
今回はスペシャルファイトパックD2024 vol.3にて収録されているリリモナの新G3である<フローゼリア>の紹介になります。
それではまずはデッキレシピからです。
デッキレシピ
ライドデッキ
計5枚
グレード3
計10枚
グレード2
計17枚
グレード0
計16枚
<フローゼリア>は現状のスタンダードにおいて目新しい、いわゆるバニラを使っていくカードになります。
能力のないバニラのカードをフローゼリアで強化していく、そんなデッキになっています。
また、人によってはバニラデッキと言えば懐かしの<ストームエレメント サイクロンド>を筆頭に思い当たるバニラデッキがあると思います。まあ昔の話はほどほどにしておいて...
それではいくつかカードをピックアップして解説していきましょう。
茜色に染まる頬 フローゼリア
改めまして今回のメインカード<フローゼリア>です。まずは重要なひとつめの効果ですが。
【永】【(V)】:あなたは【永】、【起】、【自】のいずれかの能力を持つユニットカードをコールできない。(Gにもコールできない)
という永続の縛り効果を持っています。
これによりフローゼリアのペルソナライドに関してはライドなので【自】も【永】も【起】をも持つフローゼリアはライドが可能ですがその他のサークル等に能力持ちのユニットをコールすることができません。
ガーディアンサークルへのコールも制限されます。
これによりRの展開はフローゼリアにライド以降はバニラカードのみ、またガーディアンへのコールもバニラのみになる為効果持ちのトリガーはバニラではないのでコールできず、また通常の守護者も【自】を持つため守護者のガーディアンへのコールができません。
抜け道としてはフェスティバルブースター2024で追加されたセットオーダーで<聖堂満たす慈愛の聖歌>のような効果の場合ガーディアンサークルへの移動である為G3ライド前にRに守護者をコールしておいてG3ライド以降にセットオーダー効果でRの守護者をガーディアンに移動させることによって守護者の効果を使うことはできます。
しかし、そもそもリリカルモナステリオは<Only My Stage!>というブーストを付与する方のセットオーダーの為この戦法を使うことはできません。 今後の追加次第ではこのような抜け道が使えるようになるかもしれません。
守護者に関しては<四精織り成す清浄の盾>のようなブリッツオーダーであればガーディアンのコールを伴わない為使用が可能です。 なのでフローゼリアというデッキはその性質上基本的に守護者は盾のみという中々に攻めた構築になります。
また、<焼尽の精霊王 ヴァルナート>に関してなんですがテキストの中に【自】とは書いてありますが"【永】、【起】、【自】のいずれかの能力を持つユニットカード"ではありません。
追加効果で選んだスタンド状態のリアガードに自動能力を与えるのみの効果であるので手札に来たヴァルナートは問題なくガーディアンとしてコールする事が可能です。
2つ目の効果はガーディアンのユニットにシールド値を5千追加更にオーダーをプレイしていれば前列に5千パンプを行います。
このシールド値上昇が非常に優秀で、バニラのドロートリガーやG2やG1ユニットが1万シールドになり治や星が2万シールドになります。
またガード値のないG3も5千シールドになったりデッキのシールド値の総量が大きく変わります。
G2のユニットを前列に置いてアタッカーとして運用し、更にインターセプトで1万シールドと使えます。
そしてオーダーを使っていれば前列に5千パンプを行えるため攻めの性能として優秀なだけではなく、自分のターン等の制限が設けられておらず相手ターン中にブリッツオーダーを使用していれば単騎18000のフローゼリアが相手ターン中に成立します。
ついでにRのパンプも行える為、Vに届かないからRを殲滅するといった動きも防げる点も魅力的です。
続いては起動効果でSB1EB2でデッキトップ7枚を見てユニットを2体コールして更にオーダーも持ってこれます。
盤面がバニラなのでRの展開力がなく手出しでのみの展開になるのですがこの効果により展開力が補えます。
展開のみならずオーダーのサーチが可能で自分の必要とするオーダーも用意してかなり自己完結しているユニットです。
山札から最大3枚のカードを引き抜いてこれるのでデッキ圧縮のスピードも早くトリガーを期待できる山札へと作りあげることができるのも素晴らしいです。
そして最後の能力はアタック時にCB1でRを1体スタンドさせれます。更にはドロップにオーダーが5種類あれば2体スタンドさせることができ5回のアタックを行うことができます。
バニラデッキになる都合上なのかフローゼリア単体でソウルもエネルギーもカウンターも使ってパンプもサーチもアタックの補助も行う、中々に効果を盛り込まれまくっているカードに仕上がっています。
ライドラインに関して
今回は序盤の攻め手を強化する為にFL∀MMe-Gのライドラインを採用しています。<ジョンナ>の効果によりG2ライドラターンに2体のFL∀MMe-Gが湧いてきて更にターン終了時にソウルに戻るという素敵な効果により序盤に無理に展開していかなくてもアタッカーが用意でき早期決着を狙いやすくなります。
ちなみにFL∀MMe-Gライドラインの場合G2ライドしたターンはソウルが無いです。
利用は計画的に行いましょう。
日常を切り取って
今回の注目オーダーです。ライドラインの都合上攻め気の強いデッキでカウンターを貰えない可能性がありエネルギーを使うパンプオーダーを多めに採用しています。 <フローゼリア>のEB2と合わせて合計EB4を使っていく動きが結構美しいです。
こちらのオーダーの場合別名のRを3体選んで5千パンプを行います。
なので盤面に同名がある場合対象が選びにくくなるためデッキレシピは視認性の都合上トリガー含め同名を多く採用していますが実際のデッキはできる限り名称をバラけさせた方がいいです。木谷社長を採用するパターンもありますがその辺りは好みの問題だと思います。
レガリスピースに関しては<天へと導く絆の翼>の方が汎用性が高いのですが、このレガリスピース使ったら除外される為にドロップの5種類参照に貢献しなくなってくるので艱難遮る碧の結界を採用しています。
この構築では序盤の攻め手がライドラインで確定している為に強いのですがオーダー5種類が達成しづらくブースターを確保しづらいという点がネックになります。
そんなわけでフローゼリアの別案です。
デッキレシピ2
ライドデッキ
計5枚
グレード2
計20枚
グレード0
計16枚
いつものウィリスタライドラインになってしまったのですが今回は大きな利点があります。
<交わり照らせ緋蒼の閃光>なのですがこのカード
【永】:ファイト中、このカードは「揺るぎなき緋」と「果てしなき蒼」としても扱う。
という<フローゼリア>においては最強の文章が書かれています。
ケイオス等で使われているテクニックですがこのような記載がある場合はドロップで<交わり照らせ緋蒼の閃光>が1枚あれば、揺るぎなき緋と果てしなき蒼としても扱う為、交わり照らせ緋蒼の閃光1枚で3種類分のオーダーとして扱えます。
これにより一気にドロップに3種類確保できる上にオーダーを必要以上に散らさなくても5種類が早期かつデッキ構築を歪めず無理なく運用していけます。
この宝石オーダーはソウルに入ってしまう為ドロップ参照と相性が悪いかと思いきやフローゼリアの起動効果でソウルをはくことができるのでその問題点もカバーできてしまいます。
ウィリスタのライドラインよりも良いライドライン候補が出てきた場合は、メインデッキに閃光だけ採用してフローゼリアライド前に<その横顔を見つめていたい オルファ>で無理やりドロップに落とすという方法も使えますが流石にあまり現実的ではないので今回は見送りました。
ミーティングは念入りに フェリーナ
バニラではないカードが入っていますが<フェリーナ>は今回キーカードになってきます。<Only My Stage!>をセットすることによりダブりがちなG2ユニットをブースターとして添えることができる上にフェリーナ自体が生き残っていれば強力なブースターとして活躍を続けてくれます。
<フローゼリア>が登場してしまうとフェリーナのコールが出来なくなってしまうのでG3ライドまでにウィリスタライドラインのドローや<Sweet×Sweet>を使ってなんとかフェリーナに到達できるようにします。
ドロップのオーダー5種が達成しやすくなっている為<Only My Stage!>に関しては打てそうなタイミングで手札から発動しても悪くなく、完全なノイズにはならないのもポイントです。
ちなみに前述のFL∀MMe-Gライドラインにもフェリーナ入れようとしたのですがメンバーがステージに立ってしまいG2ターンにソウルがなくフェリーナの下準備が出来なくなったので失敗に終わりました。
恩寵湛えし聖なる杯
レガリスピースはこちらにしています。手札にペルソナライド用の<フローゼリア>がない状況でもフローゼリアの起動効果から杯を回収して発動、ペルソナライド適応という動きが狙えます。
この枠は<天へと導く絆の翼>と好きな方を入れる感じでいいと思います。
フローゼリアはバニラデッキか!なら簡単!と思うかもしれませんがオーダーやバニラの種類や枚数調整、オーバートリガーの選択などバニラデッキに見えてバニラではないカードの選択や実際のファイト中の選択が難しいデッキになっています。
今後もオーダーが出れば構築が変わっていく可能性があり、実際コモンの<日常を切り取って>によって結構デッキの出力が変わっていたので今後のブースターのオーダーに注目しながら組み替えていける面白いデッキだと思います。
今回は以上となります。ありがとうございました。