カーニバルキーで振り返るワイルズ環境 | WIXOSS|ウィクロス | トレカ通販・買取ならカードショップ -遊々亭-

カーニバルキーで振り返るワイルズ環境 | WIXOSS|ウィクロス

WIXOSS|ウィクロス 遊々亭Blogです。遊々亭一押しのプレイヤーさん達による攻略情報やゲームに関する様々な情報、担当のおすすめなど、WIXOSS|ウィクロスに関する情報を配信していきます。Twitterでも情報配信中です!
遊々亭@WIXOSS|ウィクロス担当アカウント@yuyuWixoss 遊々亭公式アカウント@yuyuteiNews
 

カーニバルキーで振り返るワイルズ環境

posted

by からばこ

タイトルカニ.jpg
カーニバルキーで振り返るワイルズ環境
からばこです。こんにちは。
いよいよ20日に「レトリック」が発売されます。間も無くワイルズ環境も終了。あっという間の2か月、皆様楽しめましたか?

ワイルズ環境の中心にあったカードは、何といっても「<カーニバル -K->」でしょう。<カーニバルQ>のシグニ書き換え効果「ジョーカー」を、ターン1の制約付きではありますが全てのルリグに付与するキーです。
「ジョーカーをあのルリグでも使いたい!」と夢見ていた多くのセレクターたちの願いを、このカードがサクッと解決。トーナメントシーンでも多数のデッキに採用され、普段のウィクロスパーティーや対戦シーンなどでも、「このデッキに<カニキー>が合う!」という新たな発見が、日々なされていました。

というわけで今回は、「カーニバルキーで振り返るワイルズ環境」と題して、「ワイルズ」のオールスター環境を振り返ってみたいと思います。
色々なデッキが登場した本環境。1枚のカードを中心に、ざっくり総括しちゃいましょう。「繭の部屋」も来ましたしね。
テキストおさらい
カニキー>のテキストは以下の通りです。
10009.jpg
LR カーニバル -K-
カード種類:キー
色:赤
コスト:コイン2
【常】:あなたのルリグは以下の能力を得る。
【起】《ターン1回》《アタックフェイズアイコン》エクシード1:ターン終了時まで、あなたのシグニ1体はあなたのトラッシュにあるシグニ1枚と同じカードになる。
【出】:あなたのデッキからレベル4のシグニを2枚まで探して公開し手札に加え、デッキをシャッフルする。
【起】《アタックフェイズアイコン》このキーを場からルリグトラッシュに置く:ターン終了時まで、対戦相手のすべてのシグニを《サーバント ZERO》にする。
  • エクシード1でアタックフェイズに自分の場のシグニを、自分のトラッシュのシグニ1体に書き換える。
  • 出現時にレベル4シグニを2体サーチ。
  • カニキー>をルリグトラッシュに送り、相手の場のシグニを全て<サーバント ZERO>にする。
の3つです。
場に出せば手札が2枚増え、シグニを書き換える効果で防御の幅が増え、<サーバント ZERO>にする効果は擬似的な<アンチ・アビリティ>と、強力な効果がぎっしり詰め込まれています。
特にシグニを書き換える効果がこのカードの主力です。場のシグニを主に、「アタックフェイズの起動効果」を持つシグニたち(<ジルコニウム>・<テンドウ>など)に書き換えて防御したり、強力なアタックトリガー(<ブラジャック>・<グスクル>など)に書き換えて攻めたり、などの使われ方が多いです。
また、書き換えるための元のシグニが盤面に残っていることが必要です。そのため、メインフェイズなどで場を空けられた時のために、<メイジ><ジルコニウム>など、自身の効果で場に出るシグニがほぼ必須になりました。アーツなどで補う場合もありましたが、この2枚、特に<ジルコニウム>は今環境で大きく台頭したシグニといえます。
これらのカードをスムーズにデッキに取り入れられたルリグが、<カニキー>を上手に使いこなせていました。無理に構築を歪めず、「既存の動きの安定感を底上げする」ことが大切だな、という印象です。もちろん、これまでにない動きを取り入れたデッキもありました。
具体的にどのルリグが使われたのか、ざくっと振り返ってみましょう。

カニキーが使われたデッキって?
カーニバル(ダブルLv5軸)
カーニバルデッキが<カーニバルキー>を使うという、カニ御殿なデッキ。これまで<ウムルキー>を使う型が多かったですが、環境中盤(11月中旬ごろ)から<カニキー>型がチラホラと環境に姿を出し、今ではほとんどのカーニバルデッキが<カニキー>を採用しています。

書き換え先は<テンドウ><スノロップ>が多いです。要は、<カーニバルQ>が行なっていた「ジョーカー」の動きを、レベル5グロウ後も継続できるようになった、ということです。<カニキー>での書き換えは1ターンに1回だけなので、従来のような「<テンドウ>2体に書き換え→ライフクラッシュからの2体バニッシュ→<スノロップ>2体に書き換えて2点回復」のようなことはできませんが、ただでさえ高いカーニバルの防御力をさらに底上げしています。
他には<ラアー><インパクト>が挙げられます。前者は<赤MAIS>や<カニキー>の3番目の効果で<サーバントZERO>になった相手シグニを除去、後者は擬似的なバニッシュ耐性、といったところです。隙がないですね。

黒Q>の「ジョーカー」でキーを2枚貼れるのが、カーニバル最大の特徴です。<カニキー>の天敵<フレイン>対策に<レイラキー>を貼るケースがほとんどでした。
また、<タネガスペ><コニプラ>などの下級のシグニが、デッキの中ではレベル4扱いになります。<カニキー>の起動時にサーチできるため、序盤の事故もへっちゃら。<カニキー>はカーニバルのためのカードだったのか、と言わんばかりですね。

強力な防御力を誇りますが、攻撃手段は<ダイホウイカ>程度。守るばかりで攻めきれず、時間切れで引き分けという案件が多発したようです。<トオン>も仕込めますし、なかなか試合が終わりません。
加えて、繭の部屋の改定により<テンドウ>が禁止カードに、グロウルールの変更で2種類のレベル5を両立することができなくなるなど、大きな打撃を受けます。レベル5の両立については、赤か黒かのどちらかを選ぶことで解決しますが、<テンドウ>の禁止がどこまで影響するかが気になるところですね。

紡ぐ者
ラスボス同士、気が合うんでしょうか。<カニキー>と<紡ぐ者>の相性は抜群です。
紡ぐ者>デッキの縁の下の力持ちは<ノーザンセブン>です。相手に合わせた耐性を付与し、<バハムート><ブラジャック>などで攻めるのが、<紡ぐ者>デッキの特徴です。ただ<ノーザンセブン>は耐性を付与した後は実質のバニラ。アタッカーとなる残りのシグニを除去され、攻め切れないことがありました。
その弱点を<カニキー>が見事にカバー。<ノーザンセブン>を<ブラジャック>などのアタッカーに書き換え、耐性を付与しながらアタッカーを増やせるようになっています。<ノーザンセブン>の耐性付与はアタックフェイズ開始時で、<カニキー>での書き換えはアタックフェイズ時なので、「耐性付与→<ノーザンセブン>を書き換え」ができるのがポイント。耐性1種類+<ブラジャック>3面や、耐性2種類+<ブラジャック>2面などができるようになりました。
また、これまではライズの制約で場に出せなかった<グスクル>を戦闘に参加させられたり、<カニキー>の3番目の効果と相性がいい<ラアー>も採用できるのもポイント高。各種レベル4ルリグのグロウコストが0なこともあり、追い風気味だった<紡ぐ者>デッキが更に強化された、といえるでしょう。各種レベル5シグニを採用し、臨機応変に使いこなせるのも強みです。

カニキー>話からは少し脱線しますが、どのルリグから<紡ぐ者>にグロウするか、がポイントです。
「カタルシス」でリソースを増やして<紡ぐ者>にグロウできる<ピルルクTETRA>、「イノセンス」が強力な<白滅タマ>、複数キーを貼れる<夢限>あたりが人気でした。新しいレベル4ルリグやレベル5シグニが登場するたびに強化されていくデッキなので、これからも目が離せません。
ただ、<夢限>からのグロウについては、グロウルールの変更で難しくなります。同レベルのルリグへのグロウができなくなるため、<夢限 -E->から<紡ぐ者>へのグロウが不可能になります。<-P->の起動効果を4回のみ使えば大丈夫ですが、使用済みアーツをエクシードコストに充てられないのが痛いところです。

ナナシ
カニキー>登場時は「<ボツリネス>がアタッカーになる!」と話題になったナナシ。<ボツリネス>以外にも<マイプラ>に書き換え、序盤の除去&アタッカーにする使い方がされていました。
マイプラ>はレベル1にしてパワー3000で、場のウイルスを除けばシグニ1体をマイナス4000できるというハイスペックシグニ。ウイルスが場になければトラッシュに送られてしまいますが、<ポレン><RS>で供給し続けられます。相手にとっては厄介なこのシグニが、<カニキー>で実質、場に残り続けることになりました。
パワーが4000以下のシグニは問答無用でバニッシュされますし、<マイプラ>を戦闘でバニッシュしたければ、パワー7000を用意しなければなりません。4000というパワーは、レベル1のほぼ全てのシグニと、デッキによってはレベル2までのシグニを完封できます。<カニキー>によって<マイプラ>を安定して場に出せるようになったことで、ナナシデッキの序盤の攻撃力、防御力が底上げされたといえます。
もちろん、<ボツリネス>を<インフル><ダイホウイカ>などのアタッカーにする選択肢もあります。そもそも、防御の要である<ボツリネス>が<カニキー>の出現時でサーチできるので、「レベル4なのに<ボツリネス>がいない!」ということが減ったのも魅力的です。
5ナナシ>の制圧力が強力なのはもちろん、<ブラック・エイク>など妨害に長けたカードも多いので、一度使ってみてはいかがでしょうか。

他にもいろいろ
他にもたくさんありますが、キリがないので箇条書きでご紹介します。
イオナ/ユキ
ノイヴァン>でダウン、<ルーブル>で効果無効。<カニキー>出現時で両方サーチ可能です。デッキによりますが、<クイン>に書き換えてシグニのアタックを完封、という戦術も可能です。
最幸ユキ>のみならず、<アルテマイオナ>での採用も十分ありです。
タマ
ウェポン軸が特に強力。<アイアース><チタイクウ><アークイギス>などにしてルリグアタックを更に強化したり、<グスクル>でシグニでの要求値を上げたり。守りは盾シグニ+<ティンベー>でしょうか。アトリさんの記事「カーニバルキー真名マユ」もご参考にどうぞ。
ルリグは<伍改>でも<真名マユ>でも<創世マユ>でも。もちろん<黒点>でもありです。一部のデッキはグロウのルール変更の影響を受けるので注意。
ドーナ
ルリグがレベル3の時に場のシグニを<スノークイーン>にすると、ルール処理でトラッシュに行きます。それによって<スノークイーン>の効果で<ユキンコ>を出して、2面防御という算段です。
また、<フゥライ>を増やしたり、欲しいレイヤーのシグニに書き換えたり、<タマモゼン>でルリグアタックスキップもできます。小回りの効く<5ドーナ>のコイン技、というイメージでしょうか。

採用されやすくなったシグニ
カニキー>の登場で注目されるようになったシグニをご紹介します。
これまでのデッキ紹介で触れたシグニも多いですが、限定なしシグニに焦点を合わせていきます。
羅原 Zr
カニキー>に愛され、<カニキー>を愛したシグニです。
アタックフェイズに青1で、自分と相手シグニ1体をバニッシュできる起動効果を持ちます。青エナさえあれば簡単に発動でき、書き換えたシグニがエナゾーンに行くので、「青エナ1枚を好きな色にできる」のもグッドです。<カニキー>との相性抜群ポイントその1。
更に自身がレベル4。<カニキー>の発動時にサーチできます。そのまま場に出すのもよし、リムーブしたり手札コストにしてトラッシュに置くもよし。相性抜群ポイントその2です。もひとつおまけに、原子を1枚捨てれば2ドローできます。<カニキー>発動時に<ジルコニウム>を2枚サーチし、1枚場に出して1枚捨てて2ドロー。無駄がないですね。
更に更に、トラッシュのシグニを10種類デッキに戻せば自身を蘇生。そのまま青1でバニッシュするもよし、他のシグニに書き換えるもよしです。相性抜群ポイントその3!

総じて、<カニキー>のために生まれたカードと言っても過言でもありません。
実際多くの<カニキー>デッキに採用されています。トラッシュの管理には気をつけましょう!

コードアンシエンツ ヘルボロス
お世話になった方も多いであろう、安心と信頼の<ヘルボロス>さんです。
アタックフェイズに黒1で、トラッシュからレベル4以下の古代兵器シグニを蘇生します。<カニキー>で<ヘルボロス>に書き換え、<カイヅカ><メイジ>を蘇生すれば、簡単に場が埋まりますね。当然、マイナス7000を振れるので、相手の盤面に応じてマイナスを叩き込んで行きましょう。
蘇生させる相棒としては、<カニキー>とも相性がいい<メイジ>、マイナスの値を増やせる<カイヅカ>がやはり強力。デッキによっては<ダゴン><ドロンジョ>辺りも検討されるようです。
また、<ヘルボロス>自身が相手の<ジルコニウム><メイジ>などを封殺します。<カニキー>での防御に頼ったデッキは、3面空けて<ヘルボロス>を立ててしまいましょう。相手は悲鳴をあげること間違いなし。

幻怪姫 スノークイーン+幻怪 ユキンコ
ドーナの項目で紹介したこの姉妹。実は全てのルリグに出張できます。
ドーナ以外のルリグで、場のシグニを<カニキー>で<スノークイーン>に書き換えると、限定条件を満たせずにトラッシュに送られます。これにより<スノークイーン>の効果が発動し、手札から怪異シグニの<ユキンコ>が出せるようになる、という動きです。
ユキンコ>の出現時効果で2面止まるようになり、残り1体は<ユキンコ>自身で止めればいいので、エクシード1で実質3面防御です。すごいコスパですね。

他にもたくさんのシグニが注目を集めました。
多色デッキに<スノロップ>をタッチさせてみたり、<ハニエル>+<リンゼ>セットに<ハシュマル>を足してみたり、色々な動きを目にしました。
まだまだあると思いますが、長くなってきたので紹介はこの辺りで切り上げましょう。「こんなこともできる!」というアイディアがあれば、ぜひ教えてください。

環境に与えた・与えうる影響は?
カニキー>が登場し、強力なデッキが生まれたによって、どんな対策がされたのでしょうか。
ざっくりと「メタゲーム」について振り返ってみます。
メインフェイズでの除去や制圧が増えた
カニキー>のエクシード効果は「アタックフェイズ」のみです。当然、書き換える素材となるシグニがいなければ、何の役にも立てません。相手からすれば当然、「メインフェイズのうちに3面とも空けてしまえばいいじゃない」となりますよね。
ワイルズ環境で一定の結果を残し続けたデッキに「あや」がいます。2回の<フーディナ>の出現時効果と<あや>自身のバウンス効果で3面空けは容易なうえ、<フーディナ>の存在が、トラップのあるシグニゾーンへの着地を許しません。<カニキー>デッキの息の長い防御に対しても、各種トラップで対抗できるため、あやデッキは全体的に追い風だったと思われます。
他にも、例えばハナレデッキであれば、<ヨルムガン>などでマイナスをばら撒き、盤面を空にしたところで<ヘルボロス>でふたをしたり、<紡ぐ者>デッキであれば、<アモノウル>で除去してから<ブラジャック>で封殺したりと、「盤面空け+蘇生封殺」の組み合わせが、対<カニキー>デッキでは強力だったようです。
トラッシュ封殺が注目された
上記の<ヘルボロス>はもちろんですが、<サード・ディスティニー>で<ジルコニウム>や書き換え先のカードを除外するケースもありました。採用はまれでしたが、アーツを1枠使っても余りある仕事をする場合もあったようです。
また、<カニキー>に頼るデッキは、リワトの<フレイン>が致命的です。カーニバルや夢限デッキなどで、「<カニキー>+<レイラキー>」とでもしない限りは、<フレイン>がトラッシュやエナ、場を散々荒らしてしまい、盤面が更地になってしまいます。リワトデッキは<レイラキー>の登場で逆風かと思われましたが、<カニキー>が人気を集めたため、選択肢の1つにはなっていたようです。
他にも、個人的な経験ですが、アロスピルルクに<カレハチョウ>を採用して、相手の書き換え先のシグニをチャームにしてみたら、意外と効果的だったりしました。メインデッキを邪魔しない範囲で、相手のトラッシュに干渉する手段は用意しておいた方がいいかもしれませんね。
エルドラの台頭
エルドラデッキは<DYNAMITE>で、<ノイヴァン>のライフバーストを能動的に発動させられ、相手のキーの効果を無力化できます。メインフェイズでの盤面空けも<デメニギス>で可能で、<カニキー>対策は簡単です。エルドラの強化はレベル4へのグロウコストが0になった程度ですが、それによりエナに余裕が生まれ、既存の動きを一切変えず戦えていたのが強力でした。
ただ、こちらも繭の部屋で<DYNAMITE>が禁止に。ライフクロスが残っていれば<ヒナニギス>で能動的にライフバーストを発動できるため、バースト操作の全ての要素を失ったわけではありませんが、かなりの痛手です。構築を大幅に見直す必要がありそうですね。

まとめ
いかがでしたでしょうか。「ざっくり総括」と書きましたが、結局長くなりました。
デッキを考えたり、新しいコンボを探してみたりするという面でも、<カニキー>はとても魅力的なカードでした。今後も新しいレベル4シグニや、アタックフェイズに発動できる効果を持つシグニが登場するたびに強力になっていきます。
ゆきめキーの登場などもあり、キーに依存するのは難しくなりますが、今後もさまざまなデッキが登場することでしょう。楽しみですね。

新カードあり、繭の部屋改定あり、グロウルールの変更ありと、大きく動くこと間違いなしのレトリック環境。寒さも厳しいこの頃ですが、来期もよろしくお願いします。
ではまた次回の更新でお会いしましょう!

ウィクロスパーティーに出よう!

by からばこ

READ MORE

ざっくり分かるデッキの組み方講座〜ディーセレ編

by からばこ

READ MORE

「理解すればディーセレが確実に強くなる!!」ダメージレース基礎講座(前編)

by しみずき

READ MORE

人気のあのカードについて教えて!シリーズまとめ

by -遊々亭- ウィクロス担当

READ MORE

【ディーヴァ】ゲームが上手くなるために!プレイング、立ち回り記事まとめ

by -遊々亭- ウィクロス担当

READ MORE