今回は、Lostorage conflated WIXOSSの2巻に付属する、
<快刀乱炎>、<ハット・トリック>の2枚のアーツについてレビューさせて頂きます。
まずはそれぞれに対する所感から。
快刀乱炎
出現時の能力が使用できることから、序盤であれば<小装 ヌンチャ>、<中装 カンショウ・バクヤ>、終盤では<極装 バルムング>、<極装 ラーヴァテイン>との相性が良く、其々条件はありますが追加でシグニをバニッシュできることにより、1枚で3面守れる可能性を秘めています。
ハット・トリック
偶数グズ子で使用した場合には単純な2面開け。
奇数グズ子で使用した際には、基本は2面埋めですが、<大罠 ケンノミ>もしくは<小罠 マーチヘア>を積み込むことによって3面防御になれる可能性を秘めています。
実際の運用にあたって
まず、前提として両方ともキーセレクションでの運用になります。理由としては、以下の通りです。
<快刀乱炎>:現状のアームのプールでは主軸としてデッキを組んだ際にパワー不足が否めない。
<ハット・トリック>:除去としての運用であれば<グレイブ・ディガー>、面埋めとしての運用であれば<ディプレス・スケール>という強力なライバルがいる。
いずれもコインを2枚消費する為、実際に採用するに当たっての比較対象としては<ドント・リブミー>になってくると思います。
快刀乱炎
ハンドが整ってないと弱い / ハンデスに弱い
只でさえライズによりハンド消費の激しいリルで、単純にライズ元のシグニを出して防御に使った場合、これらが踏まれてしまうことで、ハンドの枯渇に拍車をかけてしまいかねません。その為、安定した運用を求める場合にはより手札補充を充実させる必要が出てきます。
また、vsピルルクに限った話になりますが、ハンデスには絶望的に相性が悪く、そもそもアームが出せない状況もあると思うので、使えるタイミングで使ってやりましょう。
ハット・トリック
予期せぬタイミングで奇数を捲ってしまう。(偶数メイン運用時)
2面開け前提で使用したのに、レベル1シグニ降ってこられると単純に1面分損しかねません。1点の攻防が重視されるキーセレにおいては致命傷になりかねない為、構築段階から補ってやる必要があります。
◎共通
極装 ハイメイルに弱い
その為、UTOPIA環境でタマに続いて多くの結果を残しているリルのメインアタッカーであるところの<ハイメイル>が、パワー13000かつアタック時バニッシュを持っていることにより、<ロンギンス>出現時や<ハット・トリック>で焼けない為、いざという時に防御にならない可能性が出てきますので、リルと対面した場合には早期に使用しましょう。
vsタマを考慮する必要がある
名実ともにキーセレ現環境トップのタマ。そこに勝つ為の最低条件として<イノセント・ディフェンス>、<ドーナ CHEER>による2面分のバニッシュ耐性付与+『イノセンス』の猛攻を防ぎ切れるアーツ構成にしておかなければなりません。
例えば、リルで考えた際に一般的なアーツ構成を以下の通りとすると、 <プリキャス>トップ固定+<カマクラ>or<サンポケ>3面+2面バニ耐(こちらが<ソウイキー>使用済みであれば『イノセンス』される想定)のショットを受けた際に、<リブミー>+<イノディ>の布陣であれば受けることが出来ますが、
単純に<リブミー>を<快刀乱炎>を変えていただけの場合には、<ソウイキー>を吐いていた時点で、全面止めることが出来ない為、<プリキャス>の進軍を許してしまうことになります。
また、<ソウイキー>を残していた場合は、<ソウイキー>+<イノディ>+<快刀乱炎> or <レクイエム>で受けることが出来ますが、相手も『イノセンス』を使用する必要が無い為、<快刀乱炎> or <レクイエム>の残った方だけで受けなければならないターンが出来てしまいます。
このような状況にならないように全体的にアーツの構成を考えてやる必要があります。
最後に
いかがでしたか?少しピーキーなところもありますがいずれも1枚のアーツで3面守れたり、バニッシュという防御手段による3面開けの安定化などの恩恵受けられる為、各ルリグに大きな強化をもたらしてくれる1枚だと思います。
WILES環境からはダウン耐性を付与する手段も増えた為、<リブミー>とて安泰ではないので、今後の環境の変遷によっては必須になってくることも十分あります。
リル、グズ子を使用しているのであれば是非とも集めておきたい所です。
以上です。
最後まで読んで頂きありがとうございました。