まずは皆さん読んでいただき、ありがとうございました。前回の記事以降、地区やCSでもじゃんけんやダイスでなくマーカーを使用する人がかなり増えたと認識しています。また自ら用意しないまでも、相手に提案された時に快く受け入れてくれる人は本当に多くなったと思いますので、皆さんの協力に感謝感謝です。これからも「ルールを厳守」したプレイを心がけ、啓蒙していきたいと思います。
ちなみに前回「クライマックス」と「キャラカード」を使うことを推奨した理由は、他に持っているデッキがあればそれを利用できるからです。実際はちゃんとマーカー用の2枚を用意しているプレイヤーが多く、僕からしたらちゃんと用意して偉いなってところなのですが、あくまで手軽さを重視してクライマックスとキャラでやる方法を推奨しています。
だいぶ流行ってきた時に、わざわざ用意するのが面倒という意見もチラホラ見たのですが、是非とも自分のストレージ内で完結させてみて頂きたいと思います。
「○○自信あるんで○○で」は不正行為
ってお話マーカーやサイコロでも同じことが言えますが、今回は日常的に使うことが多いじゃんけんを例に出して話します。
結構よく聞くんですけど、「じゃんけん自信あるんでじゃんけんで決めましょう」ってセリフ。日常生活で使うときはさておき、ヴァイスシュヴァルツにおける先攻後攻を決める際にこのセリフは、完全にアウトです。
先攻後攻はルールに記載があるとおり、ランダムな方法で決定されなければなりません。2人しかプレイヤーの居ないこのゲームでは即ち、両者共に50%ずつの確率で先攻後攻が割り振られねばならないというわけです。
しかしながらこのセリフは、「じゃんけんが50%/50%でない手段であることを承知の上で、私の勝率を高めるためにこのランダムでない方法を使いませんか?」いう主張をしているわけです。これはルールをはっきり逸脱した不正行為と呼べるでしょう。
50%じゃないくらいで不正行為は言い過ぎって意見もあると思いますが、例えば決勝戦が顔見知り同士で、片方に先攻を譲っていたらどうでしょう。少なくともそれを見ているジャッジは2人を注意する必要があるでしょう。「ランダムな方法で決めてください」と。
ではこれがダイスを振って1なら先攻、それ以外なら後攻だったらどうでしょう。やはりランダムとは言えないので良しとはしないでしょう。
実際にジャッジが介入するかどうかという現実問題はさておき、プレイヤーとしては常にルール通りにゲームを進める義務があるわけです。ランダムでない方法を自らの利のために使うのは、不正行為と言わざるを得ないのではないでしょうか。
ちなみにこれはあくまでランダムな方法が必要な時だけのお話。例えば「<カズマ>」や「<善子>」などの「じゃんけんをする」とテキストに書いてある場合はこの限りではありません。どこにも「ランダム」とは書いていませんからね。じゃんけんに自信がある方が勝って良しとするテキストであり、必ずしも勝率50%が保証されている訳では無い点に気をつけましょう。
ちなみに「パー出します」って宣言して「グー」を出したら、非紳士的行為もしくは虚偽申告として罰せられる可能性があると思います。「<ジャンケン>」というカードがあり、このカードを使用してテキスト通りに処理する分には全く問題ない(むしろテキスト通りに処理しなければならない)ですが、テキストで明示されてない限り、相手を裏切るようなことはしない方が良いでしょう。一応、「私はパーを出すのであなたはチョキを出してください」という取り決めにすれば問題無いのかと考えますが、これ以上は自己満足なのでやめておきますね。
後編に続きます。