『ブロガー Q&A』
第8回目となりました。
この企画は、今更聞けないルールやプレイング、気になるカードについて質問していくというコーナーです!
第8回目の今回は"ポテイト"さんにお答え頂きました!
Q.メタゲーム?メタカードって?
担当:よくメタカードで<リンゼ>を採用するみたいな話を聞きます。今回"メタ"についてと話題に挙がる<リンゼ>について教えて頂きたいです!
あけましておめでとうございます。ポテイトです。
今回は僕自身初めての「Q&A」コーナーが回って来たので、それに対する記事となります。
Question は題名の通り。 ただ答えるだけではつまらないので、少し話を掘り下げたところからしようと思います。
(1)そもそも "メタ" ってなーに?
"メタ" とは本来 メタゲーム の略称であり、言葉の発祥は最古のTCGであるMTGにまで遡ります。"メタゲーム" 自体の意味はというと、metaはギリシア語で「高次なー」「超ー」「―を含んだ」の意味を持った接頭辞で、直訳すると高次な試合。プレイング等が盤上における駆け引き(ゲーム)なら、メタゲームはそれより次元の高いところから駆け引きが始まっているという意味合いです。
これだけ聞くとよく分からない方も多いと思いますので、例も交えて説明していきたいと思います。
あなたは、ある大型大会に出たとしましょう。
大型大会では何人もの相手と対戦することになります。
それに伴って、あなたには勝つためのデッキ選択として2つの選択肢が存在します。
- (1)環境に存在する全てのデッキに互角に戦えるデッキ
- (2)大会で多く見かけるであろうデッキを想定して、それに有利な要素を含んだ、盛り込んだデッキ
これら2つの内、後者のような流行の変動を読んで構築をする駆け引きを メタゲーム と呼びます。
ウィクロスに置き換えて例を挙げますと、
明日のWPSは、最近2アンや2遊月が流行っているからそれらを多く見かけるに違いない!よし!<アイドル>を入れた<エニグマオーラ>4投の<散華ウリス>を使おう!
また、流行とは常に変化するものなので、当然メタゲームの内容も時期も変わっていきますし、メタゲームの末に一周回って初めの状態に戻ることも多々あります。
例) 2アンや2遊月が流行る→それに強いデッキAが流行る(2アン2遊月の減少)→Aに強いデッキBが流行る(2アン、2遊月の増加)
ここまで"メタゲーム"に関して説明して来ましたが、メタゲームを考慮せずに構築する場合も有ると僕自身思っています。
特にどのような場合かというと、新弾が出た直後です。新弾直後というのは、しっかりとメタゲームを把握することが難しく、※トップメタも不確かです。
そういう時は前述した(1)のように、『どれだけの数の使用者が居るか全く分からないが、ABCに対して五分以上のデッキを選択して、不利なDEに対してはメインデッキとアーツを弄ってカバーする。』という全てのデッキに戦えそうなデッキを持ち込むのが理想と言えます。
※トップメタ...メタゲーム内で最も注目されているデッキ
余談。
メタゲームを逆手にとって、誰も居るなんて予想をしていないデッキを使うことも1つの戦略となります。そのようなデッキは、対策カードの隙を突いたり、動きを読ませないで勝ちを拾うことを狙っています。
少し前の話で言うと、意表を突いたデッキとして<銃声>による勝ちを目的とする2遊月がありましたが、完全に認知された今は、対策を取らなければいけないデッキとなっています。
話が逸れて来ますので、そろそろ本題に戻ります。
(2)よくメタカードとして話が挙がるリンゼってどんなカードですか?
採用する主な理由は、やはり1番上の自動効果を使った一部デッキに対する対策カードという面でしょうか?
このカードがメタカードなのかどうか、まずはその言葉の定義から入りましょう。
メタカード...特定のデッキやカードに対する対策となるカード とします。
先ほどの例を借りますと、<散華ウリス>の<アイドルディフェンス>はコレに当てはまりますね。<定時ほー>等といったカードもメタカードとして分かりやすい例でしょう。
<リンゼ>の場合はどうかというと、メタカードではあります。
意味深な言い方をしたのは理由があって、確かに各種青ルリグ、アイヤイ、植物、遊月等に<リンゼ>が刺さるのは間違いないでしょう。
青ルリグに対しては、序盤から<リンゼ>を並べてアタックすれば、ドロソを撃てなくして相手の盤面崩壊を狙えますし、本格的に動き出す4T目の以降なら相手がデッキを思っているように動かせないことも出来ます。
アイヤイに対しても、要所で出すだけでユニークや<ゲットインセクト>、<因果応報>を封じてゲーム速度をこちらのペースに落とすことが出来ます。
2遊月は<銃声>を、3遊月は<龍滅><重来>を封じることが出来ます。
これだけ聞くと、<リンゼ>って凄い! という感想を持ちますが、果たして本当にそうでしょうか?
逆にそれらのデッキがリンゼに対する何かしらの策を持っている可能性はないのでしょうか?
青ルリグについて上で触れましたが、いくら序盤から<リンゼ>を立てて殴ろうと、ドロソを撃たずに盤面が並べばそれは誤差になりますし、本格的に動こうとするターンの直前の<リンゼ>は<ダブルチャクラム>等といったカードで止められてしまいます。
その他ルリグに対しても同様で、リンゼ単体で特定のデッキに対して対策が出来ているかというと間違いなく答えはNoです。
そのようなカードをメタカードと呼んで果たしていいのかは疑問が残るので意味深な言い方をしました。
そもそもこのカードが相手に刺さって有効な場面を作り出すには、
- (1)リンゼの攻撃を通す
- (2)リソースを縛った状況からリンゼを出して止めさせる
前者なら<エラキス>を添えながらであったり、複数面並べることで初めてメタカードとして機能します。
後者であれば、<割裂>&ハンデス後に<リンゼ>を展開して、止めたいけど止めるとリソースが... という状況を作って敵を追い込んで間接的にメタカードとして機能させます。そのままアタック出来ればそれはそれで良いですし、仮に止められても相手側は相当無理しているので実質メタカードになっているよね、という考えです。
つまるところ何が言いたいかと言いますと、リンゼ自体は確かに強いカードだが、その強さ(メタカード的側面)を発揮したいなら決して単体ではなく、他のカードと組み合わせたりであったり、複数枚積む必要があるということです。
(3)まとめ
今回は"メタ"という言葉に対する説明と、<リンゼ>に対する僕自身の見解を述べました。たまにはこういう記事を書くのもいつもと違って楽しくて良いなぁ〜と感じましたし、今年はこういう記事も増やしていければなぁと思いました。
それでは今日はこの辺で。ご精読ありがとうございました。
今回の『ブロガー Q&A』は以上となります。
次回の更新もお楽しみに~(´∀`*)ノシ
"ポテイト"さん、ありがとうございました!
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