【じょーじ】5弾環境振り返り-デッキレシピを添えて-
8月26日に発売したブースターパック5弾「新時代の主役」から3か月が経過し、今週末にはブースターパック6弾「双璧の覇者」が発売となります。
今回は、6弾発売前に、5弾環境をデッキレシピを交えつつ振り返っていこうと思います。
8月26日(土) ブースターパック5弾「新時代の主役」発売~「赤紫ロー」時代~
新規テーマ《空島》、《革命軍》のカードや、「アルティメットデッキ「"三船長"集結」の強化カードなどを中心に、127種のカードプールが追加されました。発売後しばらくの間は公式大会などの大型大会はありませんでしたが、1周年記念弾ということで上位レアリティの種類が多かったり、渋谷駅をジャックして大々的な広告がされるなど、全体的にお祭り的な雰囲気がありました。
そんな中、まず発売後すぐに頭角を現したのは「赤紫ロー」と「黄エネル」のデッキでした。
赤紫ロー
メインデッキ
計50枚
相手のキャラを積極的に除去しつつ、低コストキャラでのビートダウンで攻めていくデッキです。
自分の手札の消費が激しいという弱点はあるものの、4弾以前のデッキに比べると展開力も除去力も頭一つ抜けており、序盤から凄まじいキャラの体数差を付けることができるため、対戦していて絶望感を感じた人も多かったのではないでしょうか。
リーダーの能力によってパワー3000以下を除去可能であり、それ以上のパワーの人は<ゴードン>と組み合わせてパワー6000まで除去可能、<ガンマナイフ>と合わせるとパワー8000まで除去可能。
それ以上のキャラを倒そうとすると、複数のパワーダウンを組み合わせないといけなくなっています。
この頃は、ゴードンだけで取られない「パワー7000以上かどうか」、同じくガンマナイフだけで除去されない「パワー9000以上かどうか」という2点は、デッキ構築の時点で一つの基準になっていました。
黄エネル
メインデッキ
計50枚
<ホーリー><オーム><ゲダツ>などの優秀な中コスト帯のカードでテンポよく戦いを進めていき、高コスト帯のライフ回復系テキストとリーダーの能力を合わせて、ライフ1枚前後の状態を常に保ち続けながら戦うことで、相手の息切れを狙っていくデッキです。
単色リーダーにも関わらず、初期ライフが4と少なめになっています。
しかし、それを補う程にライフ回復の能力が強力であり、ライフが1枚の状態で相手のターンを迎えたとしても、リーダーの能力で1枚回復できるので、実質ライフ2の状態と同じような扱いになります。
ライフ0枚にした後も、<ヤマト>などでライフを回復した場合、また実質ライフ2枚の状態に戻すことができます。
トリガー能力を持つカードが多く採用されている黄色デッキに対して、3回のアタックを通さないと倒すことができないという状態を保ち続けられるのがこのデッキの強みですね。
チャンピオンシップ2023 2次予選 店舗大会開催 紫ルフィ時代
「赤紫ロー」の優勝報告が多く、ミラー戦での戦い方などについて語られていましたが、5弾発売から2週間後頃には、流行は変化していました。大型大会の参加権を掛けたショップ大会「チャンピオンシップ2023 2次予選 店舗大会」が行われるようになり、だんだんと優勝報告が増えていったのは「紫ルフィ」のデッキ。
1週間もすると、その強さが知れ渡っていき、既存のリーダーも、「赤紫ロー」や「黄エネル」などの5弾デッキも全てを蹴散らして、優勝報告はたちまち最多数に。
参加者1名以外すべて「紫ルフィ」のデッキを使っていた報告もある程に、猛威を奮っていたデッキとなります。
紫ルフィ
メインデッキ
計50枚
手札を増やしつつ、アクティブドン!!を追加できるリーダー。
先攻なら、先攻2ターン目に4ドンのキャラ、先攻3ターン目には7ドン!!のキャラを登場させることができます。
かなり早いタイミングから大型キャラを登場させて盤面を制圧できる上に、後半は3種類のブロッカーによって、守りも万全に備えることができます。
大味な動きをするように見えて、<マゼラン>で相手のドン!!を減らして相手の展開を一手遅らせたり、<7コストキッド>によってパワー5000でのアタック連打を防いだりと、相手のデッキ次第で意外と器用な動きも可能なのも魅力の1つです。
<浦島>はパワーが9000と高く、「赤紫ロー」+<ガンマナイフ>で除去されないスペックがあり、ビジュアルも相まって人気カードとなっていました。
10月7日(土) スタートデッキSide ウタ発売
新しいリーダーが追加されました。人気キャラであり、デッキとしてもかなり強力な「緑ウタ」のデッキは、発売直後は使用者も多く、フラッグシップバトル等を中心に多くの優勝報告が寄せられました。
緑ウタ
メインデッキ
計50枚
※スタートデッキ ゾロ&サンジのカードも入っています。
自身の登場時に追加で手札からキャラを登場させることができる能力を持つ《FILM》のキャラを展開して攻めていき、「ウタ」専用の強力な歌イベントを組み合わせて攻めていくリーダー。
中盤までは、展開したFILMキャラで相手のライフを削っていき、終盤には<逆光>や<私は最強>を使うことで、ブロッカーをどかしたり、アタック数を増やしたりすることで、相手の計算を大きく狂わせることができます。
リーダーの能力や<ナミ>の能力で積極的に手札枚数を増やすことができるので、手札10枚以上の状態で戦うことも多く、その手札量を維持したまま、<キッド>を出して相手からのアタックを防ぐという動きが強力です。
10月28日(土) スタートデッキ ゾロ&サンジ 青黒サカヅキ時代
発売から猛威を奮った「緑ウタ」。しかし、そんな勢いは2週間もすると衰え、代わりに使用者が爆発的に増えたのが「青黒サカヅキ」デッキ。
様々なカードが試されていたデッキ構築が遂に完成したのか、かつての「紫ルフィ」と取って代わるように、今度は「青黒サカヅキ」が大会分布の半分を占める程の人気リーダーとなり、また、「青黒サカヅキ」デッキに対して相性の悪い「ゾロ&サンジ」にとっては辛い状態でのスタートとなりました。
青黒サカヅキ
メインデッキ
計50枚
相手の低コストキャラKOと、相手のキャラのコストダウンを組み合わせ、相手のキャラを除去することで相手のアタック数を減らし、さらにブロッカーを立てることで相手の動きを止める、少しコントロール色の強いデッキ。
相手のキャラのコストを大幅に減らして効果KOのサポートをしながら、アタッカーとブロッカーをそれぞれ1枚ずつ登場させられる<レベッカ>と<ヒナ>のコンボ。
1体で相手のキャラを2枚KOできる<ルッチ>。
それらのカードを使い回せる<マンシェリー>。
強力なカードが多い上、それらを手札に揃えるためのサーチ能力や、リーダーのドロー能力もあるため、それなりに安定性にも長けているのが人気の要因となっています。
「青黒サカヅキ」環境になった後、青黒サカヅキに対抗しうるデッキとして「黄カタクリ」や「赤紫ルフィ」も台頭してきました。
これらのデッキを使うか、はたまたこれまでの上位デッキの中から、どれを大会に持っていこうか......というのが、ざっくりした現在の環境になっています。
黄カタクリ
メインデッキ
計50枚
リーダーの能力によるライフ操作と、高コスト帯のライフ回復、そして大量のトリガー持ち能力カードを組み合わせ、相手のアタックを止めながら戦っていくデッキ。 守備系デッキかと思いきや、リーダーの能力によってパワー7000でのアタックがしやすいため相手に序盤からダメージを与えやすく、少なくなった相手のライフを<7コストマム>や<10コストマム>の能力でトラッシュすることができ、最後は<雷霆>や<2億V雷神>で相手のブロッカーを一気にどかして高いパワーで突っ込めるため、攻撃性もかなり高くなっています。
出力の最大値がライフの内容によって左右しやすいデッキのため、それを乗りこなす力も必要ですが、攻め方・守り方が単純なため、初心者にもおススメできる良いデッキですね。
赤紫ルフィ
メインデッキ
計50枚
序盤は、リーダーのステータスが高いことを活かしてバトルを有利に進めながら、ドン!!加速系のカードを使っていき、後半は<キッド>や<白ひげ>の能力で元々高いリーダーのパワーをさらにアップさせて相手のアタックを捌いていくデッキです。
毎ターン高コストキャラを出していくことで、「青黒サカヅキ」側の除去が追い付かなくなるのを狙いつつ、パワーの高いリーダーで相手のライフを削っていき、相手のライフが少なくなったら、<10コストルフィ>と<悪魔風脚>を組み合わせて、超強力な打点で一気に相手を沈めます。
やはり自身のライフが少ないことが、どうしても弱点になってしまうこともありますが、
高コストキャラを毎ターン出して場を制圧していく爽快感と、序盤からパワーが高く後半はブロック不可という攻撃的な動きは人気の要因となっていますね。
終わりに
4弾以前の「白ひげ」中心の環境からは一変し、様々なデッキが活躍した5弾環境となりました。発売直前に強すぎるかもと言われていた《赤黄ベロ・ベティ》や《青黒レベッカ》などのデッキは思いの外活躍せず、逆に微妙かもと言われていた《黄エネル》は常に環境の2番手に居続けるという、発売前の下馬評が大きく覆された面白い期間だったと思います。
ブースターパック第6弾では、また、これまでよりも強力なカードが登場します。
第5弾環境と同じく、新規リーダーが活躍するのか、はたまた、強化された既存デッキが環境に復権していくのか、また環境が巡り巡るのか......今からでも楽しみですね!
それでは、また次回にお会いしましょう。