ねへほもんです。
ご存知の方が多いと思うので手短に済ませますが、先日の世界本戦で・・・

優勝しました!!!
「周りは皆強いし、予選スイスを抜けてベスト8に入れたら十分かな。。。」位に考えていたら、予選1位通過からのチーム全勝優勝という出来過ぎの結果で締めることができました。
折角優勝できた訳ですし、本戦の模様や使用デッキについてたっぷりご紹介していこうと思います。
今回は本戦の模様をお届けします。
・・・とその前に、まずは使用デッキを。
レシピや回し方の解説は次回以降で、今回はレシピのみをお見せします。

使用デッキ「天使の3ヤイ!Final」
21弾当初は筆者もリワトを使っていたのですが、先日より書いている通り、東京予選等であまりにもアザー枠でのリワトのシェアが高すぎて対策されそうだと考えました。
勿論、メタの対象から外れる意図で使うデッキのパワーを落とすと元も子もないですが、<シャテキ>で強化されたアイヤイのデッキパワーも相当なものでした。
「<シャテキ>の威力はどんなものかな・・・?」と気軽な気持ちで、前弾のレシピを軽くいじって仮組みしたのが使ったきっかけでしたが、エナが面白い位に伸びる動きにそのまま病みつきになりました。
アザーNo.2の位置づけで、相手が動きを全く知らないということは無いでしょうが、本戦用に練った本気の動きをぶつければ、相手の意表を突けるのではないかと使ったところ、期待以上の結果に繋がりました。
今回は優勝までの軌跡を振り返っていこうと思います。
まずはデッキ分布から。

やはりアザー枠はリワトがトップシェアでした。
サシェ辺りの見慣れないデッキを秘策として投入されるのを警戒していましたが、東京予選と同様の案外普通の分布で安心しました。
前日のチーム調整会で、「<ニュームーン>喰らったら無理だぞ・・・」と話していたので、当たる心配がなかったのは有難い限り。
それでは本戦の戦いを振り返っていきましょう。
まずは1回戦のマッチングから。

さて、筆者のチームはどれでしょう・・・?
見るからにバレバレですねw
「オサキの3P!」
でした。
以下、予選の戦いの模様を解説します。
予選
1回戦 VSドーナ(後攻) △(チーム 2-0-1)

いざ始まった本戦でしたが、筆者は緊張で震えあがっていました。
受付の時点から組み合わせが決まっており、福岡予選を突破したという対戦相手の方ともお喋りしていたのですが、単に緊張を紛らせていただけで、完全には解れなかったです。
試合開始が近づき、プレマとデッキを取り出すと、
ねへ「プレマもデッキもドーナ。決まりですねぇ~(震え声)」
相手の方「スリーブ詐欺ってあるじゃないですか。そのまま使う訳ないですよ~」
ねへ「ですよね~(震え声)」
まぁいい、例えドーナ相手でも先攻を取れれば十分に勝機はある(フラグ)
(結果)後攻
立てたフラグをきちんと回収。
まぁいい、相手がスリーブ詐欺をして別デッキなら(以下略)
(結果)ドーナ
予選1回戦にしてこの世の終わりを感じてしまいました・・・
詳細は回し方の回でご説明しますが、アイヤイにとって対ドーナは鬼門です。
厳しい要素を挙げていくと、
- クライシス・チャンスの高い採用率
- ユキンコと組み合わせると1コストで2面止められるピース・サイン
- Lv4のエスケープ
- Lv5のコイン技による防御
- 10枚程度投入される防御LB
・・・と言っても、当然筆者も無策だった訳ではなく、一応策は用意していました。
「後攻3T<応報>で<クラチャン>+αの防御を要求し、相手のエナを削った状態でターンを渡す。すると相手がLv4にグロウできないため、以降<シャフリ>連打で削りつつショット要求し続ける」
というもの。
この作戦には色々と穴があり、何より「防御LBは踏まないことを祈る」という神頼みの作戦ですが、まぁこれしかありません。
さぁ、気を取り直して実戦だ!
と言いたいところでしたが、初手が期待を裏切るものでした。
「Lv1がサーバント1枚と<快演>か・・・Lv2グロウ時に<カルタ>等を出したいけど、<快演>を使ったら盤面が空だから殴れないよなぁ・・・」
極力枠を作るように心掛け、<カルタ>3枚、<ウンテイ>1枚を投入していましたが、それでも引かないことはあります。
大量に積んでもあまり意味がない上、先攻ならLv1+<快演>のセットでエナに置くこともできるため、<カルタ>系は4枚で大丈夫と思っていましたが、2ドローのある後攻で全力マリガンしても引かない日はあります。
不利対面にこの引き。
さて、どうしたものか・・・
ここでふと相手のエナを見ると、エナが0枚でした。
確かにエナチャージをしていましたが、<イシナゲンジョ>で<ケセパサ>をサーチするためにエナを使っていました。
ここで1つの案が浮かびます。
「後攻2ターン目までノーパンし、相手のLv3グロウを飛ばす」
手札が悪い以上、これしかないという作戦でした。
一見相手の意表を突く奇策に思えますが、この作戦には大きな穴があり、「相手がユニークスペルでエナを増やすとグロウを飛ばせない」という欠点を抱えています。
後攻1ターン目にして、早くも勝負所を迎えました。
サーバントを飛ばして<カルタ>を置く作戦で一番最悪なのが、<イシナゲンジョ>サーチでLBが強いと知った相手が抱えていたユニークスペルでLv3グロウを確定させ、かつがら空きの盤面にチャンスとばかりに攻め込んでくる展開です。
先攻2ターン目にルリグアタック込みで4点受けてしまうと、そこから耐久できるターン数は多くありません。
一方こちらからは、攻めようにも<クラチャン>・<ピースサイン>・<エスケープ>・<Lv5コイン技>・ライフ7枚残した状況で踏む必要がある強LBと何重にもわたる防御を打ち砕く必要があります。
こういう最悪の事態を想定しつつも、かといって普通に殴って先にLv3グロウを許してしまって勝てる手札状況ではありませんでした。
やはりエナに<カルタ>を置きたかったです。
後攻1ターン目から長考の末、意を決して放たれた<快演>。
相手がユニークを持たないという展開に賭けた勝負手でしたが、緊張のあまり<カルタ>を間違えて手札に持ってきかけるというミスを犯しかけました・・・
結果、先攻2ターン目はユニークを撃てず、<クラチャン>を使わなければ先攻3ターン目はグロウスキップという展開に持ち込むことに成功しました。
しかも、堂々と盤面を空けてターンを渡したことに警戒したのか相手もノーパンで、ライフをバッチリ残すことができました。
別にノーパンされたとしても、Lv3グロウ後に<シャテキ>でエナを伸ばせば問題ありません。
まずは先攻3ターン目。ノーパンされた直後ということで、さほどエナは無かったため、無理なく<シャフリ>2面空け→<スイング>+<スクトゥム>+もう1体(6点要求)という盤面で攻めました。
LBの強いドーナのことだし、ここでショット要求しても通らないと思い、リソース維持を意識して2面止めで止めました。
こちらのノーパンで1エナしかない相手がアーツを使うはずはなく、6連パンは無事通りました。
問題のLBですが、盾の5枚目で<タマモゼン>を踏んで<スイングライド>が退場してしまいまうも、相手ライフを2点まで削れました。
ここまで行くと次ターン以降<応報>等で連続してプレッシャーを掛けられればかなり勝てる見込みががあります。
後攻4ターン目も順調にぶん回し、ノーパンされながらも無事<応報>まで到達しました。
更に秘密兵器<BAD SIDE>を使用し、相手の手札の<ユキンコ>を捨てさせることで、<クラチャン>だけでは2点を守れない状況を作ってアタックに入りました。
ここで相手は<クラチャン>を使用。手札にサーバントしかLv3以下シグニが居ない相手は盤面埋めを諦めました。
その後<サトリーナ>で<スイングライド>の効果を消した上でこちらに手を渡してきました。
一瞬相手のライフを見返しました。
うん、2枚しかない。
つまり・・・
「たった2枚の盾の中に防御LBが埋まっている」
ということです。
相手がサーバントを抱えていることは<BAD SIDE>で確認済なので、防御LBで1面止まると守りきれるのは明らかです。
そこでそのターンは殴らずにターンを渡しましたが、返しに計算外の事態が起こります。
「<ゴーストパーティー>使います」

トップドローでユニークを引かれました。
それまで手札はサーバント+Lv4以上の怪異しかなかったはずなので、トップで下級の怪異シグニも引いたということです。
ここで<ザシワラ>サーチ→<ザシワラ>で<ユキンコ>サーチと進んだため、相手は3エナ+<ユキンコ>ハンドという状況に。
返しに3面空けして攻めたところで、<ピースサイン>+<ユキンコ>出しで守れるため、相手のLv4グロウは確定的になりました。
結局、相手がLv4にグロウし、<エスケープ>も踏み越えて攻めるしかないという状況になったところでタイムアップしました。
毎ターン一定時間をかけて回すアイヤイで、しかも後攻1ターン目に腹を括ってノーパンするまでに時間を要し、その他緊張でプレイが固くなっていた自分にとって、45分はあっと言う間でした。
そして試合後に衝撃の事実を告げられました。
「実はライフ2枚の局面で、防御LBは埋まってなかったんですよ」
なーーーにーーー!??
やっちまったな!!!
さすがにあの状況では殴れないですw
返しにユニークを引かれなければ相手にアーツ要求を続けて押し切れていたはずなので、ここは相手の度胸とトップドローを称えるしかないでしょう。
隣2人は無事勝ってくれていたので一安心。
2回戦 VSドーナ(後攻) 〇(チーム3-0-0)

2回戦は群馬の方との対戦でした。
タマーMAXさんと2度予選を組み、群馬の方とも関わりのあった筆者にとっては馴染みの方々との対戦で、対戦前に話が弾んでいました。
ここでふと気付いたことが。
「相手の人、東京予選でドーナを使っていたんじゃ・・・?」
直近の東京予選で本戦入りを決めたチームで、筆者もばっちり観戦していました。
何かの見間違いかもしれないし、ルリグが一緒とも限らないよな・・・うん。
それに先攻を取れば(以下略)
(結果)後攻
またフラグを回収してしまったw
まぁ相手がドーナでなけれ(以下略)
(結果)ドーナ
またですか・・・
デッキ選択を間違えたかと悔やむのみでした。
今回はそこそこの引きだったので、後攻1ターン目から殴って攻めていきました。
相手の方がサーバントが無いようで、<スイングライド>は絡まないながらも順調にライフを削れていきます。
・・・が、後攻3ターン目の回りが悪く、<応報>まで届かない状況でアタックに入ったため、<ピースサイン>で止められた上でLv4へのグロウを許しました。
とはいえ相手の方の引きが悪かったようで、先攻4ターン目の動きが鈍かったため、再び3面空けしてアタックに入ると今度は<クラチャン>を消費させられました。
更に追加の防御手段込みで0エナになりました。
「これはワンチャンあるのでは・・・?」
これも筆者が想定していた展開の1つです。
0エナになった次のターンはユニークでエナが伸ばされましたが、その返しのターンに<応報>を放ち、まずは<エスケープ>を使わせます。
そのままノーパンしてターンを渡すと、相手は0エナなのでLv5へグロウできません。
次のターンに<シャフリ>連打からアタックを仕掛けると、相手は防御しきれず、そのまま攻撃が通って勝利しました。
3ターン目から毎ターン回し続け、ようやく後攻6ターン目の勝利ということで、またまた制限時間一杯使っての決着でした。
3回戦 アロスピルルク(後攻) ×(チーム2-1-0)

今度も直近の東京予選で抜けたチームとの対戦。
対面の方は・・・アロスを使っていたかな?
あれ、チームの中に本戦1週間前にこっそり出たWPSで思いっきりデッキのネタばらしをした人が居るな・・・
まぁいい、先攻を(以下略)
(結果)後攻
アロスはドーナほどの強固な防御力はありませんが、なにせハンデスが厄介です。
こちらのLv3グロウ前に<クリシ>が2回飛んできて、更にLv3のターンに使った<ゲット・インセクト>が<ブルパニ>で打ち消されてリソースがズタズタになりました。
それでも相手の方がサーバントを引けていない隙に付け込み、何とかライフ0まで削ります。
こちらも徐々に攻められ、もう耐えられないと判断したタイミングで最終決戦を挑みました。
自分のターンの開幕に<フォーカラー>を使用し、盤面と手札を整えました。
しかし、戦力十分とはいかず、何とか<BAD SIDE>→<応報>まで到達しましたが、<シルシュ>を絡めることはできず、マルチエナが1枚残りました。
<BAD SIDE>で見た相手の手札は・・・
サーバント、<オタガメ>、<オタガメ>、<ユノハナ>、<バオバブーン>、<バオバブーン>






ナニコレズルジャーン・・・
<オタガメ>を捨てましたが、追加で2エナ増やせるという状況に。
相手のアーツが<チャクラム>(残り1回)+何かで3面空けた状態でアタックに入りましたが、<ドント・エスケープ>+<チャクラム>で簡単に3面を守りきられました・・・
満足いく戦いが出来ない予選が続き、なかなか気分が上がりませんでした。
4回戦 ナナシ(後攻) 〇(チーム2-1-0)

(結果)後攻
もう焦らす気すら失せましたが、4連続後攻でした・・・
リワトでもアイヤイでも、後攻で苦しいのは同じこと。
何を使えば良かったのやら・・・?
ナナシはドーナほどではありませんが、やはり後攻だと苦しい相手です。
苦しい要素を列挙すると、
- スペルカットインを持つ<ブラック・エイク>&<ダウト・クリューソス>
- 0コストで守れる<ペズト>
- <エキノコ>&<Lv4ナナシ>のパワー1000ダウン
<ワラニン>、<ハッカ1号>、<カルタ>、<ウンテイ>・・・いずれも出現時能力を使う間もなくバニッシュされます。
<エキノコ>は最近採用率が低いですが、Lv4ルリグはLRが採用されることも多いため、何とかLv4グロウ前に決着を付けたいところ。
相手にノーパンされた迎えた後攻3ターン目。ここが勝負とばかりにぶん回します。
開幕の<ゲット・インセクト>。
ここで<シャフリ>&<シャテキ>を回収対象に選びます。
<シャフリ>を回収したのはトラッシュに他の黒シグニが居ないという単純な理由からですが、ここでいきなり相手が動きます。

<シャテキ>&<シャフリ>が除外されます。
<インセクト>1発分が不発になると共に、2枚のカードが使用不可になりました。
・・・と言っても、ここまでは想定の範囲内で、エイクの除外も考慮してのハッカ1号・シャテキの複数採用です。
手札状況も悪くなく、<インセクト>が不発になっても後続が撃てる状況でした。
その後黙々と回していると、残念な現実に直面します。
「<インセクト>は引けている。だが・・・ユニークが足りない!!!」
ユニークが無いなら<シャフリ>で<スイングライド>をどかせば良いのですが、あろうことか2枚目の<シャフリ>はライフに埋まっており、その手段も使えませんでした。
<シャフリ>が居ないことで、<応報>無しで盤面を空ける手段も無くなってしまい、結果1面空け→<スイング>+<スクトゥム>×2という一応6点要求盤面でアタックに入りましたが、簡単に<チャクラム>で守られた上で、Lv4へのグロウを許しました。
まだLv4ルリグがLRでなければいけるが、果たして・・・

はい、何度目のフラグ回収でしょうか。
これで盤面が全面1000ダウンになり、身動きが取れなくなりました。
<割裂>対策に<サジェスト>を撃てるエナにしていましたが、飛んでくることはなくそのままターンが回ってきました。
後攻3ターン目はユニーク切れで<応報>のエナまでは届きませんでしたが、それでも8エナ程度までは貯まっていました。
そのため、動けないと言っても手札で余っていたパワー1000のシグニを出しては即時バニッシュでエナに送るという流れを繰り返すことで何とか12エナまで到達しました。
その後<シルシュ>→<応報>で相手のエナを0枚にし、決死のアタックフェイズ。
<BAD SIDE>を使う余裕は当然ありませんでした。
<ペズト>・・・来るんじゃねぇぞ・・・?
来ない!!!
そのままアタックが通って勝ち。
結果チームは4連勝で予選を突破しましたが、4連続後攻の辛い展開に、素直に喜べずにいました。
本戦の模様、構築、プレイングの3本立てでご紹介する予定でしたが、本戦の模様を書き始めると長くなったため、一旦ここで区切らせていただきます。
次はいよいよ決勝T。
特に決勝は、最後を飾るに相応しい1戦となったため、激闘の模様をご確認いただければと思います。
それでは次回作もご期待ください(^-^)/