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【3ページ目】デッキレシピ:2018年12月 | WIXOSS|ウィクロス

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デッキレシピ:2018年12月 アーカイブ

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ワイルズ環境「赤エルドラ」とレトリックへの期待

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    by デッキレシピ

    赤ドラ.jpg
    ワイルズ環境「赤エルドラ」とレトリックへの期待
    みなさんこんにちは、りくです。今回はキーセレのエルドラについてお話ししようと思います。ほんとはもう少し前に公開できればよかったのですが忙しかったので(ポケカが)許してください。。。

    レトリック発売前ということで新規カードも見えているのでそちらも絡めて話していこうと思います。

    エルドラの問題点としてはまず防御するLBが全く存在しないことですね。防御回数の限られているキーセレでは致命的とも言える弱点でしょう。そして序盤の点数要求が<ラムレーズン>をデコレするくらいしかないことです。これも序盤の点数要求が後半と重みが変わらないキーセレでは致命的な弱点と言えます。対する利点はデコレによる豊富な耐性付与です。が、これもデコレというシステムによってあまり限定無しの点数要求ができる下級が入れづらいためデメリットにもなり得ます。

    よって今回はこんな感じで組みました。

    デッキレシピ

    防御LBに期待できなく、序盤の点数要求も甘いとなれば防御負けする可能性が高く、耐えるプランを増やすよりは先に殴りきる方がプラン的には正しいと感じたため優羽莉でも使った<リワトキー><魔杖>で面空けを増やし、デコレを耐性側に寄せるような構築にしました。
    10011.jpg
    恵那>は<リワトキー>や<魔杖>の色にも使え、3で立てたいシグニなため4枚入れています。
    ワイルズまでのエルドラでは3まで点数要求が甘く、4に乗ってからも<ラムレーズン>や<メレドール><アイスケーキ>に頼らないと点数要求ができないため、耐性付与で攻めるにはアーツなどで面を空ける必要性がありましたが、レトリックの新規の2種類によって面空けについては解決することができました。

    レトリック新規カード
    コードオーダー BCPIC
    SR コードオーダー BCPIC
    カード種類:シグニ
    カードタイプ:精械:調理
    色:青
    レベル:4
    パワー:12000
    【出】:あなたの手札から[調理]のシグニ1枚をあなたの[調理]のシグニ1体の【アクセ】にする。
    【起】《ターン1回》あなたの【アクセ】1枚をトラッシュに置く:カードを1枚引く。
    【起】《ターン1回》《青》あなたの【アクセ】1枚をトラッシュに置く:ターン終了時まで、このシグニは【アサシン】を得る。
    ライフバースト:どちらか1つを選ぶ。(1)対戦相手のシグニ1体をダウンし凍結する。(2)カードを1枚引く。
    BCPICはバナナチョコパクチーアイスクレープと読むらしいです。バナナチョコパクチーってアニメのアミカデート回でも出てきましたよね。ちなみに僕はパクチーが苦手です(どうでもいい)

    まず注目すべきはLB。やっと止めるLB出てきた...。LB以外の能力も優秀で、出現時でアクセすることができるためスペルなどに頼らずとも安定してアクセが可能になりました。起動効果でアクセをトラッシュにすることでドローまたはアサシン付与を選べるので同じく新規カードのミントアイスコーンと相性がいいです。

    コードイート ミント
    R コードイート ミント
    カード種類:シグニ
    カードタイプ:精械:調理
    色:青
    レベル:1
    パワー:1000
    【自】:対戦相手のターン終了時、このシグニを手札に戻す。
    【自】《ターン1回》:このシグニが【アクセ】としてレベル4以上のシグニに付いたとき、あなたのターンの場合、《青》を支払ってもよい。そうした場合、ターン終了時まで、対戦相手のシグニ1体のパワーを-12000する。
    序盤はレベル1として並べつつ手札に戻るため放置という択を取られづらく、後半はアクセすることで1面除去として使用しBCPICでコストにすることで1コストの面空けとして使用することができます。 アクセ効果は<シュテンド>と同じくあなたのターンの場合って書いてあるので気をつけましょうね...
    評価が上がったカード
    この2枚によって<コロアイス>、<アイスオレン>の評価が上がりました。
    コロアイス>は仮に要らないものがアクセになってもBCPICのコストにすればアドが取れるため採用しやすくなり、<アイスオレン>はワイルズ環境ではターン1のデコレ権を使うのは勿体無かったのですがBCPICにより使いやすくなりました。BCPICの出現時は相手ターンにも発動するため<グレイブアウェイク>でBCPICを出してアクセすることで<オーバークロック>効果でダウンさせるのも面白いかもしれません。<アウェイク>を使う場合は<チェシャ>を採用することで<コロアイス>の出現時を安定させることができます。

    まとめ
    というわけでエルドラの記事でした。レトリックのカードはまだ全て見えているわけではないのにこの時点でもかなりの強化を貰っているので楽しみです。また発売日後にも叩き台を紹介できたらと思っています。それではまた

【第283話】このルリグ、無限に殴れるんですか?―ママの章―

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    by デッキレシピ

    ママタイトル.jpg
    【第283話】このルリグ、無限に殴れるんですか?―ママの章―
    1.再出発
    ※前回の記事はこちらから

    「2止め遊月以来の完全新作」

    諦めていた。

    「メインフェイズにライフを4点叩き割り、そのまま<>を撃ち込む」

    このインパクトに勝るデッキなんて、2度と巡り合えない。
    同時アーツ制限&リムーブ制限を克服し、2遊月を復活させた。

    それで十分じゃないか。
    そう思う一方で、寂しさも感じていた。

    この心の隙間を埋められるのは、完全新作しか無いのだろう・・・
    そんな中、<スイカアイス>と<MOUNTAIN ICE>が舞い降りてきた。
    「2ターン目にデッキとトラッシュを0枚にして、無限ルリパン」

    インパクトは十分だ。
    だが、<スイカアイス>を除去されても負け、<カニキー>を破棄されるだけで負け・・・

    あまりにも、負け筋が多すぎる。
    2遊月に並ぶ完全新作と呼ぶには、インパクトは勿論、一定の勝率を確保する必要がある。
    今のままでは勝てないが、裁定の壁は厚すぎた。
    また、筆者に噂が流れてくる位だ、<スイカアイス>&<MOUNTAIN ICE>の組み合わせを知る人は多い。

    より強く、より目新しく・・・

    残された選択肢はただ1つ。

    「別ルリグで、2ターン目の無限ルリパンを実現する」

    スイカアイス>に無限にアクセを付けるなんて画期的な方法ではない。

    デッキとトラッシュのカードを全て手札・エナに移す

    あまりにも原始的で、あまりにも現実離れした手段。
    2ターン目に実現するなんて無理だ。
    誰もがそう思うだろう。
    だが、この2枚でデッキを大量圧縮すれば、実現できるのではないか・・・?
    8枚のメインデッキ。
    僅かな仲間と共に、残り42枚を探す旅が始まった・・・
    2.ルリグ選択
    11月28日 自宅

    「42枠未定」

    殆ど0からの再出発となった筆者の第一の関門は、ルリグ選択であった。
    Lv1の時点で、ルリグ間に大きな差はない。
    どういう基準で決めれば良いものか・・・?
    • コイン枚数
    • アドバンテージを稼げる下級シグニ
    この2点が浮かんだ。
    まだアーツ・キーの構成は未定だ。

    コインが何枚要るかは不明だが、多い方が良いのは間違いない。
    今は懐かしい表現だが、Lostorage勢のルリグ達に注目し、以下のルリグに絞り込んだ。
    • あーや:初期コインは4枚と多い。青ルリグで、デッキの回転率が高い。3枚までトラップを敷け、他ルリグに比べて3枚分圧縮可能。
    • メル:初期コインは3枚。エルドラの名残で、アクセを使いたいと思った。特に<クギニ>の出現時のアド稼ぎは優秀だ。また、<装厳>というスペルが存在し、一気にデッキを3枚掘り進めることができる。
    • ママ:初期コインは4枚。特に<ゴウドウ>のアド稼ぎ能力は、他のLv1のシグニの追随を許さない。
    • グズ子:初期コインは3枚。<ペイン・バイ・ペイン>の存在から、<ハッカドール1号>を使いやすい。 黒シグニは<ディストラクトアウト>のコストに必要なため、自然に投入しやすい点も利点だ。
    カードを検索したり、実際に仮組みしたり・・・
    度重なる検討の結果、結論としてはママを選択した。

    ゴウドウ>だけではない、もう1つの強力シグニが後押ししてくれた。
    時英の経過 #ネンレイ#
    そう、なんとLv4シグニが救世主となった。
    勿論、場に出して使うのではない。

    「トラッシュに置き、起動能力で除外し、場のシグニのレベルを1から1に変える」

    ただそれだけだ。
    だが、その能力が持つ意味は大きい。

    除外できるということは、リフレッシュ後のデッキを圧縮できるということだ。
    物語>、<バオバブーン>、<ネンレイ>・・・全てを除外できれば、除外ゾーンに最大12枚のカードを置くことができる。
    デッキとトラッシュの全てを手札とエナに移すことは無理でも、除外ゾーンを組み合わせれば実現できるのではないか・・・?

    光が射した。

    アーツとキーの選択は悩ましいが、方向性は見えてきた。
    最後はメインデッキの微調整。
    そして、遂に・・・

    「完成したぞ・・・」
    1止めママ.jpg
    ルリグ
    2
    1枚
    LCママ1
    1枚

    各カードの意味は、実際に回す過程で明らかにするとしよう。

    3.実演
    ここからは実演に移る。
    筆者の一人回しの模様をご覧いただくとしよう。
    (1)マリガン
    初手の5枚はこうだった。
    1止めママ①.jpg
    マリガンのキープ基準は以下の通り。

    S:1枚目の青英知、<THREE OUT
    A:1枚目の<ウエキ>or<スガミチ>、ユニークスペル
    B:<ネンレイ

    回す過程で青エナを2枚消費するため、初手のエナチャージで置くことが最優先となる。
    といっても、<アメンボ>は基本的に<ディストラクトアウト>のコストに使うため、それ以外の10枚から選択することとなる。

    ウエキ>・<スガミチ>は<タマキー>でサーチできるため、優先順位は落ちるものの、最初に出すことに違いないため、初手で引けていればキープしたい。
    逆にそれ以外の英知は、<ウエキ>・<スガミチ>のヒット率を高める、ユニークスペルが引ける確率を高めることからデッキに戻した方が良い。

    ネンレイ>は基本戻すが、今回は青シグニ+<THREE OUT>のセットが引けているため、<THREE OUT>で捨てる用途で1枚キープしておいた。
    マリガン後、Lv1にグロウした後の様子は以下の通り。
    1止めママ②.jpg
    (2)タマキー → ソウイキー
    まずは<タマキー>→<ソウイキー>という順序で使用する。
    ヒット率向上のため、極力英知シグニが残っている状態、つまり<タマキー>使用前に<ウエキ>・<スガミチ>・<創造>を使用したい。
    その後<タマキー>で<ゴウドウ>を3枚サーチ、その後<ソウイキー>で2ドローした結果、下の写真の状態になった。
    1止めママ③.jpg
    (3)1ターン目終了時まで
    一気に進めてしまったが、下の写真は<THREE OUT>、<ドローフォー>で計7枚ドローしつつ、<ゴウドウ>→<創造>→<ゴウドウ>と使用した後の状態だ。
    除外ゾーンが見づらいが、<THREE OUT>で<ネンレイ>を捨てて即座に除外し、写真では<物語>の下に敷かれている。
    1止めママ④.jpg
    創造>でデッキボトムの順序を入れ替えており、解説で分かりやすいよう表向きにしている。
    この時英知シグニをデッキボトムに配置しよう。
    意味は後で分かる。

    ターン終了時までの大まかな流れだが、
    「<THREE OUT>、<ドローフォー>でざっくりとドロー→<ゴウドウ>・ユニークスペルで枚数調整→<猛威継承>使用→デッキ残り6枚の状態で<三剣>を使用し、残りデッキ3枚でターンエンド」
    と進める。

    THREE OUT>、<ドローフォー>、<物語>と多様なドロー手段があるため、ドローできてしまえば手札の質は安定するが、青エナの確保に注意が必要だ。

    「<ゴウドウ>でエナチャージ→ユニークを当てる→<ゴウドウ>でエナチャージ」が基本的な動きだが、<ゴウドウ>のエナチャージはランダム性があり、2枚目の青エナが落ちない場合もあり得る。
    場合によっては、<バオバブーン>を先に使用する、青英知にユニークを当てる必要が生じるといった対処が必要な場合がある。

    ところで、写真では残りデッキが7枚であるが、1つトラブルが生じている。

    三剣>が見えていない

    一方、<物語>は3枚と十分に引けているため、<三剣>は諦め、<ゴウドウ>と<物語>で4枚掘り進める路線に舵を切った。
    残りデッキを3枚まで掘り進め、<猛威継承>で手札を調整した後が下の写真だ。
    1止めママ⑤.jpg
    猛威継承>時の手札のキープ基準は、

    S:<三剣
    A:<バオバブーン>、1枚目の<ゴウドウ>、1枚目の<ネンレイ>、<物語
    B:2枚目以降の<ゴウドウ>、1枚目の<スガミチ

    である。
    要は、デッキを掘り進められるカードをキープするということだ。

    今回は<三剣>を引けていないが、手札に来た<ネンレイ>を<猛威継承>でエナに置き、<三剣>を使った後にコストの<ネンレイ>を除外するという動きは覚えておいてほしい。
    トラッシュは6枚。ここに<ディストラクトアウト>のコストとして<アメンボ>が落ち、リフレッシュ後のデッキは7枚となりそうだが、全てを手札・エナに移すことは可能なのだろうか・・・?
    (4)2ターン目
    ドローフェイズでデッキが残り1枚に。
    ここからの動きは一定だ。
    • ⅰ<ディストラクトアウト>を発動
    • ⅱ<エルドラキー>を使用し、ライフトップ3枚を見て並べ替え、シグニをトップに持ってくる。回収する価値のあるシグニならなお良し
    • ⅲ<イベリコーナキー>に変更し、青カードを3枚回収
    • ⅳ<スガミチ>をダウンさせ、デッキボトムの英知シグニを回収し、リフレッシュに入る
    下の写真はⅲまで進めた状態だ。<創造>でデッキボトムを英知シグニとしたことで、<スガミチ>で回収し、デッキを1枚掘り進めることができる。
    1止めママ⑥.jpg
    なお、<スガミチ>が前のターンから残っている想定で進めているが、基本的には<ソウイキー>破棄で守れるため問題ない。
    また、ⅱの<エルドラキー>は一見無意味なようだが、負け筋を1つ消すために採用している。

    そう、「リフレッシュダメージでスペルが落ちる」ことだ。

    ほぼアドバンテージを生まない<エルドラキー>だが、スペル埋まりのリスクは無視できない。
    なお、即リフレッシュに入ってしまうため、ライフトップをトラッシュに置き、デッキトップをライフに加える効果は使用しない。
    ライフトップが3枚ともスペルの場合は、リフレッシュダメージを変えるために入れ替えざるを得ないが、ほぼ起こり得ないはずだ・・・

    後はリフレッシュ後に、<鎮護国禍>、<バオバブーン>、<ゴウドウ>出現時、<物語>で残りのデッキを手札・エナに送って無限ルリパンを決めるのみ。
    小技だが、手札に<ネンレイ>が居れば、<イベリコーナキー>の起動効果を使用し、1ドロー→<ネンレイ>を捨てて除外と進めることでデッキを1枚掘ることができる。
    引き次第で、デッキ0枚まで到達できるかギリギリになるため、こういう小技を覚えておくと、役に立つゲームがあるはずだ。
    そして遂に、デッキ0枚、トラッシュ0枚まで到達したのが下の写真だ。
    1止めママ⑦.jpg
    エナ15枚、ハンド10枚・・・
    勝利には不要であるが、デッキとトラッシュを空にするにはやむを得ない。

    この事例では回りが良かったこともあるが、2ターン目にスペルを使用していない。
    つまり、相手が<アイドル・ディフェンス>を使用するには5コスト要するということだ。
    アイドル>ケアをしつつ、先攻2ターン目に無限ルリパン状態を作る・・・
    構築当初は再現不能だと思われた布陣を、ママで再現することができた。

    筆者の最新作「1止めママ」誕生の瞬間である。

    4.実戦編
    12月1日 イエサブ秋葉原 セレモニー

    遂に実戦の日を迎えた。
    最新作の実戦投入に胸が高鳴る。
    その一方で不安もあった。

    「事故を起こさず回し切れるか?」「ルール面で穴は無いか?」

    1止めママという未踏の地に踏み込む時、そこにどんな事故が待ち構えているか分からない。ルールの勘違いで実現できないかもしれない。
    緊張の一戦が幕を開けた・・・
    予選
    • 1回戦 ドーナ 後2T 無限ルリパン 〇
    • 2回戦 紡ぐ緑子 後2T 無限ルリパン 〇
    • 3回戦 あーや 先2T 無限ルリパンを仕掛けるも、クリショトオンに阻まれ敗北
    • 4回戦 カーニバル 後2T 無限ルリパン 〇
    • 5回戦 雪月花代(ヨネカジさん) 先2T 無限ルリパン 〇

    予選4-1上がり
    決勝T
    • 1回戦 ドーナ 後2T 無限ルリパン 〇
    • 2回戦 雪月花代(ヨネカジさん) 後2T 無限ルリパンを仕掛けるも、ランデスで2リフに持ち込まれ敗北
    ベスト8で終了したが、1度も事故を起こすことなく無限ルリパンまで到達できたのは収穫といって良いだろう。
    改めて驚きであるが、3ターン目以降に突入したゲームは無かった。
    2ターン目、無限ルリパンが通れば勝ち、阻まれれば負け・・・単純だ。

    毎回同様の動きで無限ルリパンを仕掛けたのみだが、簡単にコメントしておく。
    予選 2回戦 VS紡ぐ緑子
    LB<ノーザンセブン>でシグニをトラッシュ送りにされると、リフレッシュに突入してしまう。
    一方、<アイドル>の採用率は低いため、<猛威継承>の手札調整時に<物語>を3枚抱えておき、場のシグニを事前にバニッシュした状態で無限ルリパンに入ることでケアをした。
    対ナナシでも、LB<インフル>が厄介なので、同様の手順でケアすると良い。
    決勝T 1回戦 VSドーナ
    負けの一歩手前まで追い詰められた、苦しい1戦だった。
    アイドル>採用率が高く、ケアが必要な相手だが、更に厄介な1枚が採用されていた。
    そう、<ネームレス・フィアー>である。
    アイドル>より1つ少ないコストでルリグを止められる、厄介なアーツだ。
    本当に首の皮1つしか残らなかった・・・
    一見、先攻2ターン目までの8枚のドローで見事に<ゴーストパーティー>を2枚引かれ、4エナ貯まったかに思える。
    だが、最後は運がこちらに味方した。

    Lv1の怪異シグニを引けない

    ゴーストパーティー>のバニッシュ対象がおらず、Lv2へグロウせざるを得ず、1エナ消費してくれた。
    更に幸運なことに、抱えていたのは<ワニュウドウ>1体で、ダウン耐性を付与する厄介なシグニであったが、<ゴーストパーティー>で退場したため一安心。
    ワニュウドウ>→<スナカケ>→<コダマ>と2回<ゴーストパーティー>を使用し、アタックに入るも、<ソウイキー>で<コダマ>をダウンし、相手のエナは3エナのみでこちらのターンを迎えた。
    後は返しにスペルを使わずにデッキ・トラッシュを0枚にし、無限ルリパンでフィニッシュ。
    決勝T 2回戦 VS雪月花代(ヨネカジさん)
    2016年世界王者のヨネカジさんと2回対戦することに。
    予選で当たった1回目は初見殺しの勢いで勝利するも、流石は世界王者、2度目は喰らうまいと、対戦前に対策を閃いた様子。

    物語>でエナを貯め、4エナ構えてきた。

    気付かれたか・・・

    しかしこちらはプラン変更を変えられない。
    やむなく後攻2Tに無限ルリパンの布陣を作ってアタックに。
    ここで相手から秘蔵の1枚が放たれた。

    「<謳金時代>、エナを2枚トラッシュに」

    トラッシュにカードが置かれたことで、2回目のリフレッシュに突入。
    為す術の無いこちらはやむなく投了し、1止めママのデビュー戦は幕を閉じたのであった・・・
    いかがでしょうか?
    2止めエルドラが裁定に阻まれた時は断念しかけましたが、無事、バニッシュアーツ&<カニキー>に対応し、一定の勝率を叩き出せる形に仕上がって良かったです。

    無限ルリパンを決めた瞬間、会場で歓声が起こり、Twitter上で多くの反響をいただけたことから、2遊月に続く筆者の最新作と言って過言ではないと思います。

    決まった時は非常に爽快ですので、一度試されてはいかがでしょうか?
    ではまた(^-^)/

【第282話】このルリグ、無限に殴れるんですか?―エルドラの章―

    posted

    by デッキレシピ

    タイトルトップ.jpg
    【第282話】このルリグ、無限に殴れるんですか?―エルドラの章―
    「1止めエルドラって知ってます?」

    この一言で、全てが動き出した。

    ―これは、11月の全てを無限ルリパンに注ぎ込んだ漢による、栄光と挫折の物語である―
    1.発端
    11月8日 都内某所

    何の変哲もない、通常のウィクロスパーティー。
    しかし、とある"噂"が筆者の思考を刺激した。

    「<スイカアイス>に<MOUNTAIN ICE>を使い、緑アクセを大量に付けると、<ディストラクトアウト>で無限に殴れるようになるらしいですよ。」
    無限ルリパン・・・
    理論上可能なことは知っていたが、机上の空論だと思っていた。

    「デッキ・トラッシュを0枚にし、リフレッシュに入らない状態を作る。
    すると、<ディストラクトアウト>のアタック時に0枚落としを宣言し続けることで、ルリグが無限に殴ることができる。」

    デッキ・トラッシュを0枚にするということは、大量のカードを手札やエナに送り込む必要がある。
    1回リフレッシュに入れ、トラッシュをリフダメの1枚だけにしてから、デッキを全てエナに移すのだろうが、落ちたリフダメをどう回収するのか?
    ディストラクトアウト>の、このターンに他のアーツを使用できないという制約に対処できるのか?
    そして何より、例えルリグが無限に殴れたとしても、相手がルリグ止めアーツを入れていたら一発で止まってしまう・・・

    無限ルリパンを決めるには、事前準備に多くのターン数を要するし、ルリグ止めアーツ1枚で止まってしまう。
    実戦的ではないし、他の手段で勝った方が早い。
    そう切り捨てていたところに、今回の噂話である。

    非常に価値ある情報だと感じた。
    「ルリグ止めアーツで止まるのなら、アーツを使わせなければ良い」
    単純な発想だが、どう実現するか?

    ディストラクトアウト>の、他のアーツを使用できないという制限が重くのしかかるが、そこに回答が生まれた。

    「2ターン目に無限ルリパンを仕掛け、相手のエナが貯まる前に撃破する」

    何とも荒っぽい発想だが、「相手が高レベルにグロウし、態勢が整う前に猛ラッシュを仕掛ける」という止めデッキの利点を最大限に活かせるではないか。

    しかし、そんなに上手く行く訳が・・・
    半信半疑ではあったが、物は試し。
    家中の緑アクセをかき集め、試しに回してみることにした。

    2.実現への道筋
    まず結論からだが、無限ルリパンは「成功」した。

    はっきり言って驚いた。
    こんなに容易く実現するとは・・・

    簡単に解説しておく。
    (1)基本ムーブ
    スイカアイス>に<MOUNTAIN ICE>を使用。
    緑アクセの起動能力で、<スイカアイス>に付けることで、<スイカアイス>効果で1エナチャージすることができる。
    この時緑アクセがエナに落ちれば、エナの総量を変えることなく、デッキの枚数を1枚減らすことができる。
    この動きを何度も繰り返すことで、デッキの全てのカードを<スイカアイス>の下に敷くことができる!!!

    ・・・で済めばそれで良いのだが、実際には色々と乗り越えるべき問題が存在する。
    (2)問題と対処法
    エナに緑アクセ以外のカードが落ちた場合
    これが一番の問題である。
    当然ながら、デッキには<スイカアイス>と<MOUNTAIN ICE>を投入する必要があるし、<ディストラクトアウト>を使うための黒エナ要員を投入する必要がある。
    また、0コストでアクセできる起動能力を持つ、LB持ちの緑アクセは<メーシロ>・<マヨ>・<テキソス>の3種しか存在せず、最大12枚しか投入できない。

    緑アクセ以外が落ちた場合、<スイカアイス>に付けられない、不要なカードがエナに落ちてしまう。
    では、どうすれば良いか?
    答えは単純だ。

    「初めに複数枚の緑アクセをエナに置いておく」

    つまり、アドバンテージを稼ぐ手段が必要という訳だ。
    スイカアイス&MOUNTAIN ICEの回収
    当然ながら、始動するには、<スイカアイス>と<MOUNTAIN ICE>の2枚が必要となる。
    これを2ターン目に揃える必要があるが、トップドローのみに頼るのは厳しい。
    かといって、両方4枚採用すれば良いかというと、そう単純ではない。

    1番目の問題と関連するが、緑アクセ以外のカードを増やすと、エナに落ちた時の処置が面倒だ。
    可能な限り、緑アクセ以外のカードの採用枚数は絞りたい。
    では、どうするか?

    「サーチ手段を用意する」

    実は、アドバンテージを稼ぎつつ、カードをサーチできるという、都合の良いカードが存在する。
    答えは後で分かるが、それは何なのか、考えてみてほしい。
    リフレッシュダメージの回収
    このデッキは、リフレッシュに入っても、構わず<スイカアイス>にアクセを付け続け、リフ後のデッキ枚数が0枚になるまで継続するのだが、1つ問題がある。

    そう、リフレッシュダメージの1枚分がトラッシュに残ってしまうのだ。
    ディストラクトアウト>を使ったターンには、他のアーツを使用できない。
    一見困ったようだが、便利なカードが存在する。
    鎮護国禍
    10029.jpg
    「アーツを使えないのなら、キーを使えば良いじゃない」

    トラッシュからカードを回収できるキーが存在するのだ。
    更に1エナチャージができ、非常にオイシイ。

    だが、1つ落とし穴が存在する。
    落ち着いてテキストを読んでみてほしい。

    「あなたのトラッシュから無色ではないシグニ1枚を手札に加える」

    カードではない、「シグニ」なのだ。
    おわかりいただけただろうか・・・?

    ―リフレッシュダメージで<MOUNTAIN ICE>が落ちた時点で、敗北が確定する―

    勿論、全ての<MOUNTAIN ICE>がライフに埋まっても、動き出せずに敗北してしまう。
    1枚のみではライフに埋まるリスクが大きいが、4枚採用もまた危険だ。
    2枚が妥当なところだろう。

    しかし、2枚採用でもリフレッシュ後に敗北する博打タイムは訪れてしまう。

    だが、単純な賭けかと言うと、そうとも言えない。
    ウィクロスには、「マリガン」というシステムが存在する。
    もし初手で<MOUNTAIN ICE>を引けたのなら、それをキープすることで、<MOUNTAIN ICE>がライフに埋まる危険性を軽減することができる。
    当然だが、<MOUNTAIN ICE>は最優先でキープしなければならない。

    3.実演
    文字だけの説明では退屈だろう。
    ここからは、4枚の写真を用いて実際の流れを解説する。

    まずは1枚目。
    止めドラ①.jpg
    「多くの緑アクセをエナに置く」「<スイカアイス>&<MOUNTAIN ICE>セットを手札に抱える」
    の2点を目標に動いていく。

    一気に先攻1ターン目の終了時まで進んでいて分かりづらいかと思うが、以下の順序で進める。 道のりは長いが、固定ムーブで迷うことはないだろう。
    ちなみに(1)では、緑アクセが初動で2枚エナにある状態を作りたい。
    片方は<一蓮托生>、片方は<ドローフォー>のコストに必要となるからだ。

    クギニ>を引けていれば簡単だが、引けなければエナフェイズに1枚チャージ+<スイカアイス>に<ツナマヨ>を手札からデコレしても実現可能だ。
    エナだけ考えると、デコレするアクセは何でも良いが、アドバンテージが重要な1ターン目では、可能な限り<ツナマヨ>での1ドローを狙いたい。

    写真では、<猛威継承>後の手札に<スイカアイス>が4枚居るが、勿論こんなに必要ない。
    偶然の結果に過ぎず、緑アクセをエナに、残りを手札にという形で分ければ良い。 また、黒エナ要員に<ボツリネス>を採用したが、特に拘りはない。
    ただ、「対戦相手のすべてのシグニゾーンに【ウィルス】を1つずつ置く」というLBのテキストが、相手の思考を乱せるのではと思っただけだ。
    後、見た目が強そう(どうでもいい)

    但し、黒スペルやサーバントは避けておきたい。
    リフレッシュダメージで捲れた時に、<鎮護国禍>で回収できずに敗北するリスクが高まるからだ。
    上述の通り、LB持ちの緑アクセは<メーシロ>・<マヨ>・<テキソス>の3種しか存在しないことから、LB枠に余裕ができやすい。
    よって、LB持ちの黒シグニであれば、好きなシグニを採用すれば良いのだ。

    続いて2枚目。
    止めドラ②.jpg
    またまた一気に進めて恐縮だが、2ターン目に、<スイカアイス>に<MOUNTAIN ICE>を使用し、<ディストラクトアウト>を発動し、緑アクセを付け続け、リフレッシュに入った直後の写真だ。
    よく見ると、ライフが6点に減っていることがお分かりいただけよう。

    また、手札(<スイカアイス>×3+<テキソス>)の左に、緑アクセが分厚く積まれた<スイカアイス>が立っている。
    高く積み過ぎて、今にも崩れないかと不安だ。

    続いて、エナに注目してほしい。
    ツナマヨ>が3枚あるが、敢えて<ツナマヨ>を残しているのがポイントだ。

    基本的に、リフレッシュ後のデッキの内訳は以下の通りである。 5枚中、Lv1グロウ時のディスカードは任意として、他の4枚は緑アクセ2枚と他のカード2枚だ。
    つまり、緑アクセ以外のカードが半分程度混ざることとなる。

    一方、デッキの中身は、緑アクセが30枚(非LB:<MOUNTAIN ICE>2枚以外の18枚、LB:<メーシロ>・<マヨ>・<テキソス>の12枚)だから、75%が緑アクセだ。

    初期手札やライフの埋まり方で大きくずれる場合はあるが、基本リフレッシュ後の方が、緑アクセ以外のカードの比率が高い。
    ここで、エナに<ツナマヨ>を残しておくと、エナに落としたくない緑アクセ以外のカードを、ツナマヨ>のアクセ時効果でドローできる可能性が生まれる。
    勿論、緑アクセ以外のカードをドローできるかは運が絡むが、リフレッシュ後の方が確率が高くなる以上、<ツナマヨ>をリフレッシュ後に残す方が得策だ。

    リフレッシュダメージとして、<ツナマヨ>が落ちているが、このままではデッキ0枚・トラッシュ0枚の状況を作れないため、トラッシュを空にする必要がある。
    そこで3枚目。
    止めドラ③.jpg
    鎮護国禍>を使用し、トラッシュを空にしつつ、デッキトップから<クギニ>がチャージされた。
    残るデッキは4枚。
    ゴールは目前だ。

    最後に4枚目。
    止めドラ④.jpg
    残るデッキ4枚を、<ツナマヨ>2枚をアクセし、1ドロー&1チャージを2回発動させることで、0枚となった。
    これにてデッキ0枚・トラッシュ0枚となり、後はルリグで無限にアタックするのみだ。

    この時、エナは6枚、手札は7枚、ライフは6枚の計19枚。
    やや多めだが、過度に多いというほどではない。
    やはり驚くべきは場だ。

    スイカアイス>1枚に、20枚のアクセが付いているのだ。

    ただのLv1シグニだが、<メダマヤキ>(シグニ耐性)、<トロチー>(スペル耐性)、<マヨ>(パワー+2000)等が付いており、なかなか侮れない存在だ。<スイカアイス>が除去された瞬間に、下に付いているアクセがトラッシュに落ち、2回目のリフレッシュに入ってしまうのだが、耐性のお陰でLBに強い点は安心できる。
    かくして、「先攻2ターン目の無限ルリパン」は実現可能であることが示された。(Q.E.D)

    4.負け筋
    勝利への道筋は整った。次は、負け筋を知り、いかに対処するかだ。
    (1)事故
    • MOUNTAIN ICE>の2枚盾埋まり、ライフトップ埋まり
    • 緑アクセ不足で止まる
    (2)リンゼ
    • 言わずと知れたメタカード
    (3)スペルカットイン
    (4)アタックフェイズ
    (5)LB
    • トオン
    • ルリグ止め
    • ハンデス
    • ランデス
    うち、LBは残念ながら対処不能だ。
    ルリグ止め持ちのLBの多いタマや、<トオン>をライフに埋めるデッキが流行っている時に、無限ルリパンを狙うのは得策ではない。

    また、事故については、最終盤面の写真で<ツナマヨ>・<トロチー>・<クギニ>がエナに残せ、余裕があること、ルリグデッキに2枚分の空きがあることから、緑アクセ不足となる可能性は低い。

    MOUNTAIN ICE>の盾埋まりは確率は低いながら、<一蓮托生>の瞬間は非常に緊張する。
    デッキ内に<MOUNTAIN ICE>が2枚あれば一安心だが、0枚なら負け確定、1枚でもライフトップに埋まっていれば負けである。
    ライフに1枚埋まっていると知っている時のリフレッシュの緊張感は凄まじい。

    リフレッシュダメージを捲る一瞬、7分の1の敗北・・・ 一人回しで何度ヒヤヒヤさせられたことか。
    他にも負け筋が多すぎて絶望しそうだが、他はある程度対処可能である。

    「2ターン目に仕掛ける」

    この一文が意味するところは大きい。
    完全にケアすることは不可能だが、軽減することは可能だ。
    リンゼ
    無限ルリパンまでの限られたターン数で、相手は<リンゼ>を引く必要がある。
    そもそも先攻なら、2ターン目に仕掛ければ、相手はLv2にグロウすることなくゲームを終わらせることができる。 複数面に<リンゼ>を立てられる可能性は低く、1面止める手段が用意できれば十分といえよう。
    アンチ・アビリティ&アイドル・ディフェンス
    2ターン目の<MOUNTAIN ICE>に対し、前者は<スイカアイス>のエナチャージを妨害し、後者はスペル・アーツの同時使用による0コスト防御により無限ルリパンを妨害してくる。
    実は、両者は共通の方法で対処可能だ。

    1ターン目に<MOUNTAIN ICE>を使用する。 これにより対処可能だ。
    わざわざテキストに、「ターンが終了しても能力を得たままである」と書かれているように、<MOUNTAIN ICE>を1ターン目に使用しても、2ターン目の無限ルリパンは可能だ。

    勿論、1ターン目に立てた<スイカアイス>を除去されると意味がないため、赤デッキ等の軽い除去手段を持つデッキ相手には使えない。
    相手を選ぶが、ピルルク・あーやのような青デッキ相手では除去が少なく、「<スイカアイス>に<メダマヤキ>を付ける→<MOUNTAIN ICE>を使い、相手のカットインの様子を窺う→何らかの手段で<スイカアイス>を戦闘除去から守る」と進めれば、2ターン目はカットインに怯えることなく動くことができる。

    もしカットインされなければ、<マヨ>を大量に付けてパワーを上げておくことで、除去の危険性を減らすことができる。
    アンチ>には1エナを要するため、先攻であればさっさと<スイカアイス>に大量にアクセを付けて強化しておくと良い。
    これも2ターン目に詰めに行けるデッキならではの利点だ。
    後は<スイカアイス>の除去&無力化だが、これには対策を用意しておいた。
    その、はずだったが・・・

    5.裁定と挫折
    使う「予定だった」デッキレシピは以下の通り。
    2止めエルドラ.jpg
    そう、筆者の用意していた秘策とは、<アレクサンド>だったのだ!

    「<アレクサンド>を2体並べ、相互にバニッシュ耐性を付与する」 これにより、<火電一閃><ダーク・コグネイト>といった1コストの除去アーツに対処することができる。
    バウンスやトラッシュ送りには無力だが、2ターン目の特攻までに、バウンスやトラッシュ送りのコストとなるエナを用意することは難しいはずだ。

    「<アレクサンド>は赤シグニの上にしか乗せられないのでは?」

    そう思うかもしれないが、メル使いの先人が既に回答を用意していた。

    クギニ>をアクセし、全ての色を付与する これで、<スイカアイス>の上に<アレクサンド>を立てることが可能となった。
    また、<アレクサンド>はバニッシュ以外の負け筋も防いでくれた。

    実は、MOUNTAIN ICE>で付与した<スイカアイス>の能力を消されると、「アクセを1枚しか付けられない」というルールに従い、アクセを1枚になるようにトラッシュに送る必要がある。

    先に<アレクサンド>を上に乗せることで、<スイカアイス>の下敷きを、「アクセでも何でもない、無意味なカード」に変え、能力を消されても下敷きをトラッシュに送る必要がなくなる「はずだった」

    「能力無効化の手段なんて滅多に見ないのでは?」

    そう思うかもしれない。
    だが、直近で登場したあの1枚は、カーニバル・ナナシ・タマ等多くのデッキで採用されている。
    カーニバル -K-
    10009.jpg
    元々あったアクセは引き続き、<サーバント ZERO>に付いているアクセとして扱われる。
    サーバント ZERO>は<MOUNTAIN ICE>の効果を受けないため、「アクセを1枚しか付けられない」というルールに従い、アクセを1枚になるようにトラッシュに送る必要がある。
    ここでも<アレクサンド>が役に立つ。

    更に、<アレクサンド>を出せるよう、Lv2ルリグを投入することで、使えるコインが1枚増え、<ソウイキー>を投入することが可能になった。
    これにより、単騎の<リンゼ>の妨害や、1ターン目に立てた<スイカアイス>の防御ができるという意味でも、負け筋を減らすことができた。
    「完璧だ・・・」
    来たるセレモニーに向け、一人回しを密かに進める中、突然道は閉ざされた。

    11月27日 帰宅途中

    ふと、裁定が気になった。

    「<スイカアイス>の上にライズした場合、元々付いていたアクセはどうなるのか?」

    リルで、赤シグニ→<アルスラ>→<クロカン>のように、次々とシグニを上に乗せた場合は、元々の下敷きはそのまま敷かれたままだ。
    それと同様に、アクセも付いたまま、アクセではない無意味なカードとして下に敷かれる。
    勝手にそう思っていたが、ここで衝撃の事実を知ることになる。

    公式用語解説にて、「【チャーム】や【アクセ】が付いているシグニの上に【ライズ】を持つシグニを出す場合、その【チャーム】はルール処理によってトラッシュに置かれます。
    チャームやアクセは単なる下敷きではなく、【チャーム】や【アクセ】はそれ自身がシグニに付いているという特性を持つため、付いている先のシグニが消えた場合、アクセの対象を失い、トラッシュに送られるのだ。

    「<スイカアイス>にライズした瞬間、大量のアクセがトラッシュに送られ、デッキ0枚、トラッシュ0枚の布陣が崩壊する」

    ゴゴゴゴゴゴゴ・・・
    積み上げた構想が、音を立てて崩れていく。

    絶望の淵に叩き落されたねへほもん。
    このまま挫けてしまうのか?
    それとも、軌道修正を図り、見事新作を世に送り出すことができるのか・・・?

    次回「もう一つの無限ルリパン」

    デュエル、スタンバイ!

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