
8袋プロセカ考察
例年なら色々なデッキの研究期で、触ったデッキについてある程度まとまったら記事にしていました。
今年はスタートが2月中旬になってしまったことや、前期のデッキがこのままだと去年と同じになってしまう危機感があり、研究終了したデッキについて公開できる形でまとめる時間がなかなか取れませんでした。
が、せっかく色々研究したのに何も残さないのも違うので書いてます。特に8袋プロセカは使用者も研究者も少ない印象なので、多くの人に読んでもらいたいと思います。
まずはレシピから
デッキレシピ
レベル0
計18枚
レベル2
計7枚
レベル3
計10枚
デッキコンセプトは、強い山で強い1001を強く貼り続けること。これをゲーム終了まで堅実に行うのがこのデッキです。
それ強いの?と思うかもしれませんが、ちゃんと使えば環境デッキと遜色ない強さがあると思います。抽選という面では同じプロセカに大人気デッキタイプが居るのが向かい風で、特にネオスよりもトリオ向きのデッキなのがなかなか使いづらいところですが、デッキ単体の評価は別だと思うので、参考になれば幸いです。
このコンセプトを下支えする...というか裏のコンセプトが<袋専用5枚集中>の存在です。貼り続けることは元々コンセプトではなく、5枚集中を活かすコンセプトを見つけたら、貼り続ける事がコンセプトになっていた感じです。
5枚集中が3ルックという性質上、クライマックスを手に入れることがとても容易です。これはほかのデッキに無いメリットで、これがコンセプトになっています。宝や門のような手札にクライマックスが増えるアイコンではないので手札にクライマックスがかさばることが少ないのが、その辺りのデッキと差別化が図れているところです。8戻りするけど毎ターン貼れるイメージ。2周目以降は引いた方の連動を打ちましょう。
ビートダウンが主なので、0はカードパワー高めのアタッカーを中心に採用、3はヒール多めで耐久に寄せています圧縮作ってヒールしてキャンセルしましょう。
採用カードについて
- "大好き"を前に 桐谷遥 (中学生) 4
- カードが強いので4必須。思い出<中学生>が3000まで出るの本当に強いです。プロセカの0を支える強力なカード...のはずですが何故か採用率低い。
- 国民的アイドルだった少女 桐谷遥 (4ルック) 4
- 8袋なのでストックが溜まりやすく、序盤の使い方として思い出送りは最適。1000パンプもめちゃくちゃ機能するので4枚必須です。そもそも思い出4ルックと言うカードが強いです。
- 後輩のためにできること 桃井愛莉 (5枚集中) 4
- コンセプト。2500査定でこのテキスト刷るか...と色々考えさせられる1枚です。集中のテキストだけ見たらとても強いので、このカードでアドバンテージを狙っていきます。山枚数調整出来るアド5枚集中というのがとても新しいです。
- "あなた"のために 花里みのり (リバ4ルック) 3
- 山削りながら思い出増やして手札も増やすかなり強いカードなのですが、0-1以降はクロックが重い場面も多く難しい1枚。序盤に引けたら強いので積極的に使っていきたいです。面指定特徴条件は気をつけてください。このデッキでは緑以外のキャラがいると使えません。
採用枚数3は調整した枚数。<中学生>込み7枚で序盤強く出るカードとして。3枚ならレベル置き場や思い出ヒールで思い出に送れる枚数で、多すぎと感じることは無かったです。下強くしたいなら4ですが、後半上から引くと弱いカードが増えます。
- アイドルとしての心得 巡音ルカ (表裏控えフィレス) 2
- 集中が特定のカードに触れないので特定のキャラに触れるカードは重要です。手札を切る手段や誘発回数を考えると特徴込みでこのカードが最適でした。
終盤使えるシステムとして2枚。後列に置いておいて圧殺して使うことも出来るので、意外と扱いが重要です。が、強いカードではありません。
- 気づいてしまった想い 暁山瑞希 (青集中) 1
- 特定のカードに触れる集中として。既に袋が手札にあり、山にクライマックスが多い場合は5枚集中の価値が下がります。もし余裕があればその時に捻る用の採用です。
が、もっと大きな採用理由は色です。青で不自由なく採用できるカードが少なすぎるので、テキストがひとつ使えませんが採用しています。序盤配置すると<リバ4>使えなくなるので注意。
- レッツ・ファンミーティング! 花里みのり (袋連動) 4
- 評価難しい新しいタイプの1連動。リバース時回収付与自体は悪くないですが、リバース要求が気になるところ。幸い3面リバ避けはされないことが多いので現環境では困っていません。ちなみにもしリバース出来ない面だった場合、連動を諦める選択が取りやすいのがこのデッキのメリットです。2の連動を狙いましょう。
応援付与の評価が難しいですが、基本的に1連動する時のテキストとしては弱いと思います。パンプ量少なすぎます。今は返しに数字が出ないアタッカーが流行っているので踏めていますが、デッキとしては弱いと思います。
が、逆に連動しない時はかなり強いテキストだと思います。前列にいる時隣に500パンプというようなテキストですが、1連動がこのサポートをする動きは悪くないです。完全に違う役割を持てるのが大きいですね。後半前列でアタックするカードとしては悪くない評価です。
採用枚数は4。常に手札に<黒袋>の受けとして持っていたい1枚です。ゲーム通して黒袋を貼る回数が多いので、4枚必須です。
- 大事な人と見る景色 初音ミク (収録中) 2
- 色無視<収録中>です。採用理由はひたすら色。青発生めちゃくちゃ困ってます。モアジャン特徴は全て緑なので青を増やすのも難しく、テキスト的にも青で増やしたいカードはあまりありません。このカードはレベル1なのでレベル0の枠を圧迫することなく追加できますし、このカード自体は色を要求しない点が優秀で採用しています。手札に来て腐りづらい青かつレベル置き場に置いても問題無い青は、実は少ないんですよね。あ 一応デッキとしては収録中の枠です。1/0で3500は弱いんですけど、0では使わないので実質0/0 3500と考えるとまぁまぁです。ほとんど面に出しません。
- 赤が似合うニューフェイス! MEIKO (70手アン) 1
- 4000査定の6000返し。記憶がないと機能しませんが、緩い条件で7000というオーバースペックが手アン運用可能になっています。
5枚目の1レベアタッカーの枠と共に、盤面維持が難しいゲームの時に手アンでゲーム出来るようにする1枚。必須では無いですが、5枚目の役割が大きいのと、そもそも数字が大きいので役立ちます。絡まないゲームはレベル置き場や思い出置き場に置けるので、1枚採用しても邪魔になりにくいです。
- 手作りおにぎり召し上がれ♪ 日野森雫 (袋連動) 3
- <白袋>の連動。2/0のキャラは少し評価が難しいですが、基本は1/0のキャラと同じ感じで、レベ1では出せない代わりにパワーが2500高くなってます。
上袋連動としての採用ですが、必要になるタイミングが遅いので3枚。4枚は過剰だと思います。1連動は1のアタッカーの役割もあり、連動以外のテキストも付いているので4ですが、このカードはあくまで連動しか書いておらず、2以降のアタッカーは他にも入っているので3で十分です。
- もう、ずっと消えたいよ... 東雲絵名 (手アンランサー) 1
- プロセカ使うなら必ず入れたい1枚...青はこのカードのために発生させています。
早出しメタに手札アンコールは、面取り環境でかなり強いカードです。アンコールしてるだけで面が作れなくなるタイトルも存在するので、積極的に手札アンコールします。行き手札アンコールも視野です。
ソウル2なのも優秀で、登場1コストなのにソウル2手アンとしての運用も可能。相手を3に上げるまでかなり活躍するので、必要な対面だと思ったらこのカードが行方不明にならないように注意しましょう。
- キラキラレインボー♪ 鏡音リン (比例応援) 1
- 採用枚数1枚でこんなこと言うなと言われそうですが、このデッキの要です。絶対に行方不明にならないようにしましょう。1連動で拾う筆頭候補です。後半の動きが段違いに良くなるので絶対に配置しましょう。採用枚数1ですが......。
基本的に、隣の使い終わったレスト状態の集中をストックに変える動きが強力です。後列片方に上位後列を配置しながら集中2回という動きが可能になっているのが大きく、後半は積極的に狙っていきます。基本的に毎ターン1ストック増えるのも優秀で、面が帰ってきてアドバンテージ過剰のゲームで強く出れます。
絶対に配置したいけど絶対に1枚で良いので1。2が適正なのですが、他にも採用したいカードが多いのでここはシビアに行ってます......。プレイでどうにかなるレベルではあります。2枚目引くの弱いので、1枚には1枚の良さもあります。
- ありがとう、勇気 望月穂波 (美夏) 1
- 助太刀枠。早出しヒールが帰ってくることを期待したいですし、助太刀0だと毎ターン踏まれ続けるので、助太刀は1枚入れたいところ。打点消せたりメタれたりする<美夏>が1番良いと思います。早出し多面で面取ってくるデッキへの圧力になります。
実際は全然テキストは打ちません。拳としてだけ。3コストも重いですし、助太刀打ってまで帰ってきて欲しいキャラはあまりいません。キャラ残すためというよりクリティカルなタイミングで打てるように握ります。
- 一緒に歌おう! (ホラー) 1
- 詰めが強力なデッキに対して1ターン貰うための採用。3ストックはこのデッキだと重くありません。
ただ沢山入れてもゲームに勝つ訳では無いので1枚です。欲しい相手に対して握りに行く行為は、3ルック集中のおかげもあって結構できます。
- MORE MORE JUMP! 桐谷遥 (モカ) 2
- <思い出ヒール>は思い出を増やす強みがありますが、クライマックスやイベントはヒール出来ないので通常ヒール枠として採用しています。自動効果モカは地味ですが、クライマックスを貼らずにソウル2でアタックしつつモカが喋れるのが強みです。1コス1カット1バーンに比べて、強い山に対しては2点入る可能性を上げられるので強いです。弱い山に大してはバーンの方が強いですね。落下できなかった時も2点は確定で入るのが強みです。
- レイニー・ディスタンス 天馬咲希 (早出しヒール) 1
- リフレッシュポイントのクライマックス救出用ヒール。降ってこなければ不要ですが山が固い為かなり降ってきます。ヒール方法も数字も悪くないので採用しています。
- Leo/need 星乃一歌 (踏み倒し) 1
- 踏み倒しというより2コストで2面踏めるキャラが並ぶ感覚。パンプもあるので面展開力を重視しての採用です。バーンテキストも悪くなく、拳で守りたい筆頭候補です。
- リラックス・タイムのお誘い 日野森雫 (シャッフル光景) 1
- <光景>の方が良かったのは100も承知ですが、無いよりマシ光景です。相手のストックドカ積みに対して有効打があるかないかは、こういう耐久デッキにとっては大きいです。光景に比べてコストが1安いのも強いです。11000も偉いし特徴も偉いので、使ってみて評価が変わったカードです。シャッフル光景の中で1番好きです。
あと山にクライマックスが少ない時は2ルックの方も使います。11000で登場時に手札増えれば最低限仕事はしてます。
- MORE MORE JUMP! 花里みのり (クロックシュート) 1
- 間違いなく入れてよかったカード。10500のキャラ拾いにクロックシュートですが、キャラ拾いの役割が非常に大きいです。起点にしやすく是非握っておきたい1枚です。クロックシュートとしては数字が物足りないですが、おまけとして付いているので出来たらラッキー程度で。確実に打点が進むクロックシュートは悪くないです。
- 屋上のフレンドシップ 暁山瑞希 (4面早出し) 1
- 手札アンコール枠。主に舞台で戦ってくる系の相手に対して、手札アンコールアタッカーとして活躍します。積極的に手札アンコールして、面取りしていくのが大事です。
- 秘密の交渉 (白袋) 4
- あまり引きたくない方の連動。悪くないですが1連動の方が早くから使えて強いのであまり引きたくないです。 基本的には黒連動が嬉しく、2種目のリソース増える連動としての採用です。上から引いてノーコスキャラの連動として手札が増えるのは偉いので、受けとしてはこの連動を採用するのが良いと思っています。
使い方
1周目は0の強い前列と1の緑のカード、<黒袋>を引きに行ってください。<集中>や<4ルック>、<収録中>などはマリガンで切ります。引きによって動きの強弱が変わってくるのですが、基本は引いたカードで戦いましょう。たくさんアタックしても袋しかトリガーしないですし、1以降もストックが必要なデッキでは無いので、強いキャラ以外でアタックする意味はあまりないです。強いカードで強くアタックしましょう。
1に上がったら<1連動>を狙います。ダイレクト枠しかない時は連動出来ませんが、そもそも連動打たなくて良いです。ダイレクト枠2点が大きいので黒袋は温存しましょう。リバース面があれば黒連動を打って良いです。入ったらラッキー入らなくてもこちらの手札の質が上がります。
この時の拾う優先度は、次のターンのアタッカー1枚目、主に1連動ですが、これと<比例応援>が同列です。相手や山しだいでは比例応援優先でも良いです。それくらい1枚しか入っていない比例応援を拾っておくことが重要です。あとは1連動に限らず2連動、3の早出しなどを拾います。手札の作り方としては基本的にどちらのクライマックスを次のターンに引いたとしても1面連動できるような手札を作ります。また<思い出送り早出しヒール>が強いので、これも握っておく感じです。
2周目以降は<5枚集中>の強みを活かしてアドバンテージを広げていきます。毎ターン3面割りながら1001を貼り続けるデッキです。
比例応援は必ず配置したいところ。舞台の数字が上げたいですし、不要なキャラをストックに変えられるのも強いです。使用済みの集中が、ストック送りする筆頭候補だと思います。
思い出ヒールはヒールの方法が強力でストックの使い方として最適なので、なるべく登場を狙いましょう。面維持には青いキャラが役立ちます。
3レベの準備としてはクロックシュートを握れるととても心強いです。その時に必要なカードを拾えるので、なかなか戦いの幅が広がります。
3レベでもプレイは大きく変わりません。使えるレベル3の種類が多くなるので、その時に強い動きをしていきます。基本は<モカ>で確実に打点を進めつつこちらは強い山で返すを繰り返します。
あとこれはテクニックですが、安易に山を回さないように意識しています。1周目はともかく2周目以降はリフレッシュが早くてもリフレッシュポイントが増えるだけです。しかもクライマックスがクロックに降ってくる率が高いデッキです。なのにそのヒール手段はそこまで強くないので、なるべくリフレッシュポイントをもらう回数を減らすことを意識するのが良いと思います。
弱みとなる点
最後に、デッキの弱みとなる点をまとめておきます。詰めが弱い
3レベに強力な詰め連動を搭載していないので、詰めは弱いデッキです。元々強い詰めが強みのデッキでは無いので慣れればあまり気にならなくなりますが、平パンで打点を進めなければいけないので詰め特化デッキとは感触がかなり違います。早出しメタ拳に弱い
レベル2連動が4面条件というところが、早出しを並べながら連動したいこのデッキでは、<美夏>のような早出しメタ拳全般に弱いという弱みになっています。4面条件の連動からアタックするとスタンド状態の早出しキャラが居なくなりますし、早出しキャラからアタックすると早出しメタを使われた場合に、連動が発動しなくなります。サイドするのはあまり強くないので、ここは明確に構築の欠陥だと思います。ちなみに基本連動からアタックするのですが、実際に拳を打たれたことは無いです。恐らく1パン減るデメリットよりも、早出しメタを打つコストの方が重いんでしょうね。耐久デッキなのでそのターン1パン減るデメリットは、意外と大きくは無いのかも知れません。早出ししたキャラも仕事だいたい終わってますからね。
強い山を強く使えないパターンが存在する
毎ゲーム強い山を作れるのがこのデッキの嬉しいところなのですが、これを強く使えないパターンが存在します。それが袋で袋をブーストしてしまうパターンです。沢山あるクライマックスが有効利用できてないので、全然強い動きになりません。ここが個人的には致命的で、このデッキを使い続けるのを諦めた1番の理由です。5枚集中で強い山を強く使うのがコンセプトなのに、展開や相手に関係なく配置だけでコンセプトブレイクになるゲームが許容できませんでした。8宝や8本も似たようなジレンマを抱えているのですが、山が強くなった時に捲りたいのは扉やチョイスなんですよね。宝や袋は常にリスクがある。ここがちょっと許容できませんでした。
ということで今回は8袋のプロセカの紹介でした。次回もまたデッキの話が出来れば良いなと思っています。ではまた!