はじめに
こんにちは、「しみずき」です。終わりましたね、「ディーヴァグランプリ2nd」。
前回の雪辱をはらすべく、一か月以上前から調整を重ねてきました。
その結果はというと2-2予選落ちでした......
会場の中でもトップレベルに仕上がってる自信があったので、普通に悔しいです。
この後もチョロっと出てきますが、一緒に調整していた自称宇宙最強セレクターの「シロネコ」君は、彼が負けた後に茶化しに行った友人が声をかけられないレベルで「燃え尽きて」いたようです。
同じだけの調整時間を積んできたはずですが、僕はそこまで凹むことはありませんでした。"熱量の差"が浮き彫りになった気がして、そこでちょっと凹みました。
ま、終わったことを嘆いても仕方はありません。
次は7/17(土)の「ディーヴァグランプリ3rd」での優勝を目指します。
この頃には僕の推しルリグの【花代】が参戦します。
この場で「ディーヴァグランプリ3rd」では【花代】を使うことを宣言しておきましょう!!
もしオープンして【花代】じゃなかったら<羅植 サクラ>の木の下に埋めてもらって大丈夫です。ちなむと「喜んで埋まる覚悟」も持ち合わせています。
リアリストなので。
今回は、「ディーヴァグランプリ2nd」の振り返りとして、環境考察と選択したデッキについて解説します。
本当は3週間くらい前に書き上げる予定だったのですが、執筆意欲の糸がプツっと切れてしまい、かなりの間が空いてしまいました......
旬はちょっと過ぎちゃいましたが、まだ美味しくいただける頃合いだと思います。
一か月を超える調整の成果を是非とも見ていって下さい。
では早速行ってみましょう!!
以下の流れで解説していきます。
1.デッキレシピ
早速ですが、調整の末にディーヴァグランプリ2ndに持ち込んだリストが此方。【白単アキノ】です。
自称宇宙最強セレクターこと「シロネコ」君(Twitter:@shiro_mokemoke)のデッキです。彼の愛用していた<明日へ前進 アキノ>デッキの最終調整版になります。
直近の環境を考えると、最も合理的な選択肢だと感じたため、僕もこのデッキを握りました。
この場で紹介させてくれることに最大限の感謝を!!
アシストルリグ/ピース
計8枚
非LB
計20枚
2.デッキ選択の理由
デッキ解説の前にこのデッキを選択した経緯を紹介します。タイトルにもあるように、【白単アキノ】がディーヴァグランプリ2ndの"結論"だと感じた理由は以下の3つです。- 【原子デウス】に勝てる
- 【チームエクス】に勝てる
- 【ダッシュヒラナ】に勝てる
- ミラーマッチを考慮しなくて良い。
心よりお詫び申し上げます。
環境予想
「ディーヴァグランプリ2nd」で多いと予想したのは以下の3デッキ。既に当日のルリグ分布が発表されているので、後出しにはなりますが、おおむね予想通りでした。【原子デウス】
「ディーヴァグランプリ1st」後から頭角を現し、現在に至るまでの約半年ディーセレの最前線を走り続けているデッキタイプです。一時は【原子デウス】かそれ以外かのレベルで、環境を一極化させたこともありました。その強さの秘訣は安定感と柔軟性、それでいて器用貧乏にならないだけのデッキパワーを有している点です。
(※詳しく知りたい方は以前書いた記事を読んでみてください。⇒どうして原子デウスは強いのか?)
このデッキは柔軟性が高い分、他のデッキと比較しても状況判断が求められるケースが多いです。その分、高いレベルで使いこなせればそのパワーは天下一品。長い期間【原子デウス】を使い込んできたセレクターにとっては非常に頼りになる相棒です。
また、予選通過の最低ラインが「4-1」である本大会において、このデッキの持つ「最強神話」は魅力的です。普段は【原子デウス】を使っていないセレクターにとっても、「ディーヴァグランプリ2nd」という大舞台のために練習して持ち込むデッキとして最適です。
確実に一定数は存在すると予想しました。
また、デッキパワーは折り紙付きなので、回戦数を重ねただけ勝ち進んでくるデッキでもあります。優勝まで見据えるなら9回戦中、1〜3回は対戦することになるでしょう。
まずは、【原子デウス】に勝ち越せるというのが最低条件でした。
【エクス】
【原子デウス】と互角以上の戦いができる数少ないデッキタイプです。「WELCOME BACK DIVA〜Lostorage〜」環境の後半頃から徐々に数を伸ばしてきたと認識しています。主流なのは<TRIGGER OF VICTORY><DEATH DECK>を活かした2枚分のダメージ加速を狙える構築です。これらのピースがそれぞれ回収効果を有していることを活かした、<幻獣 テングザル>などのメタカードを駆使した決定力の高さが魅力です。
また、メタカードに頼らずともダメージレース性能が高いデッキなので、単純な速度で競り勝つ試合も多くあります。
他にも、序盤から手札を使い切るような戦い方をすることで、手札破壊に特化したデッキの強みを潰せます。その上で、コチラは適宜回収を行うことで攻めを継続できる構造になっているため、ハンデスデッキには強く出れる点も【エクス】を選択するメリットです。
ドローが少ないデッキなので、サーバント供給などの安定感は【原子デウス】に劣りますが、点数要求の安定感はピカイチです。デッキ全体の総合力でいえば、全く引けをとらないでしょう。
ただ、後述する【ダッシュヒラナ】との相性がマジで絶望的です。<M.G.D.>か<ゼノ・クラスタ>を採用していないと勝負の土俵にすら立てないレベルです。
その点が若干数を減らす要因にはなりますが、それでもまとまった母数は存在すると考えました。
優勝を目指すのであれば【エクス】にも勝てるようにしたいです。
【ダッシュヒラナ】
「SPREAD DIVA」にて登場した<タマ・おーら>によって更なる破壊力を手にしました。その勢いは凄まじく、「ディーヴァグランプリ2nd」直前のセレモニーの入賞結果はこの【ダッシュヒラナ】が席巻していました。また、やることがシンプルで分かり易く相性関係もはっきりしています。そのため、不利対面を回避し続けることができれば、優勝が狙えるデッキと言えるでしょう。
大会直近で暴れすぎたため、ある程度は意識されてるリスクはありますが、それを考慮しても持ち込むセレクターは多いと予想できます。
個人的な思いとして、この手のショットデッキに負けなくないという気持ちもあり、【ダッシュヒラナ】にも一定の勝ち筋を用意したいと考えました。
仮想敵としたデッキ3種ですが、僕の調整環境内ではこれらはとある相関関係にあると結論つけました。
そう、「3すくみ」です。
- 【原子デウス】は【ダッシュヒラナ】に強い
- 【ダッシュヒラナ】は【エクス】に強い
- 【エクス】は【原子デウス】に強い
上3つのデッキタイプはどれも優勝を狙えはしますが、マッチ運という「自分ではどうしようもない要素」に左右されることになります。
総じて強力なデッキではあるのですが、これらを大会に持ち込むのは「違う」と僕の中の「リトルしみずき」が囁きました。
「3すくみ」の外側から全部に互角以上に戦えるデッキを持ち込むことが、「ディーヴァグランプリ2nd」で、優勝の期待値を最大にするために最適だと考えました。
そこで白羽の矢が立ったのが【白単アキノ】という新規軸のデッキタイプでした。
3.コンセプト
本デッキのコンセプトは以下の通り。【原子デウス】【エクス】【ダッシュヒラナ】に勝ち越せて、ミラーマッチが起きないデッキが欲しい!!
実現するには
ミラーマッチの部分に関しては、環境外のルリグである<明日へ前進 アキノ>を選択した時点で、達成できているといって良いでしょう。残る課題として、どうすれば上記3デッキに勝ち越すことが出来るのでしょうか?まずはその辺の基本思想を解説します。
前提
まず、上記3種すべてのデッキと相対するにあたり、必須となる前提があります。それは「ある程度のダメージレース性能を有している」ことです。
具体的には後攻4ターン目〜先攻5ターン目にはフィニッシュに持ち込める位の速度感が絶対条件だと考えています。もっと噛み砕いていうと、序盤は基本的には全面要求を継続。途中で要求が欠けても1面程度の感覚で攻められるデッキ構築にしたいです。
理由としては、上記3種のデッキにターン数を与えると、ベクトルは異なるものの総じてロクな結果になりません。【原子デウス】はご自慢の<羅原姫 H2O>によるコントロールができるし、【エクス】はダメージレースが遅れた分だけ<デウスシールド>に必要なエナを攻めに回すことが出来てしまいます。【ダッシュヒラナ】に至ってはターンを重ねただけ此方の生命線となるサーバントとライフクロスが目減りしていきます。
Q1.【白あや】はロングゲームしてるけどしっかり環境におるで?
<Garden of Singularity><ゼノ・クラスタ>を搭載している構造上、【原子デウス】と【ダッシュヒラナ】に対してはロングゲームで対処できるかもしれませんが、【エクス】に対してはそうはいきません。【エクス】は終盤はルリグデッキのカードを使うことで、エナを要求に変換することが出来ます。エナフェイズによってリソースをあやの触れることの出来ない領域に逃がせば、どれだけハンデスされていようが要求が継続できます。ターンを貰っただけエナフェイズも訪れるので、ゲームが伸びただけエクスに天秤が傾くのは自明の理です。
序盤にコスパ良く攻められるので、防御アシスト要求が早期にできる点もこの勝ち筋に拍車をかけています。
何が言いたいのかと言うと、上記3種のデッキが別ベクトルに突き抜けていることで、ターンを与えてのびのびと動かれると、その全てに対応しきれるデッキは現状では存在しないということです。
故にある程度早期に倒しきれるだけのダメージレース性能が必須と考えています。
各個撃破へ
ここまでの前提を踏まえた上で、個別の対策を解説しています。結論から言うとこの2つです。
- 【原子デウス】【エクス】:エナを与えない
- 【ダッシュヒラナ】:ショットを止める手段をデッキに搭載する
基本的に両デッキともエナを自活するのが苦手です。また、攻撃防御問わず強い動きをするにはエナを必要とします。<紅将姫 キントキ>のアサシン、<紅将姫 ノブナガ>のダブルクラッシュ、<RANDOM BAD>のハンデスなどなど。至る所でエナを消費する構造になっています。与えられたエナに比例して強い動きができるデッキと言い換えても良いでしょう。
であれば、強ムーブの燃料であるエナを与えず、さらには<コードハート リメンバ//メモリア>によってエナを巻き上げてやれば、必然的に動きが弱くなります。【D・X・M】の特徴としてソウルの運用に【起】のアイコンが付いているのも好都合です。
また、前提であるダメージレース性能を高めることで、<デウスシールド><マドカ//クラップ>を3面防御で使わざるを得ない状況に持ち込みやすいのもGOOD!!ここでも大量のエナを消費させられます。
他にも「エナ破壊」ではなく、そもそもの「エナを与えない」ことで【原子デウス】が搭載している<ゼノ・クラスタ>では対策できない点も強力です。
ここまでで、<聖英 タンゴカード><オーバー・パシュート><聖魔姫 オロチマル>の登場によって、ダメージレース性能が強化された【白軸】基盤のデッキにスポットライトが当たりました。
続いて、2つ目の【ダッシュヒラナ】に対して「ショットを止める手段の搭載」ですが、コチラは後述する各カードの解説の部分で紹介します。
【ダッシュヒラナ】のショット力は流石に一級品と言わざるをえないので、無対策でしのぎ切るは現実的ではありません。
ある程度の勝率が欲しいのであれば、何かしらの対策を講ずることが必須になります。
5.各カードの解説
明日へ前進 アキノ
特筆すべきは自軍全体にシャドウを付与できる「ゲーム1」でしょう。<幻水姫 シィラ>や<聖魔 サキュ>のような、相手のアタックフェイズまで生存することで真価を発揮するカード達とは相性バツグン。アシストルリグ以外で1〜3点程度の防御が見込めます。
相手の除去アシストや「ゲーム1」起動ターンの除去LBの有無に左右されてしまいますが、上手くハマれば絶大なリターンを得ることが出来ます。
また白ルリグにしては珍しく、継続的な除去効果も有しています。この点はダメージレースを求める今回のコンセプトにマッチしています。
Q2.これって【タマ】じゃ駄目なん?
ルリグアタックにダメージソースを依存している以上、<Garden of Singularity>の有無とサーバントを何枚引かれたかによってゲーム展開が大きくブレてしまいます。特に<Garden of Singularity>を標準搭載した【原子デウス】の存在が、あまりにも目の上のタンコブでした。
であれば、シグニによる打点を主軸に添えることで、安定した攻めの試合展開ができる【アキノ】に軍配が上がると考えました。
聖魔 サキュ+聖天 ヘスチア
「ゲーム1」によるシャドウ付与と<ドーナ『輝いてる!』>のシグニ登場を組み合わせることで、【ダッシュヒラナ】の猛攻を現実的なラインでいなすことが出来るようになります。
シャドウを付与した<聖魔 サキュ>の自動効果でシグニを止めながら自主退場。その後<ドーナ『輝いてる!』>の効果で空いた枠に<ヘスチア>を登場させることで、ヒラナのルリグアタックも幾らか停止します。
エナが残っている状況であれば、<ドーナ『輝いてる!』>の5ルック⇒シグニ回収モードを使用することで、追加のサーバント回収も狙うことが出来ます。
これによりピースに対策札の枠を取られることなく【ダッシュヒラナ】と渡り合えるようになっています。
また、この2種は【ダッシュヒラナ】以外の対面でも活躍するシーンは多く、可能性を感じるパッケージです。
幻水姫 シィラ
対【エクス】のキラーカード。攻めの主軸となる「アサシン」を無力化してくれます。
もともと【エクス】はメインフェイズ中の除去があまり得意ではないため、置いてやるだけで結構イヤな顔されますし、僕も置かれたらイヤです。
能力消しは色んな方面に有効で、「ランサー」はもちろんのこと、複数並んだ<羅原姫 H2O>を片方しか機能させなかったり、<コードアンシエンツ ファラリス>もバニラにしてくれたりします。
また、手札補充カードとしても超優秀です。【出】の効果はモチロンのこと、隠されたテキストである、互いのライフクロスが同じなら1ドローも見逃せません。上手いこと打点を調整することで、このカード1枚から2枚分の手札を補充することができます。
【白あや】や【原子デウス】と対面したときは防御アシストの吐き方などを工夫してドロー効果の発動を狙いたいところ。【白軸】のエナを与えない動きで<RANDOM BAD>の使用を躊躇わせることが出来る点と相まって、ハンドキープできる展開に持ち込みやすくなります。
オーバー・パシュート+聖英 タンゴカード+聖魔姫 オロチマル+コードハート リメンバ//メモリア
これまで序盤のエナを与えない除去はアシストやピースに依存しており、どうしても全面除去し続けるには、<【アシスト】アンジュ レベル2>を搭載するなどルリグデッキへの負荷が高めでした。しかし<オーバー・パシュート>と<聖英 タンゴカード>が登場したことにより、序盤の除去をメインデッキに任せることが出来るようになり、要求と防御アシスト搭載の両立が実現しました。
また、今まで【白軸】のデッキが抱えていた、レベル3のシグニが除去できないという課題も、<聖魔姫 オロチマル>が解決してくれています。
これ等のカードによりゲーム中通してエナを与えない除去を徹底することができ、極限まで相手のエナを絞ることが出来ます。
ここに<コードハート リメンバ//メモリア>のエナ課税能力を加えることで、相手のデッキに機能不全を起こさせるレベルのエナ枯渇を狙うことが出来ます。
この一連の流れが現在の【白軸】の強みと言えるでしょう。
今後もセンタールリグを変えながら使われ続けるパッケージだと思うので、買い揃えておいて損はありません。
聖将 ヤギュウ+幻水 アキノ//メモリア
今回のデッキではこの8枚に<ゼノ・クラスタ>のハンデス対策の役割を任せて、<burning curiosity>を採用しています。
【白軸】デッキの下級の選択肢は他にも<コードメイズ キョウシュウ><聖将 チョウウン>のシャドウのパッケージや<小装 ヤエコリ>なども候補に挙がります。この枠は絶対にコレという訳ではなく、環境と採用ピースに合わせて調整していきましょう
コードメイズ ユキ//メモリア
アシストルリグ
残りのアシストですが、<ドーナ『輝いてる!』>と<明日へ前進 アキノ>の「ゲーム1」によって4面程度の防御面数は見込めます。そのため最も使いやすく攻めのコンセプトにも合致している<【アシスト】アンジュ レベル1>と<【アシスト】アンジュ レベル2''>を採用しました。
数字あてゲームを通し続ける自身があるなら<タマ・ばうんだり>にすると1エナ浮きます。
burning curiosity+ホワイトヘブン
ここまでやったおかげで安定して全面要求を継続することが出来ます。
おわりに
最後まで読んでいただいて有り難うございました。これから新たなメタの一角として頭角を現してくるデッキだと考えています。【白軸】の動きが好きなセレクターは是非ともお試しあれ。
書ききれなかったのですが、このデッキの推しポイントに、マリガン時のLB効率が最高!!というものがあります。下級シグニ+序盤に使いたい要求札が全て非LBになっていることで、欲しいカードをキープするだけで、LBの期待値を最大に出来るようなマリガンになってくれます。1枚の有効LBがゲームの行く末を大きく左右するディーセレクションにおいて、非常に大きなメリットです。「人事を尽くして天命を待つ」を自然に行えるところが好きです。
最近、念仏のように唱えてますが、「Twitterでの"RT"と"いいね"」を是非ともお願いします。人の目に触れないことには記事は読んで貰えません。頑張って書いた記事なので、できるだけ多くのセレクターに読んで欲しいです。
ナニトゾ宜しくお願いします!!!