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【ディーヴァ】手札とデッキがぐるんぐるん!解放派エルドラで遊ぼう!

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    by からばこ

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    手札とデッキがぐるんぐるん!解放派エルドラで遊ぼう!
    みなさんこんにちは、からばこです。

    寒いです。毎朝布団から出られません。ウィクロスをしていても手先の冷えと乾燥がひどく、スリーブで手や指が切り刻まれております。痛いです。


    というわけで(?)、今日はDIVISIONS DIVAからエルドラデッキの紹介です。


    デッキリスト

    どんなデッキ?
    解放派エルドラこと<解放者エルドラ×マークν>のデッキです。そりゃそうだ。
    前回紹介した解放派リルのデッキと基盤は同じで、解放派シグニと<リベレーターズフォース>を使って戦っていきます。

    ここまではセンターリル及び、最近よく見る解放派出張のデッキと同じです。
    エルドラ最大の差別点は<幻水姫 フクロウナギ//THE DOOR>を採用できること。アタックフェイズ時に無償でハンデスできるため、他の解放派デッキ及び青デッキと比べ、簡単に相手の手札をすっからかんにできます。

    言うまでもなく、解放派基盤ならではの火力は健在です。
    序盤から<羅星 サシェ//THE DOOR>などで一気に攻め込み、<フクロウナギ//THE DOOR>で手札を奪い去り、相手が復帰する前にフィニッシュ、というゲームプランで攻めていきます。
    ディソナ前期に流行った【青赤みこみこ】のようなイメージ、と書けば伝わるでしょうか。青デッキの中でも、短距離走を得意とする珍しいデッキでもあります。


    主要カード
    幻水姫 フクロウナギ//THE DOOR
    解放派エルドラの専用シグニ。アタックフェイズ開始時に、自分の場に<解放者エルドラ×マークν>がいれば、相手は手札を1枚捨てます。自分の場のシグニの下にカードが2枚以上あれば、ランダムハンデスになります。<蒼魔 マノミン>などと異なり、どちらのハンデスもノーコストで行えるのが最大の魅力ですね。
    また出現時に、手札から解放派シグニを自身の下に置くと1ドローできます。<幻蟲 ミュウ//THE DOOR>などが持つ能力と同じで、手札交換をしながら、<羅星 サシェ//THE DOOR>などレベル1解放派シグニが持つ「自身が下敷きの時」に発動する能力を発動させられるようになります。特に、ハンデスを増強するためにも<幻蟲 アロス・ピルルク//THE DOOR>は積極的に下敷きにしたいところですね。
    このデッキは手札破壊が生命線なので、<フクロウナギ//THE DOOR>をどんどん場に出していきましょう。通称「ウナっちゃん」です。

    解放者エルドラ×マークν
    解放派エルドラ。リソースに関する2つの能力と、解放派の共通能力を持ちます。

    起動能力は自身の場のシグニの下にカードが2枚以上あれば、1ドローか【エナチャージ1】ができるというもの。
    上記の<フクロウナギ//THE DOOR>に加え、<幻蟲 ミュウ//THE DOOR><幻怪 ドーナ//THE DOOR>の出現時能力などを駆使すれば、2枚以上の下敷きを工面するのは難しくありません。ただ、それは手札が潤沢であればの話。何も無いところから最低3枚のリソースを用意するのは大変です。
    幸い、<リベレーターズフォース>によるエクシード4や、エルドラ自身のゲーム1能力で、1体の解放派シグニに下敷きを寄せ集めても達成できます。解放派自体が短期決戦型のシグニなので、これらの能力で条件達成を狙ってもいいかもしれません。

    出現時の2ドローは、とにかく沁みます。冬場に食べるコンビニおでんくらいは沁みます。

    リル・抜刀&リメンバ・アストロジー
    アシストルリグは<リル・抜刀><リメンバ・アストロジー>の2面防御を採用。どちらもパワーを問わない除去ができるものを選びました。パワー8000程度までは<サシェ//THE DOOR>や<ドーナ//THE DOOR>などで除去できますが、それ以上となるとなかなかに大変なので、アシストルリグに頼っています。特に<リル・抜刀>は起動能力でも同様の除去ができるため、不足気味な火力を補ってくれます。赤エナは自然と貯まるので、発動は難しくないですね。
    フクロウナギ>を複数並べたいため、リミットは早期に7にしたいです。とはいえ、大型シグニや<翠子//メモリア>などが降ってくることが想定される場合は、そこまで引き付けてグロウすることも考えられます。解放派はリミット6でも、下敷きを駆使すれば戦えないこともないので、臨機応変に立ち回りましょう。

    聖天姫 エクシア
    リメンバ・アストロジー>の白エナ兼、不足気味な防御を補完する枠。<フクロウナギ>などでハンデス後に展開し、相手の攻めを防ぎながら押し込むのが狙いです。
    解放派ではないので各種下敷きの恩恵を受けられませんが、やはり強力なシグニです。ライフバースト枠にも余裕があるので、やや多めに入れています。環境によっては<リメンバ//メモリア>でも可。

    解放の弾丸
    同じ解放派で、<シモン・バール>の除去を持つリルと比べて、エルドラはデッキの回転速度が速く、火力が低いという特徴があります。そこを補うスペルです。
    アシストルリグによるエナの消費量も控えめなので、デッキを回せば自然とアクセスできるので、ゲーム中に1度は使えるはず。<イノセントバトル>を採用するのであれば、2度の発射も見込めます。
    ただ<緑子//THE DOOR>などを筆頭に、解放派「シグニ」を指定するカードも多いため、手札で腐ってしまう場面もあります。採用するか以下は好みで分かれますが、1枚あると便利です。


    採用候補カード
    防御が足りないと感じるなら、アシストルリグの防御面数を増やすことになります。リル+リメンバから<エクスエコー><エクスクロスファイア>+<【アシスト】リゼ レベル1【剣】><【アシスト】リゼ レベル2【氷壁】>とするなどして調整してください。
    解放派系デッキや<LOVIT//ディソナ>などのエナ破壊は少なくないので、なるべく別の色のエナが求められない防御アシストがいいですね。
    また、<カウントダウン・ヒールズ>の枠は<イノセントバトル>も採用候補になります。デッキがあっという間になくなり、リフレッシュで余計なダメージを受けやすくなるためです。<エクシア>などと攻防のバランスを調整しながら、お好みのピースを見つけていってください。


    他の解放派デッキとの差別化について
    前文でも書きましたが、やはり<フクロウナギ>を上手に使ってこそ、解放派デッキでエルドラをセンタールリグに置く意義となります。純粋な打点は解放派リルに軍配が上がりますし、昨今は解放派を出張させたデッキも少なくないため、闘争派・防衛派と比べ、競争相手が多い印象です。
    フクロウナギ>の強みは、やはりノーコストでのハンデスです。<アロス・ピルルク//THE DOOR>や<緑子//THE DOOR>を敷き、こちらは手札をしっかり抱え、相手の手札はすっからかん、を狙いましょう。ハンデスは他の解放派シグニだけでもできますが、<フクロウナギ>のノーコストハンデスで、リソースに大きな差をつけていくのが狙いになります。そこを意識して立ち回りましょう。


    終わりに
    というわけで解放派エルドラでした。
    新弾アンケートの「リル」と合わせて、解放派を両方とも担当させていただきました。デッキがぐるぐる回るので、往年の【植物緑子】や<アロス・ピルルク N>を思い出して、非常に楽しいです。もう7年前のデッキなんですね、アロスピルルク(2017年2月末登場)。え、7年......。え?

    ......リルやエルドラに限らず、解放派は出張性能が非常に高いため、ぜひ色々なデッキを作って遊んでみてください。
    下級解放派シグニと<リベレーターズフォース>をそろえれば、出張セットの出来上がり。お買い求めはぜひ遊々亭で!

    ではまた次回の更新で。早く暖かくなってほしいです。

DIVISIONS DIVA 発売記念インタビュー【解放派リル編】

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    by からばこ

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    DIVISIONS DIVA 発売記念インタビュー【解放派リル編】
    ◇「解放派」の特徴とどんな動きができるルリグか教えてください。
    「解放派」のシグニは、シグニの上下にシグニを置くことで能力を発揮しながら戦っていきます。
    自身の下に『解放派』シグニがあれば能力を発揮したり、自身が下敷きになっていることで上のシグニに能力を与えられるシグニもいます。オールスターのリル、キーセレのナナシが持つ【ライズ】のギミックや、<羅原 H2><羅原姫 H2O>のようなシグニがたくさんいる、と考えていただければ大丈夫です。
    リルはライズギミックを得意としており、毎ターントラッシュから【ライズ】のシグニを蘇生できます。その際の下敷きに『解放派』シグニを使ったり、トラッシュからライズできる<紅将姫 シモン・バール//THE DOOR>を蘇生することで、下敷きのギミックを使うことができます。派閥に所属するカードの色は赤と青で、特にエナ破壊と手札破壊を得意としています。

    ブルーアーカイブ DIVA」からウィクロスを始めた方は、リルが初めての赤ルリグになるでしょう。
    カードをどんどん使って、ガンガン攻めて、バンバンライフクロスをクラッシュしていく速攻の魅力、ぜひご堪能あれ。
    赤ルリグはいいぞ!しかもこのデッキ、<猫塚ヒビキ>もビックリなハンデスもできるぞ!

    ◇最初に考えたデッキレシピを教えてください。

    ◇このルリグの攻め方を教えてください。
    『解放派』シグニでどんどん戦っていきます。
    序盤は<羅星 サシェ//THE DOOR>や<幻蟲 ミュウ//THE DOOR>、<幻怪 ドーナ//THE DOOR>などで相手のシグニをバニッシュしながら攻めていきましょう。合間に<幻獣 緑子//THE DOOR>で手札を交換したりして、レベル3に備えていきたいです。
    レベル3グロウ後は<紅将姫 シモン・バール//THE DOOR>を軸に攻めを加速させてながら、<幻蟲 アロス・ピルルク//THE DOOR>や<幻竜 遊月//THE DOOR>で相手のエナや手札を減らして、アシストルリグの万全なグロウを封じましょう。合間に<コードオーダー メル//THE DOOR>を場に出して壁にしながら、相手のエナを焼くのもいいですね。
    リベレーターズフォース>やゲーム1能力はここぞという時に使いますが、リフレッシュなどでトラッシュを奪われるとその後の出力に大きな影響が出ますので、闘争派やデッキ破壊が得意な相手では、早めに使うのも手です。対戦を重ねながらタイミングを覚えていきましょう。

    ◇キーカードは何ですか?
    リベレーターズフォース
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    3枚ドローして、手札から『解放派』シグニを1枚捨てれば、相手のライフクロスを1枚クラッシュできます。<マドカ//フロート>を使いながらバーン1点という、なかなかに強烈なドリームチームピースです。<TRIGGER OF VICTORY>を彷彿とさせますが、使用感は似て非なるものでしょう。というのも、私が<TRIGGER OF VICTORY>を使ったことがないので、うまく比較を紹介できないんです、すみません。
    ピースを使用したゲーム中は、ルリグにエクシード4の起動能力を与えます。<自由の記憶 解放者リル>のゲーム1と同じ能力で、消費なしに場の『解放派』シグニに下敷きを与えられます。<幻竜 遊月//THE DOOR>や<幻蟲 アロス・ピルルク//THE DOOR>を大量に敷いて、一気にリソースを奪いたいですね。

    紅将姫 シモン・バール//THE DOOR
    トラッシュの『解放派』シグニを下敷きにしながら場に出せる特殊なライズシグニ。消費無しで下敷きを工面できるため、状況によって適切なレベル1シグニを下に敷いて戦っていきましょう。
    センタールリグが<自由の記憶 解放者リル>であれば、赤2エナでパワー12000以下のシグニをバニッシュできます。<幻獣神 LOVIT//ディソナ>の出現時能力と同じです。言うまでもなく強いですね。
    起動能力は1エナとコイン5枚で、【アサシン】か【ダブルクラッシュ】の獲得です。解放派デッキは高いパワーのシグニの処理に手間取ることが多いので、【アサシン】を使うことが多かった印象。相手のアシストルリグのグロウがない場合は【ダブルクラッシュ】で一気に詰めてもいいでしょう。
    パワーは10000ですが、優秀なライフバーストを持っているため、デッキ構築の観点からもありがたいです。

    各種ライズシグニ
    自由の記憶 解放者リル>の起動能力で場に出せるため、使いやすそうなものをピックアップして入れてみました。
    色々お試し中なので、最終的に抜けていく可能性もありますが、環境によっては<コードライド ララ・ルー//メモリア>は刺さる場面がありそうです。<凶魔姫 アンナ・ミラージュ>のパワーマイナスを高パワーシグニに対して使えば、<幻怪 ドーナ//THE DOOR>で処理できるようになるなど、便利な場面はあります。
    『解放派』シグニではないので、下敷きになった際の能力は発動しないので要注意です。

    ◇今回のレシピ以外で採用候補のカードはありましたか?
    紅将姫 ノブナガ
    ライズといえばこのシグニ。
    自由の記憶 解放者リル>でいつでも場に出せるので、ダメージレースを突然狂わせることができそうです。
    パワーが13000あるため、<紅将姫 シモン・バール//THE DOOR>で処理できないシグニをバトルでバニッシュできたり、高い壁として運用したりもできそうです。
    武勇が増えれば<紅将姫 クーフーリン>辺りも面白そうですね。

    ◇最後に一言お願いします。
    あっという間に年末ですね。今年は6月に部署異動があり、ウィクロスを始めてから最も忙しかった1年でした。
    時間的にも体力的にも、これまでのように「趣味に全力!」とはいかなくなってきたので、特にセレモニーや夢限少女杯などのガチばとるからは、結構足が遠のいてしまいました。無念だ。しかも仕事が変わって、執筆の頻度が下がっているのも痛いです。
    とは言いつつも、9月の「ウィクロスフェス」ではウィクロスアカデミーの講師としてステージで公演したり、WIXOSSBOXは5周年を迎えたり、遊々亭では古株になりつつありと、なんだかんだで充実しています。

    カードゲームと同じく、人生のリソースは限られているので、上手に取捨選択しながら、欲張りに生きていきたいですね。
    それでは皆様、良い年末年始をお過ごしくださいませ。

初めてでも分かるデッキの組み方講座〜ブルーアーカイブDIVA編

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    by からばこ

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    初めてでも分かるデッキの組み方講座〜ブルーアーカイブDIVA編
    はいこんにちは、からばこです。
    ブルーアーカイブ DIVA」が発売されて1か月が経ちますが、先生、セレクターの皆様、ウィクロス遊んでますか?
    夢限少女杯の予選で激闘が繰り広げられている一方、各地の「先生セレクターお店で交流会」は、満員御礼を超えて定員オーバー大人気だと聞いております。この勢いが続いてほしいですねえ。

    というわけで遊々亭では引き続き、ブルアカからウィクロスを始めてくださった皆様に向けて、もっともっとウィクロスを楽しめるようになる、チュートリアルな記事をたくさん発信していきます。第1回は「ブルーアーカイブで学ぶ、アシストルリグの使い方!」でしたね。

    今回は「初めてでも分かるデッキの組み方講座〜ブルーアーカイブDIVA編」と題して、ブルアカのカードを使って、イチからディーセレのデッキを作る際の、考え方やポイントなどを紹介していきます。
    約2年前に書いた「ざっくり分かるデッキの組み方講座〜ディーセレ編」のリライト版になります。前回の記事を読んでくださった方も、今回が初めての方も、ぜひお楽しみください。それでは、レッツゴー!

    ステップ0:デッキ作りの超基本
    デッキを作る前に、ウィクロスのデッキ構築について復習しましょう。
    基本中の基本ですが、まずはここから。ディーヴァセレクションのルールになります。
    前回から変更があったので、そこは要注意です。

    超基本
    ・ルリグデッキは12枚。センタールリグはレベル0〜3、アシストルリグはレベル0〜2を2人ずつ、ピースは2枚。
    ・ルリグデッキに同名カードは入れられない。
    ・「ドリームチームピース」はデッキに1枚まで。チームピースとドリームチームピースは両立できない。
    ・メインデッキは40枚。ライフバーストは20枚まで。同名カードは最大4枚。
    ・サーバントは<サーバント #>を4枚。
    ・ピースや一部のカードには使用条件がある。(場に黒のルリグ、場に3色のルリグなど)
    ・センタールリグのレベルより大きいシグニは場に出せず、ルリグの「リミット」を守る必要がある。

    基本
    ・基本的にはセンタールリグのカードを中心にデッキを作る
    ・アシストルリグやピースなどで、センタールリグ以外の色のコストを求められる場合がある
    ・事故(序盤に高レベルのシグニばかり引いて場に出せない)は避けたい。
    ・使うなら「エクシード」「コイン」のことも考える。

    応用
    ・デッキの「コンセプト」「やりたいこと」を決める(デッキの動き、と言います)
    ・デッキの動きを実現できるカードを選ぶ
    ・デッキの動きを実現できるため、ターンごとに何をするかを決める(ここまでできたらすごい!)

    とはいえ、いきなり「デッキのやりたいことを決めましょう!」と言われても、戸惑う先生方は多いでしょう。
    ブルアカからウィクロスを知ってくださった方は、「ブルアカは知ってるけど、ウィクロスはまだまだわからない」と思っていらっしゃるのではないでしょうか。

    なので今回の記事では、「センタールリグができることを知って、そこからデッキを組む」を目標にします。
    アズサ、シロコ、ネル、ヒナの4人のうち、私が最初に組んだヒナ委員長を例に挙げながら、実際にデッキを組んでいきます。
    デッキを作る際は、自分の使いたいルリグや、作りたいデッキに置き換えてお読み下さい。
    採用するカードの枚数や種類も、お手持ちのカードと照らし合わせながらで大丈夫です。
    「推しの生徒がシグニだから、このシグニでデッキを作りたい!」という方は、とりあえず、その生徒さんと同じ色のセンタールリグでデッキを作ると仮定して、読み進めてくださいね。

    ステップ1:センタールリグの「得意なこと」を見つけよう!
    デッキを作るうえで最も重要なのが、センタールリグの得意なことを知り、それを活かすことです。
    「このルリグは何が得意なんだろう?」という視点でルリグの能力を読み、その長所や特技を伸ばす方向でデッキを作るのが基本になります。
    「ルリグができること」は、能力はもちろん、ルリグの色や所属するチームやカテゴリ、コインの有無なども含まれます。

    それでは、ヒナ委員長の能力を見てみましょう。
    黒は「パワーマイナス・デッキ破壊・トラッシュ利用」が得意な色ですので、それが戦略の軸になっていくと予想できます。
    「No Limit」や「ディソナ」などのチーム所属はありませんが、ブルアカルリグということで、「絆ギミック」に関する能力を持っています。

    では、ヒナの具体的な能力を見ていきましょう。
    トラッシュ送りをトリガーにしたパワーマイナス、ゲーム1の2体蘇生、絆起動で2エナで1体蘇生、の3種類です。
    重要そうなのが最初の能力ですね。ヒナ自身がトラッシュ送りの能力を持たないため、シグニやピース、アシストルリグなどで、相手か自分のデッキをトラッシュに送る仕組みを整えてあげる必要がある、とわかります。

    デッキ破壊ができるということで、「リフレッシュ戦略」も組み込めますね。
    リフレッシュとは、デッキが0枚になって、トラッシュを新しいデッキにする際、ライフクロスを1枚減らすルールです(ざっくり)。リフレッシュでライフクロスを減らせるので、これが戦略になると考えられます。
    また、自動能力で全てのシグニのパワーを下げられるので、他の黒カードのマイナスをサポートしたりできるな、とイメージできます。

    加えて、自分のデッキをトラッシュに置くことでも、自動能力が発動します。
    トラッシュを増やせば、ゲーム1能力や絆能力で場に出せるシグニの選択肢が増えますね。

    ここまで見れば、ヒナは「相手のデッキを削りつつ、パワーマイナスをバラまき、状況にあったシグニをトラッシュから蘇生していく」ことが得意だとわかるでしょう。この「得意なこと」をバトルの中で実現できるカードを選んで、デッキを作ります。
    黒にはこの戦略を得意とするルリグは多くいて、差別化が必要だったりもしますが、それは応用編ということで。


    ウィクロスのカードの色には、それぞれ得意なことがあります。大まかに言えば、

    赤:バニッシュ・【ダブルクラッシュ】【アサシン】などでの速攻・エナ破壊
    白:バウンス(相手のシグニを手札に戻す)・【シャドウ】などでの耐久・能力無効・サーバント確保
    青:ドロー・ハンデス(相手の手札を捨てさせる)・ダウン・ダウン凍結
    緑:エナチャージやエナ利用・【ランサー】【Sランサー】・シグニのパワーをプラス
    黒:シグニのパワーをマイナス・トラッシュ利用・デッキ破壊

    です。色ごとの傾向として、「赤は速攻の攻撃型、白・青は耐久の防御型、緑・黒はバランス型」という具合です。
    細かくできることはセンタールリグによって異なりますし、例外もありますが、最初は色の長所や傾向に合った構築や戦術を目指すと分かりやすいです。
    「速攻の白」「耐久の赤」もできないことはありませんが、ちぐはぐになりがちなので、色やルリグに沿った戦術を選ぶのがオススメです。(にじさんじの<アンジュ>のように、速攻ができる白ルリグもいたりします)

    ステップ2:「得意なこと」を実現しよう
    では、ヒナの構築に戻ります。
    「相手のデッキを削りつつ、パワーマイナスをバラまき、状況にあったシグニをトラッシュから蘇生」ですね。
    そのためには

    ・相手のデッキを削る
    ・パワーマイナスで戦う
    ・自分のデッキもそれなりに減らす

    ができるカードが必要です。1つずつ考えていきます。
    今回は「ブルーアーカイブ DIVA」のカードに絞って見ていきます。

    「相手のデッキを削る」が戦略になるのであれば、それができるカードを選んでいきます。
    序盤は<獅子堂イズミ>、中盤以降は<黒舘ハルナ>が、単体でデッキ破壊を行ってくれます。とりあえずデッキに入れましょう。
    また、<天雨アコ>も、他のブルアカシグニにデッキ破壊を付与してくれるので、戦略にマッチしています。
    ピースでは<ゲヘナ学園風紀委員会>がデッキ破壊をこなしてくれます。採用しましょう。
    その使用条件となる<連邦生徒会>か<クロノス報道部>も必須となります。今回はどちらでもいいです。
    ブルアカ以外でも<ウルトラスーパーヒーローズ><カオス!chaos!混沌!>などのデッキ破壊ピースがあるので、ブルアカにとらわれないのであれば検討できます。
    次は「パワーマイナスで戦う」です。
    デッキ破壊のリフレッシュだけでは、追加で1〜2枚のライフクロスしか減らせないので、きちんとシグニを除去して、シグニアタックでライフクロスをクラッシュしなければいけません。
    除去要員として、レベル1は<牛牧ジュリ>、レベル2は<鰐渕アカリ><浅黄ムツキ>などがいます。
    また、レベル3は<棗イロハ><陸八魔アル>がいます。どれをどれだけ入れるかはわかりませんので、とりあえずピックアップです。
    最後に「自分のデッキもそれなりに減らす」です。「トラッシュ利用戦術」ですね。
    トラッシュからシグニを回収できる<氷室セナ>や、場に出せる<棗イロハ>が該当します。自分のトラッシュを増やせる<伊草ハルカ>も良さそうです。
    棗イロハ>はパワーマイナスと両方の役割を1人でこなせそうです。
    おっと、もちろん<サーバント #>も忘れずに。


    ここまで来たら、とりあえずデッキの形にしてみましょう。
    デッキの特に軸になりそうなカードは4枚で、後は適当で大丈夫です。

    ルリグデッキ
    LC空崎ヒナ
    LC空崎ヒナ[徹頭徹尾]
    LC空崎ヒナ[リロードアンドデストロイ]
    LR空崎ヒナ[終幕イシュ・ボシェテ]
    クロノス報道部
    ゲヘナ学園風紀委員会
    アシストルリグ未定

    メインデッキ
    ライフバーストあり
    天雨アコ
    棗イロハ>4枚
    伊草ハルカ
    氷室セナ
    サーバント #>4枚

    ライフバーストなし
    黒舘ハルナ>4枚
    陸八魔アル
    浅黄ムツキ
    鰐渕アカリ
    牛牧ジュリ>4枚
    獅子堂イズミ>4枚

    ステップ3:「それぞれのターンで何をするか」を考えよう
    デッキに採用するカードが揃ってきたら、並べて眺めてみてください。
    • deck.jpg
    眺めながら「それぞれのターンで何ができるかな」と、ぽやんと考えます。

    例えば先攻だったとして。
    「レベル1は<獅子堂イズミ>とか<伊草ハルカ>を場に出してエンドでしょ。相手のターンでバニッシュされてアタックされるでしょ」
    「レベル2は相手のシグニが2体いるから<牛牧ジュリ>とかで除去したいね。パワー高いシグニ用に<浅黄ムツキ>とか<鰐渕アカリ>とか入れてもいいね」
    「レベル3にグロウしたターンは、相手のシグニのパワーも低いだろうし、<黒舘ハルナ><棗イロハ>と、センター<空崎ヒナ>の自動で除去したいね」
    「その後は相手のレベル3シグニも増えるし、ピースとか<陸八魔アル>でなんとか......」

    後攻だったとして
    「エナチャージしてレベル1にグロウして、相手のシグニを<牛牧ジュリ>で除去して2枚のライフクロスをクラッシュするでしょ」
    「レベル2は相手のシグニを3枚バニッシュしなきゃだから、アシストルリグも使ってなんとか。<浅黄ムツキ>とか欲しいなあ。<鰐渕アカリ>用に手札は足りるかな?」
    「レベル3は大型シグニを相手にするから、絆の<黒舘ハルナ>でなんとか......」

    みたいな、ぽやんとしたものでいいです。
    ルリグの「得意なこと」「やりたいこと」ができるかな?を軸に、デッキの動きをイメージしています。
    それぞれのターンに何をするかを考えると、そのためにどのカードをどれくらい採用すればいいかが見えてきます。

    で、これで誕生したデッキがこちらになります。

    LB
    20
    非LB
    20
    ステップ4:デッキを回して、調整していこう
    というわけでこのデッキを試してみます。
    何度かの対戦を経て出てきた「もやっと」がこちら。

    デッキ破壊しかできない
    獅子堂イズミ><黒舘ハルナ>は強力だけれど、今のところデッキ破壊しか攻める手段がない。
    せっかくブルアカシグニは他の色もあるので、もう1つか2つ戦略が欲しい。

    パワーの高いシグニが大変
    パワーの高いシグニを、パワーマイナスだけで処理するのはしんどい。
    絆<黒舘ハルナ>はいるけれど、それだけだと心もとない?


    などでしょうか。
    特に「デッキ破壊しかできない」が大きな課題で、<ヒナ>のゲーム1や<ゲヘナ学園風紀委員会>で、シグニを自由にトラッシュから回収できるのに、戦略が「デッキ破壊1本」というのは勿体ないです。
    ここで何を足すかは迷うところですが、ブルアカのカードプールや流行のデッキを見ると、<猫塚ヒビキ>などでの手札破壊が強そうです。試しに採用してみましょう。
    パワーマイナスやデッキ破壊戦術には十分枠が割けているので、多かった枚数の箇所を削れば、入れることができそうです。
    パワーの高いシグニも、場に出てくる前に捨てさせられればなんとかなりそうですね。
    デッキを変えたらまたバトルして、使い勝手を確認してみましょう。また新しい発見があったり、環境の変化で強力なカードが変わったりするので、どんどんデッキを調整していきましょう。

    おわりに
    最後にまとめると

    1.ルリグの「得意なこと」を見つける
    2.「得意なこと」が実現できるカードを探して、デッキを組む
    3.対戦を繰り返して調整する

    となります。
    これはあくまで一例で、プレイヤーが目指すところによって、デッキづくりの基準や、ルリグ・カードの選び方は変わります。

    例えば、セレモニーでの優勝や夢限少女杯予選突破などを目指すとすれば、デッキ選択は「環境に合ったルリグ」「メタゲームで活躍しているルリグ」になりますし、選ぶカードの選び方もそれに準じます。公式サイトの「ウィクロスアカデミー」などで、環境の最先端のルリグは追えますね。
    他にも「好きなシグニを活躍させたい!」であれば、そのシグニを中心に、ルリグ・ピースを選んでいくことになります。私は<レイン・パターソン>の能力が好きで、それを最も活躍できるルリグは何だろうといろいろ考え、あれこれ構築しています。模索の軌跡は個人ブログにありますので、お時間あればどうぞ。
    カードゲームに慣れている方は「速攻がしたい!」「手札破壊でコントロール」と、戦略からデッキを選ぶかもしれません。「それができるルリグは誰だろう」という基準で、カードを探していくことになるのでしょうか。

    一番大切なのは、自分の「やりたい!」に素直になって、ウィクロスを楽しむことです。
    始めたばかりの段階であれこれ考えると大変ですから、まずは自分の「やりたい!」に素直になるのがオススメです。

    というわけで本当にざっくりですが、デッキの組み方講座でした。
    デッキづくりはカードゲームの醍醐味ですから、色々と試していただければ幸いです。

    ではまた次回の更新で。

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