東京CSベスト8!「ポルチェ」入り赤紫ロー
7/7の七夕の日に「チャンピオンシップ2024 WAVE1 エリア大会」に参加してきたのですが、なんとBEST8になりました!ぱちぱちぱち
ということで、今回はせっかくなので使用したデッキなどについて話していく振り返り記事となります。
デッキレシピは最後の方にあるので、デッキレシピだけ気になるよ~という方は最後まで飛ばしてしまってください。
まず、現在のワンピースカードの対戦環境について書いていきます。
現状のブースターパック8弾環境、デッキ選択理由について
今は圧倒的に「赤紫ロー」環境と言って差し障りありません。速攻(アグロ)のような動きが特徴的なリーダーで、高い除去性能も兼ね備えているため、相手の動きを妨害することにも長けています。
デッキ内にサーチカードが無いため、毎試合一定の動きが狙えるようなリーダーではありませんが、複数回の強化を貰った結果、デッキ内の殆どが強いカードで埋まっているため、大体どんな手札になってもある程度以上戦えてしまうような安定性も兼ね備えています。
冷蔵庫の中に入っている食材を組み合わせて料理をするような感覚で、手札にあるカードの組み合わせ次第でアグロ系の動きをするか、除去コン系の動きをするか、リソース勝負を仕掛けるか、いずれかを選択して戦っていくことが可能です。
また、ガード面も強く、+2000カウンターのカードが16枚前後、ブロッカーのキャラも16枚前後入っている場合が多く普通のデッキよりも防御が固いという一面もあります。
7弾以前は明確な弱点として、自分のドン!!を減らしすぎて後半にパワー不足に陥ってしまう点があったものの、8弾で<ブラックマリア>や<シャーロット・プリン>が追加されたことで、そんな弱点も払拭されやすくなりました。
攻撃面でも防御面でもリソース面でも安定性の面でも、大抵のデッキよりも優れているという観点から8弾以降使用者分布がとんでもなく増えているリーダーとなります。
デッキパワーで言えば赤紫ローが圧倒的なのですが、そのメタ的な立ち位置として、次点で使用者が多いのが「CP0黒ルッチ」になります。 いわゆる除去コントロールの代表というようなリーダーで、毎ターン相手のキャラを2枚前後除去しつつ、さらに盤面も展開するようなデッキになっています。
黒系のデッキの中でも、コストマイナスのしやすさとトラッシュの貯めやすさが突出しており、ライフ5である点も加味すると、前期に禁止された「<青黒サカズキ>」に並ぶ除去性能と安定性を持っています。
黒色のカードを代表するオーバーパワーカード<ゲッコー・モリア>との相性が良いのは勿論、前期に「サカズキ」と共に禁止指定された<大噴火>に近い性能を持つ、<エニエス・ロビー>や<嵐脚>を上手く扱うことができ、8弾で追加されたパワカである<ジャック>との相性も抜群です。
ただ、上で紹介した嵐脚以外のカードはサーチカードの対象外であるため、毎ターンの1枚ドローで引き込まないといけないのが大変で、大型が引けない試合やコストマイナスしか引けない試合がどうしても生まれてしまいます。
引けた際の爆発力は他のデッキを寄せ付けない強さであり、また、相手のアクションに対して除去で解答していくリアクションデッキのため、自分がこのターンに何をすればいいのか、というプレイの方向性自体はわかりやすく使いやすいデッキであるのも確かなのですが、長期戦を狙う際にカード能力のコストでデッキの下に置くカードの内容や順番を記憶する必要があるため、少し玄人向けのデッキになっており、2番手という立ち位置に収まっています。
現環境は何処の大会環境だろうと、おおよそこの「赤紫ロー」が35パーセントほどと「黒ルッチ」が20パーセントほど。合わせたら全体の過半数を占めており、残りの45パーセントほどの中に、3番手以降のデッキである「<黄エネル>」「<黒黄ルフィ>」「<緑ボニー>」「<黄カルガラ>」「<青ドフラミンゴ>」、もしくは使用者の相棒リーダーなどが詰まっています。
これまでの地区大会の上位16名などの上位入賞の比率を見た場合には「赤紫ロー」が70パーセントくらいを占めているので、回戦が進むごとに「赤紫ロー」と当たる確率はどんどん高くなることは把握しているのですが、
ここで注目するべきは大会全体で「赤紫ロー」or「黒ルッチ」と対戦する確率が一番高い!という部分ではなく、特に予選の序盤は、「赤紫ロー」or「黒ルッチ」に当たる確率と同じくらいの確率で「赤紫ロー」「黒ルッチ」"以外"にあたる確率があるということです。
大会のオポーネントルール的にも、上位入賞のために一番避けなければならないのは、"序盤の回戦で負けてしまうこと"。
つまりは、デッキ選択に於いて「赤紫ロー」や「黒ルッチ」に対して勝率がなるべく高いデッキを選ぶのは勿論なのですが、"それ以外のデッキ"に負けてしまう可能性を減らすことも同じくらい重視しなくてはなりません。
そういった視点で突き詰めていき、様々なリーダーを1つ1つ試していく上で、上位デッキに対しても対等に戦うことができ、マイナーリーダーを含めても不利な対面が少なく、有利なデッキに対しての勝率の高さが異常値であり、手札事故の比率も少ないデッキが見つかりました。
「赤紫ロー」でした。
戦績について
まず参加した東京予選の戦績から。予選ラウンド
- 青紫レイジュ後攻◯
- 赤紫ロー先攻◯
- 緑ボニー後攻◯
- 赤紫ロー後攻◯
- 黄エネル先攻◯
- 赤紫ロー先攻◯
- CP0ルッチ後攻◯
- 赤紫ロー先攻◯
- CP0ルッチ先攻◯
決勝トーナメント
- 赤紫ロー先攻◯
- 赤紫ロー先攻×(予選8回戦目の方)
特に赤紫ローミラーは経験値が少なかったので心配でしたが、そこは構築や引きの噛み合いが味方してくれたように思いました。
使用したデッキリスト
メインデッキ
計50枚
デッキ概要
基本的には通常の赤紫ローと同じとはいえ、赤紫ローについて記事内で触れたのが3船長デッキ発売以来ぶりでかなり久しぶりなので基本概要から説明です。この赤紫ローというリーダーですが、自分のドン!!の上限枚数を減らすだけで、4コスト以下のキャラを出しつつ、パワー3000以下の相手のキャラを1枚除去することができます。
例えば、ターンの開始時に3ドン!!しかない状態でも、その3ドン!!をキャラ展開に使いつつ、追加で4コストのキャラを出せて、ついでかのように相手のキャラを除去できます。
パワー3000以下除去を手札消費のない<海震>と置き換えた場合、3コストしか使えなかったはずのターンに、合計8コストのカードをプレイしていることになります。
この+5ドン!!分の動きを毎ターンできると言えば、このリーダーの強さが伝わりやすいのではないでしょうか。
デッキ構築の特徴的な部分
世間的に流行っている赤紫ローとの相違点として、<ポルチェ><カリファ><FILMロー>が採用されており、代わりに<速攻ゾロ><5コストキッド><1コストお玉>の3種が不採用となっています。ポルチェの採用について
端的に言うとデッキの最大値を上げてくれるカードです。このキャラの能力で登場させられるパワー4000以下のキャラは、<シャーロット・プリン><ブラックマリア><カリファ>の3種類となっており、先攻2ターン目にこのキャラ+シャーロット・プリンが揃っていたらリーダーの能力を使わずに2面展開することができたり、<ポルチェ>+ブラックマリアが揃っていたら、リーダーの能力と併用することで、ポルチェ+ブラックマリア+4コストキャラの3枚を展開可能だったり。とにかく、少ないドン!!消費で多面展開がしやすくなります。
デッキ内にカウンター値の無いカードが増えてしまうという懸念点はあるものの、黒ルッチの除去が追いつかない展開を作りやすくなったり、ミラー戦でこの盤面1枚の差が勝敗に直結しやすかったりで、赤紫ローを使ってきた期間が他の方より短い自分にとっては、防御力を少し減らしてでも、最大値を上げられるこのカードの存在はかなり大きかったです。
実際、大会中もこのカードのおかげで、盤面を0枚にされた次のターンに4面展開しなおして負け試合を捲ったことなんかもあり、大いに役立ってくれました。
パワー4000以下のキャラがない場合でも、縦置きエンドした速攻ゾロと同じような感覚で3コストバニラとして運用することが可能なのもいいですね。
FILMロー採用について
今の世間の主流の構築では3枚以上の投入が基本となりつつありますが、うちのデッキにも3枚投入されています。盤面にアタッカーを出しつつリーダーの能力による除去の対象を増やすためには、アタッカー+<ゴードン>or<お玉>の手札2枚消費が必要になりますが、このカードであればゴードンorお玉を登場させなくてもパワー5000以下を除去可能になるため、手札1枚分の損失を抑えられるのが優秀です。
このデッキに於いては、ポルチェを絡めた展開をする際手札の消費が激しくなるので、単純に手札消費を抑えられるこのカードをお玉よりも優先して採用している形になります。
カリファ採用について
<ポルチェ>の能力の対象を増やすために投入。アタック時に<クイーン>と同様の能力を使うことができ、+2000カウンターも持っています。ドロー能力を使えるのがこのカードが着地した次の自分のターンからになるため、登場した返しの相手のターンに除去されると単純にマイナスになってしまいますが、4コストかつパワー4000という絶妙に除去されにくいステータスを持っているのが優秀です。
大抵の場合、このカードを除去するか、ポルチェなどのパワー5000のアタッカーを除去するかの2択を相手に迫ることができます。
特にリソース差勝負になりやすい赤紫ローミラーで役立ちやすく、このカードが除去されてもそのままアタック回数の多さで相手のリソースを奪うことができるし、このカードが残った場合はドロー能力を使って自分のリソース回復ができるので、どちらに転んでも悪くない展開をすることができます。
このキャラの隣にパワー6000のブロッカーを出して、このキャラへのアタックを防ぐことで、複数ターンに渡ってドロー能力を使える場合もあります。
除去が少ないデッキ相手にはそういった動きを狙ってみもいいかもしれません。
終わりに
ということで、今回は「チャンピオンシップ2024 WAVE1 エリア大会」の参加レポートでした。ベスト32に入ったため、8/12に開催される「チャンピオンシップ2024 WAVE1 決勝大会」の参加権利を手に入れたので、決勝大会に向けて、7/13発売のスターターデッキのカードも含めた次の環境の研究をしていきたいなと思います!
それでは、また次回に!