どうも、ねへほもんです。
先日、ウィクロス専門誌「ウィクロスマガジン」が発売され、注目の両面ルリグ「夢限」の詳細が明らかになりました。
という訳で、今回は流行に乗り、前後編にわたって「夢限」の紹介をしていきます!
1.夢限ってどんなルリグ?
夢限とは、まずLv1ルリグ《夢限-P-》にグロウし、その後一定の条件を満たすと裏面の《夢限-E-》に進化します。今まで両面レゾナは存在しましたが、あれは条件に応じて表と裏を使い分けるのみで、まず表、その後裏返ると進化するという流れを辿るのは夢限が初めてです。
両面カードと言えば、MTGの経験のある方なら馴染みがあるのではないでしょうか。
では、実際のテキストを見てみましょう。
LR 夢限-P- |
カード種類:ルリグ レベル:1 色:無 リミット:2 タイプ:夢限 グロウコスト:無1 |
このカードをルリグデッキに入れる場合、あなたのルリグデッキにはアーツを3枚までしか入れられない。 【常】:あなたはキーを好きな枚数場に出すことができる。 【起】「ターン1」無1:コイン1を得る。このゲームの間、あなたの場にある《夢限-P-》のレベルとリミットは、対戦相手のルリグ1体と同じになる。このゲームの間にあなたのこの【起】を使用したのが5回目である場合、このルリグを裏返す。 |
起動能力を5回使えば裏返るため、最短で5ターン目に裏返せるということですね。
・・・と言いたいところですが、Pへのグロウコストにエナを1枚要する都合上、1ターン目に起動能力を使用することは困難です。
普通に進めると、裏返るのは6ターン目まで待つ必要があるということですね。
アーツを3枚までしか入れられないという制約があるため、ルリグデッキは夢限(Lv0ルリグ)、夢限 P&E、アーツ3枚、キー5枚というのが標準構成になりそうです。
続いて裏面です。
LR 夢限-E- |
カード種類:ルリグ レベル:5 色:無 リミット:12 タイプ:夢限 |
【常】:あなたはキーを好きな枚数場に出すことができる。 【自】:このルリグが《夢限-P-》から《夢限-E-》になったとき、あなたのルリグトラッシュからすべてのアーツをこのルリグの下に置く。 【起】エクシード4:対戦相手のすべてのシグニをトラッシュに置く。 |
その他、キーを好きな枚数出せるのは相変わらずで、エクシード4の起動能力で相手シグニを全てトラッシュに置けます。
エクシード4を使うには、下敷きをLv0ルリグ、アーツ×3の4枚を敷く必要がありますが、起動能力はメインにしか使えず、そこまで強いとは言えないため、無理にグロウ前にアーツ3枚を使いきるほどのものではないかと思います。
今までにない、特殊なルリグですので、裁定をしっかり確認しておきましょう。
※夢限-P-の公式裁定はこちら。
イノセンスを使われると、キーが1枚になり、PがLv1・リミット2のルリグに戻ってしまいます・・・
2.小ネタ
PからEに裏返すというのが、想定された本筋の戦い方でしょうが、たまには本筋を外れてみると新しい世界が見えてくるというものです。筆者はいつも本筋から外れているというツッコミはさておき、オールスターだとこういうデッキも組めますよというのをご紹介します。
3.デッキレシピ
ルリグデッキ | |
ルリグ | アーツ |
1枚 夢限 1枚 夢限 P&E 1枚 <LR紡ぐ者> |
1枚 エルドラ×ラッキー 1枚 <LCソウイ=キー> 1枚 <LCママ MODE LOVE> 1枚 <ST燃盛 遊月・鍵> 1枚 <LR水天一碧> 1枚 <LCフォーカラー・マイアズマ> 1枚 <LRクトゥル・コール> |
メインデッキ | |
LB | 非LB |
2枚 <R異血之遊 †ワラニン†> 2枚 <Cサーバント O3> 4枚 <SR死之遊姫 †ニホニンギョ†> 2枚 <SR羅星宙姫 ノーザンセブン> 2枚 <SR伍ノ遊姫王 ノポポン> 2枚 <SR羅植華姫 バオバブーン> 4枚 <SR期之遊姫王 †ブラジャック†> 1枚 <SRコードラブハート †M・C・M・R†> 1枚 <ST弄命の侯爵 アモノウル> |
4枚 <R偉智の遊 :ハッカドール1号:> 4枚 <C壱ノ遊 ウンテイ> 4枚 <Cサーバント O2> 4枚 <R似之遊 †オキクドール†> 2枚 <R丹乃遊 ≡ハッカドール2号≡> 1枚 <R3-遊 §ハッカドール3号§> 1枚 <Cサーバント Q2> |
4.グロウ手順
前弾で流行した、遊具軸紡ぐです。「夢限って、Eに進化してもうまい使い方が思い付かないんだよなぁ・・・そうだ、紡げばいいんだ!」
という発想で組んでみました。
まずはグロウの流れですが、
2Tから5T:起動能力を使用。コインを合計4枚獲得。先攻5Tでは相手のルリグがLv4のため、こちらもLv4になる。
6T:5エナ支払い、<紡ぐ者>へグロウ。
2Tから4T:起動能力を使用。コインを合計4枚獲得。後攻4Tでは相手のルリグがLv4のため、こちらもLv4になる。
5T:5エナ支払い、<紡ぐ者>へグロウ。
5.構築面
遊具軸紡ぐは割とメジャーなデッキではありますが、遊々亭で取り上げるのは他のブロガーさんを含めて初めてかと思いますので、新構築+基本部分を含めてご説明します。- 《エルドラ×ラッキー》
- <ソウイ=キー>
- <ママ MODE LOVE>
- <燃盛 遊月・鍵>
キーを沢山出せると言っても、コインは上述のように4枚のみ、エクシードは2枚分のみという制約があるため、出来ることには限界があります。
中でもエルドラキーは必須級だと思います。
LC エルドラ×ラッキー |
カード種類:キー 色:青 コスト:コイン1 |
【自】「ターン1」:あなたのライフクロス1枚がクラッシュされたとき、あなたはカードを1枚引いてもよい。 あなたのライフクロスの上からカードを3枚見る。その中から1枚までをトラッシュに置き、残りを好きな順番でライフクロスの一番上に戻す。この方法でライフクロスをトラッシュに置いた場合、あなたのデッキの一番上のカードをライフクロスに加える。 【起】:このキーを場からルリグトラッシュに置く:あなたのルリグデッキからコストを支払ってキー1枚を場に出す。そのキーを場に出すためのコストはコイン1減る。 |
また、出現時のライフ操作は、強LBを埋めやすい<紡ぐ者>と好相性です。
ライフクラッシュされた時の1ドローは、他ルリグだと他のキーを貼るのを我慢しないと使えませんが、複数キーを同時使用可能な夢限では使いやすいです。
1ドロー効果を最大限に使うため、極力エルドラキーを維持しておき、最後<遊月キー>に貼り替える直前で破棄するのが良いかと思います。
次に優先度が高いのは<ママキー>です。
相手に先にLv4へグロウされるため、その直前に貼っておき、3面要求された瞬間に破棄すると無駄がありません。
後は軽く1点分守れる手段として<ソウイキー>を入れています。
最後に2コインキーとして<遊月キー>を採用しています。
<紡ぐ者>へのグロウに時間が掛かることを考慮すると、エクシードは2回使えれば十分ですし、相性は良いと言えるでしょう。
他の2コインキーはエクシードの要求数が多く、エクシードが2枚だけだとあまり防御に役立ってくれません。
メインとの連動でいうと、<フォーカラー>蘇生用に<ワラニン>、<クトゥル>の蘇生先として<黒カメラ>を採用しています。
<クトゥル>は<ブラジャック>蘇生で十分強いですが、青デッキ等、スペルを多く使用する相手には<黒カメラ>が刺さるため、1枚入れておくと活躍してくれるかもしれません。
今回はLv4でもサーバントを使用する必要がある上、先攻だと紡ぐへのグロウが6ターン目にズレ込むため、サーバントが一定数必要になります。
ガードをし過ぎると手札が枯渇する恐れがありますが、エルドラキー・<ソウイキー>で手札は潤沢であるため問題ありません。
むしろ手札超過になるおそれすらあるため、極力サーバントを抱え、可能な限り毎ターンガードしていきたいところです。
エルドラキー・<ソウイキー>で手札が潤沢となるため、<カルタ>より<ウンテイ>を優先しました。
また、この構築には、後攻1ターン目でエナを稼ぎ、起動を1回使わないとコインが4枚に到達しないという大きな課題を抱えているため、<ハッカ1号>と共に4枚採用せざるを得ませんでした・・・
遊具軸紡ぐをお使いの方にはお馴染みでしょうが、<ブラジャック>出現→<ニホニンギョ>釣り上げ→出現時回収とすることで、<2号>・<3号>共に容易に回収できます。
<紡ぐ者>は手札から特定色のシグニを捨てることでダメージを防ぐ能力を持つため、シグニを5色分採用することには意味があります。
<ノポポン>を採用しているのも同様の理由で、回収しやすい点で他のLv5ルリグに比べて優秀と言え、ダウンを多用する相手には有効です。
手札超過の懸念がある場合に、手札をエナに変換できます。
また、リワト相手に、紡ぐグロウ用のエナを<フレイン>で縛られた時に、<バオバブーン>を抱えていると相手の計算を狂わせられるかもしれません。
<バオバブーン>採用に枠を食いますが、代わりに<黒カメラ>・<アモノウル>といったピンポイント使用のシグニを1枚に抑えられると考えれば、枠は取りやすいかと思います。
バニッシュするシグニの数だけ、こちらのシグニをトラッシュに送る必要がありますが、
「<ブラジャック>出現→<ニホニンギョ>釣り上げ→出現時に<ブラジャック>を回収→<アモノウル>出現時で隣をトラッシュに送りつつ2体バニッシュ→回収した<ブラジャック>を出す→<ニホニンギョ>釣り上げ→出現時にシグニ回収」
と進めれば手札を維持しつつ相手シグニを2体バニッシュすることができます。
盤面空けは<ブラジャック>の場出し制約と相性が良く、1枚入れておくと活躍が期待できます。
常時のバニッシュ時に後続を呼ぶ効果は、遊具軸では使いづらいですが、自身がバニッシュされた場合も使えるため、覚えておくと相手のバニッシュ手段をケアできるかもしれません。
いかがでしょうか?
先攻だと6ターン目にしかグロウできない、後攻だと1ターン目に無理矢理エナを捻出しないとコインが4枚に到達しないという問題がありますが、通常キー&アーツが4枚となる<紡ぐ者>において、キー4枚、アーツ3枚とたっぷり積み込めるのは魅力ではないでしょうか。
実用性は怪しいですが、今後の新規カード次第では化ける可能性があるため、夢限の可能性の1つとして覚えておいて損はないかと思います。
後編は本筋に戻り、キーセレでの構築を考察していきますので、引き続きお楽しみに(^^)/