最近『強いデッキとかはSNS観てるとたくさん流れて来るけどこのデッキどうやって回すんだ?』みたいな事を仰る初心者の方によく出会うことがありまして。折角なのでアシストルリグの乗り方、及び採用アシストの吟味について私見を交えながらお話させていただきたく思い筆を執らせて頂きました。
勿論使用するデッキ、対戦相手の構築、ゲーム展開で都度タイミングは変わりますし、強いプレイヤーの間でも考え方が分かれる部分もあります。今回はかなり基本的な事を話させて頂きますので、実際の感覚は実戦で少しずつ慣れていって頂ければ幸いです。
また、この話をする上で前回しみずきさんが投稿して下さった記事も是非参考にされてください。
アシストルリグの選び方
ルールの変更により、センタールリグ及びアシストルリグと異なる色のシグニもメインデッキに入れる事が出来るようになったためアシストルリグの選択肢の幅は大きく広がりました。勿論チームで組む事により恩恵を得られるカード等もありますが基本的に好きなルリグを選んで良いかと思います。環境で引っ張りだこなルリグを各色から1人ずつ紹介させて頂きます。
全てのデッキは<サーバント #>をデッキに入れているはずなので1枚捨てる効果はライフバーストの不発(ライフからサーバント捲っても回収するシグニが無い)を避ける事にも繋がり、トラッシュからシグニを場に出すライフバーストを持ったカードをデッキに入れている場合に序盤から有効防御として機能させることが出来ます。レベル2アシストも手札エナさえあれば全面一気に止める事が出来たりエナ0からでもテンポよく守ることが出来たり、しかもそれが相手視点どちらにグロウされるか分からないため隙がありません。
欠点と言えばドリームチームピースを採用する場合青センターでこのカードを採用出来ない、くらいでしょうか。迷ったらマドカ、と思ってもいいくらいです。
レベル1シグニのバニッシュとレベル1シグニの回収は序盤の要求と盤面埋めが両立しており、強力なレベル1のディソナシグニが登場した現代ディーセレでは回収のバリューがさらに高まっています。<小砲 バクチク>等回収すればお手軽2面要求ですからね、凄いですよね。
レベル2も低コストでの単面防御+追加1コスト払えば後続を回収が両立した<マキナスマッシュ>とコストは重いものの多面防御が出来る<マキナバインド>を筆頭に様々な選択肢がありとても使いやすいアシストルリグです。
余りにも流行りすぎた結果アシストにマキナを見たら先攻取ってレベル2三面並べる、レベル1シャドウを持ったシグニやレベル1ルリグにバニッシュされないシグニを並べるプレイヤーも居るほど。環境に大きな影響を与えています。
レベル2は主に<アタック出来ない>付与に特化しておりこちらも単面多面両方に対応しているため最低限の防御力があります。また、アタック出来ないシグニはアップしたままなのでアップ状態のシグニを対象としたLBが直撃する点も強いです。
前述したマドカやLIONは耐性を持ったシグニ(<テングザル>や<ララルー・メモリア>)に阻まれる可能性を秘めていましたが、<メル・インビジブル>はサーバントと合わせて確実に生存を約束してくれる優秀なアシストです。アタック時効果は通常通り発動してしまう点、ランサーやライフが残っている時のSランサーは防げないので注意。
また次弾はシグニのパワーラインが上がるため、パワー10000より大きいシグニを除去するのが難しいデッキに<メル・オーバーラン>の採用も視野に入れています。対峙した場合はどちらにグロウされても対応できるようにしておきましょう。
<エクスエコー>は捨てるカードの色に縛りがある物の赤アシストで1捨て3ドローが出来る破格の性能を有しており、レベル1の火力札が多い現環境ではこちらを採用することが多いです。但し<エクスゲイザー>なる10000以下バニッシュを行えるアシストもありますので序盤の打点を高くそろえても切り崩される裏目がある事は覚えておきましょう。
アシストは上に紹介した以外にも<エクスクロスビーム><エクスステップアウト>があり、いずれもアツい活躍を見せてくれるルリグです。赤アシストは割とピーキーな性能をしたキャラが多いのでその中でも安定した戦い方をしたいのであればエクスをお勧めします。
余談ですが<エクスエコー>はエクシードのコストになると手札入れ替えが出来ます。終盤要らないカードを捨ててトップに賭けるも良し、<マチャフラ><アロスピルルクディソナ>を誘発して面空けや凍結を入れるも良しです。意外とよく使うので意識してみましょう。
思いの外長くなってしまいました。次に進みましょう。
アシストルリグの組み合わせ方
現環境のアシストルリグの組み合わせですが、1面防御+2〜3面防御で計2〜4面防御を行える構成が何やかんやで最も多いようです。3ターン目以降リミットを7にするのは現代ディーセレ環境ではほぼ必須となっています。レベル3シグニを2面並べられる、1シグニを並べなくても良い、などリミット7で戦うメリットは計り知れません。場合によっては点要求されていなくてもアシストをグロウさせる事もあるかもしれませんね。
この構成だと基本的に対戦相手の先攻3ターン目または後攻2ターン目の要求に対し1面防御を切りながらリミットを上げ、終盤相手が詰めに来るところで多面防御して耐え凌ぐ、と言うのが基本的な立ち回り方になります。
1面防御のアシストルリグはコストの軽いルリグが多く、普通に攻防していればグロウにそこまで困りません。これが2面防御を前提としたルリグにしているとコストが足りずにグロウ出来ない、または1面しか要求されない状況で乗るのを渋りリミットが低いまま戦い続ける事になると言ったことが起こりかねません。最終的な防御面数は戦法に寄りますがせめてどちらか片方は軽率にグロウ出来るアシストにしておきたいですね。
ちなみに極限まで防御を削ぎ落しやられる前にやるみたいなデッキタイプは防御面数を合計1または0にしてその分火力に振り分けている事もあります。公式も推している<タマ・おーら>を横に添えた<頂点へ一歩 ヒラナ>、通称ダッシュヒラナは単純さの中に奥深さを持ったデッキとして初心者から上級者まで数多くのプレイヤーに愛されていましたね。使われる側はたまったものではありませんが。
新弾で言えば<黒点の記憶>と自前のエクシードによりバリア3枚体制で迎え撃ってくる<ユキ>がそれに該当します。これらのルリグはメインデッキに入っているシグニも除去困難である事が多く、速攻で相手を倒そうとするデッキは途中で息切れしてしまい突破困難になってしまうという事も少なくありません。アシストルリグの防御面数を増やすだけが防御力向上ではない事を把握頂けたらと思います。
実践・どう守る?
ここから実践編となります。単純なものから少し複雑なものまで、いくつかの状況でどのようにアシストルリグをグロウさせるかについて見てみます。状況を分かりやすくするため若干特殊な盤面状況になっていますが、『そうはならんやろ』と思わず見て頂ければ幸いです。
貴方のグロウ出来るアシストルリグ:<マキナスマッシュ>
対戦相手の盤面:<小砲 バクチク//ディソナ><紅将 リル//ディソナ><似之遊 カゴメカ//ディソナ>
自分の盤面:<バクチク//ディソナ>前のみ空いており、<リル//ディソナ>前には8000以下のシグニ
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<リル//ディソナ>が特にコストを支払わないランサー持ちのシグニだったとしても基本的に同様の考えでOKです。
貴方のセンタールリグ:<清濁の巫女 ユキ>
貴方のグロウ出来るアシストルリグ:<マキナスマッシュ><マドカ//クラップ>
対戦相手の盤面:<小砲 バクチク//ディソナ><似之遊 カゴメカ//ディソナ>×2
自分の盤面:無し
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まず、どちらのアシストをグロウさせるかについてですが今回は<マキナスマッシュ>にグロウさせてみましょう。<マドカ//クラップ>にグロウしてもいいのですが、手札エナともにごっそり消費してしまうため以降の攻めに転じるのが難しくなってしまいます。
まずセンタールリグが<ユキ>と言う事で、レベル1シグニの除去にはそこまで困りません。(<未開の巫女 ユキ>がレベル1シグニ除去できる為)自分のターンでどかせるシグニをこのターンどうこうする事もないので、対象は<似之遊 カゴメカ//ディソナ>にするのが無難です。
この状況はライフクロス上2枚のうちどちらかが有効に働けば点要求を抑えられるのでグロウしない選択肢もありますが、ユキはレベル2シグニを除去する手段に乏しいためリミットを上げる意味でもこのタイミングでグロウするのが良いのかなと思います。
貴方のセンタールリグ:<未開の巫女 ユキ>
貴方のグロウ出来るアシストルリグ:<マドカ//ダブ>
対戦相手の盤面:<コードオーダー ズットモ//ディソナ>×2(いずれも下にカードが1枚置かれている),<似之遊 カゴメカ//ディソナ>
自分の盤面:無し
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自分が赤系のデッキを使用しており、相手のシグニがパワーの高いシグニ1体、低いシグニ2体の場合も同じような考え方で高いシグニを止めた方が良いです。折角有効なLBを捲ってもそれが点止めに結びつかないのはもったいないので。
対戦相手のセンタールリグ:<奏月の巫女 タマヨリヒメ>
貴方のセンタールリグ:<メル=椿姫>
貴方のグロウ出来るアシストルリグ:<マキナスマッシュ>
対戦相手の盤面:<幻水姫 シィラ><コードメイズ ユキ//メモリア><聖天姫 エクシア>
自分の盤面:<ユキ//メモリア>前空き、他は<似之遊 カゴメカ//ディソナ>で埋まっている
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この場合、どこを飛ばすかについては結構こちらの手札やピース状況で分岐します。具体的には以下のような感じです。
3は半分冗談ですが、<ユキ//メモリア>よりも横の3シグニ優先して除去した方が良いと言うのは共通しています。要求する点数は変わりませんからね。
ディソナ環境だと<奏月タマ>よりも<ドーナ//ディソナ>を絡めた盤面を組まれることが多いです。この場合でも空き面に立っている1,2シグニよりも面が埋まった所に立っている3シグニを除去した方が強い事も良くあるので覚えておきましょう。
<奏月タマ>がゲーム1を使用している場合はこの限りではないため注意。
終わりに
今回はアシストルリグとその組み合わせ、実戦でどのように守るかについて見てきました。正直な話、一度経験した状況でなければ初見で対応するのは難しいです。そのため最終的には色々な相手と対戦するのが一番、と言うのが私の持論だったりします。
どうしようもない敗北と言うのはこのゲーム中幾らでもあるので、そんな中でも『自分の選択次第で勝てる試合』を少しでも落とさないようにしていって欲しいなと思います。
もうすぐディーヴァグランプリですし、新弾の発売も控えています。一気に環境が変わりますので今のうちからしっかり準備して、成功体験をしっかり積んでおきましょう。
最後まで読んで頂きありがとうございました。貴方の勝利に少しでも貢献できれば幸いです。