はじめに
こんにちは、「しみずき」です。今回は遊々亭の担当者様からの質問に、競技目線でウィクロスに取り組んでいる私「しみずき」が誠心誠意アンサーするコーナーです。
早速ですが、今回の質問はコチラ!!
Q.大会に出る際のデッキ選択について教えて下さい!!
回答に移る前に先に言い訳をしておきますと、メッチャ当たり前のことをツラツラと語ってます。ご承知おき下さい。さて、回答に移りましょう。
僕が普段セレモニーに参加する際は「参加する地域の特色」と「その時の環境」に応じて、手持ちのデッキを使い分けています。
これだけでは、ザックリし過ぎなので、かみ砕いて説明します。
参加する地域の特色
僕の住んでいる静岡県は、悲しいことにセレモニーの開催が殆どありません。(本当に悲しい......)しかし、東京・名古屋のほぼ中間に位置しているため、どちらの地域にも足が延ばしやすいというメリット(本当にメリットか?)があります。
また、現在「夢限少女杯」の招待枠獲得のために、全国各地のセレモニーに出場しまくっています。
その経験則から、地域によって分布に特色があることを実感しています。であれば、その地域に合わせて適切なデッキ選択をしてやることで勝利の期待値を上げることが出来ます。
※あくまで僕の個人的な感想です。
特色の中身ですが、関東方面は環境トップや流行のデッキを握るプレイヤーが多い印象です。
直近の環境では<ゆかゆか☆ぴーひゃら>を採用した青白黒の通称《笛原デ》と呼ばれるデッキや、このブログでも紹介した白黒青の<共宴の巫女 リメンバ・ディナー>や、チームの《DXM》で分布の大半を占めます。
環境トップの名に恥じない、強力なデッキとの連戦は避けられない反面、ある程度環境が読みやすいというメリットもあります。
その為、「線は細いが特定の対面に滅法有利」なデッキ選択が通りやすいです。
《原子デウス》や《白あや》が多かった環境で《純エクス》を差し込むイメージですね。
逆に名古屋は、プレイヤーが各々好みのデッキを使い込んでいる印象を受けます。その為、関東と同じ感覚でピーキーなデッキを選択すると、予期せぬデッキと対面して普通に負けてしまうこともザラです。
オールスターの話になってしまいますが、以前《2止めピルルク》を持ち込んだ際に、そんなに流行してない筈の<コードアート T・M・B>が色んな所から飛んできて、グチャグチャにされた過去があります。
その為、名古屋のセレモニーに参加する際は、《白黒青リメンバ》や《原子デウス》などの、デッキパワーや安定感の高いデッキを選択するようにしています。
他にも、大阪はハンデスコントロールのデッキが多い印象を受けました。ですので大阪のセレモニーに参加する際は、ハンデスデッキに強く出られる《DXM》のようなデッキを選択すると思います。
手持ちデッキの使い分け
デッキを使い分けるには、当然ながらそれだけデッキの「選択肢」を用意する必要があります。ハンデス系や白軸、ビートダウンなど系統の違うデッキを使い分けられるのが理想ですね。
ウィクロスは他のカードゲームと比較して環境の変遷がゆっくりな印象はありますが、それでも少しづつは環境が変化していきます。それに応じるために、ある程度の「手札」は用意しておきたいですね。
また、それらのデッキを環境に応じて少しづつチューニングしてブラッシュアップしています。
直近の環境で僕が愛用している3デッキの現在の形を紹介します。
純正ビートダウン枠
アシストルリグ/ピース
計8枚
LB
計20枚
非LB
計20枚
本来不利とされている白軸デッキに対抗するためにチューニングを施した《純デウス》です。
テンプレのアシスト構成が<マキナバインド>+<エクスクロスファイア>なのに対し、<マキナリペア>+<エクスクロスビーム>と一癖ある形になっています。
<マキナリペア>によって2ターン目にリミット6にすることで、レベル2×3の盤面を狙います。盤面にレベル1のシグニを並べないことで、白軸デッキの<オーバー・パシュート>による得点を抑えることが出来ます。
その他のデッキにも、先攻であれば<マキナウィングスラッシュ>で除去されないなどのメリットがあります。
また、多めに採用しているレベル2バニラによってパワーラインを高くでき、除去を受けづらいので、少ない防御面数をカバーできます。
また、従来のアシスト構成と比較して、要求されるエナが少ないため、白軸にエナを絞られていても十二分に要求することができます。
他にも早期からリミット8になれるこのデッキでは<コードアンシエンツ スチームパンク>が大活躍します。
毎ターンノーコストで湧いてくるダメージソースは、ディーセレクションにおいては破格中の破格の存在です。
早期から使える<スチームパンク>の存在により、従来よりもハンデス対面に強く出ることができます。
他にもチーム《DXM》のウリとして、<TRIGGER OF VICTORY>と<DEATH DECK>の両採用に加えて、<轟炎 フレイスロ団長>による最大3点分の打点加速も言わずもがな強力です。
これ等の武器を駆使することで、多くの対面と渡り合うことが出来ます。
とは言え、明確な弱点も存在します。
それは盤面強度で誤魔化しているとはいえ、防御面数が基本は2面と非常に少ない点です。
これは《純エクス》等の高速デッキと対面した時に如実に効いてきます。
その為、《純エクス》が少なく、コントロールが多いと予想される会場で選択します。
ハンデス枠
アシストルリグ/ピース
計8枚
LB
計20枚
非LB
計20枚
《原子デウス》のデッキパワーの高さを活かし、ピースによって不利対面である《白軸リメンバ》をメタった形。
《原子デウス》が《白軸リメンバ》に対して抱えている課題は以下の通り
- 手札供給能力が高くハンデスが追い付かない
- エースシグニである<羅原姫 H2O>がソウルごと凍結される
- ゲーム1を使われると機能停止に陥ってしまう
今回はそれを解決するために、ピース構成を一新し<リセット・メモリア>+<DEATH DECK>のパッケージを採用しています。
この2枚によって、ルリグの効果を封じられた状態で、盤面にどんなメタシグニが立っていようが、安定して要求することが出来るようになりました。
また、《リメンバ》は自分の山札を掘り進めるデッキなので、<DEATH DECK>によるリフレッシュダメージを現実的に狙っていけます。
また、はなからハンデスは狙わないことで、<羅原姫 H2O>にライズする分の手札や、<RANDOM BAD>のエナを点要求や防御アシストに回すことが出来ます。
相手のメタシグニやゲーム1による疑似的な防御を全て掻い潜ることで、防御面数2面という脆弱性を突きます。
他にも、<マドカ//フロート>+<マキナウィングスラッシュ>のパッケージを活かして、レベル1のシグニを極限まで少なくしています。これにより<オーバー・パシュート>による被ダメを減らしたりデッキ全体のパワーの底上げをしています。
安定枠
アシストルリグ/ピース
計8枚
非LB
計20枚
白黒青リメンバ。
コチラは以前の記事を見てください。
使用していく中で、ダメージソース不足に陥るケースが時折発生します。その対策として、<凶魔 テューポーン>を採用しました。<スチームパンク>の効果を計2回使えるようになり、僅かではありますがダメソ不足を補ってくれます。また、単純にパワー15000は壁としても最高峰なので引いて腐ることもなく、重宝しています。
終わりに
いかがでしたか?つらつらと語ってきましたが、デッキ選択の部分は正直その日のノリで決めてます。
なんかいけそうな気がする日ってありませんか?僕はあります。
どちらかというと、使用するデッキの選択肢を広げ、常にブラッシュアップを重ねることで「手札の質」を良くすることの方が重要です。
また、色んなデッキを使っていくことで、自分の中にノウハウが蓄積します。
紹介したデッキの例でいえば、早期にリミット8を作って<スチームパンク>を活かし易くした《純デウス》を使っていたからこそ、《リメンバ》デッキに転用しても強そうだと感じることが出来ました。
他にも、白軸リメンバで<聖天姫 エクシア>+<幻怪 コックリサン>のパッケージが順当に強いことがわかったので、シグニ回収の得意な《デウス》に転用できないかなど、蓄積したノウハウは新規軸のデッキ開発にも活かすことができます。
恐らく、我々プレイヤーが到達していないだけで、未来のトップメタになりうる構築はいくつも眠っています。
色んなデッキを使ってノウハウを貯めてガンガン環境を回していきましょう!!
最後まで読んで頂いてありがとうございました!!