■はじめに
先日の週末にWIXOSSの東京CSが開催されました。
東京CSは3人のチーム戦で、自分と、静岡のWXプレーヤーの"しーぷさん"
そしてみさなんご存知、このブログの先輩に当たる"ねへほもんさん"
この3人で「真っ逆さまに堕ちてブラックデザイア」という小洒落たチーム名を引っさげて参加してきました。
東京駅で仕入れた、ブリオッシュを手土産にねへほもん亭に3人で泊まり込み。
「今日のおやつはブリオッシュだよ。」
というネタを解って貰えなかった悲しみを背負って最終調整開始。
いままで微妙に自信があった5式緑がボコボコにされ自信喪失し、不安を抱えながらの就寝。
そして大会前に、ひょんなことから築地に向かい人生最高額の朝食、マグロ尽くし海鮮丼3600円を平らげ。
「地雷枠、担わせていただきます。」
と、今回紹介する金木犀を握ることを決意し大会に挑んだ結果…
予選0-3でドロップと言う、凄惨たる敗北を味わってきました…
結果はどうあれ、対戦していただいた皆さん、東京CSを開催していただいた運営の方々
途中でドロップしてしまいましたが、
愉しく、勉強になるひと時を過ごすことができました。
本当にありがとうございました。
…その後、失意の余りに東京観光をすることなく
翌日の浜松のWPSに備えねへほもんさんと共に静岡に直帰…
~そして爾改へ~
という話は、また後日ですね。
という、茶番じみた前置きはこの位にして、真面目にデッキ紹介していきたいと思います。
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デッキ名「晩成型金木犀」
■デッキレシピ
・ルリグデッキ
バニラタマ0~2
十六夜の巫女 タマヨリヒメ
金木犀の巫女 タマヨリヒメ
ホワイト・ホープ
モダン・バウンダリー
ラスト・セレクト
大器晩成
再三再四
・シグニデッキ
Cost1
サーバントOx4 ★
ミカガミx4 ★
サーバントO2x2
ボーニャx4
Cost2
サーバントDx2 ★
カーノx2
アヤボンx2
Cost3
ミツルギx2 ★
ヴァルキリーx4
Cost4
エナジェx2 ★
アークゲインx2 ★
サクラx4 ★
Spell
ゲットインデックスx2
堕絡x4

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■解説
デッキのコンセプトですが、
・金木犀タマとサクラ、エナジェのシナジーで毎ターン全面焼きでじっくり戦う。
・サクラカーノ堕絡のオサキを彷彿とさせるエナブーストから、
晩成→ゲイン+アヤボンの盤面を作ってのロングショット。
この2パターンの動きで戦う、従来のタマとは大きく外れたデッキになります。
なによりもまず、現在の環境でタマというデッキパターンを使用するにあたって
紅蓮マユでは無い理由を説明しないと始まらないと思います。
CSという大きな舞台に握っていったデッキとあれば尚更ですね。
僕が今回、マユではなく金木犀を握った理由は4点あります。
1.動きが読めない
WIXOSSにおいて既知は弱みで、未知は強みです。
相手のデッキの中身、動きが分かっていれば自ずと正しい対処が可能ですが、
知らないデッキを相手とった時には、どんなに上手なプレーヤーでも対応を間違えることがあります。
その点、この金木犀は
「サクラと金木犀合わせた奴あったなぁ…」
位の認識しかされていないので、相手からしてみれば非常に訳のわからんデッキだったと思います。
盾4枚位あれば大丈夫だろ、
と思っていたところに、サクラが湧いてきたと思ったら、
大器晩成→ゲイン+アヤボンx2で突然ロングショットを決められるため、
非常に相手の意表を突くことができます。
2.アーツが読めない
マユであれば、基本的にアーツはモダン、ホープ、アンサプ、スピサルの組み合わせで、
相手の古代兵器の有無等でほとんど読み切ることができ、
マユのEX始動のタイミングもなんとなく予測することができます。
しかし、この金木犀は相手からしてみれば得体がしれません、
マユにグロウしてくるのかどうか、どこまで防御アーツが積んであるのか、
初見で読み切るのはかなり難しいと思います。
この読めないというのが、相手の攻めるタイミングを遅らせてくれ、
その、遅れた1ターンで爆発的にエナを伸ばしてショットをかけることができます。
この点も、差別化できる点です。
3.相手のアーツがマユに向いている
基本的に現在の防御アーツの構成はマユのショットを耐えれるようになっており、
普通に仕掛けても、止めまではいけませんが、
こちらは大器晩成で全て吹き飛ばしてから攻めるため上から潰しに行くことができます。
(アイドルは勘弁ですが…)
このように、マユであれば倒しきれなかったであろうタイミングでも倒せる、
という点も、差別化できる点だと思います。
4.緑子に強い
白キラーとの呼び声高い、4式以上の緑子ですが、
エナジェからの金木犀効果で相手のアーツに邪魔されず相手の主要シグにをトラッシュ送りに出来、
また、一瞬で大器晩成発射まで行けるこのデッキであれば有利に戦うことができます。
と、まぁこのようにマユと差別化できる要素が多々あり、それが現環境にマッチしていて、
かつマユにも劣らない最大値を秘めているので、ネタの一言では片付けられないデッキになっていると思います。
■各カードの解説
特徴的なカードが多いですが、
その中でもギミックに関わるもの解説していきたいと思います。
◎アーツ
・大器晩成
言わずもがなの最終兵器です。
相手のエナ残量によってはエナジェ+金木犀焼きで済み、
撃たなくて良い場合もあります。
・再三再四
ショット時にアヤボン+ゲインを回収するか、
長期スパンで戦う時に叩かれたサクラの回収などに。
また、サクラが3面いるときに堕落をエナから2枚回収することで、
再三+堕絡の使用コストを差し引いても7ブーストすることができ、
一気に晩成まで持ち込めます。
・ホワイトホープ
単に2面守れる防御アーツとしても使えますが、
サクラを並べてブーストしていると、大体ショットのタイミングでリフレが入る為
アヤボンをデッキに戻しておいて、これでリクルートしてくるという使い道の方が多いです。
これだと、再三再四を別の用途に回せるのでショットをかける際には非常に噛み合っています。
・ラストセレクト
金木犀でアヤボン使用するために入っている枠です。
4にグロウするまでは使用できないのが少し使いづらいですが、効果自体はかなり強力です。
基本的に返しにサクラを刈られないように使用します。
・モダンバウンダリー
ここは正直自由枠です。
多面のサクラをパワーマイナスで一枚で守ったり、
逆にサクラが居る状況で大量ブーストが可能、
また、相手のリフレを誘って5点ショットまで見えてくる、
アンサプ等もかなり相性がいいと思いますが、
古代兵器に枠を避けなかった点と、
序盤から小回りを効かせて使用可能ということで、
こちらを採用しました。
◎シグニデッキ
・アヤボン+ゲイン
ロングショット要因です。
それ以外で盤面に出ることはあんまりないです。
・エナジェ
金木犀、サクラとかなり相性がいいです。
また、多色構成で色事故が起こりやすいこのデッキではかなり重宝します。
・サクラ
こいつを3面並べていれば、金木犀の除去がタダで打てるので、
毎ターン、ノーコスで全除去することができるだけでなく、
カーノ堕絡と組み合わせて大量のエナブーストが可能と、
間違いなくこのデッキの核です。
・カーノ+堕絡
堕絡はサクラと合わせて使用することで、低コストで大量のエナを生むことができます。
4に金木犀にグロウしたターンは基本的に金木犀のテキストを使用できるほどのエナが残っていないため、
堕絡でエンジンをかけにいきます。
堕絡は再三で回収する以外に一切サーチが聞かないので初手のマリガン時からしっかりと握り込みます。
また、堕絡で最大6ブースト出来るのだからカーノは不要では?
という感じがしますが、サーチ手段の限定されるサクラを3面揃えるのは、
結構厳しいので、ヴァルキリーでサーチが効き
サクラサクラカーノ+堕絡で1コスト使って7枚ブーストでき、
空いたカーノがいた箇所に何かを出せば、全部がスタンド状態で殴ることができるので、
コンボパーツの総数を増やすという意味合いも兼ねて投入されています。
・ミツルギ
完全にサクラ回収要因です。
十六夜サーチのインデックス、ヴァルキリーと組み合わせて、
必要なパーツをかき集めます。
デッキのアームの総数が増えるのでミカガミのアド取りに貢献しているのも評価できます。
■試合中の流れ
試合中の流れとしては、
序盤は積極的に相手シグニを踏みに行きます。
ハンドと相談しながらですが、ミカガミも捻らずに殴りに行くことも多いです。
回収アーツが減っている現状や、
タマには殴られないだろうとタカをくくっている相手が多いのでかなり有効です。
そうでなくとも、基本的に相手の息切れを狙って動くので、
序盤に削れるものは削っておきましょうってことですね。
どうせ、どれだけエナが増えようが大器晩成で吹き飛ばすので。
3にグロウしたあたりからヴァルキリーミツルギを駆使してサクラ、カーノを集めます。
この時もできるだけ相手の主要シグニ踏をめるように配置します。
4にグロウしエナに余裕があれば、金木犀の登場時効果で足りないパーツを回収します。
後は、サクラを並べて堕落でエンジンをかけて焼きまくるか、頃合を見てショットをかけるか臨機応変に動きます。
コツとして堕落は常にキープし、決めると思ったときに爆発的にエナを伸ばしたほうが、
相手の計算を崩せるので効果的です。(エナを貯めすぎると割烈や5式緑の餌食になりますからね。)
試合の流れとしてはこんな感じです。
デッキと手札とアーツとエナと相手の盾とアイドルの気配と相談しながらショットのタイミングは見計らってください。
■最後に
当日の結果としてはボロ負けもいいところでしたが、
普段の勝率はそこそこですし、
プレミや鬼のようなLBで負けた部分もあるので、
デッキとしてはいい線行っているのでは…と思いたいところです。
癖が強くて使いづらいのと、
アーツとかがばれると実は脆いのがバレたり、
ショット時は黒の蘇生系のLBには無力だったりと、
長いあいだ常勝できるデッキではないですが、
結構、デッキの中のカードの噛み合いが多く、回してて面白いのと
やっぱり、ロングショットが決まった時は心が踊るので、
よかったら皆さん使ってみてください。
ご意見、質問などありましたらTwitterまでお願いします。 → @simizuki1128