
今回は今更ながらSAOの<アリス集中>についてまとめていこうと思います。意外とこの話題に触れてる記事が少なく、これから組みますという方やメモリアルカップの時に役立つと良いなと思います。これまで自信なく使ってたけどまとめられてることによりプレイの指針がハッキリとしたという既存プレイヤーも居ると嬉しいですね。
概要
皆さんは<アリス集中>する時にどのような状況を目指していますか?またその状況にできない時にどのように妥協して動きますか?多くのプレイヤーはある理想形を目指して動いていると思います。その理想形は全員同じではなく、また毎試合その理想形を実現できる確証はありません。
そもそもSAOプレイヤーに求められているのはその理想形を毎試合実現することではなくその先、毎試合微妙に違う配置に対して、いかにその時の最適解を導き出して実現するかにあります。山削りのカードが多彩とはいえ、事前に想定していた理想形を実現できないゲームは少なくありません。その時にちゃんと適切な動きを実現出来るか出来ないかで、かなりデッキとしての安定性が変わってきます。
そして細かい計算の話をすると実は結構複雑で、パターンも沢山あります。各事象に対してそれぞれ厳密に計算することも出来ますが、その数字を出したところで読者の糧にするのは非常に難しいと考えています。
今回は緻密な計算では無く、マクロで見た時の各プランの立ち位置について書くことで、全体像を認知してもらおうと思っています。全体像を認知することで、色々なパターンで理想形に近づくことが容易になります。
前提条件
変数が多すぎるので簡単のためいくつかの変数を固定します。リフレッシュを挟まず<アリス>3面を目指しており、控え室の<2/1アリス>の枚数を4枚とし、手札の<アリス集中>は2枚とします。山札の枚数とストックの枚数の組み合わせをこの記事ではノードと呼ぶことにしますが、慣れない方はルートと読み替えてもOKです。<ソルティリーナ>の絡むノードで必要な<ソルティリーナ>の枚数は1枚であり、その際は<アリス集中>は1枚で十分だったりしますが、今回の記事ではそこはターゲットでは無いので各々状況に応じて必要なパーツを考えてください。3枚目以降の集中や山札に戻すカードがあると更に複雑になりますが、基本的には<ソルティリーナ>の絡むノードにおいてストック1枚分の価値があると考えておけば差し支えないです。前提多すぎて複雑だし頭に入ってこないよ!って方も多いと思いますが、とりあえず先に進んでください。先を読んで突っ込まれそうな所を先に潰しておく前提条件なので、あとで疑問が出てきたら読み返すくらいでOKです。
また、同じ行で右に行くほど単純な3面成功率が上がり、左に行くほど山札が多い枚数でもより少ないストックで効率よく3面出来る確率が上がります
この山6ストック3ノードは、<アリス>3面を最も効率(コストパフォーマンス)良く実現出来るノードです。当たり前ですが4枚戻して4/10が<アリス>の山で集中を3回打ちます。3ストックで<アリス>3面が目指せるので効率が最高です。効率が最高というのは、例えば山札が5枚以下ですとリフレッシュしてしまいますし、7枚以上だとヒット率が下がります。他のノードはストックを4枚以上使ってしまうので、このノードはストックに対して効率が最大ということです。
じゃあ毎回このノードを目指せば良いじゃないかという話ではありません。これはあくまで効率最大のノード。コスパは良いですが3面失敗率もそこそこあります。というかこの後紹介するどのノードよりも、3面成功率は最低になっています。
道は2種類だけ
偉大なるノードを改善する方法、この世界地図の道ですが、2種類しかありません。ここを理解すると一気に全体像が見えやすくなります。偉大なるノードは効率が最高ながら成功率は最低でした。道はどちらも効率を落として成功率を上げる道です。そういう意味でこの道のどちら側の方が優れるというのは一概に議論できません。
効率を下げるというのは即ち必要ストック枚数がどちらも1枚増える道です。そして成功率をあげるのは、山札を削って集中のヒット率を上げる山札マイナス2枚の道と、山札を増やして集中の試行回数を増やす山札プラス3枚の道の2つで全てです。この世界にはこの2種類の道しかありません。
4枚ストックの場合
まずは山札を2枚減らす道の先から。この道は後で山札に2枚戻すことにより開始を2枚少ない状態ではじめることが出来る道です。少ない状態でスタートするということはその分集中のヒット率が上がるということで、<アリス>3面の成功率が上がっています。山札戻しには<ソルティリーナ>を使用することを想定しており、この道は<ソルティリーナ>が必要になります。3枚目の<集中>でも代用可能ですが、この後更にこの道を選ぶ場合を考えておくと一旦<ソルティリーナ>が必要と考えておいた方が簡単です。
<ソルティリーナ>の道の特徴ですが、集中のヒット率を上げる道なので集中を外すと必ず3面に失敗してしまうという点と、どんな場合においても常に1ストック余分に必要になるという点があります。
対して試行回数の道の特徴ですが、単純にヒット率は下げてるので1回の集中の効率は下がっています。しかし山札の枚数が多くて良い点、そのため戻さなくてもアリスが山札に残っている可能性の高い点、<ソルティリーナ>が不要な点、上振れを引くと3ストックという母なるノードと同じ効率で実現しながら、山4の状態でクライマックスを張れるかもしれない点など、総合的にメリットが多いように思います。
ただ3面の成功率自体は<ソルティリーナ>の道の方が改善率が高いので、この辺りはプレイヤーの好みによるところもあると思います。
次に、各ストック4枚ノードから更に道が続いた、ストック5枚ノードについて書いていきます。
5枚ストックの場合
具体的には、(0/2)の山からスタートして2枚戻し(2/4)→集中(0-1/1)→4枚戻し(3/5)→集中(0-2/2)→2枚戻し(2/4)→集中(0-1/1)の手順で、どんなめくれ方をしても3面出せます。
またこのノードが既に成功率100%なので、ここから派生される「山5枚ストック6枚ノード」、「山8枚ストック7枚ノード」など、あらゆるノードのアリス3面成功率は全て100%になります。そういう意味で、神童ノードと呼んでいます。
集中のめくれ方で動きを変えられるので、あまり見ないですが、こちらも有力なノードです。
以降のストック6枚以上は同じように各ノードからプラス3枚またはマイナス2枚なので割愛します。
6つのノードとそれ以外の考え方と注意
ということで個別に全部で6つのノードの紹介をしました。この世界地図にはこれら6つのノードと、それらになれなかったノードが劣化として存在しているのみです。これら6つのノード以外は、近傍のノードの劣化になるので、集中し始めるときにどのノードを意識して動いているのかを自覚することが大切です。
なお、近傍と書きましたが、山札の枚数のズレが許されるのは多い方のみです。1枚でも少ないと、それより更に少ない山枚数の劣化になります。また、そこからのズレが大きいほど劣化度合いも激しくなります。例えばストック4枚の時に山10枚の場合は9枚ノードの1枚劣化で済みますが、8枚の時は9枚ノードの劣化にはなれず、4枚ノードの劣化となってしまうので、4枚分の劣化となってしまい、成功率の低下はとても酷いものになることに気をつけてください。
応用例
今回は控え室に4枚<アリス>のある前提で話しましたが、実戦ではここの条件が変わることが多いです。例えば2枚しか無ければそもそも3面は出来ないですし、3枚しか無い場合も、先程の神童ノードの成功率が著しく落ちます。この場合も応用は簡単で、どちらも選べる場合はソルティリーナの道よりも試行回数の道を選んだ方が良いです。
理由はいくつかあるのですが、基本的にはアリスの枚数が少ないとその分多段ヒットの確率が下がり、戻す必要が出てくる確率が下がるからと考えて良いです。
またボトム<アリス>の裏目が4枚の時よりも厳しいので、ボトム<アリス>の確率を下げる意味でも山の枚数は多い方が良いです。
<アリス>の枚数が少ない場合はその分多段ヒットの確率が減るので、ヒット率では無く試行回数を求めた方が良いということです。
また一応、スタート時に<アリス>が2枚以上山に残ってるルートでは山の枚数を2枚少ない状態からスタート出来たりするのですが、この応用は狙って行うのが非常に難しいのでほとんど出てきません。なぜなら、2枚少ない状態からスタートするために山を削る過程で<アリス>が捲れてしまうリスクが大き過ぎるからです。結局山の枚数を調整する際にはこの考えは使えず、たまたま山に残っていてかつ山を削り終わっている状況でしか使えないので、応用できる機会がとても少ないということです。
最後に
集中をはじめるタイミングについて、理解は深まったでしょうか?色々なパターンがありますが、実はどれも密接な親子関係があり、これを理解すれば慌てることは少なくなるかなと思います。<アリス>に限らずカードゲームは、少しでも勝率の高い選択肢を選び続ける事で勝率を上げていくゲームです。日々鍛錬を積み重ねていきましょう。