
カードゲームには「シンプルなテキストのカードは強い」という一種の法則じみたものがあります。
逆に、滅茶苦茶ややこしく処理が行われるカードも強いことが多い法則がありますし、強さは一定ではないんですけれどね。
バハムートのテキストを見てみましょう......強い!

12弾までの黒ルリグは全面空けからの<ヘルボロス>に対処できるカードが非常に少なく、一旦そこでダメージレースに先行されたら詰みということが非常によくありました。
が、このカードは単体で迅速に<ヘルボロス>を処理することが可能です。その他、単純に相手の耐性シグニに触れやすくなるのは優秀ですね。
コストが重いため考えなしに入れられるものではありませんが、1枚は持っておいて損をしないカードだと思っています。

存在だけで環境を縛るタイプのカードです。
正直な話、このカードがあるというだけでワンショット系のデッキもスペル利用ソリティア系のデッキもダメージレースの広げ方に悩み、そのせいで構築が歪んでいくのを避けられません。
肝心の性能としては、自身がダメージを与えられるカードというわけではないため扱いどころが難しいのですが......強力なことには違いがないので、いい落とし所をきちんと見極めたいところです。

<フルムーン>によって大胆なダメージの与え方ができなくなってしまい、更には5レベルサシェによる詰めのタイミングの変化という懸念もある遊月は、ルリグの直接ダメージに加え<銃声>まで使える<火鳥>を使う方向へと主流が移るのではないかと考えています。
ただ、<紅蓮遊月>のカードパワー自体が落ちたわけではないので、やはりあちらを使い続けるプレイヤーも一定数はいると思いますが。

決して今までの評価が低かったというわけではありませんが、タマ・ウリスの減少と共にちょっとずつ見る頻度が減っていたこのカードも、ハナレの登場で再び目にするようになるのではないかと思います。
もちろん<ダイオ姫>などの他の毒牙も同じですが、最も汎用性が高いのはやはりこの子、ですよね......。
やはり、環境初期~中期直前ぐらいまではかなりのプレイヤーがサシェ・ハナレあたりの研究を行うと想定できるため、結果として強いか弱いかを置いておいてもここら辺のデッキはよく見かけるようになるのではないでしょうか。
とはいえ、そんな中でもやはり遊月が暫く環境トップの座に居座っているのではないかな? と思っています。
希望的観測ですが、個人的にはどこかでLiを得たミルルンがぴょこんと姿を現したりするんじゃないかなぁと思っていたりもします。

HSって「エッチスタイル」の略ですよね?
ハイスピード? なんだそれは。