
JCS観戦ガイド 第2部
目次
- 第1部
・そもそもJCSとは
・BO3の難しさ
・観戦のポイント - 第2部
・環境デッキ紹介
Tier1
・アグロウマ娘
・宴楽ロイヤル
Tier2
・スペルウマ娘
・ワールドブレイクビショップ
・魔法使いウィッチ
・秘術ウィッチ
- 第3部
Tier3
・宴楽ナイトメア
・セッカエルフ
・ワールドブレイクドラゴン
・かげろう
筆者にとってのJCSとは
※記事内で使用している「Tier」とは流行度を指します。
環境デッキ紹介
ここで用いるTierとは、強さではなく流行度を指しています。個人的評価はもう一つ上のデッキもいくつかありますが、持ち込む人数の予想を元にランク付けしています。
Tier1
アグロウマ娘
デッキレシピ
アグロウマ娘
プレイヤー:エル
メインデッキ
計40枚
直近の大型大会であるGP京都で優勝し、新弾発売後も大人気のデッキ。
うまくいったときにはどんなデッキでも手をつけられない貫通力を持っていて京都に引き続き今大会もNo.1の使用率になるだろうと予想します。
このデッキには、盤面のウマ娘カードが多い程強力になるカードがたくさん入っていて、それらを生かして相手の体力を削り切るデッキです。
中でも強力なのが<シリウスシンボリ>。
殴り返されるリスクがないので気軽に攻撃出来て、処理されにくく毎ターン手札を入れ替えられます。
盤面を埋める準備が整ったら<ジャングルポケット>や<サウンズオブアース>で効率よく盤面処理をしながら<マヤノトップガン>で一気に相手のライフを減らしにいきます。
このデッキは手札管理がとても難しいです。
なので、序盤思うようには動けないときのカードの使い方や、捨てるカードに注目して観戦すると面白いと思います。
宴楽ロイヤル
デッキレシピ
宴楽ロイヤル
プレイヤー:エル
メインデッキ
計40枚
新弾で登場し、リストの開拓が徐々に進んできて今CSでの使用率をグングンと伸ばしているデッキタイプ。
基盤は専用トークンを集めながら戦う王道ミッドレンジですが、選択枠が多く出来ることがとても多いのが魅力です。
主役は<天下の大泥棒・ジエモン>。
PPとトークンがある限り何度も進化時効果を使用でき、盤面除去や回復をしながら横のフォロワー全てに疾走を付与し、一気に攻防を逆転させられます。
このリストでは選択枠に<オクトリス>や<簒奪の信者>など優秀な盗賊カードを採用しており、打点で押しきるのをメインとした構成です。
しかし、他にも<スパルタクス>と<マグナゼロ>を採用し、削りきるのが大変なら特殊勝利に切り替えるリストなど人によって様々な形があるのが現状なので、非宴楽のカードがどのようにゲームに影響するかに注目です
また、このデッキは<達人の芸者>など一部のカードに除去を頼っている部分があるので、引けていないときの選手の溜め方も見どころになると思います。
Tier2
スペルウマ娘
デッキレシピ
スペルウマ娘
プレイヤー:エル
メインデッキ
計43枚
「墓場20枚」と「墓場のスペル5枚」の2種類のミッションを達成することで、リソースを稼いで戦うデッキです。
<7センチの先へ>も超強力ですが、それよりも紹介したいのが<スイープトウショウ>。
なんと0コストで1コストスペルをプレイでき、<夜に暁、空に瑞星>を選択すれば体力も回復します。フォロワーなので<マーベラスサンデー>や<スマートファルコン>で手札に戻したり、<マンハッタンカフェ>で墓場から出したり使い回しが出来てしまいます。
このリストは<ダイワスカーレット>と<ウオッカ>が入っていて攻撃的なプレイも取れるよう構築されていますが、<Balliamo?>・<スマートファルコン>・<祖にして導く者>を増やし<スイープトウショウ>を何度もプレイすることで、相手の攻め手を減らしてから攻撃するのをメインプランとしたループ型も存在します。
このデッキは手札と状況次第で、盤面を作るのか、7センチを目指すのか、何を残して何をプレイするのか、序盤からプラン選択が非常に難しく、上手い選手は当然のように珍しいルートを選択してトップ受けを広げにいきます。なので、このデッキは「選手が今何を考えているのか」を考えながら観るととても面白いと思います。
ワールドブレイクビショップ
デッキレシピ
ワールドブレイクビショップ
プレイヤー:エル
メインデッキ
計42枚
デッキ名にもなっている<ワールドブレイク>は相手の盤面とEXエリア全てとデッキを10枚も消滅させる強力なカードです。このカードによって相手の山札切れを目指すコントロールデッキです。デッキが10枚も減ると相手が攻め手を失うことも多く、基本的には相手側に打点を溜めておくのを要求されます。それでも墓場を稼ぐ必要のあるデッキなど対策が上手くいかないデッキもあります。
宴楽ロイヤルが特殊勝利も可能なので、対応するには要求値が非常に高く、立ち位置が悪いですが、選手のメタ読みやターゲット次第では使われると思います。
正直相性と噛み合いに左右されるプレイ中はあまり映えないデッキですが、もしこれで勝ち上がった選手がいたならそれはメタ読みやBO3ならではの戦略を立てるのが上手い選手だろうと思います。
魔法使いウィッチ
デッキレシピ
魔法使いウィッチ
プレイヤー:エル
メインデッキ
計40枚
新弾で<真理の大文豪・ユキシマ>と<一世の探究>が追加され宴楽ロイヤルの影に隠れながらじわじわと使用率を伸ばしているデッキ。
8ターン目に<インフィニットウィッチ・ドロシー>か<水晶の魔剣士>で<次元の超越>を踏み倒し、追加ターンに<連鎖する雷>と盤面の打点で削りきるのがメインプランで、それまでは高い除去力で粘ります。
とはいってもそれで出る打点は16点前後なので、途中で<真実の宣告>でリーダーダメージを選択するなど道中でどれだけ要求値を下げられるかが注目ポイントです。
また、<管弦の魔術師>と<宿帳のフクロウ>が入った宴楽寄せの魔法使いや、<陰陽の開祖・クオン>が入った純超越も環境に存在します。
秘術ウィッチ
デッキレシピ
秘術ウィッチ
プレイヤー:エル
メインデッキ
計40枚
昨年度のJCSでも活躍したこのデッキも新弾で<グランドスピア>が追加され強化されました。CSで見る機会はあまり多くありませんが、このデッキで権利を獲得した秘術ウィッチが上手すぎるプレイヤーも多数出場するため、数人持ち込むと予想します。
土の印アミュレットを溜めて使うを繰り返しながら、効果ダメージで攻めるデッキタイプです。
キーカードに選んだのは<エレメントシャーマン・ライリー>。このカードを<ケリドウェン>が生成する<久遠の秘薬>によって墓場から出し全ての効果を発動させる動きは、1年経った今でも強力で、そこから更に<アーティストメイジ>でライリーにドレインを付与することも出来ます。
このアーティストメイジが決まる、もしくは構えられてお互い牽制をし合う展開になるとロングゲームとなり、普段よりも面白い試合が観れるかもしれません。
また、このデッキは攻めと守りを同時に行うことが難しく、緩急を付ける必要があります。いつ土を溜めて、いつビッグアクションを起こすのか、選手のバランス感覚にも注目です。
以上第2部でした。