友人の結婚式で福岡や大阪に飛んだり、ウィクロスのために鹿児島に走ったり、ワイルドなイギリス(仮)にレイドしたりと、色々忙しく過ごしておりました。またまた執筆、頑張っていきましょう。
さてさて、11月30日に「GO!GO!GO!オールスターデッキ」が発売されました。今年5月に発売された555円デッキが、オールスター版となって再登場。この構築済みデッキがあればすぐにオールスターに参戦できますので、キーセレの555円デッキやにじさんじコラボでウィクロスを始めた方は、ここからオールスターに挑戦してみよう!という流れになっています。
となればもちろん、「555円デッキだけでは物足りない!」「もっと強いデッキにしたい!」という気持ちがわいてくることでしょう。今回はそんな方のために、オールスター版の555円デッキを改造する記事をお届けします。前回同様、お財布とご相談しながら作っていきますので、555円デッキのカードを多く使って、デッキを強くしていきましょう!
改造するデッキの第1弾は「タマ」です。それでは、ばとるばとるー!
デッキのコンセプトをおさらい!
今回のタマのコンセプトは「連続攻撃(ルリグアタック)で勝つ!」です。ルリグアタックの回数を増やしたり、「ガード」に制約をかけるカードを駆使しながら、タマのアタックでガンガン攻めていくパワフルなデッキです。今回はこの「ルリグアタック」を強化したデッキを作りましょう。
ですがオールスターでは同じルリグが複数個のコンセプトを持っている場合が多いです。同じタマの場合でも、「天使シグニを使い、耐性を付与して攻める」「バウンスを多用する」「追加ターン(<創世マユ>)」「走る」など多種多様。どれもこれもと欲張ると、デッキがとっちらかってしまいがちです。
ですので今回は他の要素は脇に置いて、「ルリグアタック」に特化した構築を目指していきます。もちろん、複数のコンセプトを同時に成り立たせることもできますので、慣れたらチャレンジしてみてください。
デッキレシピ
ルリグ
計6枚
LB
計20枚
非LB
計20枚
ルリグアタックを強化する<アイアース><チタイクウ>、場に維持するための<アークイギス>をしっかり採用した「アーム・ウエポン軸」のタマです。この「ルリグパンチ三姉妹(ルリパン三姉妹)」をしっかり場に並べ、ルリグアタックだけで相手を殴り切りましょう。
詳細は後述しますが、<タマヨリヒメ伍改>と<アイアース>が並ぶと、相手は1度のアタックフェイズに、4枚のサーバント(ガード札)を工面しなければなりません。強烈ですね。
サーチやデッキからの場出しも多く、プレイングもそこまで難しくないので、555円デッキの中でも特におすすめ。ライフバーストが強いのもいいですね。
「同じデッキを複数個買う」という行為は、カードゲーム界隈では結構日常茶飯事なので、これを機に慣れてましょう!
カード紹介
炎・タマヨリヒメ伍改
多くの人は「相手のルリグアタックは『サーバントを1枚捨てて』防ぐ」という考えのもと、デッキを作っています。サーバントを複数枚抱える構築にはなっていないことがほとんどで、ピルルクやミルルンなどの青ルリグは、そもそもデッキ内のサーバントの総数を、3〜4枚にしているという場合もあります。そんなルリグたちを殴り飛ばせるのが、このルリグの最大の強みです。
<アイスフレイム・シュート><ジャイアント・キリング>などのルリグダウン凍結は苦手ですが、後述する「ルリパン三姉妹」を従え、ぼっこぼっこと殴っていきましょう!
エクシードも便利で、後述する<アイアース>を呼べば一気に場が埋めることができるため、攻め手に困ることはありません。コイン技も強力で、全てのエナと<アーク・オーラ>をコストに、相手の攻めを丸々1ターン止めることができます。
使いやすさや火力、デッキのコンセプトのわかりやすさなど、まさに「ルリグアタックの鬼」です。タマらしさを詰め込んだ1枚ですね。
レベル0〜3
レベル4の<紅翼の巫女>にグロウするまでに<華代キー>を使わなければ、コインが6枚となってあふれるので要注意。
紅翼の巫女 タマヨリヒメ
これらの効果や、レベル4へのグロウコストが0であることが非常に強力なので、ストラクの<黄金タマ>をこちらに差し替えました。ルリグレアのカードではありますが、「アンリミテッドセレクター」ではルリグレアの封入率が非常に高くなっていますので、お求めは難しくないはず。ぜひ手に入れましょう。
ルリパン三姉妹
アイアース
効果は非常にシンプルで、ルリグがアタックした後、そのルリグをアップします。要する「<アイアース>がいれば、ルリグが2度殴れる」ようになります。
ルリグが<タマヨリヒメ伍改>であれば、ガードには2枚のサーバントが必要になります。それが2回なので、1ターンにサーバントが4枚かかります。まず防げませんので、相手はどんどん、ルリグを止めるためのアーツを発動します。
ただでさええげつない長女ですが、場に「ウェポン」のシグニがいれば、「アーム」のシグニがルリグ耐性を持ちます。キーカードが付与する効果はもちろん、オールスタールリグが当たり前のように持つ「ルリグ効果による除去」も防げるのが強みです。自身がアームなので、なかなか除去されません。パワーアップも地味ながら強力で、バトルによるバニッシュを防ぎます。
出現時効果も非常に便利で、<チタイクウ><アークイギス>をデッキから簡単に呼び寄せられます。ライフバーストも単純に強く、総じて、書いてあることの何もかもが強力なシグニです。
常に場に維持したいため、当然の4枚採用です。ルリグアタック軸のタマであれば、4枚から減ることはないでしょう。
チタイクウ
<チタイクウ>が場にいれば、1度目のルリグアタックがダブルクラッシュになります。ダブルクラッシュになるのは1度目のみなので、ピンポイントでガードされやすいですが、相手にとってはかなりの圧力。1度目を防がせ、2度目を通すというような要求をすることができます。
耐性付与は<アイアース>とは逆で、「アーム」のシグニがいれば、「ウエポン」のシグニがシグニ耐性を持つようになります。<アイアース>と並べれば、相手のメインフェイズでこれらの布陣を崩すことは非常に難しくなります。
出現時効果はシンプルなバニッシュ。<アイアース>の効果で呼び、除去して攻める、という使い方になるでしょう。
<アイアース>と比べてちょっと見劣りしますが、ダブルクラッシュの火力はピカイチ。1〜2枚の投入が多いので、ここぞという時に呼び寄せ、一気にライフクロスを削りましょう。レベル4での攻めで<アイアース>と並べるのがおすすめ!
アークイギス
攻めでは<アイアース><アークイギス><チタイクウ>のような盤面を作り、ルリグがアタックしたタイミングで<チタイクウ>をトラッシュに送り、エンドフェイズに<ティンベー>を蘇生すれば、相手ターンに自分のシグニがルリグ・シグニ耐性を持ちます。固いです。とんでもなく固いです。
おまけに<アークイギス>が「アーム/ウェポン」ですので、<アイアース><チタイクウ>の耐性を発動させるための条件を、これ1枚で満たすことができます。欲しいものの全てが詰まっている、最強の末っ子です。
当然4、と行きたいところですが、構築によっては3枚になる場合もあります。今回は4枚にしています。
サポートカード
アーク・オーラ、アキレウス
また<アキレウス>は、自身が<アーク・オーラ>のような効果を持っています。詰めの段階で<アイアース>とそろえ、要求値を上げていきましょう。
ティンベー
<アイアース><アークイギス><ティンベー>と並べれば、全員がルリグ&シグニを持つので、ほとんど突破されません。<アークイギス>の項で説明した立ち回りで、うまく盤面をスイッチしていきましょう。
序盤は雑に場に立てておいて大丈夫です。<ラウンド>なども耐性を持つようになるのは地味に強力。
ファランクス
出現時にトラッシュから「アーム」「ウェポン」を戻すことで、相手のレベル3以下のシグニを1体バウンスします。バウンスはさておいて、デッキの中に<アイアース>や<アークイギス>を戻すことで、<アイアース>や<伍改>のリクルート対象を増やすことができるのがポイントです。
自動効果も<アイアース>のリクルートに誘発するのがぐっど。自身も「アーム」「ウェポン」を両方持つため、<アイアース><チタイクウ>の効果を発動させるのに貢献します。
<ファランクス><チタイクウ>で空けた盤面をシグニで攻め、強化したルリグアタックでも攻める、というのがタマの基本戦術。<紅翼の巫女>同様、アンリミテッドセレクター収録のカードですが、ぜひ4枚入れましょう。
そのほか
初動を安定させたければ、白天使の<ハニエル>を採用するのもありです。サーチ対象には<リンゼ>などもありですね。
また、タマの強力なサーチカードに<ヴァルキリー>があります。レベル3以下のシグニなら、サーバントを含めて何でも持ってこれるので、<ゲット・インデックス>から<ヴァルキリー>をサーチし、その効果でサーバントや<ファランクス>につなげる、という動きがきれいです。
ルリグデッキについて
555円デッキに入っている<サード・ディスティニー>は続投させています。オールスターでは<ジルコニウム><メイジ>や、<カニキー>などトラッシュを使うギミックが多くあるため、除外効果が強力に刺さります。他の2つも便利なので、試合後半や終盤に使うとぐっどです。購入特典の<ハッピー5>も採用です。除外はもちろん、小回りの利く防御として便利ですよ。
残り2枚の<ホワイト・ホープ><ソウイキー>は、オールスターではちょっと力不足なので、差し替えています。速攻系デッキを見るために<ナンバー・バインド>と、汎用キーカードとして<華代キー>を採用しました。<ぶりっつあーや!>を持っている方は、そちらを採用しても大丈夫です。微妙に役割が違うので、好みにあわせてどうぞ。
さらなる改造のヒント
今回は「使いやすさ」「お財布に優しい」を考慮して作っていますが、これだけでも十分戦えます。とはいえ採用を見送ったカードがちょこちょこあるので、こちらで紹介します。
カーニバル-K-
場のシグニを書き換えるのが強力で、<アイアース><チタイクウ>はもちろん、出現条件が非常に厳しい<グスクル>にもすることができます。ダブルクラッシュとアサシン、バニッシュダウン耐性を持ち、ライフを割るとダメージを与える、超ド級ライズ。<チタイクウ>などでさらなる耐性を持たせて、シグニでもルリグでもがっつり攻めていきましょう。
ぶりっつあーや!
オールスターでは、ダブルクラッシュや連続攻撃を絡めて、こちらのルリグがレベル2や3の時から、一気に決着を狙ってくるワンショットデッキが多くあります。特に<アークゲイン>で耐性を持たせた<プロメウス>に、<アイヤイキー>と<はなみどキー>で連続攻撃とダブクラを付与する「ダッシュタマ」と呼ばれるデッキは、豊富な耐性や<白滅タマ>の「イノセンス」などもあり、防ぎにくいワンショットとして有名です。
これらのデッキへの対抗策として挙げられるのが<ぶりっつ>です。アタックフェイズ中に後出しするため、「イノセンス」はもちろん、<ゆきめキー>も避けられるのがぐっど。スペルカットインもあるため、スペルを多用する青デッキや<西部の銃声>などに対しても強く出られます。
コインの獲得枚数から、レベル2から<ぶりっつ>を構えられます。エクシードでは<華代キー>にそん色ない防御力を持ち、スペルカットインもあるため、幅広いデッキを対策ることができますが、<華代キー>は「バニッシュ」できる、という点で軍配が上がります。
創世の巫女 マユ
<アイアース><アークイギス>たちを並べて殴る、というプランは<伍改>と同じですが、<創世マユ>には「エクシード5の追加ターンを得てそのまま殴り切る」という明確な勝ちルートがあります。
レベル5へのグロウと同時に、エクシードと使い終わったアーツを全て回収するため、防御力も急上昇。グロウのために必要な「ルリグデッキから『タマ』『イオナ』のカードを下に置く」という条件も、<華代キー>などで吐いたルリグを、<タイプス>で回収すれば大丈夫です。<タイプス>も<再録>されますしね。
レベル4は<白滅>、レベル3は<銀幕の巫女>であることがほとんど。アーツも<ブリーディング・フォース><クトゥル・アビス><アヴァロン・スロー>などが採用されます。今回紹介したデッキとは別物なので、そのまま転用するのはちょっと難しいですが、入賞デッキレシピなどを参考に、ぜひチャレンジしてみてください。
祝輪の巫女 タマヨリヒメ
LR 祝輪の巫女 タマヨリヒメ |
カード種類:ルリグ カードタイプ:タマ 色:白赤 レベル:4 グロウコスト:白/赤×1 リミット:11 コイン:2 |
【自】《ターン1回》:アタックフェイズの間、あなたのシグニ1体がダウン状態になったとき、[アーム]か[ウェポン]のシグニ1体とこのルリグをアップする。 【自】:このルリグがアタックしたとき、あなたのアップ状態のシグニ1体をダウンしてもよい。そうした場合、このターンの間、対戦相手はこの方法でダウンしたシグニと同じレベルのシグニで【ガード】ができない。 【起】《アタックフェイズアイコン》エクシード2:あなたのデッキから[アーム]か[ウェポン]のシグニ1枚を探して場に出し、デッキをシャッフルする。 |
アタックフェイズの間、自分のシグニがダウン状態になった時、シグニとルリグをアップする効果を持ちます。この効果により、相手のアーツなどでルリグがダウンしても、シグニがアタックするだけで起き上がれるように。シグニも連続攻撃ができるようになるため、火力は<伍改>に見劣りしません。ガード制約もあるため、ここぞという時に使えば、詰めにもなります。
レベル4をこのルリグにする場合、<伍改>は採用せず、このルリグで戦うことになるでしょう。「小回りの利くようになった<伍改>」という認識でいいかな?
極槍 グングニレ
SR 極槍 グングニレ |
カード種類:シグニ カードタイプ:精武:アーム 色:白 レベル:4 パワー:12000 限定条件:タマ限定 |
【常】:あなたの[ウェポン]のシグニ1体が対戦相手の効果によって場を離れる場合、代わりにアップ状態のこのシグニをダウンしてもよい。 【出】《白》:このシグニをチアガールにする。 【起】《ターン1回》《赤》:あなたのデッキから[ウェポン]のシグニ1枚を探して場に出す。その後、あなたのデッキからそれよりレベルの高い[ウェポン]のシグニ1枚を探して場に出し、デッキをシャッフルする。 ライフバースト:あなたのトラッシュから[ウェポン]のシグニを2枚まで手札に加える。 |
デッキからのリクルートや耐性付与などの効果は、<アークイギス><チタイクウ>とはもちろんですが、<ドーラ><ドスラフ><グスタフト>、いわゆる「列車砲タマ」たちとの相性が抜群です。これらは「クロスシグニ」といいます。
右隣、ないし左隣に特定のシグニがいると「クロス状態」となり、特別な効果が発揮されます。両者がダウンすると「ヘヴン状態」となり、さらに強力な効果を発動。条件は厳しいですが、その分強烈です。
タマの列車シグニたちは、クロスシグニ初の3体連結。中央の<グスタフト>がヘヴンすると、全てのシグニをアップ。グングニレでパーツをそろえ、レベル4から一気に走り抜けましょう!
というわけで、555円デッキ「タマ」の改造記事でした。
改造といっても、タマデッキ2つに、アンリミテッドセレクターのカードを足しただけですが、それで十分です。それだけ充実したラインナップになっています。他の4ルリグも、2デッキ、ないし4デッキ購入すれば、十分一線級になれますので、オールスターが気になっている方は、ぜひこれを機に始めてみてくださいね!
ちなみに、<アイアース>たち3姉妹や<タマヨリヒメ伍改>などはノーマルでの再録になっていますが、過去のパックではスーパーレア、ルリグレア、シークレットで収録されています。どれも美麗な加工が見どころ。カードにこだわりたい方は、レアリティ磨きもぜひ!
ではでは、また次回の更新で!