
8チョイスシンフォギア考察
今回は早い段階で完成と言える形にたどり着けた、8チョイスのシンフォギアを紹介します。
発売2週間程度で最終形までたどり着き、それから現在まで1枚も変わっていないので、かなり良いデッキが出来たかなと自負しています。
まずはレシピから
デッキレシピ
デッキコンセプト
デッキコンセプトは、8チョイスシンフォギア。<2000応援>を使いたいところからスタートし、シンフォギアのプールで8チョイスをやろうと考えました。パワーパンプのままではデッキコンセプトまではなりにくいのですが、更にもう1つのテキストがついているのでこれがコンセプトになりました。そのテキストはチョイスをトリガーする度に相手のデッキトップチェックするというもの。ソウル3までならば打点期待値がかなり上がるテキストです。2000応援で面取りしてチョイスをトリガーしたら打点が通しやすいというデッキを目指しました。
2000応援を軸にする都合上、レベル3の早出しはほぼ必須。まずは素直にレベル3響のどれかを軸に早出しするデッキを試みました。<ガングニール>を採用して響を早出しする形は、登場させるレベル3響としてあまり良い響が見つかりませんでした。
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はやだしヒール
単体10000ヒールに<聖剣>早出し。悪くないけど流石に環境的にカードパワー不足。早出しする価値が見いだせず。 |
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ガングニール響
単体11000の<武蔵>的な何か。単体11000は魅力だがそもそもカードがあまり強くない。 |
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旧風連動響
<料理コンテスト>(伝われ) 風打つデッキでは無いので以下略 |
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激槍ガングニール響
単体11000アンタッチャブルショット。1番強く感じた候補。早出しした時のバリューが1番大きい響かなと。ただショット自体はチョイス捲って打点をキャンセルされないようにアタックするコンセプトとの相性が悪い。 |
こう見ると、響のレベル3って尽く、早出ししたいと思えないんですよね...ガングニール周りを採用する価値が見いだせませんでした。
次に考えたのが、<Xルック響>を早出しする形。早出ししつつ手札が増えるカード全般を高く評価していて、古くは<青小咲>、<影遁>から、最近エラッタされた<シズ>まで、長くお世話になっています。Xルック響も良いところだけ見れば単体11000にXルックが書いてある早出しと、十分すぎるスペックです。
実際使ってみると悪くは無いのですが、パワーパンプの条件、ガングニールをレベル置き場にというのがかなり弱いと感じました。ガングニールにデッキの枠を割かないといけないのが痛いところですね。
というふうにどうやって組んでもガングニール周りを搭載する価値を、各種レベル3響に感じず、断念しました。
じゃあ早出しされるレベル3が強いキャラを選ぼうということで選ばれたのがクリス。<イチイバル クリス>に加えて新弾で汎用<ヒール>が追加されたので、これもかなり期待して作りました。
結論としては、少し想定と違うところが見つかって上手くいかなかったという感じでした。イチイバルクリスに関してはバニラサイズゆえに2000応援の恩恵を十分には受けられず、上から踏まれる展開が多く、せっかくの赤アンコールも手札の少ない8チョイスではあまり強く使えず、ジリ貧になる展開が多かったです。汎用ヒールに関してはやはりイチイバルをレベル置き場にという経験がかなりネックでした。1つ前の、手札にバウンスする<イチイバル>で運用出来れば良かったのですが、経験となるとどうしても新<イチイバル>を使用することになり、使いづらさがありました。
いやーやっぱり上手く出来てますねこのプール。響を選んでもクリスを選んでもデッキスロットを圧迫するので、なかなか素直に上手くは行ってくれません。経験指定が良い調整になってますね。
で、改めて新弾のプールを見直したのですが、他にコンセプトとしたいカードは見つかりませんでした。もちろん宝周りのきりしらはあからさまにカードパワーが高く、デッキになりそうなカードではあるのですが、こういう構築自由度の低いコンセプトは世の中で他の人が練るのを待つことにしています。自分でやるより何人もで並行してやった方が効率よいですからね。また自由度が低いと書いたように、自分の中でネックになる点があり、その先は難しいかなと考えていたことも理由の一つです。その向こう側に持っていく、赤<モジュール>を最初に採用した人は天才だと思います。素直に尊敬です。
話が脱線しましたが、2000応援コンセプトを諦めるも、他にコンセプトが見つかりませんでした。錬金術はもちろん別ですが。
ここで視点を更に前に戻しました。そもそも俺がシンフォギアで1番使いたいカードなんだっけ。言うまでもなくヒール<翼>です。(旧弾の記事まだの方は読んでみてね)今でも<ジョーカー>と対をなす最強汎用ヒールだと思っています。俺使いたいのこれじゃん8チョイスで試さない理由ある?ってことで再び8チョイスを再開することになります。
とりあえずヒール<翼>と新しい<リズベット>、<ハバキリ>周りを入れてあとは既存の8チョイスっぽいたたき台を作って使ってみる。もちろんコンセプトもなにもあったものでは無いので動きはちぐはぐ。ただし2戦目終盤に、頭の中で何かが繋がる感覚を覚えました。この感覚共有したいですね。
そこから20分位はデッキを使うのを中断して脳内作戦会議。気付きを洗い出して整理して、最適な構築、コンセプトに導く時間を作りました。
気付きは大まかに分けると以下4点。
- 他の聖詠は1周目に有効なテキストが付いていてそれをめあてに使えるが、<翼>や<切歌>などの<収録中>型は2周目以降の役割が強く、使い勝手やデッキスロットの考え方が全く異なるカードであるということ。
- そして比べてみれば歴然、圧倒的に収録中型が強すぎること。<響>や<クリス>の追加テキストはそもそも採用され辛いテキストであり、有効な場面は現れないことも多く、イベントサーチ枠としての採用になる。対して収録中型は収録中という採用率の比較的高いテキストであり、有効なタイミングが多いので、収録中枠としての採用が可能になる。つまり、デッキのスロットの枠が段違いなわけである。
- 手札に戻ってきた聖詠翼がとても強い。一度に展開する切歌は腐りがちなのに比べて、1面ずつ出す翼の場合は、毎ターン早出しのサイクルを作ることに貢献する。2以降は1ターンに1度早出しができたり収録中を使えるサイクルが、ゲームが終わるまで続くということ。このサイクルを活かした構成が望ましいと考えた。
- 面が踏まれずに返ってくると、自然に勝ちが転がり込んでくるデッキを構築可能であることに気がついた。面にオールインし、応援付きの125や130が触られない展開になると、ヒール<翼>が強すぎてあっという間にダメージレースが有利になってしまう。逆に面が無いと押し込めないので、面が帰ってくることが非常に重要。
ということで今回はこのリストにどのようにたどり着いたかを書いてみました。次回はいよいよ採用カードについて書いていきたいと思います。