【山川洋明】禁止改定後環境
今日は禁止になったカードたちと、禁止改定後の環境予想についてお伝えしたいと思います。
禁止カードたち
1.リーダーサカズキ
<リーダーサカズキ>は徹底的な正義を環境に突きつけていました。場に出た瞬間に何かしら仕事をしないキャラを軒並み環境外に押しやりました。3コストキャラにはリーダー効果と<犬噛紅蓮>、6コストまでのキャラは<レベッカ>&<ヒナ>から<ルッチ>。7コストのキャラもリーダー効果から<大噴火>&<7ボルサリーノ>。
10コストのキャラですら<氷河時代>、大噴火、リーダー効果からの犬噛紅蓮で処理できてしまいます。
しかも、ただ処理するだけでなく、サカズキ側は盤面に脅威となるキャラを並べながら対戦相手のキャラを次々に正義の名のもとに始末してきました。
リーダーサカズキの存在によって、カードプール内のキャラの大半が使い物にならなくなっていました。
一例をあげると、<シャーロット・ダイフク>や<4ハンコック>。彼らはターンさえ帰ってくれば攻撃に参加し、プレイヤーに追加の手札をもたらしてくれる存在でした。
しかし、サカズキのいる世界では生きてターンが帰ってくることはほとんどありませんでした。
また、現在60人以上いるリーダーの大半もサカズキの前に膝を屈していました。サカズキの退場によって、多くのリーダーとキャラが環境に戻ってくることでしょう。
2.排撃
<サカズキ>が退場すると、<エネル>や<カタクリ>といった黄色いリーダーたちの必殺技<排撃>&<アマル>が火を噴きます。サカズキの歯止めなきあとでこれはこれで高速環境。
序盤は除去として、後半はとどめを刺すカードとして。トリガーとしても最低限のドロー。
黄色の根幹を担っていた排撃にもメスを入れられることになりました。
3.大噴火
除去デッキの<サカズキ>の後釜として、<モリア>や<新ルッチ>が台頭します。彼らの除去性能も強力です。<大噴火>は黒いデッキの除去性能を強烈なものにしていました。サカズキだけ退場しても、除去デッキの前にまた多くのキャラとリーダーたちが押さえつけられる姿も予見されます。
大噴火を禁止することで、序盤からの除去に制約をかけることで、健全な環境がもたらされることでしょう。
禁止改定後の世界
まず、<赤紫ロー>が勢力を伸ばすことでしょう。禁止改定をノーダメージで潜り抜けました。天敵<サカズキ>が消え、互角に渡り合っていた<モリア>は<大噴火>を、<エネル>は<排撃>を失いました。ライバルたちが弱体化する中で戦力を維持できたメリットは計り知れません。
サカズキに封じ込められていた大型キャラが環境に増えるのであれば、<7コストアイン>を入れる構築も現れてくるかもしれません。
ミラーマッチを見越すのであれば多面除去につながる<7エース>の増量も考えられます。
サカズキがいなくなっても、除去デッキの筆頭格として赤紫ローが幾多のデッキの前に立ちはだかります。
排撃を失ったエネルは大型キャラを連打する防御的な方向に舵を切ることでしょう。<9ヤマト>と<10エース>のもたらすライフと重厚感で環境に影響を及ぼし続けます。
大噴火を失ったモリアは構築が歪みます。<ブランニュー>を軸にした海軍型構築では、採用する海軍のカードの枚数が苦しくなります。
一方、<新ルッチ>は<嵐脚>をはじめとしたCP軸で除去デッキを構築可能です。こちらは<エニエスロビー>や<エアドア>など強力なカードたちで環境に殴り込みをかけてくることでしょう。
また、「サカズキにどうしても勝てなかった!」というリーダーたちも勢力拡大を伺います。
<黒黄ルフィ>、<ボニー>などです。
黒黄ルフィは終盤になれば<黒サボ>などを毎ターン出し続け、ブロッカーとKO耐性を補給し続けます。モリア、ルッチ、エネルなどに立ちはだかります。
リーダーのパワーを高めることで、赤紫ローにも耐性があります。
ボニーはリーダーのレスト効果で黒黄ルフィに睨みをきかせます。赤紫ロー相手には苦戦するものの、それ以外の大半に善戦するため環境の一翼を担うでしょう。
同じくローを苦手とするのは<ナミ>。こちらもロー以外には強さを見せるため注目です。
禁止改定後には店舗予選も始まります。群雄割拠の世界が繰り広げられることが予想されます。
新しい環境もぜひ楽しんでいきましょう!