
ゼーロのドラゴンオーラ レビュー
さて、毎年この時期にはちょっと豪華な構築済みデッキが発売されるのですが、今年はというと、なんと 120 枚もカードが入っている商品になっています。
今回自分が担当させていただくのは、『ガチヤバ 4!無限改造デッキセット DX ゼーロのドラゴンオーラ』の方の新規カードについてです。(以下ドラゴンオーラ、と呼称)
今回は新規カードについてのみ紹介させていただきますが、ドラゴンオーラは再録もかなり強力。特に<kβ バライフ>のようなカードは入手が少し難しいカードで、自分も 3 枚しか持っていなかったので非常に嬉しいです。
シングルカードで揃えるのも勿論良いですが、実際に一つは購入してみることをお勧めします。スリーブも付いてきますからね。
それでは、早速本題にまいりましょう。
目次
ドラゴンオーラはこうやって改造すべし
新カードの紹介の前に、ドラゴンオーラのカードを使ってデッキを組む時に意識した方が良い事を紹介します。それがオレガオーラは 2 種類の構築がスタンダードで、それぞれに適したオーラがそれぞれ存在している。ということです。
その構築がこれら。
(1)墓地型
→無月の大罪を中心に相手の妨害することで戦うデッキ。闇のオーラや、場から離れた時に効果が発動する GR クリーチャーと相性が良い。(2)展開型
→自分のリソースを増やすオーラを中心に自分の場を盤石にし、数で押し切るデッキ。水のオーラや、常在効果を持っている GR クリーチャーと相性が良い。勿論これら以外の組み方も存在しますが、まずはこのことを念頭に置いてデッキを組むと再現性の高いデッキが出来ると思います。
これから新規カードの紹介に移りますが、どちらの型と相性の良いカードなのかも同時に紹介していきます。
新カード紹介 5 種
・《卍∞ ジ・エンデザーク ∞卍》

(1)墓地型と相性の良いカードです。
これまで墓地型の特徴は<大卍罪 ド・ラガンザーク 卍>による高いフィニッシュ性能でしたが、<ジ・エンデ>のおかげで自分のオーラを毎ターン使い回す事が可能になり、中盤での息切れを起こしにくくなりました。
《ジ・エンデ》は毎ターン墓地に落としておくことで真価を発揮するので、採用するなら複数枚採用したいですね。また、デッキ・場・手札のどこからでも《ジ・エンデ》を墓地に落とすことが出来る構築にしておくと使い易さが増すでしょう。
デッキからなら<伊達人形ナスロスチャ>、場からは各種「無月の大罪」、手札からは<*/弐幻ムクチューン/*>が墓地に落とす手段としてそれぞれお勧めです。
・《轢罪 エクスマ疫ナ》

どちらかといえば(1)墓地型と相性が良く、場合によっては(2)展開型にも採用されるであろうカード。
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ST、無月の大罪で実質 5 コスト、相手の全てをマイナス 2000、非常に使い勝手が良くオレガオーラデッキの痒い所に手の届くカードになっています。
<衰罪 デ殺パイダー>では破壊できなかった<時空の英雄アンタッチャブル>を破壊出来たり、今流行の【赤青ジョーカーズ】の GR を殲滅出来たりと今の環境とは非常に相性が良いですね。
<罪罰執行 ジョ喰ンマ>のような ST と使い分けて採用することになりそうなカードです。
・《斬罪 シ蔑ザンド》

(1)墓地型と相性が良いカード。
4 コストで使えば<死神の邪剣デスライオス>、2 コストで使えば<堕魔 ドゥポイズ>で使えるので使い勝手がかなりよく、オーラ以外でのデッキで採用されることもあるかもしれませんね。
オレガオーラデッキの弱点として、<卍魔刃 キ・ルジャック>や<ア・ストラ・ゼーレ>のような大型オーラの着地まで相手の大型クリーチャーへの対処が難しい、という事がありましたが、そこをカバーしてくれそうなカードです。
・《幽鬼ブチャカティ》

(2)展開型と相性の良いカードですが、実は(1)墓地型と噛み合う点もあるカード。
1 セルフハンデスも強力な効果ですが、何よりブロッカー付与がこのカードの肝です。<白皇世の意志 御嶺>にライドオンされた日には 3 ターン目にパワー25000 のブロッカーの出来上がりです。
大型オーラ着地までの時間稼ぎとしてこれ以上優秀なオーラは現時点ではないかもしれませんね。
また、攻撃時・ブロック時に自動で墓地に置かれる効果も一見デメリットに見えて墓地型となら相性の良い能力。
1 アクションついでに 1 枚墓地が増えるというだけでなく、<大卍罪 ド・ラガンザーク 卍>で《ブチャカティ》を装備、攻撃時に墓地に送った《ブチャカティ》を《ド・ラガンザーク》でもう一度装備、というコンボも可能ですね。
・《幽具リンリ》

(1)墓地型と相性の良いカード、ですが特徴は展開型に通ずるものがあります。
今まで 2 コストの闇オレガオーラは基本的に無月の大罪を中心に、場には残らないけどアドバンテージを取れるカードが多かったです。
しかし、リンリは 2 ターン目にプレイする闇オーラとしては珍しく、場に残ることを前提としているカード。墓地利用との相性が良いのは勿論ですが、今までの闇のオレガオーラには出来なかった動きを可能にしてくれるかもしれないカードです。
場をコストに降臨する<ジ・エンデ>と相性が良いのは勿論ですし、墓地型のデッキに展開型のギミックをちょい足しする場合にも活躍するカードになるでしょう。
あとがき
新カードの紹介でも分かる通り、墓地型のオレガオーラが大幅強化されたセットと言えるかもしれませんね。しかし、リンリのようなカードのおかげで墓地型と展開型のハイブリット構築も組みやすくなった、とも言えるでしょう。
改造デッキという名前だけあって、同じ【オレガオーラ】というデッキでも様々なアプローチの施せるドラゴンオーラ。自分の手でオリジナルオーラデッキを完成させてみてはいかがでしょう。