こんにちは、マツダです。
今回は3/19・20に名古屋、岐阜で開催されました大型非公認大会『怜亜杯』並びに『ベスプレ杯』のレポートをお届けします。
第3回怜亜杯レポート
怜亜杯は3年前から開催されている名古屋の大型非公認大会で毎年3月に行われています。
こちらの大会は第1回の頃から参加させていただいており今回も楽しみにしてました。
1.環境考察
さて、今大会は1週間前の『全日本選手権プレ』とはうってかわって、フリー冊子『天使と猫の舞踏』と先日池袋ゼクストリームで配布された<統べて識る者ギルガメシュ>、<終わりを齎す者ズィーガー >が使える初の大型非公認大会でした。
ゼクスの新たなシステムである、デュナミスやLv持ちゼクスのカードパワーは未知数で何を基準に調整すれば良いか思案に更けていましたが、やはり新システムは強いらしく、早速<SRニャインライブズ メインクーン>や<R吹き抜ける『高潔』スド>を用いた「猫ディンギル」なるデッキが猛威を振るっているとの情報を耳に早速そのデッキを回していました。
サンプルデッキ「猫ディンギル」
4 <R 聖域の守護聖獣オーラアヌビス>
4 <R 会計士アルパイン>
4 <R 持ち逃げするメインクーン>
4 <R スクープを追うマンチカン>
4 <R カールの子分その1 キジトラ>
4 <C棒手売のソコケ>
3 <C 暗黒街の狙撃手スノーシュー>
3 <R イヴィルベイン ムランジェ>
4 <R プロプレイヤー キューダ>
4 <R 打ち返すレシーブ>
4 <SRニャインライブズ メインクーン>
4 <Z/XR 気まぐれ王ミケ>
1 <SR 十二使徒 磨羯宮ハナエル>
3 <くれないかニャ>
ゼクスエクストラ
4 <R吹き抜ける『高潔』スド>
この<SRニャインライブズ メインクーン>を主軸とするデッキは4ターン目以降の展開力が凄まじく、ぼーっとしていると<C棒手売のソコケ>や<R プロプレイヤー キューダ> で<SRニャインライブズ メインクーン>を再展開されすべての面を埋められ何もできずゲームエンドという場面もあり、既存のデッキや前回記事でも紹介しました「青緑リンク4色ガーンデーヴァ」では歯が立たないほど強いデッキでした。
まだ出せるエクストラが<R吹き抜ける『高潔』スド>4枚しか入れられないためかキルターンが5~7ターンくらいと早めに設定されていて、これより速度が遅いビートダウンデッキは「猫ディンギル」に絶対に勝てないと感じるほど。
ただ、何度か回しているうちにデッキのメインパーツである<SRニャインライブズ メインクーン>や白黒リンクを引けていないと安定して戦えないという大きな欠点も見つかりました。
高い勝利アベレージが求められる大会で安定しないデッキ使うのは好きではなかったので早々に「猫ディンギル」の調整はあきらめましたが、そのデッキパワーには目を見張るものがあり使用プレイヤーも多いと考え、仮想敵を「猫ディンギル」に設定してこれに勝てるデッキの調整を始めました。
2.デッキ調整
「猫」をメタるにあたってまず着目したのが<RAウィルスハザードのアクターレ>で「猫」の主要パーツが止まること。
<SRニャインライブズ メインクーン>や<C棒手売のソコケ>などは種族ケット・シーを参照しているため<RAウィルスハザードのアクターレ>で一時的に死に札にでき、維持できればリソースリンクを無力化させることができます。
特に15弾環境の<RAウィルスハザードのアクターレ>は対「猫」だけでなく、「赤青リンクマスプロ」や「サイクロペルツ」、「多色ガーンデーヴァ」といったデッキにとても有効な一枚で、このカードを4投するところからデッキ構築が始まると言っても過言ではないくらい必須なカードだと感じてました。
次に「猫」で展開されるゼクスの殆どが3コストのゼクスであること。
<SRニャインライブズ メインクーン>を有効的に活用するために3コストのケット・シーを大量に採用しているこのデッキ、これらは破壊されてチャージに送られることで真価を発揮しますがチャージを経由させずに除去することができれば大きくテンポを稼ぐことができます。
そこで注目したのが<Rスノーシューター ベラトリクス>、チャージ1枚で全ての相手の3コストゼクスをバウンスでき、万が一面を埋められてもワンチャン取り返せるナイスカードです。
また4コストなのが一番の強みで、同じく3コストゼクスを一掃できる<オリジナルXIII Type.VIII "Lw19Ve">もありましたがこちらは7コストのため相手の展開スピードに間に合わないという欠点があるので猫に対しては強くないと判断しました。
これらのカードを上手く使えるデッキが一番強いのではないかと考え様々なデッキリストを閲覧していると...クールなリストがありました。
キノ-「青白アクターレコントロール」
日本選手権プレベスト4
1 <R 奏流フロート>
2 <R イヴィルベイン パスサール>
1 <R ロウブリンガー ケルート>
2 <R 聖獣オーラヘケト>
2 <R 迷彩機械インビジブル>
4 <UC ご機嫌なアサギ>
4 <SR 鴟梟を阻む意志ケィツゥー>
3 <UC 対話のジェローグ>
1 <R マシンブレード イザール>
1 <R 強襲変形フルオリン>
4 <SR 暴虐紫怨剣マスプロトロン>
4 <Aウィルスハザードのアクターレ>
2 <R 高秋のロトンヌ>
2 <SR 暗黒騎士マシャール>
2 <SR 秘められし意思ケィツゥー>
2 <SR オリジナルXIII Type.VI "Mt13Ve">
1 <UC レドームランチャー アルマク>
4 <SR 斬魔真紅剣シンクロトロン>
4 <SR 勇者巨神ダームスタチウム>
1 <SR 十二使徒 磨羯宮ハナエル>
3 <R スピニングブラッシュ>
日本選手権プレ本戦ベスト4のキノさんが持ち込んでいたこのデッキ。
4投されている<RAウィルスハザードのアクターレ>が特徴的で、序~中盤を青と白の優秀なコントロールゼクスで盤面を支配したあと<SR暴虐紫怨剣マスプロトロン>でビートダウンもできるきれいな構築になっていると思われます。
このリストにそのまま<Rスノーシューター ベラトリクス>を落とし込めばいけるのではないかと思い調整。
早速回してみるとかなり好感触だったので今回は製作者キノさんのリストを軸に構築することにしました。
「青白アクターレコントロール」
2 <R 奏流フロート>
2 <R イヴィルベイン パスサール>
4 <R 聖獣オーラヘケト>
4 <UC ご機嫌なアサギ>
4 <SR 鴟梟を阻む意志ケィツゥー>
3 <UC 対話のジェローグ>
1 <R 持ち逃げするメインクーン>
1 <C 聖獣オーラカルキノス>
4 <SR 暴虐紫怨剣マスプロトロン>
2 <R スノーシューター ベラトリクス>
4 <R Aウィルスハザードのアクターレ>
1 <R 高秋のロトンヌ>
2 <SR 暗黒騎士マシャール>
2 <SR 秘められし意思ケィツゥー>
2 <SR オリジナルXIII Type.VI "Mt13Ve">
2 <UC レドームランチャー アルマク>
3 <SR 斬魔真紅剣シンクロトロン>
4 <SR 勇者巨神ダームスタチウム>
3 <R スピニングブラッシュ>
ゼクスエクストラ
4 <R吹き抜ける『高潔』スド>
元のデッキリストと大きな変更点はありませんが少し意識したところとしてイグニッションアイコンのカラーバランスを少し調整しました。
日本選手権プレの環境とは違いこちらも<R吹き抜ける『高潔』スド>を使えるので白のアイコン持ちゼクスを増量。
4投している<R 聖獣オーラヘケト>は<R吹き抜ける『高潔』スド>のマイナス修正とも相性がよく大抵のアイコンゼクスを破壊できるようになるため、少しネックだった除去の薄さをカバーしやすくなりデッキパワーが大きく向上しました。
また製作者のキノさんが「<C 聖獣オーラカルキノス>強いよ」と言っていたので言われるがままに投入しました。
対「猫」に対しても申し分ない勝率を発揮でき、かなり好感触だったのでこのリストを持ち込むことに。
3.結果/反省点
怜亜杯は予選スイス6回戦を行ったのち上位16人で決勝トーナメントを行う形式。
予選の結果は
1戦目 「赤白リンクビートダウン」〇
2戦目 「猫ディンギルタッチ青」〇
3戦目 「青緑リンクマスプロ」✖
4戦目 「赤青リンクマスプロ」〇
5戦目 「青緑リンクガーンデーヴァ」✖
6戦目 「猫ディンギル」〇
4-2予選落ちでした。
反省点ですが、予想以上に「青緑リンク」絡みのデッキが多かったということ。
「青白コントロール」は対「青緑リンク」とは少し分が悪いマッチアップだったでしたが、「青緑リンク」は環境に多いであろう「猫」に不利なため数を減らしている、もしくは上位卓にはいないという読みでした。
しかし蓋を開けてみると「青緑リンク」と2回マッチングしており2回とも負けています。
これは明確な環境把握ミスで、この2つの負けは「青緑リンク」対策を怠っていたという致命的な敗因があり、デッキ構築の段階で「猫」に意識を傾けすぎたという点が今大会の反省点でした。
しかしながら「猫」とも2戦当たっていてこちらは全て勝っており、上位卓も「猫」が多かった中「青緑リンク」とマッチングしてるのは少し運が悪かったなぁという愚痴もほどほどに、翌日には『ベスプレ杯』もありましたのでそちらの最終調整に臨みました。
マツダ