポッキンにアクセを付ける余裕は正直無い気がします・・・
ST コードイート コロアイス |
カード種類:シグニ カードタイプ:精械:調理 色:青 レベル:2 パワー:5000 限定条件:エルドラ限定 |
【出】:あなたのデッキの一番上を公開する。それが[調理]のシグニの場合、それをこのシグニの【アクセ】にする。 |
Lv2シグニのためにトップ操作するのは面倒なので、ラムレーズンが付けばラッキーくらいの位置づけで、空いた枠に採用することになるかと思います。
C コードイート ブルーワイハ |
カード種類:シグニ カードタイプ:精械:調理 色:青 レベル:1 パワー:2000 |
【常】:このシグニに【アクセ】が付いているかぎり、このシグニのパワーは+3000される。 【常】:これにアクセされているシグニのパワーを+3000する。 |
アイスオレンに付けることで、パワー13000に達し、次のターンまで維持できる可能性が高まります。
そこまで強力なコンボとは言えませんが、Lv1シグニで手軽に採用可能なため、揃った時に実現させる程度の位置づけで良いでしょう。
ST コードイート スイカアイス |
カード種類:シグニ カードタイプ:精械:調理 色:青 レベル:1 パワー:1000 限定条件:エルドラ限定 |
【自】:このシグニに【アクセ】が付いたとき、【エナチャージ1】をする。 ライフバースト:カードを1枚引く。 |
「スイカアイス+ラムレーズン」で2000マイナスを狙うのがメインの使い方となるでしょうから、スイカアイスを取り入れる場合、両者の各4枚採用がほぼ確定的となります。
つまり、メレドール、アイスケーキ、ポッピンアイス、ラムレーズン、スイカアイスでLB枠が20枠埋まるということですw
後はラズベリーを増やし、アタック時1ドローを付与するという使い方もあります。こちらならLB枠に少し余裕ができますね。
SR ICE STORM |
カード種類:スペル 色:青 コスト:青4 限定条件:エルドラ限定 |
あなたのトラッシュから[調理]のシグニを3枚まで、あなたの[調理]のシグニ3体までの【アクセ】にする。ターン終了時、この方法で【アクセ】にしたすべてのカードを場から手札に戻す。 (【アクセ】はシグニ1体に1枚までしか付けられない) |
4エナとコストは重いものの、トラッシュからアクセを3枚付けることができます。
メレドール2体+Lv3シグニと並べ、アイスケーキを2枚付けつつ、Lv3シグニにラムレーズンを付け、オーバークロックの自動能力でLv3シグニの正面をパワーダウンさせることで3面要求できます。
<イノディ>でメレドールを回収してから発動したいところですが、合わせて8枚のエナを要するのが難点です・・・
また、余裕があればメレドールを敷いておき、バニッシュ耐性を付与しつつエンド時に回収することで次のターンの除去に繋げられます。
いかがでしょうか?
個人的にはポッピンアイスの強さに驚かされました。
構築済デッキを買うだけで楽に4枚揃うとは思えない性能で、<ハイメイル>以来の大型新人だと思います。
後、カード名を見た瞬間に記事のタイトルが決まってしまいましたw
後編ではレシピ案をご紹介しますので、こちらもお楽しみに(^^)/