先日のリルの記事は、たくさんの方に読んでいただきました。ありがとうございます。
今後もわかりやすい記事をお届けできるよう精進致しますので、どうぞよろしくお願いします。
というわけで555円デッキ改造記事の第2弾です。
今回は「カーニバル」を改造します。作中ラスボスとして暗躍した彼女。かなり「規格外」な効果を持つカードが多く、扱いはやや難しいですが、存分に活躍させてあげましょう!
デッキのコンセプトをおさらい!
カーニバルデッキのコンセプトは「墓地活用で勝つ!」です。墓地、いわゆる「トラッシュ」に関する効果を持つカードを中心に、特にトラッシュの枚数を参照しながら戦っていきます。デッキのカードを自らトラッシュに送るカードも多く、対戦中は常にトラッシュに気を配る必要があります。
トラッシュの枚数が増えれば増えるほど、効果を発揮するカードが主力。ストラク収録の<カコウトン>がエースになります。
ただ、トラッシュの増やしすぎにも要注意。ウィクロスではデッキがなくなると「リフレッシュ」という処理が行われます。トラッシュがすべてデッキに戻るうえ、ライフクロスが1枚トラッシュに置かれます。トラッシュの枚数が0枚になるだけでなく、ライフも減ってしまうため、過度な肥やしは禁物、です。
カーニバルのカードには、トラッシュのカードをデッキに戻すカードもありますので、うまく組み合わせながら立ち回っていきたいですね。
そして「規格外」。アニメで清衣ちゃんたちを苦しめた、えげつない効果も魅力です。キーを2枚貼ったり、レベル5になったり。まさに「俺は特別なんだよ」です。
今回はそんなカーニバルの特別感を、存分に堪能するデッキに仕上げました。派手に行きましょう!
デッキレシピ
ルリグ
計6枚
LB
計20枚
非LB
計20枚
コンセプトはトラッシュ利用でしたね。トラッシュを増やすカード、枚数によって強力になるカードなどを幅広く採用しました。特にトラッシュの「枚数」が重要になります。
リルの時と同様に、カードを見ながら、採用の理由や改造のポイントを紹介していきましょう。
メインデッキ
カコウトン
さらに<カコウトン>が場にいる限り、トラッシュから武勇のシグニが場に出るたびに、マイナス3000を振ることができます。後述する<マーリン><カコウエン>あたりとの相性が良いです。
この効果は1ターンに何度も使えるので、パワーの低いシグニを除去したり、<カコウトン>の正面のシグニをマイナスしてパワーを調整するなど、柔軟に立ち回りましょう。
シバイ
トラッシュの枚数に応じてパワーが上昇し、アタック時に自身のパワー分だけ、シグニのパワーをマイナスできます。<カコウトン>との違いは「15000までマイナスできること」「自身のパワーが上がること」です。その分、素のパワーは10000と低めで、効果発動に黒2エナかかります。
レベル4、5にグロウした直後は<カコウトン>で攻め、トラッシュが増え、フィニッシュを狙うときは<シバイ>で攻めていく、というような役割分担がいいでしょう。<ナナシキー><リサイクル・デッズ>などで、場面応じたシグニを選んで攻めましょう。
ちなみに、<カコウトン><シバイ>のような、「アタックした時に、相手のシグニを除去できる効果」を持つシグニたちのことを、「アタックトリガー持ちのシグニ」「アタック時除去持ちのシグニ」などと呼びます。俗称ですが色々な場面で使われているので、覚えておくとグッドかも?
マーリン
トラッシュを増やしやすいデッキなので、欲しい時にぽんと蘇生させれば、簡単に盤面にパワー12000のシグニを用意できます。さらに、トラッシュから出れば相手の場のシグニをすべてマイナス4000できるので、<シバイ><カコウトン>の補助になります。
今回は1枚の採用ですが、2枚採用し、「1枚はエナ、1枚はトラッシュ」に置いておくのがいい感じです。慣れたら増やしてみましょう。
ハンゾウ
単体では機能せず、他のカードと組み合わせて使います。<セミラミス>や<リサイクル・デッズ>にパワーマイナスを加えたり、<ウムルキー>のマイナスの数値を増やしたりなど、除去性能を高めてくれます。
他のカードとの兼ね合いもあって、1枚だけ入れてみました。肌に合う合わないの差が大きなシグニですので、枚数はお好みでどうぞ。
トラッシュを増やすシグニたち
<セミラミス>は序盤の要。3枚落とし、黒のカード1枚につき2000アップです。最大8000と、レベル1としては破格の数値になります。<トキサダ>はトラッシュを増やしながらシグニを除去できます。マイナスの値は4000と小粒ですが、下級シグニ相手には十分仕事をします。
序盤にトラッシュを増やすほか、リフレッシュ後のトラッシュ肥やしにも役立ちます。
蘇生カードたち
<ランスロー>は最も汎用性が高いです。「ダウン+黒1」とコストが重いので、<カコウトン>などのアタッカーにつなげたいですね。<デッズ>は出現時効果を使い終わった<セミラミス>や、ダウンした<ランスロー>をコストにすると、無駄がありません。<カコウエン>は出現時効果なので、<グレイブ・アウェイク>などの他の蘇生カードと組み合わせながら使うとグッドです。
それぞれ長所や短所がありますので、プレイスタイルや好みに応じて、枚数を調整してください。また、関連するシグニに<エリザベート>がいます。<エリザベート>は蘇生されるとマイナス5000を振ることができます。<カコウエン>で蘇生させて相手のシグニを除去しつつ、面を埋めましょう。
序盤を支えるシグニたち
<ダンゾウ>はアタック時にマイナス3000を、<サンソン>はトラッシュに3枚以上あればパワーが5000になります。序盤の攻めに役立つため、多めの採用となっています。
トラッシュ肥やしは<セミラミス>で行うほか、<ナナシキー>の出現時効果でも行えますので、序盤からフルパワーで使うことができます。
サーバントたち
ライフバーストでサーバントを回収できる「4シリーズ」をしっかり採用。リフレッシュダメージもあるので、ガードはしっかり行いましょう。
ルリグデッキ
通常のルリグではレベル4までしかありませんが、カーニバルではレベル5が採用できます。レベル4はリル同様、ルリグレアの<黒Q>を採用します。コイン技でキーを2枚場に出せる「ジョーカー」こそ、カーニバルの唯一無二の能力。戦術も、防御力も、555円デッキの<黒QA>と比べ物にならないくらい強いです。ぜひぜひそのパワーを体感してみてください。
フェイト・ストラグル
グレイブ・アウェイク
蘇生する対象は<マーリン><ハンゾウ>などになります。ただ蘇生させるだけでなく、「<マーリン>で全体にマイナス4000を振ったあと、<ナナシキー>を破棄してさらにマイナスする」「<ハンゾウ>を蘇生させ、<ウムルキー>のエクシードを強化する」など、他の防御手段と組み合わせて使います。
このアーツも<ストラグル>同様、トラッシュの状況によって使えるタイミングが左右されます。上手に使って、きっちり相手の攻撃を受け流しましょう。
ナナシキー
出現時の5枚落としで、<サンソン><ダンゾウ>などの効果を確実に発動できるようになります。破棄時の全面マイナスは<アウェイク>+<マーリン>でマイナス値を上げるほか、序盤に早々に使う場合もあります。破棄すると当然、サルベージが使えなくなるので、タイミングが大切。総じて強力なキーです。
ウムルキー
性能は超強力。エクシード1でマイナス7000、エクシード2でトラッシュを肥やしつつ、マイナス18000を振ります。エクシード2は「12000と6000」「10000と8000」など、1から2面を確実に止めてくれます。また、<ハンゾウ>がいればマイナスの値がさらに高くなります。<アウェイク>で蘇生させたり、場に<ハンゾウ>が残っているタイミングでエクシードを使うなどして、効率を上げていきましょう。
使い終わったら破棄することで、トラッシュから好きなカードを1枚回収できます。試合終盤での発動がほとんどになるでしょうから、<シバイ>などの攻撃札を拾って、フィニッシュを狙いたいですね。
このカードは書籍「カード大全」に付属しています。<ウムルキー>を手に入れると同時に、大全を読んでカードの知識を学びましょう。
さらなる改造のヒント
ここからは入れ替え候補のカードを紹介します。トラッシュを利用するカードが多いカーニバルデッキに、「トラッシュのカードをデッキに戻す」という要素を加えてみましょう。リフレッシュの回数が減り、耐久力が上がりますが、デッキの扱いがやや難しくなります。慣れたら加えてみる、という心持ちで大丈夫です。
メイル・ストリーム
1ゲーム中に1から2回発動できれば御の字ですが、トラッシュ送りに巻き込まれることがあるので、採用するなら3から4枚は思い切って入れましょう。
始まりのルリグ 夢限の鍵
入れ替え候補は<ナナシキー>のほか、<黒MAIS>も挙がります。レベル4を3面並べたり、マルチエナを消せなくなりますが、選択肢としてはありですよ。
他にも、ルリグを止める防御手段としては<イノセント・ディフェンス>が挙がります。こちらはアーツですが、シグニに対する防御にもなります。お財布事情などとご相談、ですね。
タウィルキー
リフレッシュ防止のメリット・デメリット
リフレッシュを防ぐことには、メリットとデメリットがあります。ざっと書いておきますので、デッキ構築の参考にしてください。
リフレッシュ防止のメリット
- リフレッシュダメージを受けにくくなり、長期戦が得意になる
- <ウムルキー>など、トラッシュ肥やしに関するカードを連続で使いやすくなる
- デッキに戻せるカードを選べるため、好きなカードを引きやすくなる
リフレッシュ防止のデメリット
- サーバントが戻せないため、ルリグアタックを受けやすい
- 「デッキに戻す」カードの条件が満たせないことが多い
たくさん練習したり、デッキを調整したりして、最適な構築を目指してくださいね。
いかがでしたか?長くなりましたが、カーニバル編は以上になります。
独特な効果を持つカードが多く、構築もプレイングも一癖ありますが、使いこなせたら非常にパワフルです。構築の幅も広いので、色々なデッキにトライしてください。
それでは、また次回の更新でお会いしましょう!
おまけ
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