◇どんな動きができるルリグですか?また、その強みは何ですか?
今までの白ルリグに見られた弱点(と言えるかは分かりませんが)である『手札に戻したシグニは次ターン以降でまた出て来てしまう』といった問題を手札ではなくデッキ底に送り込むことでエナを与えない点はそのままに除去したシグニの再利用すら容易には許さない点が今までの白ルリグにはない強みと言えます。
◇最初に考えたデッキレシピを教えてください。
アシストルリグ/ピース
計8枚
LB
計20枚
非LB
計20枚
最初に考えていたデッキが公式コラム様の記事ともろ被りだったことから白緑主軸である点はそのままに手札を回しながら凍結により盤面を流せる青のカードをいくつか採用しました。
ダウン耐性の存在しないディソナ前期環境において、ミラー戦の<ドーナ//ディソナ>にも有効に働く<マドカ//クラップ>を使えるマドカを青枠に採用。青いカードがそこまで多くありませんが盤面の硬さから基本的にはエナ2手札2で2面止めに行くことが多いのであまり気になりません。もう片方は適当な緑ルリグが居なかったため特に色エナを要求しない<マキナウィングスラッシュ>→<マキナリペア>のパッケージを採用しています。白以外のシグニがエナに落ちた場合は<ワウルフ//ディソナ>でコストとして支払いながら回収したりする動きを取る事でカバー出来ます。
緑ルリグを採用する場合はアイヤイ等がおすすめかなと考えていました。居座ると厄介な<コネクト//ディソナ>はメインで除去されやすいため、その面を<アイヤイ ハイドアンドアタック>で埋め直すことでコスパ良く守ることが出来ますよ。
◇このルリグの攻め方を教えてください。
序盤は<ノヴァ//ディソナ>や<ウゴクエ//ディソナ>等の場持ちの良いシグニで場を固めながら堅実に点を通していきます。相手が効果持ちの代わりにパワーの低いシグニを並べてきた場合は<ワウルフ//ディソナ>も絡めて点を取っていきます。サーバントを引けていない場合は<マチャフラ//ディソナ>を使ってデッキを掘りながら相手のシグニを凍結していきましょう。凍結するシグニは出来れば相手のセンタールリグと異なる色のシグニを狙った方が良い場合が多いです(エナフェイズでチャージしづらいため)
本番は3に上がってから。<ドーナ//ディソナ>+<コネクト//ディソナ>+1シグニで盤面の硬さは維持しながらルリグで空けた地上の1点+ルリグの2点を通しながら<コネクト//ディソナ>効果で相手の厄介なシグニをデッキ底に送り続けるような攻め方を維持するのが理想です。
相手の繰り出してくるシグニやアシストルリグの種類を見ながら適切なタイミングで<LANCER IN THE DARK>を発動しトラッシュをリセットし、バニッシュされた<ドーナ//ディソナ><コネクト//ディソナ>を場に再展開しつつSランサーも絡めて要求していきましょう。
相手がどこでリーサルをかけてくるかある程度予測しながらシグニバリアで相手の攻撃をいなし、チャンスと見たら持てる力全て使って勝ちに行きましょう。
◇キーカードは何ですか?
コネクト//ディソナ
基本的に相手にエナは与えたくない、ただ居座ると厄介なシグニは除去しないといけない。この葛藤を2つ目の効果が解決してくれます。
<LANCER IN THE DARK>で2体同時に出すと双方のパワーを15000に高めることが出来、容易に除去されないとても分厚い壁となってくれます。
ドーナ//ディソナ
前述した<コネクト//ディソナ>でパワーを上昇してやると13000になるため、横のパワーを上げている<ドーナ//ディソナ>から除去するのも困難になり、除去されなければ<コネクト//ディソナ>効果を繰り返し使用する状況を作ることが出来ます。
ディソナ後期でも出番ありそうなので私は先んじて4枚揃えました。皆様も是非。
ノヴァ//ディソナ
自ターンはパワー3000なので相手のシグニをバニッシュせずダウンさせることが出来、一部緑シグニのパワー〇〇以上をバニッシュするLBを避けられる点も見逃せない部分です。
◇今回紹介したデッキの調整用で持っておきたい過去弾のカードはありますか?
幻水姫 シィラ
上でちらと話した<アイヤイ ハイドアンドアタック>ととても相性のいいシグニでもあります。アサシンやランサーを絡めて要求してくる相手には実質1エナで二面守ることが出来ますよ。
◇今弾でお気に入りのカードを教えて下さい。
エルドラ!バースト・ラッシュ!
<エルドラ!サーチャー!>と組み合わせれば<リメンバ//メモリア>を使わなくてもLB確認して発動を狙うことが出来ますがドロー系のアシストはすぐに切りたいので難しい所です......
余談ですがこちらのフレーバーテキストはアーツ<バースト・ラッシュ!>、ではなく<幻水 キス>を使用した稀代のコンボデッキ、キスドラが由来となっています。
世界王者ねへほもん選手が過去執筆した記事が遊々亭ブログにも寄稿されているので興味のある方は調べてみて下さいませ。
◇最後に一言お願いします。
ユキは新弾発売前の構想ではどう組んでも既存ルリグの劣化になってしまわないかと心配していたルリグでした。ハンデスに寄せればリメンバに、盤面強度に拘ればサシェに、ルリパン特化すれば青白ノヴァにどうしても劣ってしまう、そんな懸念ばかりでかなり難産だった記憶があります。しかし蓋を開けてみれば新弾初期環境で活躍していたのは花代とユキの2トップでした。机上でああでもないこうでもないと悩むよりも組んで回す大切さを全国のプレイヤーに教えられた気がします。
一言と言われて長々語ってしまいましたが、私も本業が一息ついたため考えていたデッキを一つ一つ組んでは友人にぶつけて遊んでみようと思います。1ランク上のディソナ環境、一緒に楽しんでいきましょう!