
こんにちは、マツダです。
今回は、前回の続きとして『ベスプレ杯』の大会レポートをお届けします。
ベスプレ杯レポート
『ベスプレ杯』は各大型非公認大会の成績上位者のみを集めた招待制の少人数大会となってます。
いわゆるLCS(レジェンドチャンピオンシップ)みたいなものです。
今回はこの名誉ある大会に参加させていただきました。
1.デッキ選択
さて、今大会は招待者19名+日本選手権プレ優勝者の20名で行われており、招待制の大会というだけあって誰が参加しているのかが明確に分かります。その中には知ってる顔もいたり、この人はこのデッキを使うってことが分かる人もちらほら。
なのでデッキの選択がいつもより簡単...と思いきやかなり難航しました。
というのも、「赤青リンク」、「青緑リンク」、「猫」、「クロエ」など強いデッキはたくさんあるものの、大規模の人数で予選の大会と比べて今回の『ベスプレ杯』は少人数大会なため母数が多いTier1のデッキ,いわゆるトップメタが分かりづらく、何を意識してデッキ構築すればいいかが鮮明に見えにくかったのです。
ならば分かりやすく強いデッキを使うしかない、ということでまずは候補に挙がったのは環境屈指のパワーデッキ「猫ディンギル」です。

前回記事でも触れましたとおり「猫」は安定性に欠けていたため使うことを敬遠していましたが、津田沼のデッキビルダー、テオフィリ師匠からその懸念を払拭した天啓をいただき、ナイスなリストに仕上がりました。
テオフィリ-「緑猫ディンギル」
4 <R暗黒街の王カール>
4 <R会計士アルパイン>
4 <R持ち逃げするメインクーン>
4 <Rスクープを追うマンチカン>
4 <>
3 <C棒手売のソコケ>
1 <C暗黒街の狙撃手スノーシュー>
2 <UC尽瘁する手突槍 山桃>
4 <Rプロプレイヤー キューダ>
4 <R打ち返すレシーブ>
4 <SRニャインライブズ メインクーン>
4 <Z/XR気まぐれ王ミケ>
4 <R黄金色の幸せマレイン>
4 <C娑伽羅のお願い>
ゼクスエクストラ
4 <R吹き抜ける『高潔』スド>
<娑伽羅のお願い>のおかげで<ニャインライブズ メインクーン>を引けなくて負け、というゲームがほぼ無くなり安定感が増しました。
特に<尽瘁する手突槍 山桃>、<黄金色の幸せマレイン>がいぶし銀の活躍をみせ、「猫」で増やしにくいアクション数を増やしつつアタックできるようになりました。
リソースに緑のカードを置くようになった都合上ヴォイドブリンガーに<聖域の守護聖獣オーラアヌビス>を採用できなくなったので爆発力は下がりましたが、その代わりにケット・シーである<暗黒街の王カール>を採ることができ<ニャインライブズ メインクーン>がスカることが減ったためさらに安定感が向上。
とりわけ、先に<ニャインライブズ メインクーン>を引いたもん勝ちになりやすいミラーマッチにおける勝率が上がりました。
もう一つ候補に挙がったデッキが「サイクロペルツ」です。
kisuke-「サイクロペルツ」
日本選手権プレ関東地区予選② Dブロック1位
2 <R奏流フロート>
2 <UC奈落の魔人アビッソ>
4 <UC超電圧プラグ エレキラー>
4 <PR紅い牙ルビーハウル>
4 <SR暁十天カリード・カダブ>
4 <R絶望に打ち勝つ むてん丸>
1 <R凶事の象蛇グローツラング>
1 <PR語尾が「ですぅ」のロリータコ>
4 <SR怠惰の使者ファオルペルツ>
4 <SRオリジナルXIII Type.III “Ch05Al”>
4 <R途惑いの少女アリス>
1 <SR海の家の覇者グラ>
2 <Z/XR黄金騎士マリー・アントワネット>
3 <UC報復の大獅子ウルガルルム>
2 <RAウィルスハザードのアクターレ>
4 <SR双醒真輝サイクロトロン>
2 <SR憤怒の使者アルクス>
2 <SR勇者巨神ダームスタチウム>
特に15弾環境を象徴づけるカード、<怠惰の使者ファオルペルツ>を一番上手く使えるデッキがこの「サイクロペルツ」で序盤の<怠惰の使者ファオルペルツ>をめぐる攻防をつくるきっかけになったデッキも「サイクロペルツ」です。
このデッキが候補に挙がった理由は
・手札維持が必要な「サイクロペルツ」に対するメタカード<超電圧プラグ エレキラー>の採用率が減ったこと
・<Aウィルスハザードのアクターレ>を強く使うことができること
が挙げられます。
また、相変わらず<Aウィルスハザードのアクターレ>は環境に存在するデッキのほぼ全てに有効なカードのため使い得で、特に「サイクロペルツ」はアクターレ下でも自身への影響は少なく、メリットの方が大きいです。
これら二つのデッキで悩んでいましたが今回は「サイクロペルツ」を使うことにしました。
何故「サイクロペルツ」にしたかと言うと、その理由としてプレイヤースクエアへの攻撃力が「サイクロペルツ」の方が優秀だからです。
大抵の「猫」デッキ、今回紹介した「緑猫ディンギル」もそうですが、<奏流フロート>や自壊できるゼクスがいないためプレイヤースクエアへ攻撃できる回数が限られてしまいます。
そのため「猫」が一度ライフを詰められてしまうと「猫」は段階的にしかライフを奪うことができないため逆転が難しくなってしまいます。
強力なビートダウンを仕掛けてくるデッキが多い中、速やかにライフを削る手段を持たないビートが勝つには難しいと判断したため今回は「猫」デッキは断念することにしました。
「サイクロペルツ」
2 <R奏流フロート>
2 <UC奈落の魔人アビッソ>
2 <R手甲職人ガントレット>
2 <R蛇令嬢メリュジーニュ>
4 <PR紅い牙ルビーハウル>
4 <SR暁十天カリード・カダブ>
4 <R絶望に打ち勝つ むてん丸>
1 <R凶事の象蛇グローツラング>
4 <SR怠惰の使者ファオルペルツ>
3 <SRオリジナルXIII Type.III “Ch05Al”>
4 <R途惑いの少女アリス>
1 <SR海の家の覇者グラ>
1 <Z/XR黄金騎士マリー・アントワネット>
2 <PR十文字槍職人クロススピア>
4 <RAウィルスハザードのアクターレ>
2 <SRはじめてのチョコ バンシー>
4 <SR双醒真輝サイクロトロン>
2 <SR憤怒の使者アルクス>
2 <SR勇者巨神ダームスタチウム>
ゼクスエクストラ
2 <IGR統べて識る者ギルガメシュ>
一般的な「サイクロペルツ」とあまり変わりませんがいくつかのカードの採用理由について。

6コストのシステムゼクス<レドームランチャー アルマク>や<創星六華閃ガーンデーヴァ>を見る機会が増えたため採用。
副次的なメリットとして<統べて識る者ギルガメシュ>を使えるようになったため、<手甲職人ガントレット><PR十文字槍職人クロススピア><統べて識る者ギルガメシュ>の2000+4000+3000バーンでプレイヤースクエアの9000までのゼクスを焼き切ることができるようになりました。
滅多にできないですが意識して手札管理しておくと意外と打てるようになります。

「サイクロペルツ」青のイグニッションアイコン枠は手札を能動的に増やすことができる<ご機嫌なアサギ>を採用している人が増えてますが「猫」を意識するならこちらです。
「猫」はイグニッションアイコンで5000のバニラを多く採用してますが、6000の4コストのゼクスが少ないので同じコスト帯の5500が返しにくいデッキです。
<絶望に打ち勝つむてん丸>は後攻1ターン目に出すことができれば高確率でそのターンのテンポを取り返すことができるのでこちらを採用しました。

使い得

「サイクロペルツ」を調整して気になっていたのが除去の薄さでした。
特に<レドームランチャー アルマク>をノーマルスクエアに出されることが多くなったので<はじめてのチョコ バンシー>を採用。
従来の赤青黒というカラーリングの除去カードは<貫通機械ペネトレイト>でしたが、手札維持が重要なこのデッキはなかなかこの効果を使える機会がありません。
ですがEX6弾からの新規カード<はじめてのチョコ バンシー>は実質手札0枚で除去が打てるため採用しました。
ゼロオプティマの条件はそもそもこのデッキがゼロオプティマを揃えるデッキのため難しくなく、イグニッション試行回数も多いのでトラッシュに落ちやすくとてもよく活躍しました。
2.結果
今大会は20人によるダブルエリミネーション形式のトーナメントで行われました。早い話が1回は負けても大丈夫なトーナメントです。
結果は
1戦目 Bye
2戦目 ふらんけんさん(日本選手権プレ優勝)「猫ディンギル」 〇
3戦目 ほっぺさん(日本選手権プレ3位)「赤青リンクマスプロ」✖
4戦目 くまさん(第4,5,6,7,9回ミサキ杯優勝)「赤青リンクマスプロ」〇
5戦目 キノさん(日本選手権プレ4位)「青白アクターレコントロール」✖
でベスト8でした。
マッチングする相手一人一人がレジェンド級の方ばかりで勝てる気がしなかったですが健闘しました^^;
今後もこの『ベスプレ杯』は開催されるようなので次回開催時もお声がかかるようにがんばります。
3.最後に
以上長くなりましたが『第3回怜亜杯』『ベスプレ杯』のレポートをお送り致しました。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
15弾環境は目立った戦績を残せず残念な結果になりましたが次環境ではがんばりますので応援よろしくお願いします!!
マツダ