1.はじめに
お久しぶりです。しみずきです。≪キーセレ全ルリグ紹介リレー≫ということで僕にもバトンが回ってきました。
今回僕が紹介するのはキーセレクションで散々乗り回してきたあのルリグです。
キーセレクションで一番最初かつ一番多く使ってきたルリグで、キーセレにおけるデッキの評価基準になるくらいに愛用してきました。
ということで、キーセレ赤ルリグの原点《レイラ》の紹介です。
2.ルリグ紹介
■攻撃力は低い???
- レイラを使ったことがない
- これから使おうと思っている
序盤からバカスカとシグニをバニッシュ!!ダブルクラッシュによる猛攻!!そして〆のドーピング!!
といったような、恐らくはキーセレ最速と名高い《華代》に次いでか同じ位に攻撃力の高いルリグ。
そのようなイメージでは無いでしょうか?
ダブルクラッシュと「ドーピング」による要求の重さは確かにレイラが有した長所です。
しかし、肝心の要求の起点となる"面空け"の部分はイメージに反してかなり苦手としています。
メインデッキだけでは序盤はおろか、レベル4にグロウした後でさえ3面要求が困難です。
その理由は"ライド"というギミックにあります。
基本的にはターン1回しか出来ないライドを中心にレイラの限定シグニが刷られています。
その上でライド1回で3面要求が出来るようなシグニは存在していません。
すなわち、運営が用意した《乗機》シグニを主軸に据えた戦い方をしようとすれば、おのずと要求が滞るターンが生じてしまうのです。
また、悲しいことにリソース確保の手段に乏しく、それも相まって継戦能力はキーセレ内でも最底辺と言っても過言ではありません。
"面空け手段"と"リソース"の乏しさ。
これらはレイラが有する明確な弱点です。
しかし、《レイラ》というルリグは現環境でも上位に君臨しています。
その理由は面空け能力&リソースという弱点を"ルリグデッキ"で補完。
持ち前のダブルクラッシュと「ドーピング」により短期決戦に持ち込み、継戦能力の低さを誤魔化す。
短いターン数ゆえに実現できる、安定した3面要求+ダブルクラッシュの猛攻。
そして「ドーピング」による詰めの一手。
これが現行のレイラデッキの強みになります。
3.デッキレシピ
LB
計20枚
非LB
計20枚
4.戦い方
■基本的な動き
短いターン数と言いましたが、レイラが十全なパフォーマンスを発揮できるのは先攻7ターン目までです。
ですので、如何にして6ターンの間の要求を継続できるかがポイントになります。
※先攻2〜7ターン目迄、後攻1〜6ターン目迄
◎1ターン目(後攻)
<コードライド イチリンシャ>が引けてれば嬉しいです。
両方持ってて3点取れれば宇宙です。
※欲張り寄りのムーブです。加えて貴重な1エナを消費します。
対戦相手の有効LBを踏んでしまう確率や、その後のグロウコスト等を踏まえてチャレンジしに行くかを検討しましょう。
◎2ターン目
先後問わず<真・遊月・鍵>をアンロックして3面要求。
そんな場合でも、基本的には2ターン目にアンロックしてください。
しっかりと序盤の3面要求を遂行する為には<一矢報火>を使う必要があります。
対戦相手の攻め手が緩かった際、<一矢報火>温存したい気持ちも解ります。
しかし、温存した結果続く3ターン目に3面要求が出来無かった場合に、ゲームのターンが伸びて困るのはレイラ側です。
きっちりと3面要求×6ターン+「ドーピング」が出来れば耐えられるルリグは限られています。
温存すべき状況の感覚を掴むまではBOT的に動いてみましょう。
◎3ターン目
<5th Anniv.Heroines>アンロック時のバウンスor<コードライド レッカー>を配置して3面要求です。
そのターン3面要求が出来ることは絶対条件として、相手のデッキが、
- アタック時除去が多め⇒メイン除去のタイミングを狙いたいので機会を稼ぐためアンロック
- メインでの除去が多め⇒温存してもOK
◎4〜6ターン目
手持ちの<ファイトラ>などを駆使して3面要求。
※1ターンだけ<千差爆別>によって何も考えなくても3面要求できるターンができます。
基本的にはこんな感じでしっかりと毎ターン3面要求を繰り返します。
ここまでは他のルリグでも似たようなことはできます。
■ダブルクラッシュと「ドーピング」
ダブルクラッシュ
この動きにレイラの長所である"ダブルクラッシュ"と"ドーピング"を組み込む事で、あの特有の破壊力が生まれるわけです。
1〜3ターン目は<イチリンシャ>を絡めることで毎ターン4点要求が出来ます。
序盤はエナやアンコールコストとなるキー等の兼ね合いから防御の手数が少ないです。
その為、毎ターン繰り返しダブルクラッシュで攻め立れば撃ち漏らしが出てきます。
4ターン目以降もレイラがライドしている個所はダブルクラッシュになるので4点以上の要求が可能になります。
加えて<バケットWE>や<イチリンシャ>を用いることで5〜6点分の要求を作ることが出来ます。
状況に合わせて差し込んでやることで想定以上の打撃を与えられます。
このダブルクラッシュの通し方の見極めが、レイラを使う上で難しいところだと思います。
ダブクラを複数面用意するには、手札と相手の盤面の空き具合との兼ね合いが必要になります。
「ここなら通せる」or「より多くの防御を吐かせられる」など、ここぞという場面が判断できるようになりたいです。
「ドーピング」
そして問答無用のフィニッシュブローとなるのがコイン技「ドーピング」です。
ライフクロスが無くなる=負けの状況を相手に強いることができるものレイラの強みの一つです。
どれだけアーツを吐いてライフクロスを残していても、防御が尽きたそのターンに最大6枚のライフクロスを叩き割ってトドメまで持ち込めるのは脅威です。
また、殆どのLBの効果を受けないので、確実に詰みの状況を作りに行けるのもレイラの強みです。
5.キーカード紹介
■真・遊月・鍵&5th Anniv.Heroines
<真・遊月・鍵>は手札+2、エナ+2に加えて、2ドロー分掘り進めることにより、<ラティナ>や<ギュウシャ>、<イチリンシャ>等の序盤に引きたい札にアクセスできる確率を上げてくれています。サーバントも然りです。
<5th Anniv.Heroines>もアンロック時+エクシード3によって最大4枚ものシグニをサーチすることが出来ます。また副次的な効果で、サーチによって山を薄くできることから終盤のサーバントや<強奪の箱舟>といったカードを引ける確率を上げてくれています。
これ等のキーから変更する場合には攻撃面、防御面だけでなくリソース量と副次的な効果のバランスも考慮してあげる必要があるので注意しましょう。
■コードアクセル ファイトラ
先述した通り、レイラはメインデッキでの面空けがあまり得意ではありません。
このシグニは、1度のライド権で2面分の要求が出来るかつ、パワー7000以下のシグニがいれば置くだけで要求になってくれます。
後半の面空けはこのシグニ依存しているといっても過言では有りません。
現状では4枚以外はありえない枠です。
■コードアクセル バケットWE
アタック時の乗り換え効果により、自身に<レイラ=デッドエンド>をライドさせることで実質ダブルクラッシュ持ちのシグニとして運用できます。
後半はこのカードと<イチリンシャ>を組み合わせて2×3の6点要求の盤面を組んでプレッシャーをかけていきます。
6点要求の盤面の一例を簡単に紹介します。
全面空いている場合 ※R:ライド状態、W:イチリンシャのライド時によるダブルクラッシュ付与
<イチリンシャ>(R)+<バケット>+@1(W)
<バケット>+<バケット>+@1(R)
2面空き+パワー11000以下
<バケット>+<バケット>+<レッカー>(R)
2面空き+パワー7000以下
<イチリンシャ>(R)+<バケット>+<ファイトラ>(W)
上記の様な盤面を作ることで、すべてのラインが独立してダブルクラッシュを持った要求が出来ます。
自身の生存ターン数が不足しているときは強引に攻め立てる必要も出てきます。
しっかり覚えておきましょう。
使う対面には複数枚引き込みたいので4枚。
■強奪の箱舟
そんな状況は基本的に<千差爆別>で守った返しのターンか、よほど除去LBを踏んだ後にしか訪れません。
そこでこのカードです。
ライド⇒リムーブと合わせると1ターンに最大4回のライドが行使できるようになります。
<ロメン>や<エフワン>等のカードとの組み合わせで簡単に2×3の6点要求が作れるので非常に強力です。
繰り返しのサーチで山を薄くできる+<バケット>でドローが回せることもあり、終盤の欲しいタイミングまでには引けている、引きに行けることがほとんどの為、2枚で落ち着いています。
撃たないと勝てない対面が増えてきたら増量しましょう。
■コードアンチ ラティナ
抜群の汎用性のある効果と引き換えにルリグアタックを放棄してしまう<ラティナ>。
元々ライドするとルリグアタックが出来なくなるレイラ。
完璧に噛み合いました。
コンセプト的にも序盤から連打したい<イチリンシャ>をサーチできる為、安定感が向上。
<5th Anniv.Heroines>から出てきて2面分の防御or後続の確保など様々な役目があります。
本当は4枚積んでも良いカードなのですが、唯一弱点があります。
色です。
このデッキは<5th Anniv.Heroines>のアンロック時以外で白エナを吐けません。
また、エナもギリギリでやりくりする試合が多いです。
その為、盾に落ちすぎると負け筋にもなってしまいます。
<ギュウシャ>という赤色で役割の一部を持てるシグニが出てきてくれたので、3枚に落ち着いています。
6.デッキ改造のポイント
■環境読み調整
<5th Anniv.Heroines>や<ラティナ>や<ギュウシャ>でサーチが可能なこともあり、少数採用のメタカードで苦手なルリグ相手にもワンチャンスを生み出せたりします。
以下はレイラを使っていく上で入ったり抜けたりと微調整を繰り返したカード群になります。
このルリグには負けたくないとか環境に増えてきたなーと感じたら採用してみましょう。
タンクローリー
ダウンしか防御が無くなった状態で差し込み「ドーピング」の圏内に入れましょう。
<セレクト・ハッピー5>で繰り返し使いまわすことで、<セレハピ>1回で守るよりもリターンが大きい試合展開もしばしば。
矢車りね
ギリギリ防御が足りない試合展開になるので、このシグニで1ターン掴めるかは超重要です。
レーサーバイク
しかしミラー等の単純に上振れが欲しい対面が増えた場合には一考の価値ありです。
また、白タマに対して<レーサーバイク>+<ファイトラ>or<ロメン>の布陣を立てておくことで、盤面除去を強要できます。そうすることで<5th Anniv.Heroines>⇒<ラティナ>バウンスによる積み込み崩しの択を用意できます。
■「ドーピング」という一撃必殺を活かした形
レイラには<絶縁の豪爪>という、問答無用でライフクロスをクラッシュするスペルが存在しています。
このカードは「ドーピング」との兼ね合いで、相手のライフクロスが2枚以上という使用条件が付いています。
しかし、最新弾《リンカーネイション》にて<四炎楚歌>という、問答無用でライフクロスを焼けるアーツが登場しました。
お解りですね。
<爪>⇒<楚歌>⇒「ドーピング」の必殺コンボが爆誕しました。
これが決まれば殆どのルリグが無残に散っていくことでしょう。
天敵だった<ドーナ CHEER>も封じることが出来るのも大きいです。
他にも<羅菌 バオバブーン>の登場によって、<E・G UNION イザベラ>+<三焼揃踏>による3面防御+ライフクロス3枚クラッシュのコンボが出来るようになりました。
これも「ドーピング」との相性は抜群です。
このように「ドーピング」をメインに据えてワンショット気味の構築にしても面白いと思います。
■糾う適性あり。糾うレイラ
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"週刊エモ太郎ch."を運営している友人のシロネコ氏が、カードゲーマーvol.53で《糾うレイラ》なるデッキが紹介されています。
パーツをちょっと買い足すだけで別物のデッキを楽しめるので気になる方は是非読んでみてください。
7.まとめ
まさかこんなに強くて愛用するデッキになるとは思ってませんでした。今の形の原案を産んでくれたとある女子高生()に感謝です。