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【第252話】イノセンス・ワールド

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    by 攻略コラム

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    【第252話】イノセンス・ワールド

    どうも、ねへほもんです。

    改めて、《ビカム・ユー》というのは凄いカードですね!
    今までLv4先乗り前提で、後攻が弱かったデッキに大きな可能性をもたらしてくれました。

    1.タマ可愛い(・∀・)!

    という訳で、前回の続きとして、ビカムユー採用で、なおかつ他の新弾のカードを取り入れたデッキをご紹介します。
    今回の主役はこちらです!!!

    LR 白滅の巫女 タマヨリヒメ
    カード種類:ルリグ
    カードタイプ:タマ
    色:白
    レベル:4
    グロウコスト:白0
    リミット:11
    コイン:2
    【自】《ターン1回》:あなたのアタックフェイズの間、あなたのシグニ1体が場から手札に戻ったとき、【エナチャージ1】をする。
    【自】《ターン1回》:このルリグがアタックしたとき、《白》を支払ってもよい。そうした場合、あなたのデッキの一番上を公開する。それがシグニの場合、そのシグニを手札に加えるか場に出す。
    【起】《ゲーム1回》イノセンス《アタックフェイズアイコン》《コインアイコン》:ターン終了時まで、現在影響している対戦相手のすべての効果は何もしない。

    ウィクロスにおいて、初期から最前線で活躍し続けたタマが、キーセレ仕様に生まれ変わって新登場します。
    タマはLvが上がると顔付きや衣装が変わることが多いですが、白滅タマは低レベルの頃の素朴なあどけなさを残しつつ、ツインテールの髪が大きく伸びて力強さが感じられ、非常に好みのイラストです(饒舌)
    要は、「可愛い」ということですね。

    キーセレ仕様のグロウコスト0で、更にコインを2枚得られ、以下の3つの能力を持ちます。

    1つ目は、アタックフェイズ中に自分のシグニが場から手札に戻った時に1エナチャージをするというもの。
    自然に生じる状況ではないため、能動的に発動させるためにはシグニ能力と組み合わせる必要があります。
    キーセレだと遊具中心の構築となるため、この能力が発揮される機会は多いかと思います。

    2つ目は、ルリグアタック時に白1を払うことで、デッキの一番上を公開し、シグニであれば手札に加えるか場に出せるというもの。
    自分のアタックフェイズだと、相手のアーツで盤面を削られることが多いため、除去された面を埋めるために使えます。
    オールスターであれば、アークイギスを出すことでエンドフェイズ時に更にもう1面埋められます。

    後述する『イノセンス』の陰に隠れがちではありますが、実は今回の主軸となる能力です。

    3つ目は、ゲーム1で使用できる能力『イノセンス』で、発動時に影響している相手の効果の影響がなくなるというもの。
    テキストを見るだけではよく分からないかと思いますので、公式裁定を読んで理解を深めてください。(白滅の巫女 タマヨリヒメのQ&A)

    また、今回の記事で重要そうな裁定を抜粋しておきます。

    Q.『イノセンス』の「現在影響している対戦相手のすべての効果は何もしない。」とはどういうことですか?

    A.スペルやアーツ、シグニやルリグの能力等の結果としてゲーム中に起こる出来事を「効果」といい、その効果の中でイノセントを使用した時点で影響していたものはその効果の影響がなくなってしまいます。
    効果は何もしなくなりますが、その効果を発生させている能力などが失われるわけではありません。

    この「何もしなくなる」を大まかに説明すると以下の3点です。

    1. 『イノセンス』を使用した時点で公開領域(ルリグゾーン、シグニゾーン、トラッシュ、ルリグトラッシュ等)にあるカードのトリガーではない【常】(常時能力)はすべて何もしなくなり、本来の効果を発揮できなくなります。
    2. 『イノセンス』を使用した時点でそれ以前に使用されていて効果を発揮しているもの(シグニやルリグに能力を与える、パワーを修正する等)はすべて何もしなくなり、本来の効果を発揮できなくなります。
    3. 『イノセンス』を使用した時点でそれ以前に使用された効果によって発生したトリガー能力(例:《四型金娘 翠子》の『テンタクル』、《魔海の船員 ドレイク》)はすべて何もしなくなり、トリガー条件を満たしても発動しなくなります。

    逆に、「『イノセンス』の影響を受けない効果」を大まかに説明すると以下の4点です。

    1. 『イノセンス』を使用した時点で非公開領域(デッキ、手札、ルリグデッキ)にあるカードはイノセンスの影響を受けません。
    2. 『イノセンス』を使用した「あとで」非公開領域から公開領域に移動したカードはイノセンスの影響を受けません。
    3. 『イノセンス』を使用した時点で公開領域にあるカードのまだ発動していない【自】やトリガー能力、そしてまだ使用していない【起】(起動能力)はイノセンスの影響を受けません。
    4. 『イノセンス』を使用しても効果によって変化した状態(アップ状態、ダウン状態、凍結状態、ドライブ状態等)は変化せず、効果によって移動したカードも元の領域に戻りません。
    Q.キーがある状態で『イノセンス』を使用しました。どうなりますか?

    A.キー自体は場からなくなりはしませんが、キーが持つ常時能力は何もしなくなります。そのため、ルリグに能力を与えるような常時能力は何もしなくなるため、結果的にルリグはキーから得ている能力を失うことになります。

    Q.エナゾーンに【マルチエナ】を持つカードが置かれている状態で『イノセンス』を使用しました。どうなりますか?また、『イノセンス』使用後、【マルチエナ】を持つカードがエナゾーンに置かれました。どうなりますか?

    A.『イノセンス』を使用したときにエナゾーンにあったカードは【マルチエナ】が何もしなくなり、好きな色のエナとしてエナの支払いに使用することができなくなります。『イノセンス』使用後にエナゾーンに置かれた【マルチエナ】を持つカードは影響を受けないので好きな色のエナとしてエナの支払いに使用することができます。

    Q.対戦相手の《白滅の巫女 タマヨリヒメ》が『イノセンス』を使用した後、自分の《白滅の巫女 タマヨリヒメ》が『イノセンス』を使用しました。どうなりますか?

    A.あとから使用した『イノセンス』が上書きをします。
    対戦相手の『イノセンス』の効果が自分が使用した『イノセンス』の効果により何もしなくなるので、結果的に対戦相手の効果が何もせず、自分の効果は通常通りの効果を発揮します。


    Q&Aの説明が非常に長いことからも分かるように、『イノセンス』はルール上複雑な能力です。
    筆者自身、Q&Aを読んでもはっきり理解できていない点があるため、新弾までに公式に質問しておこうと思います。

    一見すると防御向けの能力のように見えて、マルチエナを消せる、事前に発動されたキー・『テンタクル』・『カタルシス』等を消せるなど、相手の防御手段を縛る目的でも使用できます。
    お察しかと思いますが、今回は攻撃目的で使用しますw

    2.相性の良い使い方

    コンボ性の高いオールスターに絞ってお話しすると、基本は今まで通り、<アイアース>・<アークイギス>等のルリグアタックを軸とした攻めが中心になるのかと思います。
    タマはLv1(初月、1枚)→Lv2(<金輝>、1枚)→Lv3(<雷鳴>、2枚)→Lv4(白滅、2枚)と最大6枚のコインを得られます。

    コインは最大5枚しか持てないため、通常ならコイン5枚コースで進め、Lv4で『イノセンス』発動→Lv5(<伍改>)で2回<アークオーラ>を投げるのが通常の使い方です。
    しかし、更にガチガチに固めることも可能で、Lv3の時点で<生生流転>を使用(コイン4枚→2枚)し、<アークオーラ>をライフに埋め、Lv4でコイン4枚に戻し、そのままLv5にグロウし、<アークオーラ>を2回投げると相手の攻めを3ターンシャットアウトすることができます。

    ・・・まぁ、今日はそんな使い方はしないんですけどね!

    2つ目の、「ルリグアタック時にシグニを場に出す」という能力に着目しました。
    思考過程では、まず、ルリグアタック時にシグニを出せて嬉しいカードは何かと考えました。
    これはご存知、

    アーク・オーラ

    ですね。
    無限にシグニを出せば無限回アタックできるぞ!
    ・・・と言いたいところですが、さすがにタマの場出しにはターン1制限が付いています。

    なら、デッキトップに強いシグニを仕込めば良いのでは?
    そう、あのデッキが再び蘇ります。

    惨之遊 †バカラ†

    決まってしまった・・・

    3.サンプルレシピ
    枚数バランスには甘い点があり、環境を見つつ要調整というところですが、構築のポイントをまとめておきます。

    ゲームプラン

    バカラ><オーラ>自体は、<バカラ>・<チャッキー>・<オーラ>の3枚を入れるだけで成立するシンプルなデッキではありますが、シンプルなだけに実戦で勝利に結びつけるのは難しいです。

    負け筋は色々あるため、残りの枠でどの負け筋をケアするかの選択が重要となります。

    このデッキのプランとしては、
    先攻3ターン目にチャンスあり→Lv3のターンに<バカラ>2面から<ファフ><オーラ
    アンチアビ>等で1回目を止められた→Lv4へグロウし、『イノセンス』で防御手段を奪いつつ<スピサル><ファフ><オーラ
    シグニ除去LBが怖い→天使3面で<ファフ><オーラ>+<燐廻

    という感じで、<バカラ><オーラ>と<ファフ><燐廻>をミックスさせています。
    ちょっと火力に振り過ぎている感もありますが・・・

    また、白滅タマの登場により盤面の<バカラ>をアーツ等で除去されても、<バカラ><オーラ>が決められるようになったのは以前との大きな違いです。

    キーカード

    《弦月の巫女 タマヨリヒメ》
    Lv3はリミット8のバニラタマを採用しました。
    バカラ>・<バカラ>・<チャッキー>の盤面を作れ、除去LBを1回受けても2体目の<バカラ>を残すことができ、Lv3で仕掛ける場合にはこちらの方が強いです。
    相手もビカムユーを採用し、Lv4先乗りを狙っている場合には、お互いがLv2に待機し、相手のビカムユーを封じる硬直戦になる可能性があるため、Lv3でも攻められるプランにしました。

    《禁忌の焔 ≡プロメウス≡》
    天使3面で<ファフ><オーラ>+<燐廻>を決める場合の起点の1点を奪ってくれます。
    ノーパン状態から<プロメウス>で1点奪い、残り6点からガード制限下でのルリグトリプルクラッシュを計5回(ルリグ1回+シグニ3面+白滅で呼ぶ追加1体)叩き込めば、ほぼ間違いなく詰め切ることができるでしょう。


    《純朴の光輝 アグライア》
    《師の遊姫 ヤリホー》
    SR 師の遊姫 ヤリホー
    カード種類:シグニ
    カードタイプ:精武:遊具
    色:白
    レベル:4
    パワー:12000
    【自】:アタックフェイズの間、このシグニが場を離れたとき、あなたのデッキの上からカードを3枚見る。その中から1枚を手札に加え、残りを好きな順番でデッキの一番上に戻す。
    【出】:あなたのデッキからシグニ1枚を探して公開する。デッキをシャッフルし、そのカードをデッキの一番上に置く。
    ライフバースト:カードを1枚引く。あなたのライフクロスが4枚以下の場合、追加で【エナチャージ1】をする。
    トップ操作要員です。<アグライア>は<ファフ><オーラ>+<燐廻>プランでの天使要員にもなれます。
    トップに<バカラ>を仕込んでおくことで、盤面の<バカラ>を除去アーツで飛ばされても後続を用意できます。
    デッキトップへの干渉手段は少ないですからねぇ・・・

    なお、トップに仕込むのは<バカラ>自身に加え、チャッキーやハッカ1号(手札にバカラorチャッキーが居る場合)でも代用できます。

    代用案

    レシピを組んだ後に、<リンゼ>対策を完全に放置していたことに気付きました。

    『イノセンス』のおさらいとなりますが、「『イノセンス』を使用した時点で公開領域にあるカードのまだ発動していない【自】やトリガー能力、そしてまだ使用していない【起】(起動能力)は『イノセンス』の影響を受けません。」というQ&Aにある通り、アタック前の<リンゼ>に『イノセント』を使っても自動能力は防げません。
    リンゼ>が殴られた返しの、タマ側のアタックフェイズであれば『イノセンス』で打ち消せますが、アタックフェイズに入った後に打ち消しても<オーラ>は使えないので手遅れです。

    速攻デッキは今後とも<リンゼ>に苦しめられ続けるでしょうから、<リンゼ>対策の新兵器をご紹介します。

    ソウイ=キー
    LC ソウイ=キー
    カード種類:キー
    色:青
    コスト:コイン1
    【出】:カードを2枚引く。
    【起】:【アタックフェイズ】このキーを場からルリグトラッシュに置く。対戦相手のシグニ1体をダウンする。
    シンプルなテキストながら、コイン1枚という最小限のコストで1面防御ができ、むしろ2ドローでアドを稼げるというおまけつき。

    「居るかどうかも分からない<リンゼ>のためだけに、防御専用のアーツは入れたくない・・・」

    ソウイキーは、そんなあなたの心強い味方となってくれることでしょう(通販風)



    いかがでしょうか?
    『イノセンス』の干渉範囲が広いこともあり、白滅タマは<バカラ><オーラ>・通常構築のどちらでも活躍が期待できます。
    今回は<燐廻>まで入れてかなり火力に寄せた構築としましたが、サーチ手段の多様さを活かし、環境で流行るメタカードへの対抗策を入れることでより実戦的になるかと思います。

    また面白いデッキが思いついたら記事にしたいと思いますのでお待ちください。
    それではまた(^^)/

【第251話】夢の加速グロウ

    posted

    by 攻略コラム

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    夢の加速グロウ
    皆様、お久しぶりです!
    ねへほもんです。

    仕事の都合等で長くお休みを頂いておりましたが、やっと落ち着きました。
    今後はプレイヤー一辺倒というよりは、イベント運営や観戦記執筆等、幅広く活動していきたいと考えています。

    さて、今回は最近発売したカードゲーマーで面白そうなカードがありましたので、ご紹介したいと思います。
    1.夢の加速グロウ
    話題の1枚のため、ご存知の方も多いでしょうが・・・こちらです!
    《ビカム・ユー》
    LC ビカム・ユー
    カード種類:アーツ
    コスト:無0
    色:無
    使用タイミング:メインフェイズ
    限定条件:なし
    以下の2つから1つを選ぶ。
    (1)あなたのルリグが対戦相手のルリグのレベル以下の場合、あなたのルリグはグロウする。ターン終了時まで、あなたの場にあるすべてのキーは能力を失う。(グロウコストは支払う)
    (2)あなたのトラッシュからあなたのルリグと同じ色のシグニ1枚を手札に加え、カードを1枚引く。
    夢の加速グロウを可能にする1枚で、従来の「先攻有利」の格差を埋め得る1枚です。
    速攻や<タマ伍改>等、先後差の小さいデッキを好んで使っていた自分にとっては朗報でした。

    「このアーツは〇〇デッキへのメタアーツです」と言ってメタアーツが採用されることがありますが、その意味ではビカムユーは「後攻へのメタアーツ」と言えます。
    デッキ分布がバラけがちなウィクロスにおいて、特定デッキへのメタアーツは空振りに終わることが多いですが、後攻は50%の確率で発生する事象であり、対策アーツの活躍頻度が高く腐りづらいのは利点ですね。

    グロウフェイズがスキップされてもグロウされる点に着目し、雪月華遊月から突然火鳥風月にグロウし、1点クラッシュ→銃声で仕留める等、
    色々と方法はありそうですが、今回は普通に使う上で、「実戦的に強いのか?」という視点で考察してみます。

    2.相性の良いデッキとは?
    まずは、どういうデッキに入りそうかを検討してみましょう。
    色々と考えるべき視点はありますが、「加速グロウが効果的か?」「ルリグデッキに余裕があるか?」という2つの視点が重要となります。
    ◆加速グロウが効果的か?
    加速グロウはあらゆるデッキにとって嬉しいのは当然ですが、ルリグデッキを1枠使う以上、それに見合う対価を得る必要があります。
    Lv3→4へのグロウが戦力の上昇値が最も高いのが一般的ですから、「早くLv4へグロウしたいデッキ」に入れるというのが基本的な使い方と言えるでしょう。

    グロウしたターンにいきなり詰めに行く燐廻グズ子、ハンデスで相手のLv4グロウ時の戦力を奪いつつルリグ効果で鉄壁の防御体制を作れるピルルクやミルルン、<フレイン>連打でリソースを奪って制圧できるリワトが代表例です。
    巷では、Lv4にグロウしたターンにハンデス・エナ除去・詰め要求を全て実現できる「オサキループ」という恐怖のデッキが存在するとかしないとか・・・

    Lv4への先乗りが確定することで、Lv4へグロウしたターンにゲームの主導権を握れるデッキにとってはゲームプランが安定すると言えます。

    ◆ルリグデッキに余裕があるか?
    当然ながら、ルリグデッキに余裕が無いと採用できません。
    では具体的に、ルリグデッキに余裕があるデッキとは何でしょう?
    • アーツ等に割ける枠自体が多いデッキ、すなわち止めデッキ
    • 攻撃に戦力を全振りしており、防御アーツが不要なデッキ
    • ルリグの防御性能が高く、防御手段を1枚分削っても影響が小さいデッキ
    上で紹介した燐廻グズ子はグロウしたターンに勝利を目指すため、薄い防御でも問題ないです。ピルルクやミルルンはLv4への先乗りで相手の戦力を奪いつつ、ルリグによる防御を構えられるため、影響が小さいです。オサキループは相手の戦力を狩りつくし、かつグロウしたターンに詰め要求ができるため、防御手段が薄くても問題ありません。

    Lv4への先乗りが有効なデッキにとって、今までの一番の脅威は「相手Lv4、自分Lv3の状況で先にゲームを掌握されること」でした。相手の先4を凌ぐために一定の防御手段が必要だったのが、ビカムユーによる先乗りで代替できるようになったと考えると、防御手段を削ることへの抵抗感が薄れるかと思います。
    「攻撃は最大の防御」的な発想ですね。

    また詰めの精度を上げるという意味でもビカムユーは有用です。
    例えば燐廻グズ子では、<翠子>の『カタルシス』・<ピルルク>の『テンタクル』・<ドーナキー>等、ルリグの防御能力による妨害が厄介でしたが、Lv4への先乗りを確定させることでそれらへの対策が不要になるため、詰めの精度を上げる他のアーツを削減することも可能です。

    ルリグデッキの空きという視点では、止めデッキも候補に挙がります。
    止めデッキの中でも、<雪月華遊月>、3止めアイヤイといった加速グロウが有効なデッキが存在します。
    雪月華遊月>はビカムユーの第2効果(回収&ドロー)と相性が良く先攻でも腐りづらい点、3止めアイヤイは後攻1ターン目からスイングライドで突っ走れるという点で相性が良いです。

    3.相手のビカム・ユー対策
    ビカムユーでLv4先乗りが確定!!!
    となれば話は早いのですが、カードゲームには当然ながら対戦相手が居ます。
    相手もビカムユーを使えますし、ビカムユーを採用しないにしても、存在を意識した対策を取られます。
    そこで、対戦ゲームならではの注意点をいくつか挙げて、この記事を締めることとします。
    ◆ビカムユー合戦
    両者がビカムユーを採用していた場合、どのような進行になるのでしょうか。
    後攻が先に使用し、Lv4へ先乗り
    ここでポイントになるのが、「ビカムユーをいつ使うか?」です。
    後攻1ターン目で使い、さっさとLv2に上がることで、早く盤面を強化したいというのが当然の心理ですが、相手もビカムユーを採用している場合にはミスプレイングとなります。
    先攻2ターン目でお返しに使われるとLv3への先乗りを許してしまうからです。

    後攻3ターン目に使うのが合理的で、相手のビカムユーに影響されることなくLv4への先乗りを確定できます。
    とはいえ、予選で対戦した等で事前に把握している場合を除くと、相手がビカムユーを採用しているかは分かりません。

    「相手のアーツが分からない状態で、ビカムユーをどのタイミングで使うか?」

    この問いに絶対の正解はありませんが、そういう読み合い要素こそがカードゲームの醍醐味と言えます。
    先攻が使用し、Lv5へ先乗り
    5ルリグを採用しているデッキにとってはLv4だけでなく、Lv5へのグロウを早めることも重要です。
    基本的に加速グロウ要素が腐りがちな先攻ではありますが、「自分が5ルリグを採用している」かつ「相手がビカムユーを採用している」場合にはLv5への加速グロウをするという役割が加わります。
    この点において、5ルリグを採用しているデッキはLv4で止まるデッキと比してビカムユーの採用価値が高いといえます。
    但し、5ルリグ採用デッキはアーツ枠が少ないという欠点も存在します。

    「Lv5への加速グロウという利点と、アーツ枠が少ないという欠点のバランスをどう取るか?」

    これまた難問ではありますが、上で説明した「ルリグの防御性能が高く、防御手段を1枚分削っても影響が小さいデッキ」として、例えばメルでの採用が考えられます。
    ◆相手のビカムユーへの意識
    一部のデッキでは、相手のビカムユーを意識した動きが必要となるデッキが存在します。
    オサキループ・燐廻グズ子の先攻時
    「とにかくLv4へ先にグロウしたい!」というデッキで後攻を取れば、3ターン目にビカムユーを使用してLv4へ先乗りするのが当然の動きですが、むしろ先攻を取った場合に注意が必要です。
    普通に進めていると、後攻3ターン目にビカムユーを使用されてLv4へ先乗りされるおそれがあります。

    そのため、相手のビカムユーを警戒するのであれば、「先攻3ターン目のグロウをスキップし、Lv2でステイする」というやり方があります。
    相手は後攻3ターン目にLv3へグロウするでしょうから、先攻4ターン目にグロウフェイズで3に上がり、ビカムユーでLv4へグロウすることで4への先乗りが確定します。

    普通に進めればアーツ無しで4ターン目にグロウできる流れのため、ビカムユーを無駄打ちする形となりますが、Lv4への先乗りで得られる圧倒的メリットを考えると、背に腹は代えられません。

    雪月華遊月・3止めアイヤイ
    ビカムユーを使うことで、後攻2ターン目(自分Lv3、相手Lv2)と後攻3ターン目(自分Lv3、相手Lv3)の2ターンにわたり、こちらの圧倒的火力を叩きつけることができますが、相手がビカムユーを採用している場合には状況が異なります。
    先攻3ターン目にビカムユーを使用され、Lv4へグロウされてしまいます。

    また、3止め側が先攻の場合、今までは先攻3ターン目(自分Lv3、相手Lv2)と先攻4ターン目(自分Lv3、相手Lv3)の2ターンにわたり、優位な状況で攻めることができましたが、相手に後攻3ターン目にビカムユーを使用されるとLv4へグロウされ、先攻4ターン目における相手の盤面が強固になります。
    一見3止め強化に見えるビカムユーの登場ですが、「3止め相手にLv4グロウ前という危険地帯から早く抜け出す」という手段に用いることもできます。
    これらの3止めデッキの環境の立ち位置は、ビカムユーの採用率に左右されると言っても過言ではないでしょう。

    ◆グロウコストの確保
    考察において注意が必要なのが、「机上の空論にならないか?」です。
    ビカムユーによる加速グロウにおいて、実戦的に障害となりうるのが、「グロウコスト」です。

    Lv4への早乗りにおいては、
    • エナフェイズの回数が1回少ない
    • 相手のアタックフェイズが1回少なく、ダメージによるエナ増加が少ない
    • ドローフェイズが1回少なく、エナチャ手段やキーパーツを引ける確率が下がる
    という問題があり、Lv4での動きの安定性が下がります。

    そのため、Lv4早乗り重視のデッキと当たった際には、「ノーパン」が有効な対抗策となり得ます。
    逆に早乗り側としては、少ないリソースで動きだせるよう、オサキループでグロウコスト不要な<四型金娘 翠子>を採用するといった工夫が必要となります。
    ねへほもん「またノーパンされるのか・・・」

    3止めでも同様で、後攻2ターン目までにLv3へのグロウコスト(Lv2で1エナ、Lv3で2エナの計3エナ)を用意する必要があります。
    いかがでしょうか?

    「加速グロウ」という新しい概念がもたらされたことで、ゲームプランの立て方に大きな影響を与えそうですね!
    「相手がビカムユーを採用しているか?」という読み合いの要素もあり、よりゲームの面白味が増すことでしょう。

    新弾発売までに、《ビカム・ユー》や他の新弾カードを採用したデッキをご紹介していきますよー!
    改めてよろしくお願いします<(_ _)>

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