種族の話も一段落、ここまで色んな種族が異なった特徴を持っていることが分かったと思います。
続いてその種族の特徴を理解していると何に活かせ、何ができるのかを具体的に紹介していこうと思います。
こちらはプレイング、そしてデッキ構築と二回に分けてお話ししようと思います。
今回はまず、プレイングからご紹介します。
○目次
○カテゴリ
1.そもそも知識によるプレイングとは
一つは経験からの判断によるプレイング、もう一つが知識からの判断によるプレイングです。
これは書いている内容から分かる通り、何度もゲームを行うことで培われていくプレイングです。
その回数も単に数をこなすだけではなく、プレイを変えたり本来なら行わない動き、常道から外れた動きなどを行ったりして初めて発見できることも多いです。
これは始めたばかりの方や最近復帰したという方には要求値の高いプレイングですね。
これに対して、知識からの判断というのは自分の持っているカード知識からの考えの判断です。
もう少し具体的に言うと、「相手のデッキタイプは〇〇だからこの行動が正しい」や「このデッキは〇〇するデッキだからこうする」といった判断です。
これはもちろん練習も必要なのですが、ベースとなっているのはカード知識やデッキ知識です。
そして知識というのは、自分から学ぶことでつけることができます。
今回はこの「知識からの判断によるプレイング」をメインに、書いていこうと思います。
2.知識によるプレイング「自分の目的に沿ったプレイング」
タイトルにある通り、最終的にはデッキの目的を意識したプレイングを行うことを目標にしています。
この段階は、実はそれほど難しくありません。次の2つのことを意識すれば良いだけです。
- 自分のデッキの目的への条件を意識する
- 目的のための準備の行動を意識する
デッキの目的への条件を意識する
デッキを作成する際、「この動きをすれば勝てる!!」といった動きを組み込むのがほとんどだと思います。その「目的の動き」には必ず条件がつきまとうものです。リソースの枚数やレベル、特殊な条件を指すものもあります。
レベルやリソースの枚数はもちろん、特定のカードがどこのゾーンにあったら良いのかも含みます。
これら条件を忘れ、がむしゃらにやっていては目的を達成できず、デッキの真価を発揮する間もなくゲームが終わってしまいます。
自分のデッキの目的が行えていない、行う前に負けてしまうことが多い方は、一度以下のように条件を整理し、達成できるように意識すると良いと思います。
- 自分の目的を行うのに必要なカード達はなにか
- そのカード達を使うにはどの様な条件が必要か
- そのカード達はどこにあれば良いのか、手札か、トラッシュか、リソースか
目的を意識したプレイング
目的を整理したなら、次はそれをプレイングに反映していきます。プレイングへの反映は、次のようにしていきます。
- 必要なカードを目的の場所へどのようにして送るか
- 必要な条件をどのように満たすか
リソースに送るのか、トラッシュに送るのか、チャージに送るのか、もしくは手札に集めるのかで手段は大きく変わってきます。
実は種族を軸にしたカードは各種族が送りたい領域にカードを送りやすくデザインされています。
最初は種族のカードを使っていると、比較的送りたい領域にカードを送れるので、種族デッキで慣れると良いと思います。
おそらく最も多くの方がお世話になることが多いレベルについてですが、これは「どのターンにどれだけレベルが欲しいか」を意識すると、プレイの選択肢が実は広がります。
例えば最終的に必要なのがウェイカーレベル3、リソースが7枚とします。
この場合、基本的にリソース7の時にウェイカーレベルが3になっていたら良いので、次のように理想の動きを考えることができます。
1-2ターン目:ウェイカーレベルを上げるカードを1枚以上プレイ
3ターン目:ウェイカーをプレイ
4ターン目:ウェイカーレベルを上げるカードをプレイ、場にカードが残っていればそのカードとディンギル
文字で少しわかりにくいですが、こうして整理すると1-2ターン目、そして4ターン目にレベルを上げる目的以外のカードを使用することができるタイミングがあります。
この様なタイミングで他の目的のカードを差し込み使いたいカードを目的の領域へ移動させ他の条件を達成させたり、単純にアドバンテージを稼いで動きの幅を広げたりし、無駄の少ない動きを行っていきます。
この部分はデッキ構築にも繋がる部分があるのでデッキ構築でも触れようと思いますが、「目的へ最短距離を取るだけでなく、他の条件を満たしたりアドバンテージを稼いで動きの幅を広げる」というのも大事ということを覚えていたら大丈夫です。
余談ですが、この「レベル以外の他の条件を意識する」ということがあまりできていない方が実は多かったりします。
具体的な例を挙げると墓城デッキで<アイコンネイ>ではなく<ブルーティア>を優先で使用し、レベルを上げたりといったことです。
3.知識によるプレイング「相手の目的を阻害するプレイング」
これは自分の動きとは逆に、「相手の目的へ繋がる行動を阻害する」ことです。
最近良く言われている5止め、つまりリソース5でリソースを増やすのを止める行動もこれに当てはまります。
また、相手の活用しにくい領域にカードを除去するのも目的を阻害することに繋がります。
つまり、自分の行えるターンが増えるということです。
あまりピンと来ないと思いますが、自分の行えるターンが増えるというのはそれだけで一つのゲームで行えることが増え、自分の勝利へ繋がります。
間接的にですが、自分の目的へも繋がりますね。
では実際にどのように妨害するのか、ここで知識が必要になって来ます。
例えばキラーマシーンやミソスの様な序盤からライフを削って行きたいデッキに対しては自分のプレイヤースクエア周りを固め、ライフを削られないようにするのが有効です。
これは、相手のデッキの特徴をわかっていないとできない行動です。
4.知識によるプレイング「チャンスを掴むプレイング」
自分がピンチの時こそまず落ち着き、相手のデッキの特徴を良く思い出してみましょう。
そうすると、自分が勝つためのパターンが見えてくると思います。
例えば、ホウライを相手に盤面を制圧されたとしましょう。
しかし、ホウライのカードには自分のゼクスを盤面から移動させる手段が少なく、そのため1ターンに取れるライフの総数は簡単に予想できると思います。
この場合、あえて相手の場のゼクスを残し、次の自分のターンを強くするためにアドバンテージを稼いで行きます。
一見リスキーな動きに見えますが、多く存在する自分のゼクスを上手く生かすことができるデッキは意外と少ないので、思った以上に場のゼクスを持て余してしまいます。
特に場のゼクスを残したなら、基本的には見えてるカードでしかライフを取られないので、思い切ってこの様な行動を取ることも必要です。
ですが、どのデッキ相手でもやれば良いというわけでもありません。
特に黒のディアボロス相手にそんなことをしてしまったのであれば、ライフは瞬く間に無くなると思います。
相手のデッキに自分のゼクスを除去する手段が存在するのか、それを加えても自分のライフが残っているのか、それを判断して行う必要があります。
もう一つ、よく見る例を上げてみます。
トーチャーズ相手に手札を全部トラッシュに送られたパターンです。
状況を打開しようと、とりあえずウェイカーを使用したりしていませんか。ここでも、一旦ストップをかけるべきです。
手札を維持しようとしても、相手は手札をトラッシュに送ることに長けた種族です。中途半端に持っていてもすぐに0になってしまいます。
その場合、手札をそれ以外のカードリソースに還元する動きを取るべきです。
具体的には、場にプレイしてしまうことです。
確かにあまり強い動きに見えませんが、手札破壊に特化している相手の場合はこちらのライフを削る力が弱い可能性が大きいです。
つまり、手札が無いことが自分の敗北に直結しないということです。
ここで慌てず、後半の選択肢を残しつつ、立ち回るのがポイントです。
この動きも一見リスキーに見えますが、カード知識に則ったプレイングです。
正直いくつも例があるのですが、どのパターンも自分が不利になった場合でも相手の弱点を逆手にし、自分に流れを持っていく動きは共通しています。
ここで相手の弱点を正確に判断するには、やはり知識というパーツは必要不可欠になります。
終わりに
今回はプレイングの話でしたが、如何だったでしょうか。プレイングというのは人によって異なるものですが、実は知識をベースにしているものがほとんどの人が共通で行っている部分だったりします。
そのため、始めたばかりの方でも「覚える」だけで判断の材料になるので、始めたばかりは闇雲に回数をこなすよりは色んな相手と対戦をし、色んなデッキの特徴を知るのが近道だと思います。
文章ばかりで長くなってしまいましたが、今回はこれにてお別れです。
次は長かったシリーズもいよいよ最後、デッキ構築の話です。
皆さん、最後までお付き合いください。
それでは。
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