
ついこの間東京で全国大会で開かれましたね!
私は蔓延防止措置的なものの延長等を鑑みて泣く泣く行くことを断念しましたが、ミックスの大会も開かれていました。
1位はなんと2連覇を達成。
2位3位は前回の全国では日の目を見られなかった戸塚ワンキルを使用されていたようで、ミックス勢的には熱い展開だったのではないでしょうか。
この結果を受けて、戸塚とついでに梓も禁止がかかる事を切に願うばかりであります!
大阪のミックスでは久しぶりにワンキルが存在しない環境だといいよね...。
さて、今回の記事はミックスのデッキの組み方、といったようなものになります。
ミックスに興味はあるけれどデッキが組めない、カードがわからないというような声をTwitterでたまに見かけたので、そういう方向けに少しでもハードルを下げられればなぁと思い筆をとってみました。
今回は好きなカード1枚を挙げて、それをなんとか使いこなすデッキの組み方を紹介します。
他にも環境を考察してそれに対抗するデッキの組み方や、シングルのデッキをミックスに変える方法など、他の組み方についての記事もそのうち書きたいと思っていますので、そちらもいずれよろしくお願いします!
ではそんなわけで今回も。
くろです、よろしくおねがいします。
まず初めに
先述したように今回はカードを1枚挙げてそれをなんとか使いこなすデッキを組むお話になります。というわけで今回私が選ぶ事カードはこちら!
好きなキャラクターを使いたい。
プレメモをやってる人の当たり前の思考です。
とは言えシングルでの生徒会の一存の強さはお察しと言ったところ。
中でも知弦さんは特にこれといった効果が無く尚更シングルでは使いづらいキャラ...。
しかし、個性のあるカードでさえあれば他のカードを併せる事でミックスでは活躍させる事が出来るのです!
というわけでこの知弦さんです。
というかこの知弦さん以外ミックスでもそんなに使えなげふんげふん。
次に
使いたいカードが決まったので相性の良いカードを考えていきましょう。知弦さんの効果は自分のデッキを2枚落としつつ相手のポイントを裏にできるというもの。
つまりデッキから捨て札に置かれた場合に効果を発動するカードを併せるのが最もシンプルに相性が良い気がします。
というわけでこれらのカードを使いましょう!
ちなみに相性の良いカードの探し方は、今回だと「デッキから捨て札」「捨て札 置かれた場合」などでテキスト検索をかける事で探しています。
ミックスを組む上ではデッキメーカーでテキスト検索してカードを見付けるスキルは必須なので、是非色々試して様々なカードを見付けてみてもらえればと思います。
さて、これで今回組みたいデッキは、デッキから捨て札に落ちた場合に場に出て来るカードを多用して、盤面以上の枚数で守り抜き勝ち切るデッキというビジョンが固まりました。
なのでここから更に相性の良いカードをピックアップしていきましょう!
知弦さんがデッキトップから落とすという特性上、デッキトップを仕込むカードは必須であると思われます。
また、知弦さんと同じようにデッキトップからカードを落とせる効果のカードを他にも用意する事で、より場に出せる回数を増やす事が出来ます。
なのでデッキトップを仕込むカード、デッキトップを落とすカードを探す必要があります。
実際にデッキメーカーで探す際には「自分 デッキの上 捨て札」「デッキの上 戻す」などのワードを色々変えて探すことになります。
というわけで探したり思い付いたカードを挙げていきましょう。
まずはデッキトップを仕込むカードから。
オカリンは自由登場なためアプローチフェイズに2枚仕込めるという、知弦さんの相方と言える程相性が良いカードと言えるでしょう。
デッキトップを仕込むカードは他にも沢山ありますが、使い切りでは無く使い回しのきくカードを使いたいという気持ちや、色とソースを考えるとこの2種が使いやすさにおいては特に優秀かと思われます。
続いてデッキトップを落とすカードとしてはこの辺りでしょうか。
4枚見て好きなカードだけを捨て札に出来る効果を、アプローチ両方で使えるのはこのデッキにおいて余りにも強過ぎて、正直言って知弦さんが霞むような気がしますが気付かなかった事にします。
ルカに関してはサーチもしつつカードを落とせるのでシンプルに便利ですね。
これでデッキトップの調整の仕方、デッキトップの落とし方が概ね固まりましたが、デッキトップの調整の仕方については他にも方法があります。
それはデッキの中身の順番を暗記しておく、という方法ですね。
特定の位置に、落ちたら場出し効果のカードがあるとわかっていれば、そこまでデッキを掘り進めてからデッキトップを落とすカードを使うというプレイングをする事が出来ます。
とは言えデッキの中身の順番を暗記するのはなかなかに骨が折れます。
しかし覚えなければいけない枚数が少なければそれほど難しくはありません。
という事でデッキを可能な限り薄くして、月火とその互換でデッキ下を仕込み、そこまで掘り進めるというプレイングも可能な構築を目指してみましょう。
そんなわけで!
このデッキでやる事は大体決まりました。
後はデッキをまとめる作業に入りましょう。
まとめる作業
やりたい事は決まっていますがデッキの回し方やリソースの増やし方が今回はまだ決まっていません。使いたいカードがドローやサーチ系であったなら、回し方から決める事も当然あるわけですが、今回は特徴的なカードを使ってみたいということで、その特徴を活かすことを先に決めた為に後回しになっていました。
デッキを回す方法やリソースの稼ぎ方は、そのデッキの色やソース、勝ち方によって当然変わってきます。
今回はデッキをなるべく早く薄くしたい事や、アプローチフェイズにもカードを引けると嬉しいという事情があるので、それを考えるとこの辺りのカードがリソース確保カードとして有力かと思われます。
この3種を軸として、ここからミックスの汎用カードを加えていきます。
そして出来たものがこちらになります。
デッキレシピ
http://prememo.net/decks/detail/202211
相性の良い2ドロー連中や場出しイベント、<2減2減>、その為サーチ等の汎用札をまずは採用。
セイバーと原村をアプローチした上で生き残らせたいことと、サンタほむらの為に毎ターンイベントをプレイしたいという願望を両方叶えてくれる<ズッ友>も採用。
あとは<なずな>のような高耐久のキャラを止められるカードや、そもそもメインエリアを埋められるキャラが少ない気がしたので、<早坂>も採用。
実はこの早坂のほぼ上位互換として<スティレット>が居たりします。
が、早坂をスティレットに変えるという事は有り得ません。
何故なら早坂が好きなキャラだからです。
仕方ないね。
そんなこんなでデッキの完成です!
やったね!
完成したら
デッキが完成したら後は実際にプレイして楽しむだけです!と言いたいところですがそんな事は無いのがカードゲームですよね。
対戦や1人回しをする事で見えてくる弱点や改良点などはやはり有ります。
このデッキはアプローチフェイズに盤面以上のアプローチ枚数を出して勝つというデッキタイプである為、アプローチフェイズ中の動きを重視したカードが多くなっています。
逆に言えばメインフェイズ中に動けるカードは多くなく、柔軟さに欠けるという弱点を持っています。
サーチに関してもサンタほむらに甘え気味で汎用サーチは少なく、また守り札もかなり少ないので相手に先に押し切られる事も想定されるでしょう。
実際に対戦をするとその辺りの弱さが特に目立ちます。
それらの弱点をカバーするカードやプレイングを探し調整することで、ようやく本当のデッキの完成と言える段階までこぎつける事が出来るわけです。
というわけでこのデッキの改善案的なもののをいくつか出して紹介を終えたいと思います。
まずはサーチが乏しいという点について。
改善するのであれば素直にサーチとドローを増やしましょう。
汎用性の高いサーチカードはミックスなら数多くありますし、2ドロー系カードも最近では毎作品出ているので豊富です。
4枚から5枚程度増やせば安定性は格段に上がる事でしょう。
守り札が少ないという点も同じように、改善するなら素直に枚数を増やすべきです。
一応このデッキは知弦さんや臥煙さんで相手ターン中にもキャラを場出し出来るので、妨害出来る枚数だけなら見た目以上に多いです。
しかし現在の環境では妨害されないというカードが多く、妨害できる枚数が多い事に意味が無い事が多いので、アプ禁等の明確な止めるカードでないと守れないケースが多々あります。
そう考えるとやはり素直に守り札を増やす事が無難な正解である気がします。
とは言え。
サーチも守り札も一体どこの枠を削って入れるんだという話です。
それについてこのデッキの場合は、2つの考え方があるように思います。
1つ目は、どこかを諦めるというものです。
落ちた時に場に出るカード、デッキトップを仕込むカード、デッキトップを落とすカードはそれぞれ複数種類採用しているので、そこまでは必要無いと諦めて減らしたり。
サンタほむらを上手く使う為に複数種類のカードを3枚以上採用しているので、サンタほむらを使える回数が減る事を覚悟してその辺りのカードを減らしたり。
といったように、デッキが崩れない程度にどこかを諦めるやり方ですね。
ミックスはやれる事が多いだけに欲張って多くのギミックを使おうとしてしまう事があるので、このデッキに限らず何かを諦めるという考えは非常に大事な物になってきます。
2つ目は考え方を変える、というものですね。
このデッキだと、サンタほむらを使おうとするあまり、その為に多くの枚数のカードを採用させられています。
サンタほむらではなく、もっとシンプルに2ドロー系を採用する事でデッキの枠の圧迫を改善するというのは至極真っ当な改良であると思います。
このように1つの考えに囚われず、諦めや視点を変える事でデッキが急成長する事はミックスでは特によくあるので、是非参考にしてみて下さい。
本当にそのギミックは必要なのか、過剰なのではないか。
どこまでやるのか、どこまで見るのか。
ここまでいくにはそもそも環境を知っていなければ難しいところではありますが、それでもとにかく、全てのカード1枚1枚に、明確な採用理由を言えるくらいには突き詰めて考える事が大事です。
続いて、メインフェイズに取れる行動が少ないという点については、そもそも改善するべきかどうかというところから考える問題になります。
勿論メインフェイズで取れる選択肢は多いに越した事はありませんが、デッキの性質としてアプローチフェイズで動く以上、メインフェイズで使うカードの割合が減ってしまうのは仕方のない事でもあります。
メインフェイズで動けるように改善した結果、アプローチで取れる選択肢が狭まっていてはデッキの長所を潰してしまっている同然です。
柔軟さを捨てアプローチ中の動きでなんとかし切るものと割り切った方がいい、といったような事が、デッキを作る際には十分に有り得ます、という話ですね。
シングル以上にミックスではデッキ構築の幅が広い為、迷走してしまいがちですが、コンセプトを崩さない事は常に意識しておくといいと思います。
まとめ
今回のように好きなカードを1枚決めて、それを上手く使うデッキを組む際のポイントを最後にまとめておきたいと思います。- 好きなカードを1枚挙げる!
(個性を持ったテキストだと組みやすいです) - 相性の良いカードを探す!
(デッキメーカーでのテキスト検索を上手く使いこなしましょう) - ピックアップしたカードからデッキのコンセプトを決め、それを絶対に崩さないようにデッキ構築!
- 形になったら調整! 以上!
特に大事なのは2.のカードを探すところですね。
手持ちのカードや記憶だけを頼りにしてしまうと、まず間違いなく本当に相性の良いカードには辿り着けないので、テキスト検索で目当てのカードを発掘するという作業が最も構築に影響を与える部分になると思います。
私も今でも新しくデッキを考えるたびに、デッキメーカーとにらめっこしながらああでもないこうでもないと呟きながらカードを探しています。
カード検索、大事。
デッキメーカーさん、ありがとう。
では、そんな感じで記事本文は以上です!
最後に
というわけで、随分前にどうしても知弦さんを使いたくて組んだデッキを、デッキの組み方という目線で紹介した記事でした!正直知弦さんは強いカードが無いに等しいのですが、どうにかこうにか強いと言えなくもないかもしれないくらいのデッキであれば、見ての通り組む事が出来ます。
つまりある程度の個性を持ったカードでさえあれば、ミックスで全然デッキが組めるよ!という事ですね。
面白いカードを見付けたり、シングルでは使えないけどイラストが好きで使いたいカードなんかがあったりする方には、是非参考にしてミックスを組んでもらえたらなぁと思います。
では今回はこの辺りで。
お読み頂きありがとうございました!
皆様に良きミックスライフがあらんことを!
おやってら?